「具現化」の意味と使い方|類語「具象化・可視化」の違いや対義語・英語表現も解説

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    ビジネスシーンで「具現化」や「具象化」、「可視化」という言葉をよく耳にしますが、それぞれの意味の違いを明確に理解できているでしょうか?今回は「具現化」の意味を説明した上で、類義語や「可視化」との意味の違いを詳しく解説します。

    目次

    「具現化」の意味とは

    「具現化」の意味とは

    「具現化」とは「理想や頭で思っていることを、実際に形やものとして表すこと」という意味です。

    構想を練っていた商品を実際に開発し、完成させることなどが具体例として挙げられるでしょう。

    「具現化」の正しい使い方と例文

    「具現化」の正しい使い方と例文

    「具現化」は実際に形にすることを表す言葉のため、主にビジネスシーンで多く用いられる言葉です。提案した企画や計画が採用された場合などに、その計画などを実現のものとすることを指して「具現化する」などと使います。

    理想や目標を実現した時に使われる

    「具現化」はあらかじめ理想や目標がある状態であることが前提です。思い描いていた理想や目標を実現することを「具現化する」という言葉で表すため、実際に理想を実現できた際には「具現化できた」や「具現化した」などの過去形で用いられます。

    「具現化」を用いた例文

    実際にビジネスシーンで用いられる場合、どのような使い方がされるか例文から読み解いていきましょう。

    ・この新商品が具現化するのを楽しみに待っているお客様がいる。
    ・どんな素晴らしいアイディアも具現化できなければただの理想論だ。
    ・うちの会社が働きやすいと評価されるのは、社員の要望を具現化してくれる優秀な人事がいるおかげだ。
    ・予算上この企画を具現化するのは難しいので、もう少し低予算でできる企画を考えてほしい。

    「具現化系」はマンガ独特の表現

    「具現化」を用いた「具現化系」という言葉がありますが、これは「HUNTER×HUNTER」という週刊少年ジャンプで連載されている漫画で使われている言葉です。この「HUNTER×HUNTER」で登場するキャラクターの能力のひとつに「具現化系」というものがあり、これは脳内でイメージしたものを何もないところから出現させられる能力です。

    「具現化」と「可視化」の違いと例文

    「具現化」と「可視化」の違いと例文

    近年、「具現化」と似た表現で「可視化」という言葉がよく使われています。「具現化」と「可視化」はいずれもビジネスシーンで主に用いられる表現ですが、意味の違いをしっかりと理解できているでしょうか?「可視化」の意味と例文を確認し、「具現化」との意味の違いを把握しましょう。

    「可視化」は目に見える状態にすること

    「可視化」は「目に見える状態にすること」を表す言葉です。「可視」というのが「見えること」という意味の漢字ですので、言葉通りの意味として覚えて問題ありません。

    目に見える状態にすることとは、そのままでは目に見えないものを形にすることで情報が視覚的に理解できるようにするニュアンスが含まれています。例えば、商品の年間売上推移や社員の営業成績など、そのままでは目に見えないものをグラフや数値にまとめることで理解できる状態にすることなどを指します。

    「可視化」は理想を現実にするなどの意味はありません。「計画を可視化する」と表現した場合は、「計画を他者が理解できるよう資料などに表す」という意味となりますが、「計画を具現化する」は「計画を現実のものとする」という意味になります。このように「具現化」と「可視化」は意味が全く違う言葉ですので、使うシーンを間違えないよう注意しましょう。

    「可視化」を用いた例文

    「可視化」がどのような場面で用いられるか、いくつか例文を紹介します。

    • 明日の会議に向けて、今月の売上状況を可視化してほしい。
    • 顧客満足度が可視化された資料はありますか?
    • 離職率を下げるには、現社員が会社のどこに不満を持っているか可視化する必要がある。

    「具現化」の類義語・意味と例文

    「具現化」の類義語・意味と例文

    「具現化」には似た意味を持つ言葉が複数存在します。いずれもビジネスシーンで使われることが多い言葉ですので、この機会に覚えておくと便利でしょう。また、文字が違いますので当然意味もそれぞれ異なります。類義語を含めて意味をきちんと理解することでビジネス会話の理解度が深まるでしょう。

