「エレガント」という言葉を日常で見かける人も多いでしょう。この記事では、「エレガント」の意味や類義語・対義語を詳しく解説しています。例文も日本語と英語でそれぞれ紹介。また、どんな人が「エレガント」なのかファッションの特徴も合わせて押さえられます。
「エレガント」の意味とは?
日本語でもよく聞く「エレガント」は、曖昧に解釈している人も多いのではないでしょうか。実は、普段イメージする意味よりももっと多くの意味を持つ言葉なのです。
そこで、まずは語源である英単語の意味と、私たちが日常生活で使っている意味にわけて解説いたします。
英単語の意味
英単語の「エレガント」は「elegant」と表記し、形容詞として使用します。意味は、「上品な、優雅な、(芸術などで)気品の高い、すっきりした、簡潔な」です。
とりわけ米国では、「エレガント」というと「すてき、すばらしい」として捉えられることもあります。
国内で使用されるときの意味
一方、国内で使用される「エレガント」は、英単語の「上品な、優雅な、気品の高い」を特に強調しており、身なりや所作の美しさを表現する言葉として使用されています。「こなれた」「はんなり」ともいわれ、人に対して使うことも多いです。そのため、「エレガント」といわれたらポジティブな気持ちになる人も多いでしょう。
「エレガント」の類義語・言い換え
「エレガント」に近い言葉はほかにもあります。カタカナ語と日本語の類義語・言い換えを見ていきましょう。
エレガンス
「エレガンス」は「エレガント」の名詞表現です。「優雅、上品、簡潔さ」とその要素を持った人物やものに対しても使われます。
「エレガント」との使い分けとしては、「エレガント」が見た目を形容したいとき、「エレガンス」は中身について表現したいときに使うと伝わりやすいでしょう。
ソフィスティケート
「ソフィスティケート」には、「(趣味や態度などが)都会的に洗練された」の意味があります。「エレガント」よりも、落ち着いた雰囲気があるときや、清楚な感じがするときに使われることが多いでしょう。
英単語では「(機械)を複雑にする、純真さを失わせる」や名詞として「世間ずれした人」などマイナス表現としても使用されています。しかし、日頃私たちが使っているのはポジティブな意味合いの「ソフィスティケート」です。
優美
「優美」は「ゆうび」と読み、「品があり美しい様子」を意味します。人の姿勢や態度、言動に対して使われることが多いでしょう。人名としても「優美」はよく使用され、「ゆうみ」「ゆみ」「まさみ」などの読み方があります。
また、美しいのはもちろんのこと、やや控えめであり穏やかな印象があるときにも「優美」は使用されています。
豪華絢爛
「豪華絢爛」は「ごうかけんらん」と読み、非日常の華やかさや輝かしさを表現するときに使います。「豪華絢爛なパーティ」と聞くと、結婚式や高級ホテルの宴会などをイメージするように、日常生活では見かけない贅沢な装飾や空間をこの単語で表現できます。
「エレガント」も上品な美しさを表す言葉なので、近い意味の単語です。しかし、もっと豪華さや華やかさを強調したいときには、「豪華絢爛」を使うのがよいでしょう。
「エレガント」の対義語
一方「エレガント」の対義語にはどんなものがあるでしょうか。カタカナ語と日本語にわけて、代表的な対義語を紹介いたします。
インエレガント
「インエレガント」は「in+elegant」で「inelegant」と表記します。意味は「洗練されていない、優美さに欠けている」です。
英語では頭に「in」を付けると、否定表現を持つ単語に変化する文法があります。そのため、「エレガント」も同様で、冒頭に「イン」をつけると、「エレガントではない」に変わるのです。
コモン
「コモン」は英単語で「common」と表記し、意味は「共通の、普通の、ありふれた」です。また、人に対して使用する場合には「品のない、趣味の悪い、粗野である」として捉えられるため、「エレガント」の反対語といえるでしょう。
下品
「下品」は、「品性や品格が劣る、劣っているさま」を意味します。漢字を見てもわかる通り、「上品」の対義語ですので、「エレガント」とは対極の言葉です。「下品な言葉遣い」「下品な態度」など、不快な気持ちを表現する言葉として使用されています。
野暮
「野暮」には、「融通がきかない、空気が読めないこと」の意味があります。ほかにも、「身なりや所作の洗練さが欠けていること」「あか抜けていない様子」を表す言葉としても使われています。
