「怒涛」の意味や使い方は?類語・対義語・英語表現、「怒濤」との違いも解説

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    「怒涛」という表現はご存じですか?テレビなどで聞いたことはあっても、その詳しい意味までは把握していない方も多いでしょう。今回は「怒涛」の意味や使い方、由来、類語・対義語・英語表現に加え「怒濤」との違いについても紹介します。

    目次

    「怒涛」の意味とは?

    「怒涛」の意味とは?

    「怒涛」という言葉の意味を詳しく紹介します。日常生活においてもしばしば用いられる表現であるため、その意味合いを正確に理解しておくことが大切です。

    「激しい勢いで押し寄せる様子」

    「怒涛」とは荒れ狂う大波のことを指し、その様子から激しい勢いで押し寄せる様を例えた表現になります。 イメージとしては「ある物事が大量に勢いをもって押し寄せている状態」が適切です。例えば仕事の量が膨大で、納期も近いといった状態の時に「今週は怒涛の一週間だった。」というような使われ方をします。意味としては「とても多忙だった」になりますが、「怒涛」を用いる方かより感情的な表現になります。

    「疾風怒濤」とは?

    「怒涛」という熟語が含まれている四字熟語として「疾風怒濤」という表現があります。「疾風」とは「激しい風」のことを表現し、「怒涛」と組み合わせることで「暴風と波浪」が組み合わさった状態を表現しています。またこの状態を比喩的に捉えて「変化が激しい様子」を表す言葉になりました。 使われ方の例としては、「デジタル社会の到来により世界はここ30年で疾風怒濤の如く変化した。」などが挙げられます。いずれにしても穏やかな様子ではなく、激しく物事が移り変わる様子を表現する言葉になります

    「怒涛」の読み方

    「怒涛」の読み方

    「怒涛」は「どとう」と読みます。 「涛」とは「波」のことをを表す漢字です。つまり「怒り狂った波」を表現する言葉で、「激しく岸壁に打ち寄せている波」をイメージしてもらえるとわかりやすいです。この状況を比喩的に用いて、「とても忙しい様子や変化が非常に激しい様子」を表現するときなどに用いられます。

    「怒涛」の由来・語源

    「怒涛」の由来・語源

    「怒涛」という言葉は、本質的な意味としては「荒れ狂う波」を表現する言葉になります。非常に激しく荒れている波を「怒っている」と表現することで、このような表現が成立するようになりました。自然現象に対して感情を持たせるという発想は、日本語独特の考え方になります。

    「怒涛」の類義語・言い替え

    「怒涛」の類義語・言い替え

    「怒涛」の類語や言い換え表現について紹介します。近い言葉の意味を理解し、表現の幅を増やしていきましょう。

    「激動」

    「激動」という言葉は読んで字のごとく「激しく動く」という意味があります。ニュアンスとしては社会的な状況であったり政治の仕方などが激しく変動することを表します。よく目にする用いられ方として「戦後日本は激動の時代をくぐり抜けてきた。」というような使われ方をします。物理的に激しく動いてる様子を表す言葉ではなく、主に社会的な情勢に対して用いられる表現になります

    「波乱」

    「波乱」とは「波が乱れている」というイメージから激しい変化があることを表します。転じて、 争いごとやもめ事に対して使われることもあります。「怒涛」の「涛」にも「波」という意味があったように、激しい変化を表現する際に「波」という漢字が使われることがよくあります。実際の自然現象に対して用いられることはほぼ無く、社会情勢や人間模様に対して用いられるのが一般的な使われ方になります。例えば、「私の祖父は、波乱の人生を送ってきた。」というような使われ方をし、人生の中でさまざまな苦労や大変な出来事があったことを内包する言葉になります。

    「暴動」

    「暴動」とは、人々が集まって騒動を起こして社会の秩序を乱すことを指します。暴動が起こるモチベーションとしては、不安定な経済状況や民意が汲まれない独裁的な政治に対する不満などがあげられます。現代の日本においては暴動が起きることはありませんが、今でも世界各国に目を向けるとあちらこちらで暴動起きています。そういった暴動の原因になるのは一言で表現すると劣悪な社会情勢になります。ここで紹介した「激動」や「波乱」といった言葉も社会情勢とは切っても切り離せない言葉になります

    「怒涛」の対義語

    「怒涛」の対義語

    ここでは「怒涛」の対義語を紹介します。「怒涛」という言葉は激しく荒れ狂っているというイメージになるため、その対義語は穏やかなイメージを持つ言葉になります。ここで紹介するのは、「安寧」と「さざ波」です。それぞれ詳しく見ていきましょう。

