「頑張ります」は敬語?就活やビジネスメールでも使える言い換えと例文を紹介

頑張ります

仕事中や就活で上司・面接官と話をするときに「頑張ります」と返事をしていませんか?実はビジネスで目上の方やお客様に使うには適さない、ともいわれます。なぜ使ってはいけないのか、代わりにどのような言葉が使えるのか、例文を交えて詳しく解説します。

目次

「頑張ります」の意味とは?

「頑張ります」の意味とは?

目上の方からの励ましに、つい「ハイ!頑張ります!」と元気に答えてしまいがちです。小さいころから慣れ親しんだ言葉なのですっと口から出てくる人も多いでしょう。しかし、ビジネスシーンで果たしてそれは正しい使い方なのでしょうか。まずは「頑張ります」の意味を改めてみてみましょう。

「頑張る」とは努力すること

「頑張る」とは「苦しみや困難に耐えて努力すること、最後までやり抜くこと」を意味します。由来には2つの説があり、1つは「眼(ガン)張る」。もとは「眼(メ)張る」といって「目をつける、見張る」の意味から「その場をじっと動かない」という意味に転じ、さらに「やり通す」になったといわれています。もう1つの説は「我を張る」から転じたもの。これは文字通り「自分の意思を貫き通す」という意味からこちらも「やり通すこと」を意味するようになり、今の意味になったといわれています。

「頑張ります」は「頑張る」に「ます」をつけた言葉

「頑張ります」は耐えて努力する「頑張る」に「ます」をつけた言葉です。目上の方に使っても間違いではありませんが、軽く、子どもっぽい印象になってしまうのは否めません。ビジネスシーンではほかにもっと適切な言葉がありますので、そちらを使うといいでしょう。

「頑張ります」の敬語の種類は?

「頑張ります」の敬語の種類は?

敬語には丁寧語、尊敬語、謙譲語の3種類があります。ここでは「頑張ります」はこのうちどれにあたるのか、より適切な敬語にはどんなものがあるかを解説します。

「頑張ります」は丁寧語

「頑張ります」は「頑張る」に「ます」を言葉であると説明しましたが、この「ます」は丁寧語です。そのため「頑張ります」は丁寧語となります。

「頑張ります」の謙譲語は複数ある

「頑張ります」をより丁寧にするには謙譲語を使います。「頑張ります」の謙譲語は複数あります。一例を紹介します。
・精進してまいります
・尽力いたします
・努めてまいります

「頑張ります」のビジネスシーンでの使い方

「頑張ります」のビジネスシーンでの使い方

「頑張ります」は間違いではありませんが、ビジネスにおいてはあまり推奨される言葉ではありません。ここでは、「頑張ります」の他の言い方をどのように使うか解説します。

「頑張ります」がビジネスで使えない理由

なぜビジネスでは「頑張ります」を使わないほうがいいのか。その理由は2つあります。
・子どもも使うような、ありきたりな言葉だから
・「頑張ります」よりも適切な言葉があるから

上述の通り、「頑張る」には謙譲語が複数あります。丁寧語は相手を敬い丁寧な言葉を使うときに使うものです。この時に自分と相手との上下関係はありません。しかし謙譲語は自分をへりくだって相手を立てることで、尊敬の気持ちを表すものです。これは、相手に対して「あなたが上ですよ」という明確な意思を表します。そのため、ビジネスで目上の人と話すときには謙譲語を使い、相手を立てる気持ちを表しましょう。

「頑張ります」をビジネスメールで使うなら?

表情やしぐさ、声のトーンがわからないビジネスメールにおいて「頑張ります」を使うと、やはり軽い印象を持たれやすいです。そのため、「頑張ります」ではなく、謙譲語を用いて相手への敬意をわかりやすく表す必要があります。メールの用途によって使うフレーズがかわりますので、一例を紹介します。

・謝罪文
この度は、ご迷惑をおかけし誠に申し訳ございませんでした。早急に再発防止策をたて、今後このようなことがないよう努めてまいります。

・挨拶文
今後より一層、お客様にご満足いただけますよう精進してまいります。

・年賀状
本年も、山田様のお役に立てるよう、微力ながら尽力してまいりますので、ご指導ご鞭撻のほど、なにとぞよろしくお願い申し上げます。

「頑張らせていただく」はOK?NG?