「エレガント」の対義語としては、後者の「洗練さの欠如やあか抜けていない様子」が当てはまるでしょう。たとえば「野暮ったい服装」と聞くと、「古臭い」「さえない」イメージの服装を思い浮かべる人も多いですよね。
上品さがまったく感じられない場面で使用されます。
「エレガント」の使い方と例文集
では、「エレガント」を使うときの例文を見ていきましょう。ここでは、カタカナ語と英語の例文にわけて紹介します。
「エレガント」の日本語例文
「エレガント」の日本語例文は、人や空間、雰囲気に対してよく使用します。
- 〇〇さんは、いつも身のこなしが「エレガント」ですよね
- そのドレス、とても「エレガント」ですてきです
- 宴会場はまさに「エレガント」といった雰囲気で、恐縮してしまった
- 「エレガントさ」がにじむ生け花
- 「エレガント」な洋食器
「エレガント」は、プライベートでもオフィスでも使えます。「美しい」と形容したい場面で言い換えるのもよいでしょう。
「エレガント」の英語例文
では、次に「エレガント」を英単語の「elegant」で使用するときの例文を見てみましょう。
- She is so elegant.
彼女はとても「エレガント」な人です。 - Eating beautifully is elegant and makes a good impression on others.
美しく食べることは「エレガント」であり、周囲にもよい印象を与えます。 - Traditional and elegant shoes.
伝統的で「エレガント」な靴。 - That’s an elegantly written signature.
「エレガント」な印象のサインですね。 - A beautiful store with a calm but elegant interior.
落ち着いた雰囲気の中にも「エレガントさ」が感じられる美しい店舗です。
米国でこの単語を使う場合は、「エレガント」は「すてき」と置き換えられるケースもありますので、場面に合わせて単語も変化させましょう。
ファッションにおける「エレガント」とは
ファッションの世界でもしばしば「エレガント」は使用されます。そこで、実際に「エレガント」なファッションとはどういったものを指すのかイメージしてみましょう。ここでは、女性の「エレガントファッション」を例に紹介します。
「エレガント系ファッション」とは、露出を控え、落ち着いた女性らしい服装の総称です。シンプルで上品なアイテムと女性らしいシルエットのものを組み合わせてコーディネートを組むのが一般的とされています。
たとえば、シフォン素材やレース素材のスカートとブラウスを合わせるのは、定番の「エレガントファッション」です。スカートは膝上でなく、膝下〜ロング丈だと、より上品さが演出できます。また、無地や、主張の少ない花柄のアイテムなどが「エレガントファッション」ではよく好まれています。
普段着でももちろん「エレガントファッション」は活用できますが、フォーマルな場面やパーティなどでも取り入れると、印象がよくなるでしょう。
顔診断における「エレガント」とは
ファッションと同様に顔タイプ診断でも「エレガント」は活用されています。顔診断での「エレガント」は、「縦に長い感じのする直線的な顔立ち」を示し、目や鼻などの各パーツが骨っぽく大きめな人が当てはまるでしょう。
「エレガント」タイプの人は、周囲に洗練された華やかさや落ち着きを与え、美形な印象を持たれることも多いです。顔の「エレガントさ」に合わせて、ファッションも先ほど紹介した「エレガント系」が似合うとされています。顔立ちがはっきりしている人が多いので、主張の強い柄やアクティブなスタイルも似合うでしょう。また、「エレガント」タイプは、女性の場合ならロングヘアが映える顔立ちとしても知られています。
もし「エレガント」タイプに当てはまるなら、より自分を高められて似合うアイテムを活用してみてはいかがでしょう。
まとめ
「エレガント」は日常的によく使えるポジティブな言葉です。そのため、ビジネス場面でも積極的に活用して問題はありません。上司や取引先の人に対しても使えます。
また、自分でも「エレガント」な振る舞いやファッションを取り入れて、より洗練された雰囲気を演出するのもよいですね。内面、外見の両方で「エレガントさ」を身につけ、ワンランク上のビジネスパーソンを目指しましょう。