特別インタビュー第19弾 個性を活かす時代が来る!「構造を捉える力」で自分の道を作れ〜株式会社No Company 代表取締役 秋山真さん〜

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明日、今日より少し成長できる。現場で使えるノウハウを先輩から教えてもらう特別企画、第19弾!

本日お話を伺ったのは、株式会社No Companyの代表取締役 秋山真さんです。新卒で入社した会社から新規事業を立ち上げ、28歳で博報堂グループ会社の代表として創業されました!若くして成功者の道を歩んでいる秘訣は何か?!秋山さんのキャリア、失敗から得た学び、成功に必要な〇〇力についてお伺いしてきました!

秋山 
2016年スパイスボックスへ新卒入社。2年間デジタルマーケティング領域で経験を積み、2018年自ら立ち上げた採用コミュニケーション事業部長に就任。SNS起点の採用広報ソリューション開発や企業の採用DX化などを支援している。2021年10月にNo Companyを設立。

個を表現する楽しさを知り、もっと広めたいと思った

ー 新卒から今までのキャリアについて教えてください。

2016年に博報堂グループのデジタル総合広告会社スパイスボックスに新卒入社しました。1年目は新規のセールスプレイヤー、2年目にはセールスチームのマネジメントを任され、3年目(25歳)には自ら起案した採用コミュニケーション事業部の事業部長を担いました。

紆余曲折を経ながらも事業が軌道に乗り始め、ここで一気に加速させるために法人化することを決意しました。スパイスボックスに入社して6年目(28歳)になる2021年10月に博報堂グループの子会社として株式会社No Companyを創業し、今に至ります。

株式会社No Company
博報堂グループのデジタルエージェンシー株式会社スパイスボックスの一事業部(採用コミュニケーション事業部)として2018年7月に出発し、2021年10月1日に子会社として独立した採用マーケティング支援企業。

ー 順風満帆なキャリアですね。

そうですね。と言っても、私一人の力ではなくて新卒で入社したスパイスボックスがチャンスをくれたおかげです。スパイスボックスは風通しが良く、若手にどんどんチャレンジさせてくれる文化があります。もちろん、成果を出していることは前提としてありますが、意欲があればいくらでもチャレンジする環境を与えてくれたからだと感謝しています。

ー 新卒でスパイスボックスに入社されたのはチャレンジングなカルチャーに惹かれたからでしょうか。

それも理由の一つです。就職活動で大切にしていた軸は2つありまして、「人の人生やキャリアに関わる仕事」「表現に関わる仕事」でした。

その思いから業種としては人材業界や広告業界を中心に活動をした結果、有難いことに10社ほど内定をいただきました。その中で、カルチャー、事業内容と自分の軸の親和性、社員の方々の雰囲気、そして会社の空気感が一番自分にしっくりきたのがスパイスボックスでした。

ー なぜ「人の人生やキャリアに関わる仕事」や「表現に関わる仕事」をしたいと思われたのでしょうか?

スポーツの経験がきっかけですね。

私は小さい頃からずっとスポーツをやっていて、小学校から高校まで硬式野球をやっており、幼少期には某プロ野球球団のユースチームにも所属していました。大学生になってから今にかけてはストリートダンスやスノーボードなどのカルチャースポーツに打ち込んでいます。どの環境でも恩師や仲間達に恵まれたこともあり、自分の成長を支援してもらったり、反対に誰かの成長を支援するという機会をたくさん経験しました。

自分の上達だけではなく、教えた人が上達したり、教えることで新たな気づきを得て自分のスキルアップにも活かすことができる。こういう支援がすごく楽しいと感じている自分に気づきました。ここで、誰かの人生やキャリアに関わりたいなと思ったことが1つ目です。

2つ目は、カルチャースポーツの影響です。野球はご存知の通りレガシーなスポーツで、みんなが同じ方向を向いていることが正であり、ルールが明確に決まっています。そういう環境で10年以上過ごした私が大学生になり、ストリートダンスやサーフィンに挑戦したところ、真逆の価値観に気づいたのです。

