「趣旨」と「主旨」の違いとは?正しい意味と使い分け方を解説 「要旨」との違いも!

趣旨
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「趣旨」と「主旨」の意味とは?

「趣旨」と「主旨」の意味とは?

「趣旨」と「主旨」の言葉の意味を紹介します。発音も全く同じで意味の違いが微妙な「趣旨」と「主旨」。そのニュアンスの違いは一般的に浸透しているものではありません。ここでは、それぞれの言葉の微妙なニュアンスの違いも含めて説明します。このように非常に紛らわしい言葉が多いのも日本語を難しくしている原因の1つです。

「趣旨」は「話や考えの内容の要点・ねらい」

「趣旨」は話や考えや内容の要点・狙いを表現する言葉です。ビジネスシーンなどにおいてはプレゼンテーションの内容について「発表の趣旨を説明してください。」といったように使われることがあります。 有る物事を行うための目的やねらい・本質を表す言葉になります

「主旨」は「考え・文章などにおける中心となる事柄」

「主旨」は「考えや文章における中心となる事柄」を表します。学術的な世界においては、論文においてその内容の最も重要な部分を集めたものを「主旨」と表現することがあります。つまり伝えたい内容の最も重要な部分をわかりやすくまとめたものを表現するときに使われる言葉です。

「趣旨」と「主旨」の読み方

「趣旨」と「主旨」の読み方

これら二つの言葉は両方とも「しゅし」という読むため、発音する際は使い分けは必要ありません。両方の言葉に共通する「旨」という漢字。この漢字について深掘りしてみましょう。「旨」は「中心となるもの考えの内容」という意味を表します。抽象的であるため意味を正確に捉えるのは難しいですが、「物事の大切な部分」という意味であることを理解しておけば十分でしょう

「趣旨」と「主旨」によく似た言葉3選

「趣旨」と「主旨」によく似た言葉3選

ここでは「趣旨」と「主旨」に似ているものの、そのニュアンスが気になる言葉を3つほど紹介します。ここで紹介する言葉は全て「話や文章の中で一番大切な部分」という意味がありますが、その使われ方やニュアンスに若干の違いがあります。こういった微妙な違いを把握することで、他の人と話す上で正確にコミュニケーションがとれるようになります。ここで紹介するのは「目的」と「要旨」と「概要」です。さっそく見ていきましょう。

「目的」とは?

「目的」とは「実現しようとして目指す事柄、狙い」といった意味になります。「目標」という言葉がありますが、これよりも長期的で抽象的な事柄を指します。例えていうと、1日10時間勉強することが「目標」であるならば、その「目的」は志望校に合格することとなります。「目的」はより本質に近い部分の要素を表現し、目標は目的達成のための「手段」や「段取り」にフォーカスが当てられた言葉になります。ニュアンスとしては「趣旨」に近い言葉になります。特に使い分けもないので、「趣旨」の言い換え表現にもなるでしょう。

「要旨」とは?

「要旨」とは主要な内容やあらましのことを表します。英語ではサマリーと表現されることもあります。この言葉は学術論文などで用いられることがあり、論文の最も重要な部分や主張を端的にまとめたものを「要旨」といいます。文書や発表の中で最も伝えたいものを端的に表現し、内容をわかりやすくまとめたもののことを指します。

「概要」とは?

「概要」は話や文書の内容を理解しやすいように全体をまとめたものを表します。つまり、全体の伝えたい内容から要点を凝縮したものです。ニュアンスとしては、要旨と近いものであると捉えてよいでしょう。枝葉末節を切り捨てて重要な部分だけを抜粋したもののことを指します。

「趣旨」と「主旨」を英語でいうと?

「趣旨」と「主旨」を英語でいうと?

