「同族嫌悪」の意味とは?類語や英語、心理理由と克服方法もわかりやすく解説

同族嫌悪

「同族嫌悪」という言葉を聞いたことはありますか?「同族嫌悪」は、自分と似た性格や趣味嗜好を持つ人のことを嫌いになったり不快感を抱いたりすることを表します。この記事では、「同族嫌悪」の意味や類義語から「同族嫌悪」になる理由を詳しく解説します。

目次

「同族嫌悪」の意味とは

「同族嫌悪」の意味とは

「同族嫌悪」は文字の通り「家族や親族など系統が同じ人を嫌い憎むこと」を表しています。血縁関係にある人だけでなく、同じ趣味を持っていたり同じ性格だったりする人を嫌うことも「同族嫌悪」にあたります。ここでは、「同族嫌悪」の具体的な意味について解説します。

同じ種類や系統の人に嫌悪感を持つこと

「同族嫌悪」とは家族や親戚など血縁関係にある人に対して嫌悪感を持ったり、同じような性格を持つ人に苦手意識を持ったりすることを表します。「同族」は広い意味で「同じ種類の人」を指しますが、同じ境遇で育ったり同じ趣味を持っていたりするなど、自分と同じジャンルに属する人も「同族」と表現します。

「同族」は「同属」とも書く

「同族嫌悪」は「同属嫌悪」とも書き、2つの意味に大きな違いはありません。「同属」は「同じ属性を持つ人」を表し、自分の仲間であったり趣味嗜好が似ていたりする人のことを指します。表記方法としてどちらが適切かは諸説あり、どちらを使用しても間違いではありません。

「同族嫌悪」の類義語・言い換え表現

「同族嫌悪」の類義語・言い換え表現

「同属嫌悪」と似た意味を持つ表現には、昔からよくある家庭内トラブルを指す表現から今どきの風潮を表すものなどを含めて以下の3つがあてはまります。

近親憎悪

「近親憎悪」とは、「親子や親戚などの血縁関係にあたる人物に対して憎しみを持つ」という意味があります。「近親」とは血縁関係が近い親族のことを表す言葉ですが、もともとは仕える家来のことを指し、血縁関係がなくとも親しい間柄であることを意味していました。そのため、血縁関係がなくても性格や社会的地位が似ている人は「近親憎悪」に含まれます。関係が近い分、相手に抱く感情が極端になってしまうことを表し、「可愛さ余って憎さ百倍」ということわざの心理と類似します。

骨肉の争い

「骨肉の争い」とは、「肉親や親族同士が激しく対立する」という意味があります。肉親同士が対立するもっとも多いシチュエーションは遺産相続で、相続金額のトラブルや借金に関するトラブルなど多岐に渡ります。自営業の家庭では、事業を子孫に受け継ぐ「事業承継」の際にも兄弟でトラブルになるケースが多く、専門家への相談は後をたたないとか。

同担拒否

「同担拒否」とは、「同じメンバーやキャラクターが好きな人をライバル視すること」という意味があります。アイドルやアニメキャラクター好きが使用するオタク用語で、「自分だけのもの」という独占欲の強さから生まれた言葉です。

「同族嫌悪」の対義語

「同族嫌悪」の対義語

「同族嫌悪」の対義語は、同じ性格の人間同士が切磋琢磨し合うなどポジティブな様子を表す言葉が中心です。ここでは、代表的な3つの表現を解説します。

同気相求

「同気相求(どうきそうきゅう)」とは、「同じ性質を持つ人間同士が互いに高め合うこと」を意味します。以下で紹介する「同声相応」とともに、古代中国の書物「易経」内にある「同声相応、同気相求」が由来となった言葉です。「同気」は気の合う仲間や同じ性質を持つ者を表し、「相求」は互いに求め合うことを表しています。

同声相応

「同声相応(どうせいそうおう)」とは、「同じ声や同じ音は波長が合って調子がよい」という意味があります。「同声」は同じ音や同じ声を表し、「相応」は程度がつりあっていることやふさわしいことを表しています。

類は友を呼ぶ

「類は友を呼ぶ」とは、「気の合う者や似た者同士は自然に集まって仲間になる」という意味をもつことわざです。育った環境や経験に共通点があったり、性格や価値観が似ていたりする人とは親しくなりやすいことを表します。

