「ストラテジー」の意味と使い方|「タクティクス」との違いや類語・英語訳も解説

ストラテジー
目次

「ストラテジー」の意味とは?

「ストラテジー」の意味とは?

「ストラテジー」は、仕事を進めるうえでさまざまな場面で出会う言葉です。会社全体の経営の方向性を示すような場面から、具体的な仕事の運営レベルまで使うことがあります。本来はどんな意味なのでしょうか?

意味1 戦略

もともと軍事用語として用いられているのと近い意味で使います。戦略と訳され、全体的な運営の計画を指す言葉です。経営全体にかかわるような事業環境の分析からマーケティング、組織としての対応など総合的なプランを指す場合に使われます。

意味2 方策

何かを成し遂げるための具体的な手立てをいう場合にも「ストラテジー」を使うことがあります。比較的大きなプロジェクト全体のプランをいう場合もありますが、顧客対応の手順のような細かな方法のようなものを指す場合にも使うことがあります。

「ストラテジー」の由来・語源

「ストラテジー」の由来・語源

「ストラテジー」はもともとは軍事用語です。その語源はギリシャ語のstratos(軍隊)に由来しており、軍隊を指揮することを意味するものでした。そこから大規模な作戦を成功させるための全体的、総合的な方策、つまり戦略を意味する言葉となりました。ビジネスシーンは、その厳しさからよく戦場に例えられますが、まさにその戦いの場における全体的な方針を指す言葉として好適だったのでしょうね。

「ストラテジー」の使い方と例文集

「ストラテジー」の使い方と例文集

「私の納品のストラテジーは…」のように使うことはあまりありません。個人的なノウハウのようなものを言い表す言葉ではないからです。総合的な戦略というのに値するような大所、高所からの俯瞰的な視点が求められます。その使い方や例文を紹介します。

「ストラテジー」の使い方

「ストラテジー」は、事業運営のための高度に戦略的な方策や、組織運営にあたって将来的な見通しを含む計画などを指す言葉です。その言葉が使われる場面は、当然に会社経営全体にかかわることや、個々の仕事の進め方などよりは全体的な組織にかかわるものであることが多くなります。あまり軽々に用いると大げさな印象になりますので注意が必要です。

「ストラテジー」の例文

・今回の事業を進めるにあたり、新しいストラテジーを採用する。
・経営不振を払しょくするためにはストラテジーの変更が必要だ。
会社経営レベル、事業全体レベルでの計画や方針を示す言葉として使う例がよく見られます。単純に計画や方針と表現するよりは多面的、総合的なものを指すようになりますので、使う場面ではそうした総合性があるかどうかを見極めることが必要です。

「ストラテジー」の英語訳

「ストラテジー」の英語訳

「ストラテジー」は英語ではstrategyと訳されます。意味的には、日本語の場合と変わらず、入念で体系的な行動計画となります。またschemeという訳もあり、こちらは組織だった計画、政府などが立案した事業計画という意味のほか、組織や計画運営のための枠組みなども指す言葉です。日本語でスキームというと、この組織や枠組みというニュアンスが強いですね。

「ストラテジー」の類義語と違い

「ストラテジー」の類義語と違い

「御社のストラテジーは、タクティクスの域を超えていませんね」と言われると、よく意味はわからずとも馬鹿にされているような気がしますね。ストラテジーにはタクティクスのように、似て非なる言葉がいくつか存在します。4つ紹介しますので、その違いを理解しておきましょう。

タクティクス

「タクティクス」は、戦術、と訳されます。こちらももともとは軍事用語で、戦闘遂行にあたる兵士や兵器の運用の仕方を指す言葉です。ストラテジーに比べると、具体的な運用にかかわる内容や方法を指す言葉です。ストラテジーの中で行われる、一つ一つの具体策がタクティクスというわけです。

オペレーション

「オペレーション」は、作戦と訳されます。これは必ずしも軍事用語ではないですが、軍事用語的には「ストラテジー」とタクティクスの中間的な位置付けとなります。つまりオペレーションと呼ばれるいくつかの作戦が「ストラテジー」を構成しており、オペレーションを実現するための具体的な手立てがタクティクスと呼ばれるわけです。こう考えると「ストラテジー」のもつすそ野の広さが実感できますね。

