「御無礼」の意味や使い方とは?類語「失礼」「非礼」との違いや例文も紹介

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    「御無礼」と聞くと、なんとなく武家言葉のような印象を受けます。上司に失礼な態度をとってしまったことを謝りたいけれど、「御無礼」という言葉はビジネス上で使ってもいいのでしょうか?今回は「御無礼」の意味や使い方を解説していきます!

    目次

    「御無礼」の意味とは?

    「御無礼」の意味とは?

    まるで戦国時代の武士が言いそうな「御無礼」ですが、現代においてもビジネスシーンにおける謝罪などで使用することも多い言葉です。「ごぶれい」「ごむれい」と読み、意味は「礼儀がない様子」です。時代劇などで、貴族に無礼な態度をとった人が「無礼者」と呼ばれるシーンを見たことがあるひともいるのではないでしょうか。

    「御無礼」「無礼」の違い

    「御無礼」「無礼」の違い

    「御無礼」と「無礼」に意味の違いはありません。しかし御無礼の「御」には謙譲語と尊敬語の二つの役割があり、どちらが当てはまるかは文脈次第です。例えば、自分の無礼を謝罪するときだとしても「私の無礼をお許しください」「この度は御無礼な態度をとってしまい、申し訳ございませんでした」のどちらの場合も考えられます。自分の態度が無礼であったという意味合いの場合は「無礼」、相手にとって無礼であったと言う意味合いの場合は「御無礼」という細かな使い分けをする必要があります。ここで利用している「御」は謙譲語だけでなく丁寧語としての利用も可能なため、自分の無礼に対しても「御」をつられるので安心してください。

    「失礼」「非礼」との違い

    「失礼」「非礼」との違い

    「無礼」の意味として、「失礼」や「非礼」があげられることがあります。しかしこの3つの言葉の意味を細かく考えると、それぞれ程度が異なっていることがわかります。「無礼」と比べて「失礼」「非礼」がどのような状態を表しているのかを解説していきます。

    「失礼」

    「失礼」は「礼を失う」と書きます。つまり「礼を欠いている」状態であるため、「礼が無い」と表現する無礼に比べると、程度は軽いです。そのため、面接部屋に入る時や出る時など、かんたんな謝罪の言葉に用いられます。

    「失礼」の使い方・例文

    「失礼」の使い方と例文を紹介します。
    ・(部屋に入るとき)失礼いたします
    ・(電話をかけるとき)お忙しいところ失礼ですが
    ・(謝るとき)大変失礼いたしました
    ・(先に帰る時)お先に失礼します

    「非礼」

    「非礼」は「礼に非る」と書くため、礼に背いている状態を示しています。つまり礼儀とは反対のことをしている様子であり、この3つの言葉の中では一番程度が重い状態に用いられます。重大なミスを犯した時や、相手をひどく怒らせてしまった時の謝罪に用いましょう。

    「非礼」の使い方・例文

    「非礼」の使い方と例文を紹介します。
    ・この度は、非礼極まりない態度をとってしまい、誠に申し訳ございません。
    ・大切な約束に遅刻するという非礼を働いてしまい、誠に申し訳ございませんでした。
    ・重大なミスを犯してしまうという非礼をお許しください。

    「御無礼」の類義語・対義語

    「御無礼」の類義語・対義語

    「失礼」「非礼」のほかに、どんな類義語があるのか、また対義語は何かを知ることで、さらに「御無礼」に関しての理解を深めていきましょう。

    「御無礼」の類義語は「礼儀知らず」

    「礼儀知らず」とは、礼儀を知らずにデリカシーもなく、失礼な人のことです。例えば、挨拶ができない人に対して「あの人は礼儀知らずだ」というように使います。「礼儀を知らない」と「礼儀が無い」という点で、御無礼と大きく共通しています。

    「御無礼」の対義語は「慇懃」

    「慇懃」は「いんぎん」と読み、礼儀正しく行動が丁寧なさまを示します。「慇懃」の「慇」は丁寧さ、「懃」は気を遣うことを表しています。「慇懃無礼」という言葉もあり、意味は丁寧すぎて無礼になることです。例えば、なかなか心を開かずに初対面のように丁寧に接するのは返って相手を傷つける可能性がありますよね。そのような時に、「彼は慇懃無礼だ」と表現します。慇懃と無礼が対極の意味を示すからこそ成り立った言葉です。

