特別インタビュー第9弾 いくつになっても人生は変えられる。「自走力」でチャンスをつかめ!〜株式会社うるる 執行役員 脇村瞬太さん〜

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明日、今日より少し成長できる。現場で使えるノウハウを先輩から教えてもらう特別企画、第9弾!

本日お話を伺ったのは株式会社うるるの執行役員、脇村瞬太さんです。前年同期比180%で急成長しているfondesk事業を立ち上げた脇村さんに、今までの社会人経験、昔の失敗エピソードから、成長に必要な○○力について聞いてきました!

脇村 瞬太
大学卒業後、建築系商社やインターネット広告代理店を経て2011年株式会社うるるへ入社。既存事業の業務拡大から電話代行サービスfondeskの新規事業立ち上げなど数多くの業務に従事。株式会社うるる執行役員。

「仕事したくない」無気力な社会人のスタートを切る

ー 今までのキャリアについて教えてください。

2007年に新卒で建築系商社で住宅設備機器の営業、2008年秋にインターネット広告代理店に転職し、大手プロバイダーや電子機器メーカーのプロモーション業務を支援しました。お客様のサービスを支援した経験から、自社プロダクトやサービスを当事者意識を持って携わりたいなという思いが芽生え、2011年に株式会社うるるに入社しました。

10年以上在籍をしておりますが、既存事業や新規事業立ち上げなど5,6部署を経験し、現在はfondeskという電話代行サービスの立ち上げ責任者をしています。

株式会社うるる
2006年1月、MBOにて前身の組織から独立し、株式会社うるるを創立。2017年東証マザーズ新規上場。
「人のチカラで 世界を便利に」をビジョンに掲げ、クラウドワーカーという「人のチカラ」を活用して、CGS(Crowd Generated Service:クラウドワーカーを活用した事業)を複数展開。

ー 商社から広告業、そしてSaaSと異業種への転身ですね。新卒時代からキャリアプランを意識して就職活動を行われたのでしょうか?

全然そんなことはありません、むしろ真逆ですね。周りの友人たちが必死で就職活動をしている中、私は本当に無気力で…あまり仕事したくなかったんですよね。就職活動もほぼしませんでした。

そんなわたしを見かねた親や友人が声をかけてくれて、仕方なしに2社だけ受けたら1社に内定をもらえたのでそのまま入社しました。そんな社会人の始まりです。

ー ゆるい社会人スタートですね…変わったきっかけはなんだったんですか?

社会人3年目に在籍していたインターネット広告代理店時代ですね。転職活動はしたものの、ゆるい気持ちを引きずりながら営業をしていた頃、当時の上司のおかげで仕事観が180度変わりました。

「お客様がいなくなったの、ワッキーのせいだからね」

ー ぜひ詳しく教えてください。

当時の私はお恥ずかしながら、お客様のことを数字でしか見ていないいい加減な営業でした。あるとき、先輩から引き継いだ昔からのお客様の取引がなくなったのですが、「予算なくなったのか。仕方ない」くらいにしか考えも及ばなかった。そんなとき、当時の上司に指摘されたんですよね。

「お客様がいなくなったのワッキーのせいだからね。お客様のことを知ろうとしてないし、どうにかしようともしていないよね」

そんなことを初めて言われて、正直、意味も理解もできませんでした。そんな私の気持ちに気づいたのか、上司がある商談に同行するように声をかけてくれました。初めて上司の商談に同席して、ようやく指摘の意味を理解することができました。

商談が全然違うんですよ。まず信頼関係が違う。お客様が、上司のことをとても信頼しているのが伝わってきて、提案するもの全て通る。もちろん上司の提案も素晴らしい。真剣にお客様の売上やROASを意識して考え抜いているし、自社の守備範囲じゃないところまで含めてお客様のビジネス全般に関心を向けている。

仕事をするってこういうことか。本心から相手のことを考えて、一緒にゴールに向かうことはすごく気持ちいいことなんだ。ゆるい気持ちのまま社会人でいた私に、初めてスイッチが入った瞬間でした。

ー すごく素敵なお話ですね。

生意気にも、それまで頑張ってる会社員をかっこいいと思えたことなかったんですけど、初めてめちゃめちゃかっこいい!と思いました。

お客様のことが大好きで、もっと世の中の人にお客様のことを知ってもらいたいって心から思って仕事を楽しんでる人がいる。これが社会人として、営業として、目指すべき姿なんだと仕事の意義を初めて理解しました。

ー そこからどう行動されましたか?