プロセス

「プロセス」は、何かを進める際の手順やそれに伴って変化していく経過という意味です。プロセスは非常に具体的な手順を指す言葉ですので、タクティクスの中にも多くのプロセスが存在することになります。一方で「ストラテジー」全体も、進捗に沿ってプロセスを踏んでいくわけです。プロセスは、このように小さな手順を指したり、全体的な経過を指したりすることがありますので、どのような意味で用いられているかをしっかり見極める必要があります。

プラン

「プラン」は、計画と訳され、物事を実行するにあたって手順や方法を考えることを指します。日常的にも旅行のプランを立てる、のようによく使われますね。「ストラテジー」も事業など会社経営のプランを立てる際に用いられる手法の一つですので、プランはより広い意味をもっているといえます。

「ストラテジー」の関連語

「ストラテジー」の関連語

「ストラテジー」は軍事用語から経営にも使われるようになった言葉ですが、IT業界でも一般的な用語として用いられます。「ストラテジー」とかかわる言葉を4つ紹介します。

ストラテジーゲーム

コンピュータゲームのジャンルの一つです。勝つために戦略や作戦を工夫して取り組むタイプのゲームをいいます。経営などをシミュレーションしたようなゲームも多く楽しまれています。

ストラテジスト

金融の分野で使われる言葉です。経済や社会動向、企業の業績などを勘案して、投資等にかかわる戦略を立てる専門家を「ストラテジスト」と呼びます。投資家やファンドマネージャーは彼らから情報の提供を受けて投資を進めます。

ストラテジックアライアンス

「ストラテジックアライアンス」とは、戦略的な協力関係のことです。企業同士が、資産を共有し合う契約を結び、ウィンウィンの関係をもつことを呼びます。企業のリスクマネジメントの考え方の一つです。

ストラテジーパターン

Web製作技術の一つです。ストラテジーパターンとは、オブジェクト指向のプログラミングをする上で有効な設計思想であるデザインパターンの考え方のうち、戦略的に細分化されたプログラムを利用しやすくするプログラミング技術のことをいいます。必要に応じてタクティクスの用い方を変化させる「ストラテジー」の考え方に通じるものがあります。

「ストラテジー」を構築するフレームワーク

「ストラテジー」を構築するフレームワーク

ビジネスシーンで活用される「ストラテジー」には、汎用的な方法論が形成されています。そうした方法論のことをフレームワークと呼び、代表的なものは経営分析の場などでよく利用されます。5つ紹介します。

SWOT分析

SWOT分析は、組織の内部的な要因と外部的な要因をそれぞれプラスとマイナスの側面で整理する考え方です。それぞれの頭文字をつないで命名されています。
・組織の強み(Strength)
・組織の弱み(Weakness)
・外部から得られる機会(Opportunity)
・外部に存在する脅威(Threat)

5forces分析

事業を進めるうえでの環境を5つの競争要因を基に分析するフレームワークです。5つの競争要因は次の通りです。
・会社がもつ売り手としての交渉力
・会社がもつ買い手としての交渉力
・競合する会社間にある敵対関係
・新規に参入する会社が与えるリスク
・代替品が現れるリスク

PESTEL分析

会社の事業や計画、直面している環境を6つの視点から分析するフレームワークです。6つの視点の頭文字から名付けられました。
・政治的な視点(Political)
・経済的な視点(Economic)
・社会的な視点(Sociological)
・技術的な視点(Technological)
・法律的な視点(Legal)
・環境的な視点(Environmental)

3C分析

マーケティングの環境を分析するためのフレームワークです。マーケティングにかかわる3つのCが重要であることからこう呼ばれます。
・市場やそこにいる客(Customer)
・競合関係(Competitor)
・基盤となる自社(Company)

バリューチェーン分析

会社が製品を生産し客の手元に届くまでの流通の全体像を、物や価値の連鎖とみなして捉えるフレームワークです。5つの企業活動が視点となります。
・購買物流(原材料の調達)
・製造(製品を作り上げる)
・出荷物流(客の手元まで届ける)
・マーケティング、販売(購買意欲を高める)
・サービス(製品や企業の価値を高める)

まとめ

「ストラテジー」は、戦略という意味であり、全体的な経営計画というべきものです。しかし、そこで考えなければならないことは、会社としての在り方や社会的な存在意義にまで及び、いわば会社の存立にかかわるものといえます。「ストラテジー」について論じ、考えているとき、そうした大きな視点に立って考えることが重要ですね。

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