「同族嫌悪」になる理由とは

「同族嫌悪」になる理由とは

同じ趣味を持って自分と似た性格である人に出会ったとき、「共感できる部分が多いから仲良くなれる」と思う方が多いのではないでしょうか。ところが、人によっては自分と似た存在に嫌悪感を抱いてしまうのです。どのような場合に「同族嫌悪」に陥るのか、3つのパターンを解説します。

ライバル心が生まれる

自分と同じ趣味を持って性格が似ている人だからこそ、ライバル心が芽生えやすくなります。たとえば趣味がスポーツである人同士だと、「自分の方が上手い」という意識が芽生え勝手に張り合うことになります。相手より劣っている自分が許せないというライバル心から、「同族嫌悪」の感情を抱くことがあるのです。

自分の嫌な部分と似ていると感じる

自分と似たものを持っている人に対しては、自分自身の嫌な部分を見ている感覚に陥ることで「同族嫌悪」の感情を抱くようになります。たとえば自分自身の顔をコンプレックスに感じている人は、顔が似やすい親族に対して「見たくない」という心理が働きます。

嫉妬する

自分と似ている人だからこそ、嫉妬心が芽生えやすいといえます。プロスポーツ選手や高学歴で稼いでいる人を見たときには、おそらく「憧れ」の感情が働くでしょう。なぜなら、自分とは異なる世界にいる人だと認識することで嫉妬心が芽生えにくくなるからです。ところが自分と同じ境遇の人が成功して富や名声を得ている姿を見ると、「自分にもできるのではないか」と嫉妬心が芽生えてしまうのです。

「同族嫌悪」を克服するには?

「同族嫌悪」を克服するには?

誰かを嫌いになることは精神衛生上あまりよくないことです。できれば関わる人全員と仲良くなりたいと思う人は多いのではないでしょうか。「同族嫌悪」をなくすためには、自分自身を見直しながら着眼点を変えることが効果的です。ここでは具体的な方法を3つ解説します。

自分自身の嫌なところを改善する

まずは自分自身の見直しを行い、嫌だと思っているところを改善しましょう。相手に嫌悪感を覚えるのは、自分自身の性格に同じような部分があるのではないでしょうか。相手を変えようとしても上手くいかず、関係により一層ヒビが入ってしまいます。まずは自分の良くない部分や改善すべき部分を洗い出し、直していくよう心がけましょう。どうしても変えられない部分も出てくると思いますが、そのときは自分自身の欠点を認めてあげましょう。ありのままの自分を受け入れることで、同じ性質を持つ相手への嫌悪感がぐっと低くなります。

相手のいいところを見つける

人間は「嫌い」という感情に支配されやすく、一度苦手意識や嫌悪感を持ってしまった相手への評価は上がることがありません。職場や学校、家族の中に嫌な人がいるだけで気分が落ち込みますよね。そこで、ほんの少し見方を変えて相手のいいところを見つけてみてください。「嫌いな相手のいいところなんて見つけたくない」と思う人もいるかもしれませんが、相手のいいところに目を向けることで嫌悪感が薄くなる可能性があります。

相手の立場に立って考える

ぜ相手は自分のことをイライラさせる行動を取るのかを分析することも、解決への糸口が見つかるきっかけになるかもしれません。相手には何らかの意図があって行動を取り、その行動の結果に腹が立っているのではありませんか?なぜ相手がその行動を取ったのか、相手の立場に立つことで嫌悪感が減少することもあります。

「同族嫌悪」の英語表現

「同族嫌悪」の英語表現

「同族嫌悪」を直接意味する英語表現はありません。日本でも海外でも「似た性質を持つ者同士は惹かれ合う」という認識があるため、英語表現にするためには嫌悪する理由や背景をきちんと伝えなければいけません。そのうえで「同族嫌悪」を表す言葉には以下のものがあります。
・I do not like people who are similar to you.(私は自分に似た人が好きではありません。)
・I dislike those who behave like you.(私は自分勝手に振る舞う人が嫌いです。)

まとめ

「同族嫌悪」は自分と似た性格や性質を持つ人に対して嫌悪感を抱くことを意味します。同じ性格や趣味を持つ相手に対して、ライバル心や嫉妬心が芽生えることで相手への嫌悪感が生まれてしまうのです。「同族嫌悪」をなくすためには、まずは自分自身を見直して嫌だと思う部分を改善しましょう。そして嫌悪感を抱いている相手のいいところに目を向けることで、「同族嫌悪」を解決する可能性が高まります。

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