最初は上司のマネをするところから始めました。お客様のことを知って、ゴールを達成するためにどうにかしたいなって死ぬほど考えてたくさん提案しました。

そうするとお客様と信頼関係が築けて提案を受けてもらえる、数字があがれば会社に貢献できる、事業も成長する、という流れを歯車のように回せたことで次も頑張ろうという気持ちに繋がりました。仕事をするってめっちゃ楽しいじゃん!って思いましたよ。

「自走力」があれば、人はいつでも変わることができる

ー その経験を経た脇村さんだからこそ思う、若い頃の成長に必要な力を教えてください。

「自走力」です。自ら調べ自ら考えて行動する力、ですね。母校の教えでもあるのですが、社会人になってから言葉の深さや意義を実感しました。

会社員って、数字達成してなくてもお客様に喜ばれなくても、極論、給料はもらえちゃうじゃないですか。でも自走できるようにならないと仕事って楽しくならないんですよね。。自分が任された仕事に対して、任せてくれた人の気持ちを理解し、100%集中してがんばれているか、最適な回答ができたか、を考えながら行動することがすごく大切だと思っています。

社会人一年目から自走力を意識していたらきっと早く成長できますよ、私は気づくのが遅くなりましたが、決してネガティブではない。私は当時の年齢、当時の環境だったから気づけたかもしれない。ゆるくて無気力な人間でしたが、いくつになっても人は変われるなと実感しました。

ー すごくストイックですね。なぜそこまで考えられたのでしょうか?

私、社会人3年目くらいまでは人生のピークが小6だったんですよね。勉強を頑張って第一志望の中学に合格できました。その学歴があったおかげで、大学進学や就職活動もスムーズにできたと思います。

つまり、小6で稼いだ努力の財産を切り崩す人生って、すごくダサいですよね。上司からの指摘で初めてその現実を突きつけられ、自分がどんどん落ちているだけだということに初めて向き合うことができました。

だから、これからは絶対自分で舵を切って行こうと。しんどそうだけど、絶対楽しくなるのはこっちだ!変わらなきゃいけないんだって必死で努力しました。

ー よく理解できました!でも毎日ストイックに頑張り続けるのは難しい人もいるかなと思いますが…

じゃあ明日からいきなり変わって!って難しいですよね。でも、放っておいても突然良くなることはないから、何かを謙虚に学ぶとか、努力して自分だから任せてもらえる仕事を一つでも増やすとか、昨日より一つでも多く人に貢献するとか、小さなことでもいいから目標を立てて具体的なアクションに落とすことが、とても大切だなと思います。

あとは、成果を見える化するのも継続できるコツです。わたしは3ヶ月に一度、自分自身の振り返りをしていますが、その記録は大切に保管しています。過去を見返すことで自身の視点が変わっているか、成長しているかを自身で確認ができます。

出典元を忘れてしまったのですが、今一番仲良くしている人の10人の平均が自分だというエピソードも意識しています。何年か前に思い描く10人と、今が全く同じであれば成長が止まっている可能性がある。

だからこそ私は、「こうなりたいな」と思う人がいたら積極的に仲良くしてもらえるよう心がけています。すごい人は学べるところがたくさんあるし、一緒に過ごしてて気持ちがいい。かっこいい人たちと一緒に自分を高められるのは本当に楽しいですしね。社内にそんな人いないという方は、積極的に社外に出る活動をしてみることをおすすめします。

ー 脇村さん、ありがとうございました!

取材/文:BizLog編集長 大久保佳美

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