クラスタ・クラスターとは?新型コロナ以外での意味も解説

「クラスタ」「クラスター」とは?新型コロナ以外での意味も解説
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新型コロナウイルスの影響で「クラスター」という用語を見かける機会が増えています。ネガティブなイメージが定着しつつありますが、コロナ関連以外でも「クラスタ」「クラスター」は使用されています。ここでは、「クラスタ」のさまざまな意味を解説します。

目次

「クラスタ」の意味とは?

「クラスタ」の意味とは?

新型コロナウイルスが流行してから専門用語としてよく使われるようになった「クラスタ」ですが、英語での「cluster」と意味が異なります。それぞれどのような意味をもつのか気になりますよね。

次項で、英和辞典や専門用語での意味について解説します。

英和辞典での意味

英和辞典によると「cluster」は主に「群れ」を意味します。例えば、名詞での「クラスタ」は〔果実や花などの〕ふさや塊、〔同種のもの・生物などの〕集団、集落といったものです。他にも、他動詞で〔~を〕集めて一団にするといった意味や、自動詞では〔果実・花などが〕ふさになる、動物が群がるという意味になります。

専門用語としての意味

専門用語としては「同じ場所でまたは、同時に発生する事件や病気」という意味で使われていることが多いようです。新型コロナウイルスの集団感染をまとめて「クラスター」ともいいます。

しかし、「クラスター=集団感染」として頻繁に使用されているのは日本だけで、アメリカのニュースでは「cluster」という単語はあまりでてこず、10人の集団感染があった場合は「There are 10 cases」といわれることがほとんどのようです

参照:Weblio辞書「クラスタ」

新型コロナウイルスにおける「クラスター」

新型コロナウイルスにおける「クラスター」

「クラスター=集団感染」と日本では定着しつつありますが、新型コロナウイルスにおける「クラスター」とはどういう定義で成り立っているのか、改めてその成り立ちを振り返ってみましょう

「クラスター」感染

厚生労働省によると、集団感染の共通点は「換気が悪く」、「人が密に集まって過ごすような空間」、「不特定多数の人が接触するおそれが高い場所」とされています。理由として、国内で感染が明らかになった人のうちの8割は、他の人に感染させておらず一方で、スポーツジムや屋形船といった密閉された空間では、1人の感染者が複数人の感染を引き起こした事例があるからです。

つまり、「クラスター」感染とは、換気の悪い密閉された空間で起こる集団感染のことです

「クラスター」の例文

「クラスター」の例文は以下の通りになります。

例文
  • カラオケ喫茶でクラスター発生。
  • 会食ビュッフェでクラスター感染か。
  • スポーツジムで1人の感染者からクラスター発生か。


必ず場所がセットになるのが特徴です

「クラスター」の類語

新型コロナウイルスの「クラスター」と似た意味で使用される単語は以下の通りです。
・pandemic(パンデミック)
・outbreak(アウトブレイク)
・overshoot(オーバーシュート)
それぞれ、世界的大流行、感染拡大、爆発的患者急増としてニュースで使用される傾向があります

IT業界での「クラスター」

IT業界での「クラスター」

IT用語での「クラスター」は本来の意味から転じて、ネットワークに接続したコンピューターを連携して1つのシステムとして働きかけることをいいます。システムの利用者や他のサーバーからは1つのサーバーとして動いているように見え、連携させることにより、コンピューター1台で稼働させていると発生するさまざまな問題を回避できます。

IT用語でのクラスターは主に2種類あり、「HAクラスター」と「負荷分散クラスター」です。次項では2つのクラスターについて紹介します。

HA「クラスター」

アベイラビリティを高めることを目的とした「クラスター」です。HAとは「High Availability」の略で高可用性を意味します。可用性とはコンピューターなどを普通に利用することができる状態を、どれだけ維持しているかを示す指標のことです。例えば、使いたいときに使えないことが多いコンピューターは可用性が低く、使いたいときにいつでも使える状態なのは可用性が高いといえます。

HAクラスターは冗長化構成とも呼ばれ、冗長化を行うことで万一、障害などで1台の機能が停止しても、システム全体としてはサービスを継続することが可能です。これにより、サービスが停止するのを防げます。

