マイナンバーカードとは個人番号(マイナンバー)が記載されたICチップ付きのプラスチックカードです。この記事ではマイナンバーカードの申請方法や発行にかかる期間、手元に届かない場合の原因や問い合わせ先について紹介します。
そもそもマイナンバーカードとは?
マイナンバーカードは、個人番号(マイナンバー)、氏名、生年月日等が記載された顔写真付きICカードですマイナンバー制度の開始に伴い、2016年1月から交付が開始されました。マイナンバーカードは本人からの申請により交付され、公的機関の本人確認書類や身分証明書として利用できます。
マイナンバーカードのメリットと申請手順
マイナンバーカードを持つメリットや申請方法について紹介します。
マイナンバーカードのメリット
マイナンバーカードには多くのメリットがあります。具体的なメリットについて確認していきましょう。
- マイナンバー証明書類として利用可能
- 行政手続きのオンライン申請に利用可能
- 身分証明書として利用可能
- 民間サービスのオンライン取引等に利用可能
- 各種証明書をコンビニなどで発行可能
- ポイントサービスなど多目的サービスを付加
マイナンバーカードの申請手順
マイナンバーカードはスマートフォン、パソコン、まちなかの証明写真機、郵送とさまざまな方法で申請可能です。各申請方法について、手順を紹介します。
スマートフォンによる申請手順
スマートフォンによる申請は、申請サイトへアクセス、必要事項(メールアドレス、顔写真、申請情報)の登録という手順で行われます。
- 申請サイトへアクセス:スマートフォンから申請用Webサイトへアクセス
- メールアドレスの登録:交付申請書記載の23桁の申請ID、連絡用氏名、メールアドレスを登録
- 顔写真の登録:登録したメールアドレスに届く申請用Webサイトへアクセスし、スマートフォンカメラで撮影した顔写真を登録
- 申請情報の登録:生年月日、電子申請書発行希望の有無、氏名の点字表記希望の有無を登録
- 申請完了:必要事項を入力し情報を送信。申請完了メールが届けば手続き完了
パソコンによる申請手順
パソコンによる申請は、申請サイトへアクセス、必要事項(メールアドレス、顔写真、申請情報)の登録という手順で行われます。
- 申請サイトへアクセス:パソコンから申請用Webサイトへアクセス
- メールアドレスの登録:交付申請書記載の23桁の申請ID、連絡用氏名、メールアドレスを登録
- 顔写真の登録:登録したメールアドレスに届く申請用Webサイトへアクセスし、デジタルカメラ等で撮影した顔写真を登録
- 申請情報の登録:生年月日、電子申請書発行希望の有無、氏名の点字表記希望の有無を登録
- 申請完了:必要事項を入力し情報を送信。申請完了メールが届けば手続き完了
まちなかの証明写真機からの申請手順
まちなかの証明写真機からの申請は、マイナンバーカード交付申請対応の証明写真機で写真撮影、交付申請書のQRコードを読み取りという手順で行われます。なお、証明写真機の種類によって手順や名称が異なる場合がありますのでご注意ください。
- マイナンバーカード交付申請対応の証明写真機で写真撮影:タッチパネルより「マイナンバー交付申請用」を選択し、写真を撮影
- 交付申請書のQRコードを読み取り、申請完了:マイナンバーカード交付申請書に記載されたQRコードをバーコードリーダーで読み取り
郵送による申請手順
郵送による申請は、個人番号カード交付申請書へ必要事項を記載、送付用封筒に入れポスト投函という手順で行われます。
個人番号カード交付申請書を確認
個人番号カード交付申請書は住民票住所に簡易書留で送られます。通知カードが手元にある方は下部に付属する個人番号カード交付申請書での申請も可能です。
個人番号カード交付申請書に必要事項を記載
氏名、住所、電話番号、外国人住民区分(外国人住民の方のみ)、点字表記希望の有無、申請日、申請者氏名、電子申請書発行希望の有無、代理人(15歳未満の方、成年被後見人の方が申請を行う場合)を記載し、顔写真を貼付。
申請書を郵送
個人番号カード交付申請書に同封されている送付用封筒に入れ、ポストへ投函。送付用封筒はマイナンバーカード総合サイトよりダウンロードも可能です。
マイナンバーカードが届かない原因は?
