「当座」の意味とは?普通預金との違いと当座の使い方・類語をわかりやすく例文解説

当座

「当座」という言葉をご存知でしょうか。おそらく口座作成時の「当座預金」で目にするくらいで、馴染みのない言葉でよく知らない方も多いのでは。実はこの「当座」はビジネスでも使われるワード。使い方を覚えてビジネスマナーに役立てましょう。

目次

「当座」の意味とは?

「当座」の意味とは?

「器量は当座の花」のことわざでも知られる「当座」という言葉。この「当座」とは一般に「しばらくの間」という意味でよく使われている言葉で、他にも「即座」「さしあたっての」などの意味を持つ多義語です。日常会話ではあまり馴染みのない言葉ですが、実はビジネスでも使われる重要なワード。知っておけば普段のビジネスシーンに必ず役立つはずです。

まずは「当座」という言葉の数ある意味の中でも、現代社会でよく用いられている意味を説明していきます。

意味1.「物事に直面した、すぐその場。即座。」

当時置かれていたその場の状況や現在のある状況を指す「物事に直面した、すぐその場。即座。」という意味があります。物事に直面したすぐ後の状態を指す意味で、過去の状況にも現在の状況にも使われます。もちろんそのまま「即座」と言い換えることも可能です。

意味2.「さしあたっての、その場」

現在に置かれている状況を指す「さしあたっての、その場」という意味もあります。その意味合いの通り「さしあたっての」のニュアンスで使われることが多いです。例えば「当座の間に合わせ」といえば「その場しのぎ」という意味になります。

意味3.「しばらくの間。一時。」

「とりあえずの」のようなニュアンスで「しばらくの間。一時。」という意味でも使われます。主に現代会話で用いられるこの使い方としてはこの意味合いが特に多いです。この意味で使用する場合は主に過去形で用いられます。例えば「うちの店が独立した当座は苦しかった。」のように使われます。

意味4.「当座預金の略」

当座預金の略語として「当座」という表現で使われる場合もあります。他にも「当座払い」「当座買い」の略称を指す場合もありますが、一般には当座預金を指す言葉です。この当座預金については後述するので、そちらを参考にしてください。

「当座」の由来・語源

「当座」の由来・語源

当座には「居合わせているその座。その席。また、その場にいる人々。その席上の人々。」という意味があり、これは当座の由来に関係しています。元々は歌会や句会における専門用語であり、「歌会・句会などで、その席上で出される題。また、その題で即席に詠まれる和歌・俳句。席題。即題。」を当座と言っていました。そこから席上で即座に考え発表する歌会や句会での状況を例えて「当座」という言葉が多義語として使われ始めたと考えられています。

「当座」の言い換え・類義語

「当座」の言い換え・類義語

次に「当座」の言い換えできる言葉や類義語について紹介していきます。言い換えによって言葉の理解度が増すので、より適切な使用場面がわかるでしょう。

言い換え:「当面」

しばらくの間とする意味において、言い換えの言葉は2つ挙げられます。まずは時間の長さではなく「今・現在」を表す言葉である「当面」。先述した「物事に直面した、すぐその場。即座。」での意味を用いて「当面」と言い換えることが可能です。

言い換え:「当分」

2つめの言い換えの言葉として、やや長い期間である「時間の長さ」を表す「当分」が挙げられます。その意味を取ると先述した「しばらくの間。一時。」にて「当分」と言い換えることが可能です。しかし当分には「近い未来」を表す意味も含んでいるので、使用する際には注意が必要になります。

類義語:「さしあたり」

「当座」に類似している言葉には、「当面」「当分」と同じようなニュアンスで使われる「さしあたり」が挙げられます。当座と同じく多義語にあたる言葉であり、「さしあたり不安はない」のように「物事に直面した、すぐその場。即座。」「しばらくの間。一時。」双方の意味を持たせることが可能です。

「当座預金」との関係とは?

「当座預金」との関係とは?

みなさんが「当座」と聞いたとき、もっとも馴染みが深く連想する言葉は「当座預金」ではないでしょうか。しかし実際には利用する機会も少なく、それが一体どんなものであるのかもわかりません。はたして当座と当座預金は関係があるのか、なぜ当座という言葉が用いられているのか。ここからはまず普通預金について説明し、その後は当座預金についても解説していきます。

「普通預金」とは?