カルチャースポーツは人と同じはダサいという前提があって、いかに自分の個性を表現して、他人に共感してもらえるかを大切にしています。自分の個性を活かして表現すること、さらにそれを多くの人に共感してもらえたらもう最高ですよね。真逆の世界にいたからこそ、表現の楽しさを強烈に実感したことがきっかけになりました。

ー スポーツから学びを感じ取ったと言うことですね。

はい。大切にしている価値観や学びはスポーツからたくさん学びました。レガシースポーツと言いましたが、野球にはチームの統一感やまとまりというかっこよさがあります。それぞれの価値観ってまさに個性で、その良さを活かすことの素晴らしさは、真逆の世界に足を踏み入れた自分だからこそ気づけたのかもしれません。

ー 真逆の世界というお話ですが、なぜそこまで続けた野球を辞め、カルチャースポーツを始めようと思ったのですか?

高校時代に本格的に野球を続けていくか選択するタイミングで、いくつかの道を提示されました。大体、方向性は決まっていて、この道にいくならこう、こっちならこうという決まった話をされたときに、「何か違うな」と感じたのです。決まった道や先が見えていることってつまらないなって思ったんですよね。

今思えばそのときに、人と違うことをしたい、自分らしく個性を活かしたいと言う自分の気持ちに気づいたことがいろいろなことの始まりだったのかもしれません。

意思決定の失敗!答えのないチャレンジへの葛藤

ー 若い頃の失敗エピソードがあれば教えてください。

それはもう大小問わずたくさんありますね。創業してから特に印象的なエピソードで言うと「抽象度の高い状態でメンバーにまかせすぎてしまったこと」でしょうか。

ー まかせることはいけないのでしょうか?

「まかせ方」の問題だと思います。私たちの事業は、誰もやったことのない新しいことにチャレンジしています。そのトップである以上、知見や経験がない、答えのないことに対して意思決定しなければならないケースがたくさんあります。

その判断のひとつとして失敗したことが、自分の手触り感がない業務をメンバーに任せきってしまい、明確に成果をだせなかったということがありました。

このことで、私は任せ方について2つ学びました。

1つ目は、新しいことは自分の手触り感があるものを任せること

2つ目は、手触り感が持てたものはすぐに体系化すること

です。

ー 手触り感、ですか?

経験からの予測値含めて、自分の中で見えていたりイメージができているものですね。できる実感があるものは的確に依頼することができるので、メンバーも安心して仕事ができますし、成果がでればさらに自信に繋げることができて、いい任せ方ができたなと思います。

そして、それを実行するメンバーに伝えるだけではなくしっかりと体系化していくことも大切だなと思いました。自分が一人一人に伝えていくのは限界がありますので、型に落としておけばみんながすぐに実践できてスピード感もって広げていくことができます。

ー 対策だけではなく、更なる次の手も考えたと言うことですね。

そうですね。私たちの事業は新しいと言いましたが、つまりお客様は実績が少ない私たちを信頼して一緒にチャレンジしてくれています。その信頼に応えるために全力を尽くしてプロジェクトを成功させる責務があります。ひとつの失敗に対して目先の打ち手だけではなく、中長期的な事業や体制を見据えて考えていかないといけないと考えています。

「構造を捉える力」で人生の勝ち筋を見いだせる

ー 社会人としてあればよかった、または、あってよかった○○力を教えてください。

今後も磨いていきたい力として考えている「構造を捉える力」ですね。どのようなものかと言うと、勝負する環境を見極め、自分が持っている資産(アセット)を最大限活用できる力のことです。具体的には、

  • 勝負する環境の構造を見極める
  • 自分の資産(アセット)を理解し、自分だけのゲームを作る

という2つが必要です。

この力を意識したきっかけは、まさに就職活動のときです。今では時代も変わりつつあるものの、私たちの頃は大きな企業であればあるほど学校名や試験の結果などが評価の割合の多くを占めている時代でした。同じ土俵で勝負をしたなら、私には完全に負けゲームになってしまう。