    「安寧」

    「安寧」とは「心が平穏で安らかである様子」を表します。この言葉は個人の範囲でも社会の範囲でも用いられる言葉で、個人の安寧とは「心が静まり返っていて心配や不安がない様子」を表し、社会の安寧とは「世の中が平和で戦争のない状態」を表します。「安」という漢字には「安全」という言葉があるように、「平穏無事である」という意味が込められています。また、「寧」という漢字には「落ち着いている」という意味合いがあり、これらの言葉が合わさって「安寧」という漢字は形成されています。また、社会的な平穏を表現する言葉に「安寧秩序」という四字熟語が挙げられます。

    「さざ波」

    「さざ波」とは心の小さな動揺を表す言葉です。先ほど紹介した「安寧」という言葉は、心の中が完全に波立つことなく静かな様を表現する言葉でしたが、「さざ波」という言葉はわずかながら波たっている様子を表現する言葉になります。「怒涛」や「激動」といったような激しく揺さぶられているという意味合いはありませんが、若干心の中で胸騒ぎが起きている様子を表現するときに「さざ波」という表現が用いられます

    「怒涛」と「怒濤」の違い

    「怒涛」と「怒濤」の違い

    「怒涛」とよく似た言葉に「怒濤」が挙げられます。 これが2つの漢字に意味の違いはあるのでしょうか。結論から言うと意味の違いはありません。どちらも「激しい勢いで波が押し寄せている様子」つまり「社会情勢が激しく乱れている様子」などを表す言葉になります。「怒濤」の「濤」について深掘りしてみましょう。この漢字は「波」という意味で「涛」と全く同じ意味になります。他にも「波」を表現する漢字は「浪」があります。「波浪」という熟語にも含まれています。このように怒り狂っている波というニュアンスは「怒涛」も「怒濤」も全く同じであり、使い分けなども存在しません。ただ、同じ意味を表す言葉でも2つの表記の仕方があることは覚えておいても損はないでしょう。

    「怒涛」を英語でいうと?

    「怒涛」を英語でいうと?

    ここでは「怒涛」の英語表現を紹介します。英語表現を知ることで、海外に行った時に役に立つことがあるかもしれません。

    「raging billows」

    「raging billows」で「怒涛」を表す言葉になります。「raging」で「激怒した」、「billows」で「大波」を表す英単語になるため、「raging billows」は「怒涛」を表すのに適した表現であるといえます。

    「hectic」

    「a hectic schedule」で「 忙殺的な予定」という意味になります。「忙殺される」という表現は、「怒涛の日々を過ごしている」という表現と近いニュアンスを持ちます。つまり「hectic」が持つ「忙殺的な」は「怒涛」と同じニュアンスを持ち、怒涛の英語表現として適切だといえます。

    「怒涛」の使い方と例文集

    「怒涛」の使い方と例文集

    「怒涛」という言葉の使い方や例文について紹介します。正しい使い方を把握し、自信を持ってコミュニケーションを取れるようにしましょう。

    「怒涛」の使い方

    「怒涛」という言葉は「激しい変化が押し寄せている」という意味がありました。具体的な使われ方としては、「怒涛の日々」や「怒涛の展開」などが挙げられます。「怒涛の日々」という表現の場合、毎日毎日とても忙しく息つく暇がない様子を表します。また、「怒涛の展開」というは「展開の仕方が予想できず、めまぐるしい状態」を表します。このような表現を日常生活やビジネスシーンの中で自然に取り入れられるようになるとよいでしょう。

    「怒涛」を使用するときの注意点

    しばしば見られる誤用として「路頭に迷う」と混同されている事例が挙げられます。「路頭に迷う」は「ろとうにまよう」とよみ「怒涛に迷う」は「どとうにまよう」と読みます。読み方が非常に似ているため、間違って使われていることが多々あります。実際には「怒涛に迷う」という表現はなく本質的に意味も通じないので、使わないように注意しましょう。また、「路頭」とは「道ばた」という意味があり「路頭に迷う」とは「生活に困窮している様子」を表す言葉であることもおさえておきましょう。

    「怒涛」の例文

    「怒涛」という言葉を用いた例文について紹介します

    ・入社してからというもの、彼は怒涛の日々に潰されそうになっていた。
    ・疾風怒濤の時代を生き抜いた人々に対しては頭が下がる思いだ。

    まとめ

    「怒涛」という言葉は「激しい勢いで押し寄せる様子」という意味がありました。「路頭に迷う」という言葉など紛らわしい言葉もあるので、混同しないように注意しましょう。

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