「ユング心理学」をペルソナなどキーワードから学ぶ!フロイトやアドラーと比較も

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    「ユング心理学」は、ユング派分析家の資格を取得した河合隼雄氏が日本に浸透させた学問です。「ユング心理学」を学ぶための重要キーワードを紹介し、「ユング」と同時期に活躍したフロイトやアドラーと比較しながら「ユング心理学」を解説します。

    目次

    「ユング心理学」とは?

    「ユング心理学」とは?

    「ユング心理学」とは、ユングが創始した「分析心理学」のことです。「ユング」の人物像や「分析心理学」の内容について見ていきましょう。

    「ユング」とは?

    「ユング」とは力動心理学の三大巨匠の一人で、フロイトやアドラーと並び称される精神医学者です。1875 年にカトリックの牧師である父親のもとにスイスで生まれました。当初はフロイトの学説を支持し後継者とも目されましたが、後に独自の力動心理学を体系化した「分析心理学」を創始しました。

    「ユング心理学」とは?

    「ユング心理学」とは、ユングが創始した「分析心理学」のことを指します。フロイトが創始した精神分析学と区別するために、「ユング」が自ら名付けたのが「分析心理学」です。「分析心理学」では、人類、民族の経験の積み重なりである「普遍的無意識」という概念が特徴的です。また、「ユング」の提唱した「タイプ論」は、現代でも心理学を学ぶ上で重要な理論となっています。

    「ユング心理学」を学ぶための重要キーワード

    「ユング心理学」を学ぶための重要キーワード

    「ユング心理学」を学ぶための重要キーワードは、普遍的無意識(集合的無意識)、タイプ論、元型、コンプレックスです。それぞれのキーワードについて見ていきましょう。

    「ユング」の普遍的無意識(集合的無意識)

    「ユング」の普遍的無意識は集合的無意識とも呼ばれ、「個人的無意識」に対する概念です。「ユング」は無意識が人の行動を支配すると考え、無意識は「普遍的無意識」と「個人的無意識」のふたつに分かれるとしています。「普遍的無意識」とは、一代限りの「個人的無意識」と違い、人類や民族などの祖先から共通して受け継がれている無意識のことです。

    「ユング」の タイプ論

    「ユング」の「 タイプ論」では、人間の性格を8つのタイプに分けています。「ユング」は人間の性格をまず「内向性」と「外向性」のふたつのタイプに分類しました。内向性のタイプとは内界の主観的要因に関心を持っているタイプで、外向性のタイプとは外界の事物や人に関心を持っているタイプです。「ユング」はこのふたつのタイプを、さらに4つの心の基本機能で分けました。「ユング」のタイプは、次の8つです。

    【内向性のタイプ】

    1. 思考タイプ
    2. 感情タイプ
    3. 感覚タイプ
    4. 直感タイプ

    【外向性のタイプ】

    1. 思考タイプ
    2. 感情タイプ
    3. 感覚タイプ
    4. 直感タイプ

    この8つのタイプは、現代の臨床心理学のカウンセリングでも使用されています。

    「ユング」の元型

    「ユング」の「元型」とは、普遍的無意識の中に存在する人類や民族などの祖先から共通して受け継がれているイメージの基のようなものです。

    「ユング」の元型には、「ペルソナ」、「アニマ」、「アニムス」、「影」、「老賢者」、「グレート・マザー」、「永遠の少年」、「マンダラ」、「セルフ」などがあります。それぞれの元型を見ていきましょう。

    「ユング」の元型「ペルソナ」

    「ユング」の元型のひとつである「ペルソナ」のもともとの意味は、古代ローマの古典劇における俳優のかぶる仮面のことです。

    「ユング」の提唱するペルソナは、たとえば「母親」や「科学者」など社会的なパーソナリティーまたは役割を意味しています。「ユング」によると、ペルソナは周囲に適応するための外的側面です。

    「ユング」の元型「アニマ・アニムス」

    「ユング」の元型「アニマ・アニムス」は、「ペルソナ」が外的側面なのに対して内的側面のことです。

    男性の場合は「男性」がペルソナであり「女性」が内的側面になります。「ユング」は、この女性的側面を「アニマ」と名付けました。一方女性の場合は「女性」がペルソナであり「男性」が内的側面になります。「ユング」は、この男性的側面を「アニムス」と名付けました。

    「ユング」の元型「影」

    「ユング」の元型「影」とは、人間の内的側面の中に存在しながらも生きられない仮面のことを指します。

    「アニマ・アニムス」も生きられない仮面のひとつです。影は、たとえばAさんがBさんののんびりして時間にルーズなところが嫌いだとします。それは、Aさんが心の中でもっとのんびりしたいという気持ちを抑え込んで生きているからそう感じるのだという考え方です。この場合、Aさんにとっての影はBさんとなります。

    「ユング」のコンプレックス

    「ユング」の「コンプレックス」は、「劣等感」とは区別されています。

    劣等感が、他人より自分が劣っているという感覚なのに対して、「ユング」のコンプレックスは心の中に抑え込まれている苦痛、恐怖感、羞恥心などの感情の集合体を指します。「ユング」のコンプレックスは、人にとって受け入れにくい感情なので通常は無意識の中にあり、意識化しようとすると嫌悪感や無力感、罪悪感を伴います。

    「ユング」の師匠・フロイトとは?