    「具体化」

    「具体化」は「抽象的な事柄を実際に形にして表すこと」という意味の言葉です。

    「具体化」は実際の物や形ではなく口頭で表現する場合にも用いられます。理想や目標を実現する場合に用いる「具現化」とは異なり、理想や目標の内容を細かく説明する場合などで用いられます。

    「具象化」

    「具象化」は「わかりやすくはっきりとした形で表すこと」という意味の言葉です。

    「具象化」は物事をわかりやすい形で表現することを表す言葉ですので、理想を形にする「具現化」とは大きく意味が異なります。「具象化」は「夢の内容を文章で具象化する」など頭の中のイメージを正確にはっきりと表現する場合に用いられます。

    「実体化」

    「実体化」とは「概念や抽象的なイメージを、客観的に捉えられるよう表すこと」という意味の言葉です。

    例えば、頭の中にある構想を会議で議題に出すために資料に表すことなどがそれにあたります。「具現化」との違いは実現することを指す言葉ではない部分でしょう。また、「実体化」には真相を明らかにするという意味でも用いられます。

    「具現化」の対義語

    「具現化」の対義語

    「具現化」が計画や目標を形にすることだとすると、対義語にあたる言葉は形にしないことを表す表現が適切です。代表的な対義語を2つ紹介します。

    「抽象化」

    「抽象化」とは「物事から具体性を取り去り、本質的に重要な要素や着目している側面のみを取り出すこと」という意味の言葉です。

    「具現化」が形にするという点でより具体的な表現を行うことだと定義すると、抽象化はその逆で物事の形を「大きく捉える」や「ぼやかす」という表現方法と理解するとよいでしょう。

    「仮想化」

    「仮想化」はIT用語として用いられる言葉です。意味は「一定のハードウエアなどの資源を疑似的に存在させる状況を作ること」です。例えば、1つのコンピュータ内に実際は1つしかないCPUを仮想化することで2つCPUがある状態にすることなどを指します。

    実在しないものを、実在するかのように扱うことを指すため「具現化」との対義語として用いられます。

    「具現化」の英語表現と例文

    「具現化」の英語表現と例文

    「具現化」はビジネス英語としても一般的に用いられる表現です。販売戦略のミーティングや新企画のプレゼンテーションなどではよく用いる英語ですので、実際に利用するシーンで困らないよう覚えておくことが大切でしょう。「具現化」の英語表現と、よく使うシーンをイメージした例文を紹介します。

    「具現化」の英語表現は「shape」

    「具現化」を英語で表す場合、一般的な単語としては「shape」が用いられます。「shape」の意味は動詞表現で「形づくる」です。また、「shape」は「具体化」という意味でも使われるため、文脈から「具現化」と「具体化」どちらのニュアンスで使われているか判断する必要があります。

    よりかしこまった表現として「embody」も「具現化」という意味で使われる単語です。日常会話ではあまり耳にすることはありませんが、ビジネスシーンや研究の場などでは用いられる可能性がありますので覚えておくとよいでしょう。

    「shape」を用いた例文

    英語表現として「shape」と「embody」を紹介しましたが、ここでは多く利用される「shape」を用いた例文を紹介します。「embody」を利用したい場合は、「shape」の部分を置き換えることで問題なく意味が通じるでしょう。

    • We spent many time to shape the new product.(この新商品を具現化するために多くの時間を費やしました。)
    • We need your cooperation to shape this project.(この企画を具現化するためには皆様のご協力が必要です。)
    • How are you going to shape this goal? (この目標をどうやって具現化するつもりですか?)

    まとめ

    「具現化」は具体化や可視化よりも目標を実現させるというニュアンスが強い言葉であることがわかりました。ビジネスシーンでは新商品や新企画の提案や、販売戦略会議などで用いられる言葉ですので意味をきちんと理解した上で利用できるとよいでしょう。

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