マイナンバーカードや通知カード(個人番号通知書)が届かないのには、時間がかかっている、破棄されてしまったなどさまざまな原因が考えられます。具体的にみていきましょう。
通知カード(個人番号通知書)が破棄されてしまった
通知カードは2015年10月頃より各家庭に郵送されました。また、2020年5月25日以降は通知カードの代わり個人番号通知書が郵送されています。どちらも簡易書留で配達され、転送ができません。そのため、住民票と異なる居住地にお住まいの場合や、引っ越し等で入れ違いとなった場合、通知カード及び個人番号通知書を受け取れていない可能性があります。受け取りがされなかった通知カード、個人番号通知書は発送した市区町村の役所、役場へ返送され、自治体のよっては数カ月保管後破棄されてしまいます。
赤ちゃんの個人番号通知書送付には3週間程度の時間がかかる
赤ちゃんの個人番号通知書は出生届提出後おおよそ3週間程度で自宅へ届きます。赤ちゃんのマイナンバーカードを取得したい場合は、個人番号通知書が手元に届いてから申請を行いましょう。
なお、赤ちゃんのマイナンバー自体は出生届を提出し住民票登録された時点で決定しています。個人番号通知書が届く前に赤ちゃんのマイナンバーが知りたい場合は、マイナンバーの記載のある住民票を取得すれば確認可能です。
申請から交付通知書の送付までは1〜2カ月程度の時間がかかる
マイナンバーカードの交付申請を行うと、自宅に交付通知書と呼ばれるハガキが届きます。交付通知書の送付は申請後、概ね1カ月程度。申請時期などによっては2カ月程度かかる場合もあります。
マイナンバーカードは自宅に届かない
マイナンバーカードは自宅に直接届きません。交付通知書が届いたらご自身でマイナンバーカードの受け取りに行きましょう。交付場所、期限等は交付通知書に記載してあります。受け取りの際には交付通知書、通知カード(交付を受けている方のみ)、本人確認書類などの必要書類を忘れずに持参しましょう。
マイナンバーカードが届かない時はどこに問い合わせる?
マイナンバーカードの手続き、発送はご自身の住民票のある市区町村で行われます。マイナンバーカードが届かない場合や手続きに不明点がある場合は、住民票のある地区の役所、役場が問い合わせ先となります。
マイナンバーカードの再発行手順
マイナンバーカードや通知カード(個人番号通知書)を紛失した場合や破損、焼失してしまった場合、再発行は可能なのでしょうか。再発行の可否や発行手順について詳しく解説します。なお、マイナンバーカードや通知カード(個人番号通知書)は非常に重要な書類です。万が一自宅外で紛失した場合は必ず警察へ遺失届を出しましょう。
通知カード(個人番号通知書)の再発行方法
通知カード及び個人番号通知書の再発行はできません。マイナンバーの確認が必要な場合は、マイナンバーカードもしくはマイナンバー記載の住民票、住民票記載事項証明を取得しましょう。
マイナンバーカードの再発行方法
マイナンバーカードは再発行可能です。再発行を希望する場合は、住民票のある市区町村の役所、役場で再交付手続きが必要となります。再交付手続きからマイナンバーカードの再発行までは概ね1カ月程度の時間がかかります。また、自治体によって異なりますが、多くの場合、再交付には手数料がかかります。
まとめ
マイナンバーカードが手元に届かない場合は、まずは自分の住民票のある市区町村の役所、役場へ問い合わせを行いましょう。マイナンバーカードは身分証明書の代わりとなるなど取得のメリットの多いICカードです。さまざまな申請方法に対応しているので、まだお持ちでない方はぜひ申請をしてみてはいかがでしょうか。