ここでは英語表現を2つほど紹介します。実は英語表現においては「趣旨」と「主旨」を分ける表現はありません。そのためこれら2つの言葉に共通する英単語を紹介します。かんたんで聞き覚えがある英単語を抜粋したため、言葉の理解を深めるにはもってこいでしょう。

「meaning」

「趣旨」や「主旨」の英語訳として「meaning」があげられます。この言葉は、「意味」や「目的」といったニュアンスも持ち、非常に曖昧な言葉です。この言葉で表現していることは「物事の重要性」です。例えば「the meaning of life」で「人生の意義」となります。また、他にも重要性という意味のある英単語として「signification」などが存在します。

「purpose」

もう1つの英語訳として「purpose」が挙げられます。この英単語は他にも「意図」や「用途」といった意味を持ち、「 a sense of purpose」で「目的意識」という意味になります。このように英語においては「目的」や「主旨」という言葉の中に意味の棲み分けは存在しません。これらのニュアンスを分けたのは日本語独特の感性であるといえるでしょう。

「趣旨」と「主旨」の使い方と例文集

「趣旨」と「主旨」の使い方と例文集

「趣旨」と「主旨」、それぞれの使い方と例文を紹介します。ここで紹介した内容理解することで、これらの言葉の使うべきタイミングやニュアンスの違いを把握できるようになります。それが最終的には周囲と円滑にコミュニケーションを取ることにつながります。よく似た意味の言葉であり、ニュアンスの違いも微妙なところではありますがしっかり理解していきましょう。

「趣旨」の使い方

「趣旨」は目的や意図を伝えるときに使われます。例えば仕事を進める際に、なぜこの仕事を進めるのかといった問いに対して答えられるかが重要になります。このように目的論に近いところにフォーカスが当たっている言葉であるといえます。このような観点から見ると、「主旨」は「物事の大切な所」という意味にとどまるため、「趣旨」の方がより深いニュアンスがあるといえます。2つの言葉を使い分けることにおいて、まぎらわしい点は両方とも「しゅし」と読めるところになります

「趣旨」の例文

「趣旨」を使った例文を紹介します

・趣旨を明確にしてから、会議を開催しなければ時間の無駄である。
・仕事の趣旨を理解した上で、上司に意見や提案をするべきだ。
・趣旨が明確になっていないプロジェクトに対しては、ゴーサインは出せない。

これらの例文を見てもわかる通り、「目的」言い換え可能な言葉になります。ただ、「目的」という表現よりも少しかしこまった言い方であり、ビジネスシーンにおいては趣旨という言葉も使いこなせるとよりよいでしょう。

「主旨」の使い方

「主旨」という言葉は、ある物事の中心になることを表すときに使います。例えば、文章やプレゼンテーションなどの発表物の一番大切なところを指す言葉として用いられることが多いです。「趣旨」は「目的やねらい」といった物事の本質に対して問いかける言葉でしたが、「主旨」においては、その発表物の中での大切な部分という意味にとどまります。この点において「趣旨」と「主旨」は決定的に違うので、使い分けができるようにしましょう。この言葉は、ビジネスシーンや学術の世界においてもよく使われる言葉になります。

「主旨」を使用するときの注意点

これらの言葉を使うときの注意点として、発音するときにおいてもその意味を明確にして使う必要があります。実際使われている場面においては、会話している時は相手がどちらの「しゅし」を表しているのかわからないため、辻褄が合わなくなる可能性があります。またこの2つの言葉の意味の違いは、決定的なものではなく微妙なところであるためきちんと使い分けの仕方を把握できていない人も多いです。そのためコミュニケーションの中で、意味がずれていると感じた場合は確認してみる必要があるでしょう。

「主旨」の例文

ここでは「主旨」の例文を紹介します

・このプレゼンテーションの主旨がどこにあったのかを教えてください。
・時間が迫っておりますので、主旨を紹介するにとどめさせていただきます。

まとめ

「趣旨」は「ある事柄のねらいや目的」、「主旨」は「ある事柄の最重要部分」という意味になります。これらの言葉はビジネスシーンでもよく使われる言葉であるため、その使い分けができるようになりましょう。また今回紹介したその他の言葉である「目的」や「概要」「要旨」においても、その意味と微妙なニュアンスの違いをしっかり把握しておくとよいでしょう。

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