    「ユング」の師匠・フロイトとは?

    フロイトは力動心理学の三大巨匠の一人で、精神医学者です。1856年にユダヤ人の父親のもとにオーストリアで生まれ、精神分析学を創始しました。

    神経症は無意識の中に抑圧された性欲が原因であるという「性欲理論」を提唱し、潜在意識やコンプレックス、幼児性欲などの心理学説を立てています。

    「ユング」とフロイトの比較

    「ユング」とフロイトの比較

    「ユング」は、フロイトと師弟関係にありましたが、フロイトの学説に疑問を持つようになり「分析心理学」を創始しました。「ユング」とフロイトを比較してみましょう。

    「ユング」とフロイトの違いは「無意識」の解釈

    「ユング」とフロイトの違いは、かんたんにいうと「無意識」の解釈の違いです。フロイトが無意識を「個人的無意識」のみに限定したのに対して、「ユング」は無意識を「個人的無意識」と「普遍的無意識」のふたつに分けて考えました。

    「ユング」によるフロイトの性欲理論の否定

    「ユング」は当初フロイトの学説の熱心な信奉者でしたが、次第にフロイトの「性欲理論」に疑問を持ちます。

    フロイトは、人間の無意識を「性欲」で説明し、「性欲」を自我でコントロールする機能を重視しました。「ユング」は、意識の中心を「自我」とし、意識と無意識で成り立つ心全体の中心を「自己」としました。そして、自我が自己の意向を理解して従っていくことを重視したのです。

    フロイトの共同研究者・アドラーとは?

    フロイトの共同研究者・アドラーとは?

    アドラーも力動心理学の三大巨匠の一人で、1937年にオーストリアで生まれた精神病学者です。アドラーもフロイトと師弟関係にありましたが、やはり人間の心理をすべて無意識の「性欲」で説明しようとするフロイトの学説から分かれています。

    アドラーの「個人心理学」の理論の中では、「人間は原因によって行動するのではなく、現在の目的によって行動している」という考え方が有名です。

    「ユング」とアドラーの比較

    「ユング」とアドラーの比較

    「ユング」とアドラーもフロイトの門下生でしたが、提唱する理論には違いがあります。「ユング」とアドラーの理論の違いを見ていきましょう。

    「ユング」とアドラーの違いは過去に原因を求めるか否か

    「ユング」とアドラーの考え方の違いは、かんたんにいうと過去に原因を求めるか否かです。「ユング」は、人間の心は「個人的無意識」と「普遍的無意識」に影響されると考えました。

    それに対してアドラーは、人間の心は「普遍的無意識」には影響されないし、他者からも影響されないといっています。ですからアドラーは、「トラウマ」を完全に否定しているのです。

    「ユング」の分析心理学とアドラーの個人心理学

    「ユング」の分析心理学では、人間は自分が8つのタイプのどれにあたるかを知り、自己を高めていくために自分の長所や欠点を知るのだとされています。

    一方アドラーの「個人心理学」では、「個人的無意識」であれ「普遍的無意識」であれ人間にとって過去はいっさい関係なく、現在の目的が行動につながるのだとされています。

    「ユング」の名言から学ぶ

    「ユング」の名言から学ぶ

    「ユング」の名言を、いくつか紹介しましょう。「ユング」は紹介する名言のほかにも、現代に生きる人が指針にできるような名言を多く残しています。

    • 一般人はあまりにも無意識のままでいるので、決定を下しうる自分自身の潜在能力にまるで気づかずにいる。
    • 本当の命は地下茎の中にかくれていて見えない。地上に見える部分がひと夏だけ生き続けるにすぎない。それは衰えていく、つかのまの現れなのである。
    • 生きることは意味があり、そして意味がない。私は、意味が優勢となり戦いに勝つことを切望している。

    まとめ

    「ユング」の分析心理学は、現代でも臨床心理学の分野で生きています。「ユング」の「普遍的無意識」は遺伝子レベルでの人類、民族の経験の積み重なりに着目した点で、画期的だといえます。

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