だから、この就職活動という環境において自分なりの勝ちゲームがどこにあるか探らざるを得なくなりました。あと、私の性格的にも人と違うことがかっこいいというポリシーもあって、誰もやっていないからこれをやろう、ここをめざそうというという性分が功を奏したのもあります。

「構造を捉える力」が意識できたからこそ、就職活動でも、どういうゲームで行けば自分が勝てるのかを必死で探り、その上で自分の資産(アセット)を最大限アピールできたおかげでスパイスボックスに出会えたと思っています。

とはいえ、私も完全に備えているわけではなく、これから磨いていきたい力です。

ー そこまで考えて就職活動をしていたんですね…!

はい。スパイスボックスに就職を決めた後も、入社後が勝負だということを忘れず準備をしました。内定者の頃には多くの社員さんと面談をお願いして、徹底的に会社のことを知るよう努めました。具体的には、どんな人が評価されるのか、可能性を広げている人はどんな人か、この会社で早く成長するにはどんな環境があるのか…などをひたすら教えてもらいました。

もちろん入社してみてわかることもありますが、最短で想いを実現するためにベストを尽くしておきたかった。そのおかげで、まだまだこれからですが、今こういう状況で仕事ができているというのは嬉しいです。

ー 今の秋山さんはまさに「構造を捉える力」のおかげですね!その力を身につけるためにどのようにしたら良いでしょうか。

私の場合は、人生のサンプルにたくさん触れることを意識しています。同世代で起業している人たちのことや、先輩経営者たちと会って話を聞いたり、調べたりしています。業態や年代にとらわれず幅広い方に、仕事だけではなくライフスタイルやプライベートのことなども聞ける範囲で教えてもらうようにしています。

書籍を読むことももちろんしていますが、私にはリアルに聞いた人の経験や思考から学ぶことの方が得るものが大きいですね。どんな人がどんなチャレンジしているのかを見たり聞いたりしてインプットすることで、自分自身にも事業にもどんどん活かしていきたいと思っています。

ー ロジカルな秋山さんらしい考え方ですね。

そうですね。ここまでロジカルな感じで話しましたけど、実は感覚的な部分も大切にしていて、特に社長としてチームや事業を率いていく上ではロジカルと感覚のバランスをとっていくことが重要だと考えています。

例えば、人とのコミュニケーションは相手に合わせたやり方があったり、重要な経営判断をする時も理論上よりも感覚的なことを優先して成功することもあります。これは、自分自身の人生経験やインプットした中で積み上げた感覚だから、あくまで自分独自のものでありロジカルではないけれど、とても大切な要素であることは間違いないと実感しています。

ー 最後に一言、会社の展望や読者へのメッセージをお願いします。

これからは社員の個性や多様性を受容しそれを伸ばしていくことが企業の成長に不可欠な時代です。そんな環境をつくるために必要なことは、固定観念や既成概念を否定し、新しい価値観を取り入れて、ひとりひとりの個性が輝くような社会です。私は、まさにそんな社会を創っていきたい。

そのために、働く環境、まずは人事という側面から会社の改革を支援していこうという思いをこめて、「スタイルが生きる社会へ」というコーポレートスローガンの元、会社を立ち上げました。

理想とする社会の実現のために、お伝えさせてください。

企業の採用広報担当の方、情報発信のあり方を変えていきませんか。事業内容や採用条件だけではなく、どんな個性や価値観をもった社員がいるのか、そんな社員たちがどんな活躍をしているのかを伝えていくことで、もっと自社に合う良い人材に出会えるはずです。

求職者の方、自分らしいキャリア選びを考えていきましょう。条件だけで絞り込むのではなく、まずは自分の軸やスタイルが何かを理解して、自分らしく働ける環境かを見極めることも大切です。

そして私たちは、採用広報の方々や求職者に寄り添いながら、SNSデータを活用した採用マーケティング支援を推進し、双方に健全な採用(就職)活動が実現することを目指します!

ー 秋山さん、ありがとうございました!

取材/文:BizLog編集長 大久保佳美

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