申し訳ありませんの意味と使い方|申し訳ございませんとの違いや類語・英語を例文解説

「申し訳ありません」の意味と使い方|「申し訳ございません」との違いや類語・英語を例文解説
URLをコピーする
URLをコピーしました!

ビジネスでよく使われる「申し訳ありません」という言葉。実は「この言葉は間違いでは?」という指摘もあるのをご存知でしょうか。ここでは、実際に使っていい言葉なのか、類語はなにか、英語は「sorry」でいいのかなど、例文も交えて詳しく解説します。

目次

「申し訳ありません」の意味とは?

「申し訳ありません」の意味とは?

「申し訳ありません」はビジネスの謝罪の場面でよく使う言葉です。どうして謝罪の気持ちが「申し訳ない」となるのか、本来の意味をご存知でしょうか。また「申し訳ありません」は間違いという説もありますが、実際はどうなのでしょうか。

「申し訳ありません」は謝罪の気持ちを表す敬語

「申し訳ありません」は相手に何かを謝りたいときに使う言葉です。おおまかにいうと「ごめんなさい」の敬語といえます。目上の方やお客様などに対し、何か失敗をしたり相手に迷惑をかけたりしたときに使います。

「申し訳ありません」の意味は「言い訳できない」

「申し訳ありません」は「申し訳」と「ありません」に分かれます。「申し訳」とは言い訳や弁解のことです。それを「ありません」と否定しているので、「言い訳できない」「弁解することもできない」という意味となり、謝罪の気持ちを表現する言葉として使われています。

参照:Weblio辞書「申し訳ありません」

「申し訳ありません」は間違い?

「申し訳ありません」は誤用である、という指摘があります。それは「申し訳ない」を1つの形容詞として捉えたときの考え方となります。1つの分解できない言葉のため、「申し訳+ない」という使い方は間違いであるということです。

しかし、「申し訳」はこれだけで名詞として辞書にも載っています。そのため「申し訳(が)ない」という言葉の使い方は誤りではなく、「ない」を敬語にした「ありません」とすることも、もちろん正しい使い方です。

「申し訳ありません」の類義語・言い換え

「申し訳ありません」の類義語・言い換え

ビジネスで使える謝罪の言葉は「申し訳ありません」以外にも多数あります。ここでは、その中の5つを紹介します。

使う場面やお相手との関係性などによって使い分けられるといいですね。

1.すみません

「すみません」の意味は幅広く、謝罪はもちろん、感謝の気持ちを伝えるときにも使います。

ただし、丁寧語であって敬語ではなく「申し訳ありません」よりは軽い印象を持たれます。お客様への謝罪や改まった場面、書面、重大なミスをしたときには使わないほうがいいでしょう。

2.失礼いたしました

この言葉も謝罪の言葉としてよく使われます。ただし、失礼=礼儀を欠くことをしたという意味ですので、「申し訳ありません」とは意味合いが異なります。ミスや迷惑をかけたときではなく、無礼なことをしてしまったとき(ぶつかったり、大きな音を出してしまったりしたとき)に使います。

3.お詫び申し上げます

「申し訳ありません」は主に口頭で相手にお詫びする際に使いますが、「お詫び申し上げます」は主に書面で謝罪をするときに使います。「申し訳ありません」を書面で使っても間違いではありませんが、特に改まった書面での謝罪の際は「お詫び申し上げます」を使うようにしましょう。

4.陳謝いたします

「陳謝」は「理由や事情を述べて詫びること」です。お詫びするという点に関しては「申し訳ありません」と同じですが、「陳謝いたします」の場合はそこに必ず事情の説明が必要となります。

例えば「今回の不手際につきまして、社内のチェックミスであることが判明いたしました。ご迷惑をお掛けしましたことを陳謝いたします」というように使います。「チェックミス」という不手際の理由が述べられているところがポイントです。
「申し訳ありません」の場合もそのままでも伝わりますが、「今回の不手際につきまして、ご迷惑をお掛けし申し訳ありません」でも誤用とはなりません。

5.深謝いたします

「深謝」にはお詫びの意味と感謝の意味があります。「申し訳ありません」や「お詫び申し上げます」よりもさらに深い謝罪を表せます。

お詫びも感謝も、書面で心からの気持ちを伝えるときに使います。

「申し訳ありません」を英語でいうと?

「申し訳ありません」を英語でいうと?