    「御無礼」は方言としても使われている

    「御無礼」は方言としても使われている

    名古屋では「御無礼」が方言としてもまだ生活に残っています。意味は「失礼する」と一緒なのですが、部屋に入る時や席を外すときなどの日常の中で「御無礼します」を使うのは面白いですよね。これは戦国時代に名古屋に拠点を持っていた織田信長や豊臣秀吉の、武家文化のねづきが強いのが理由と言われています。そのため、「御無礼」のほかにも「ござる」などの方言も残っているそうです。

    「御無礼」の使い方と例文集

    「御無礼」の使い方と例文集

    続いて「御無礼」の例文を使い方別に紹介していきます。実際にどのように文中で使われているのかを確認し、言葉の意味や使用場面をさらに知っていきましょう。

    謝罪をするとき

    「御無礼」を使うのは、謝罪をする場面が一番多いでしょう。正しく「御無礼」を使った謝罪をすることで相手への敬意と反省を示し、誠意を伝えられます。なかなか口語で使用することはありませんが、ビジネスメールなどで利用することが多いので、使用方法を習得しましょう。

    「御無礼いたしました」

    「御無礼いたしました」は「失礼しました」をさらに丁寧にした表現です。「失礼しました」よりもさらに強く反省を示すので、大きめの失態をしてしまった時に使いましょう。文面で使用する際は「いたします」とひらがな表記にするのが注意点です。本来は補助動詞の働きをしているのですが、「致します」と漢字で表記をすることで動詞の働きに変わってしまいます。知らない人も多いルールですが、守っておくことで正しくビジネス用語が使えるという好印象を与えられます。

    「御無礼を働く」

    「御無礼を働く」は「無礼なことをする」という意味です。「お名前を間違えるという御無礼を働き、申し訳ございませんでした。」というふうに、失礼な失敗をした時に使用します。「御無礼をしてしまい」ではなく「働く」を使うことで、よりビジネスメールに適した丁寧な表現になります。

    お願いをする時

    お願いをする時に「御無礼」を使ったクッション言葉を文頭につけることで、謙虚さをプラスできます。「恐れ入りますが」「お手数おかけいたしますが」と同じように使うクッション言葉をいくつか紹介します。

    「御無礼なお願い」

    例えばすでに一度送ってもらった書類を再度送ってほしかったり、失礼になりうるお願いをするときに使用します。「お手数おかけしますが」や「恐れ入りますが」などの似ているクッション言葉とは使い分けをして、あくまで「無礼」な要素を含んでいる時に利用しましょう。

    「御無礼を承知で」

    相手に失礼だということがわかっている上で、何かをしたり伝えたりする場合に使います。例えば相手の考えに意見したりするときに「御無礼を承知で申し上げますが」と文頭に添えることで、「せっかくの考えに意見を伝えて申し訳ない」という謙虚な姿勢が示されます。ほかにも、答えにくいであろう内容を質問する際などにも使えます。

    御無礼の言い換え

    御無礼の言い換え

    「御無礼」は主にやや重めの謝罪に使う言葉です。最後に、言い換えとして使えるような、同じ程度の謝罪に使える言葉を紹介します。

    「多大なご迷惑をおかけし、心からお詫び申し上げます」

    礼儀に反する内容ではなく、不手際などで迷惑をかけてしまったことを謝罪する場合は、こちらのフレーズを使いましょう。また「心から」という一言を付け加えることで、真剣な謝罪であることを強調するのもポイントです。

    「とんだ失態を演じてしまいまして、誠に申し訳ございません」

    「御無礼」の言い換えとして「失態」を使うこともできます。「失態」とは、二度と顔を合わせられないような失敗のことです。「失礼な態度をとったことで面目を損なう」という意味合いで、このフレーズに言い換えることも可能です。

    まとめ

    戦国時代から現代でも使われている「御無礼」という言葉は口頭で使うことが少ない分、いざ使いたい時に使用法を迷ってしまうことも多いです。しかし、細かい意味や類義語との違いを理解することで正しい使い方がわかります。今後謝罪の文章を書くのに困ったら、是非この記事を参考にしてみてください。

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