「頑張ります」をより丁寧に言おうとして「頑張らせていただきます」と言う人もいます。これも間違いではありませんが、「~させていただく」は、相手の許可を得て何かをするときに使用します。自分が努力することに許可はいりませんので、シンプルに「頑張ります」とするか、上述の謙譲語を使うほうが適しているといえるでしょう。「~させていただく」という表現を多用することによいイメージを持っていない人もいるようですので、その点でも、使わないほうがいいでしょう。

「頑張ります」の言い換え表現の使い方

先にあげた「頑張ります」の言い換えである「精進してまいります、尽力いたします、努めてまいります」はどれも口頭でのやりとりでも書面、メールでも使えるとても便利な言葉です。どれも「頑張ります」という気持ちが伝わる言葉ですので、1つでも覚えて使えるようにしておきましょう。

「頑張ります」の言い換え表現の例文

「頑張ります」の言い換え表現の例文

「頑張ります」の言い換え表現について解説しましたが、ビジネスシーンで多く使われるのは、言い換え表現の前後に一言加えた一文です。ここでは、言い換え表現別に、具体的にどのように使うのか、例文を用いて解説します。

「精進してまいります」

「精進してまいります」は一所懸命に努力することを意味します。
・より一層、精進してまいりますので今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
・お客様のご期待に沿えるよう、今後も精進してまいります。

「尽力いたします」

「尽力いたします」は「力を尽くすこと」を意味しますが、もともとは「助ける」という意味があります。そのため、「尽力いたします」は「誰かのために頑張る」というニュアンスが含まれます。
・いち早く戦力となれるよう尽力いたします。
・チームに貢献できるよう、尽力いたします。

なお、「尽力」は相手の行動に対しても使えます。
・山田様のご尽力により、目標を達成できました。
・その件は、佐藤さんがご尽力くださっています。

「努めてまいります」

「努めてまいります」も「力を尽くして努力する」ことを意味します。「まいります」がつくことで、未来に向かって努力する、という意味が含まれます。また、謝罪の時にも使えます。
・今後このようなことがないよう、努めてまいりますので、なにとぞよろしくお願い申し上げます。
・初めての業務でご迷惑をお掛けするかもしれませんが、早くお役に立てるよう努めてまいります。

「頑張ります」を就活で使うには

「頑張ります」を就活で使うには

就活では敬語の使い方も重要なマナーといえます。学生気分で臨むのではなく、ビジネスの場にいる者として恥ずかしくない対応をしたいものです。また、多くの会社で新入社員にビジネスマナーを教えますが、短期間で身につくものではありません。面接等で正しい敬語を使うことで、その先にある新社会人としての第一歩もスムーズに進むでしょう。

「頑張ります」以外の言葉でアピール

同じ就活生の中には面接などで「頑張ります!」と言っている人もいるかもしれません。そんな中、あなたが「精進してまいります」や「邁進いたします」などの言葉を使うと、「この子は敬語がしっかりしているな」というプラスの印象を持たれるでしょう。慇懃無礼には注意する必要がありますが、正しい敬語を使うことは就活においてプラスになってもマイナスにはなりません。「頑張ります」以外の言葉でやる気をアピールしましょう。

「頑張ります」以外の間違えやすい敬語

就活においてよく使われる言葉で、間違えやすいものを紹介します。
・返事をするときの「大丈夫です」
例えば怪我をしたときなどに「大丈夫ですか?」と聞かれて「大丈夫です」と答えるのは問題ありません。しかし、「大丈夫です」は、肯定と否定、どちらにも取れる言葉のため、面接などでは使わず、「問題ありません」など、イエスかノーどちらかはっきりとわかる答え方をしましょう。

・謙譲語や尊敬語で言葉が変わるもの
例えば「言う」を敬語にする場合、自分が言うときは「申す」、相手が言うときは「おっしゃる」となります。よく間違えるのは相手の言ったことに対して「なんと申されましたか?」や「今、申されたように」など、謙譲語である「申す」を使ってしまうことです。「また「見る」の場合は自分が見るときは「拝見する」、相手が見るときには「ご覧になる」など、敬語の種類によって形が変わるものはさまざまです。これはとっさに口を突いて出てしまいやすいので、注意しましょう。

・自分や相手の呼び方
学生の間は自分の呼び方はなんでも構いませんが、就活で使うのは「僕」でも「自分」でもなく名前でもありません。「私」を使います。これは就活だけでなく入社後もビジネスシーンでは基本的に男女関係なく「私」です。また、相手が役職者だった場合、「部長様、社長様」など役職に「様」をつける人がいますが、これは誤りです。「部長、社長」と様をつけないか、「社長の山田様」など、名前に様をつけるようにしましょう。

まとめ

「頑張ります」は「頑張る」の丁寧語で敬語として間違ってはいませんが、ビジネスシーンで使うには軽く子どもっぽい印象を与えてしまいます。ビジネスシーンにおいて、どんなに気持ちがあっても伝え方によってはかえって相手に不快感や不信感を与えてしまうこともあります。努力する気持ちを伝えるときは、謙譲語である「精進する、尽力する、努める」などを用いて、相手を尊重する気持ちと頑張る気持ちを伝えられるようにしましょう。

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