英語でのやり取りが必要な場面で、「申し訳ありません」はどのように表現するのでしょうか。謝罪の英語としてよく見る「sorry」はビジネスでも使えるのでしょうか。

「sorry」はビジネスで使える?

結論からお伝えすると「sorry」は使えます。ただし、sorryだけではカジュアルすぎるため、「I am sorry」を使うようにしましょう。

「I’m sorry」と略すこともできますが、より丁寧にするためには「I am」は略さず、またsorryの前にvery 、really、terriblyなど、強調する言葉を入れるとより気持ちが伝わります。

より改まった表現をするなら「apologize」

「I am sorry」でも謝罪の気持ちは伝わりますが、より改まった場面や相手によっては「apologize」を使います。「I apologize that~」や「Please accept my apologies」といった使い方ができます。

「申し訳ありません」と「申し訳ございません」の違い

「申し訳ありません」と「申し訳ございません」の違い

「申し訳ありません」と似た言葉に「申し訳ございません」があります。2つの言葉の意味は同じですが、より改まったときは「申し訳ございません」を使います。

「申し訳ありません」と「申し訳ございません」の意味は同じ

上述の通り、2つの意味に違いはありません。違いは丁寧さの度合いです。「申し訳ございません」のほうがより丁寧な言葉となります。

「ございません」は「ありません」の丁寧語

「申し訳ございません」が「ありません」より丁寧な言葉となる理由は、「ございません」が「ありません」の丁寧語だからです。ない>ありません>ございませんの順で丁寧な言葉となります。

「申し訳ありません」と「申し訳ありませんが」の違い

「申し訳ありません」と「申し訳ありませんが」の違い

もう1つ似た言葉に「申し訳ありませんが」があります。こちらは意味が異なります。英語での表現も変わりますので、あわせて解説します。

「申し訳ありませんが」は別の意味

「申し訳ありませんが」は何かを依頼するときに、冒頭につけることが多い言葉です。この場合、「申し訳ありません」のもつ「言い訳ができない」や「弁解の余地もない」といった意味合いはありません。お願い事をするときのねぎらいの言葉であり、表現をより丁寧にするための言葉として使います。

「申し訳ありませんが」を英語でいうと

「申し訳ありませんが」でもsorryは使えます。「I am sorry but~」という使い方をします。しかし、より謝罪の気持ちが強くなるapologizeは使いません。sorryのほかに「I am afraid」という表現もあります。

「申し訳ありません」の使い方と例文集

「申し訳ありません」の使い方と例文集

「申し訳ありません」の意味や類義語などを解説してきましたが、ここでは具体的にどのような場面でどのような使い方をするのか、例文も交えて解説します。

ビジネスシーンで非常に重要となる謝罪の場面。正しい言葉を使ってお詫びの気持ちを伝えましょう。

「申し訳ありません」の使い方

「申し訳ありません」はビジネスの場でミスをしたり迷惑をかけて相手を不快にさせたり、煩わしい思いをさせたときなどに、特に口頭でお詫びを伝えるときに使います。より改まった場面では「申し訳ございません」、書面でお詫びをする場合は、「お詫び申し上げます」や「深謝いたします」を使うとよいでしょう。

また過去形として「申し訳ありませんでした」という使い方もできます。「その節は申し訳ありませんでした」というように、過去にあったできごとに対して謝罪をするときに使います。

「申し訳ありません」をお相手と対面して使うときには、45度~90度のお辞儀(最敬礼)とともに使うといいでしょう。

「申し訳ありません」の例文集

「申し訳ありません」の例文を紹介します。

使い方・例文
  • ご迷惑をおかけしまして申し訳ありません。
  • お返事が遅くなり申し訳ありません。
  • ご期待にそえず申し訳ありません。
  • お役に立てず申し訳ありません。

まとめ

「申し訳ありません」はお詫びをするときに使う言葉で誤用ではありません。ビジネスシーンで非常によく使われる言葉ですので、深い意味を気にせず謝罪の定型句として使っていた方もいるのではないでしょうか。本来の意味を知り、類義語との違いを知ることで、より適切な場面で正しく使えるようになります。

正しく使うことであなたのお詫びの気持ちも正しく伝わりますので、意味や使い方を理解して活用していきましょう。

「申し訳ありません」の意味と使い方|「申し訳ございません」との違いや類語・英語を例文解説

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
URLをコピーする
URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次
閉じる