特別インタビュー第21弾 主語がいつも自分にばかりなっていないか?「フォロワーシップ力」で自分の力を大きな目的のために発揮して、想像以上の成果を生み出してほしい。

URLをコピーする
URLをコピーしました!

〜株式会社DONUTS  札幌オフィス エンジニアマネージャー直江和弘さん〜

明日、今日より少し成長できる。現場で使えるノウハウを先輩から教えてもらう特別企画、第21弾!

本日お話を伺ったのは、株式会社DONUTS、札幌オフィスエンジニアマネージャー直江和弘さんです。直江さんのキャリア、株式会社DONUTSの活動や、直江さんがずっと大切にしてきたこと、これから特に必要になるフォロワーシップ力について伺ってきました!

直江和弘

1988年生まれ。北海道出身。

東京の独立系SIerにて受託開発や客先常駐を経験した後、北海道にUターン。

BtoC/BtoB/BtoBtoCの自社サービスを開発するベンチャー企業で、Webサービスやスマートフォンアプリなど20を超える製品開発に携わる。2022年7月から株式会社DONUTSの札幌拠点立ち上げにジョインし、採用業務にも積極的に取り組む。

目次

北海道から東京へ予期せぬ就職

ー まずは直江さん自身について、社会人のキャリアを教えてください。

 1988年に北海道の釧路市で生まれ、父親の転勤のため北海道各地を転々としましたが、北海道内で高校進学を経て、情報技術系の大学に進学しました。社会人のファーストキャリアは、大学での学びを生かしたいと地元北海道で働けるIT企業を探しました。いくつかの企業の中で、札幌に支社のある東京の独立系SIerに新卒入社しました。

ー 初めての就職活動は思いどおりに進めることができたんですね。

 それがそうでもないんです。新卒研修はすべて東京本社で行われました。しかも、その会社の風習で入社後の配属先は東京本社の研修最終日に伝えられることになっていまして、札幌希望だったのですが東京勤務を命じられてしまいました。

ー それはいきなり大きな想定外ですね!

 出身が北海道で、実家も支社のある札幌から通勤圏内だったこともあり、希望すれば札幌配属になるだろうと思っていましたので、正直驚きはありました。でもそこは結構切り替えが早いというか、東京は東京で悪くないか、とすぐに受け入れられました。

ー 実際に東京での新入社員としての仕事はどうでしたか?

 1年目は大きなプロジェクトのメンバーとして、2年目からは、不動産業、通信事業、印刷事業など比較的大きな規模のお客様の会社に常駐するエンジニアの経験をしました。

そのため、自社への帰属意識は少しずつ薄れて行きましたが、自社とは異なる大手企業の文化や価値観を肌で感じられましたし、社外の友人もたくさんできたので結果的には1社にいながら多くの経験や出会いが得られたことは自分にとってはよかったと思います。

夫婦ともども無職で東京から北海道へ!?

ー 上京して4年目に北海道に戻られていますよね?

 そうです。ちなみに、北海道を出たときは1人でしたが、北海道に戻るときは妻と2人でした。当時、結婚したばかりでしたが、子供ができたら北海道の広い大地でのびのびと育ててあげたいと考えていました。まだ子供はいなかったのですが、どうせ戻るなら今がいいよね!という流れになりました。

ー 次の就職先を決めずに辞めたんですね?

 私は不器用なんです。ちょっと真面目に話すと、堂々と胸を張って働きたいですし、今所属する会社で100%全力でやりたいと思っています。これまで入社したすべての会社で、本気で最後までやり抜くと考えて働いていました。その反動ではないですが、ポリシーとして転職の際はまず辞めてから次の就職先を探すという順番をとってきました。

ー 北海道に戻ってからの生活や仕事はどうでしたか?

 当時まだ26歳で、そんなに貯金があったわけでもありません。何より無職だと不動産屋が部屋を貸してくれなくて困りました。ようやく貸してもらえる部屋が見つかり、札幌近郊の住みやすい街になんとか落ち着くことができました。

その後、知人の紹介で東京のIT会社の札幌拠点立ち上げの仕事に就きました。拠点の立ち上げでは、一緒に働くエンジニアの採用から着手し、2年間で10名ほどのチームに拡大できたことが自信につながりました。

この時の経験やノウハウが今の仕事に大きな影響を与えてくれています。残念ながらその後、その会社は札幌から撤退することになり、札幌拠点の最後の一人としてそれを見届けてから現職である株式会社DONUTSの札幌オフィス立ち上げの仕事に就くことになります。

株式会社DONUTS

PRODUCT FIRSTというビジョンを掲げ、「10年・20年先にも価値を残せるサービスやコンテンツ」を目指して、事業領域に制限なく、自己資本ならではのスピード感で様々な可能性を追求する企業。
クラウドサービス事業、動画・ライブ配信事業、ゲーム事業、医療事業、出版メディア事業の5領域を主軸としたWeb中心のサービスを展開。

エンジニア50名体制の札幌オフィスを創る!