多くの方が利用する口座といえば「普通預金口座(以下、普通預金)」。普通預金は一般人向けの口座であり、口座開設時には本人確認の審査のみと他口座に比べてかんたんに作成できます。皆さんがご存知のように預金に対しての利息が付く主に貯金用の口座です。わかりやすくまとめるならば普通預金は「個人が生活のためにお金を預入するために使われる預金口座」であるといえます。

「当座預金」とは?

個人が生活のために利用する預金口座に対して、「商業的取引において、小切手や手形で支払いを行う際の決済用口座」とするのが「当座預金口座(以下、当座預金)」です。小切手や手形を使って「当座(しばらく、とりあえずの間に合わせ)の支払い」ができる口座であることから、当座預金と名前がつけられたとされています。例えばとても持ち歩くことのできない金額の支払いの際などに使われる口座です。

この当座預金は法律によって利息をつけることが禁じられているほか、銀行が破綻した際には預金保険制度によって全額の保証が約束されています。これだけ見ると当座預金は企業用の口座に思えますが、個人でも開設は可能です。普通預金とは違い厳しい審査があるので一筋縄にはいきませんが、もし個人で事業などを行っているのであれば十分利用する価値があります。

「当座」の使い方と例文集

「当座」の使い方と例文集

最後に「当座」の使い方と例文集を紹介します。また先述したように「当座」は多義語であり使い方が難しいので使用時には注意が必要です。正しい使い方を覚えて、相手を困らせないよう使いこなしましょう。

「当座」の使い方

当座とはかんたんに「即座」「その場の」「しばらくの間」という意味で用いられます。主な使い方としては「直面したすぐ後の」「さしあたっての」「一時の」などのニュアンスで使うとよいでしょう。硬い文面やビジネスにおいて使われる言葉なので、後述する例文を参考に活用してみてください。

「当座」を使用するときの注意点

「当座」はひとつの言葉に現在・過去と幅広い意味を持つので、正しい使い方をしても相手に意図が伝わりにくい可能性もあります。使用する場合は相手が時系列を理解できている文面に使うことが一般的です。また言い換えの言葉として「当面」「当分」を挙げましたが、それらには言い換えられないパターンが存在します。それは「過去のある期間を表す」とする場合です。「当面」「当分」とは主に現在の時間を示す言葉なので、過去における「しばらくの間」とする意味においては言い換えられません。

「当座」の例文

「当座」の意味や使い方はある程度理解できたと思うので、ここからは「当座」を使った例文を紹介していきます。意味が多く例文が多いですが、それぞれ意味が違うものを用意しました。理解度を深める参考にしてみてください。

  • 会社内でトラブルが発生したが、当座の対処としては上司の指示を待つだけだ。
  • 当座の目標としては、社内利益を元に戻し、安定した経営をしていくことだ。
  • 私が上京してきた当座は昔からコツコツ貯めていた貯金で生活していた。
  • 就職した当座は仕事を覚えられず大変だったが、今では管理職を任せられている。
  • 無理な新事業立ち上げで経営難になったので、銀行から当座の間に合わせで融資を依頼した。
  • 家族で長期旅行するので、当座の間ペットを親戚に預けるつもりだ。

まとめ

「当座」は聞き馴染みのない方にとっては理解しにくいですが、要約すると当座とは「即座」「さしあたっての」「しばらくの間」という意味を持つ多義語。意味が多く扱いが難しいですが、ビジネスでも活用できるワードです。しかしその反面、多義語であるがために相手へ伝わりにくい場合もあるので使用する際には注意が必要になります。間違えた使い方をしている方も多くいるので、影響されないためにもぜひ正しい使い方を覚えてください。

また普通預金と当座預金についてはそれぞれの特徴や機能の違いを理解しておくことが重要です。一般的な貯金用の口座である「普通預金」と、決済に使うための間に合わせの口座である「当座預金」。自分に必要なのか、利点はあるのかなど、自身の目的に合わせた預金タイプを選択して正しく活用してください。

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