負荷分散「クラスター」

スケーラビリティを高めることを目的とした「クラスター」です。スケーラビリティとは拡張性、拡張可能性のことを指します。拡張性とはシステムの利用、負荷の増大、用途の拡大に対して、どれだけ柔軟に拡張できるかを表すものです。例として、複数のコンピューターに処理を分散させ、1台あたりの処理の負荷を軽減し、また全体の処理能力を高めることが期待できます。これによって1台に負担がかかりすぎるのを防ぎ、サーバーの過負荷によって、システムが利用できなくなるといった事態を避けられます。

IT用語での使用例

「HAクラスター」と「負荷分散クラスター」について解説しましたが、どの状況下で使用されるのかをまとめてみました。
・病院など人命に関わるシステム
・電気、ガス、水道などのインフラ
・金融、保険
・メール
経済維持や、人命に関わるシステムなど、常に稼働可能な状態が絶対である分野に必要であることがわかります

マーケティングでの「クラスター」

マーケティングでの「クラスター」

マーケティング業界でも「クラスター」は重要な意味をもっていて、以下の項目からは「クラスター」分析を中心に解説します。また、「クラスター」分析とクラスタリングは同じ意味ですが、ここでは一部を除き、「クラスター」分析に統一します

「クラスター」分析(クラスタリング)

「クラスター」分析とはある集団から何らかの規則をもっているものを集めて、群れをつくり、対象を分類する手法のことです。その分類対象は人間はもちろん、企業や商品、地域などさまざまです。似た特徴をもとにデータをつくることによって、マーケティングリサーチにおいて自社サービスのターゲットとして意味ある層を特定できるようになります。

「クラスター」分析の手法は大きく分けると2つあり、「階層クラスタリング」と「非階層クラスタリング」です。後述で2つの「クラスター」分析について説明します。

階層クラスタリング

階層クラスタリングとはあるサンプルをトーナメント形式のように1つずつ順番にグルーピングしていくことを意味します。

トーナメント形式でグループ分けすることによって、視覚的にデータの関係性を把握できます。サンプルの数があまり多くない集団に対しては有効な「クラスター」分析の手法とされています

非階層クラスタリング

非階層クラスタリングとは、階層を作らず、データをグループ分けすることを意味します。

母集団の中で事前に「クラスター」をいくつ作るか決めておき、似たものを集め、違うものをばらけさせたりし、これを繰り返すことでグルーピングが完成していきます。階層クラスタリングと異なり、サンプルが大量であっても分類ができるのが強みです

「クラスター」分析の使用例

以上で「階層クラスタリング」と「非階層クラスタリング」の特徴について解説しましたが、具体的にどのようなときに使用されるのか、その使用例を紹介します。
・スーパーや量販店など複数の混ざり合った市場
・アンケート結果から顧客を分類するとき
以上の状況で「クラスター」分析を使用し、各層にあった商品やキャンペーンの提案をより効果的にすることが可能となります

ネット用語での「クラスタ」

ネット用語での「クラスタ」

「クラスタ」にはネット用語としても使用されています。特定のコンテンツのファンや特定の趣味や好みが似た人たちの集まりのことを「クラスタ」と表現することがあります。例えば、映画で話題の『鬼滅の刃』の愛好家集団のことを「鬼滅クラスタ」と表現するケースです。

他にもアイドル好きの集団に対しても「アイドルクラスタ」といった使われ方をします。これはほんの一例で、さまざまな集団に対していえることなので、汎用性が高いです。

まとめ

「クラスター」とは本来、群れや集団を意味し、それが転じてさまざまな分野で独自の発展をしてきました

新型コロナウイルスでは密閉空間での集団感染を意味し、ITでは複数のコンピューターを1つのシステムとして働きかけることを意味し、マーケティング業界ではある集団を何らかの法則に基づいて分類することを意味します。

そして、ネット用語として使用されていて、使い方の幅は広いことがわかります。分野によって意味も使い方も違うので、「クラスター=コロナウイルス」と決めつけず確認することが大切です。

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