ー 株式会社DONUTS札幌オフィスでの仕事について教えて下さい

 株式会社DONUTSは、主要事業だけでもクラウドサービス事業、ゲーム事業、動画・ライブ配信事業、医療事業、出版事業の5つの異なる領域で事業を展開している面白い会社です。従業員は700名を超え、様々な社員が活躍しています。リモートワーク中心ではなく対面で熱を感じながら仕事をするスタイルを尊重している環境で、私はこれに惹かれて入社を決めました。

 私の所属は、クラウドサービスのジョブカン事業部です。プロジェクトマネジメントを行うエンジニアマネージャーとしてオファーを受けています。現在は、札幌オフィスで一緒に働くエンジニアの採用から着手しています。

北海道は近年続々とIT企業が進出していますが、北海道でエンジニアとして働くという意識の定着にはまだ時間がかかると思っています。ですので、採用に直結するかどうかに限らず、Twitterでの情報発信、北海道のエンジニアコミュニティや自治体のイベントなどに参画して、認知の獲得、学生インターンの受け入れ、大学訪問など、北海道が盛り上がるような取り組みも重視しています。

ー 札幌オフィスでは何人くらいの採用をお考えですか?

 目標は大きいです。最終的には常時40名〜50名が所属する拠点にしたいと考えています。現在は私の所属するジョブカンで採用を進めていますが、動画・ライブ配信事業、医療事業のエンジニアの採用も進め、札幌オフィスからDONUTSの事業成長を加速させていきたいと考えています。

そのためにも、まずは10名程度の体制を早期に構築し、プロジェクトマネージャーとして本社の開発業務を巻き取っていきたいです。もちろん、その後も採用活動には精力的に関わっていくつもりです。東京と札幌との間に垣根のない会社ですので、人数が増えてもこれを維持できるように、気持ちよくコミュニケーションを交わし合える環境を作っていきたいと考えています。

全拠点・事業部で積極採用中!
DONUTSはさまざまなキャリア・ポジションの方を募集しています。
最高のプロダクトを作る集団「DONUTS」で一緒に働きませんか?ご応募をお待ちしています!

主語が自分になっていないか?フォロワーシップ力の大切さ

ー これまでのビジネス人生で失敗エピソードはありますか?

 失敗談はたくさんあります。中でも心に残っているのは、エンジニアとしての失敗ではなく、新卒で入社したSIerで行っていた新規顧客開拓の営業活動です。独立系SIerのため、親会社から仕事を受けるという立ち位置ではありません。そのため、直接取引ができる1次請け顧客を開拓することが至上命題でした。

私はエンジニアとして採用されましたが新卒当時はこの営業活動を行っていました。北海道から出てきて土地勘もない中、丸の内や大手町といった大きなビルがそびえ立つ街で必死に飛び込み営業をしたのを覚えています。

毎日9割9分が門前払いされる日々で私個人の営業成績は0件が続き、日増しに焦りも募り、なんでもいいからまずは1件、数字を作りたいと考えていました。ようやく1社のアポイントメントの機会をいただき訪問すると、ご対応して下さった担当者様からの第一声が「昨日も御社の別の営業担当の方がきてましたよ。当社は同じSIerという立ち位置ですので2次請け案件があればその時はご相談しますね。」でした。

ー 新規でもなく直接1次請け取引できる会社でもなかったんですね?

 はい、その通りです。私が会社から与えられた役割は1次請け顧客の新規開拓だったのですが、いつのまにか1件のアポイントメントを取ることが成果と思い込んでいました。

その結果、1次請け顧客でもなく、先輩が訪問済みの会社へのアポイントメントです。担当者様にはその場でお詫びして帰社しました。社内では営業活動を全て記録していたので、先輩が訪問している事や1次請け顧客ではないことは調べればわかることでしたが、私は調べることすらしませんでした。自分の役割を見失っていたんです。私は帰社後、ありのままを上司へ報告しました。

当然、当時の上司にはしっかり叱られました。「あなたの役割は直接取引できる1次請け顧客の新規開拓です。毎日結果が0件で辛いのも自分の成果が欲しいのもわかる。それでも、自分の役割である新規顧客の開拓に向き合い続けて欲しい。」この失敗エピソードから、その後のビジネス人生においてとても重要なことを学びました。

ー この失敗経験から学生や若い世代に伝えたいことはなんですか?

 「フォロワーシップ力」の大切さですね。私はこの経験から、常に「主語が自分になっていないか?」と自問するようにしています。仕事やビジネスは1人で出来るものではありません。会社の目的や自分の役割などを強く意識してチームとして取り組むことが重要です。自分よりもチーム、チームよりも会社、と大きく俯瞰した視座を持つことが大切だと思います。

キャリアを実現するためだけに会社を見ていては、結局その会社で成果を上げることは出来ませんし、その後の望むキャリアを掴むことにも繋がりません。皆さんが持っている力は自分が考えているよりも大きなものです。主語を自分では無くすことで、きっと大きな成果を上げることが出来ます。そしてそれは、皆さんのキャリアやビジネス人生にとって大きなプラスになると思います。

ー 最後に会社の展望や読者へのメッセージをお願いします

 株式会社DONUTSの札幌オフィスは、10年、20年先まで社会に大きな影響を及ぼすことのできる自社サービスの発信地に育てていきたいと考えています。これまで、北海道在住の多くのエンジニアと接してきましたが、優秀なエンジニアがたくさんいると実感しています。特に学生の皆さんは勉強熱心で驚きを隠せません。

一緒に立ち上げに取り組んでいるメンバーとは常々「優秀なエンジニアといえば北海道」と言われるようにしたいね、と話しています。40〜50名規模の拠点は高い目標ですが、必ず達成できると信じていますし、この取り組みに関われていることがなにより楽しいです。

 北海道に住んでみたい人、北海道にずっといたい人、立ち上げフェーズのエンジニアチームに興味のある人はお気軽にTwitterでDM下さい! →https://twitter.com/donuts_naotti

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
URLをコピーする
URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次
閉じる