「草々」の意味とは?書く位置や使い方、「敬具」との違いや語源・例文を解説

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    「草々」は手紙などの文章の結びに書かれる言葉です。丁寧な言葉だと感じられますが、ビジネス文書には使えません。「草々」の書く位置や「敬具」の違いに悩む方も多いでしょう。この記事では「草々」の意味や使い方、位置などを詳しく解説します。

    目次

    「草々」の意味とは?

    「草々」の意味とは?

    「草々」は「そうそう」と読み、一般的に普段の手紙やハガキを書く際に結語として使われます。。「草々」のみで使われることはなく必ず頭語とセットで、一般的には「前略」が使用されます。

    「草々」の意味は「簡略・粗略」を表す言葉

    「草々」の意味は「簡略や粗略なさま、もてなしや待遇が不十分なさま」です。「前略」と「草々」はセットで使われ、「前略」が「冒頭の挨拶を省かせていただきます」を意味し、「草々」は「慌ただしくて申し訳ありません」という気持ちを表します。

    「早々」は誤用

    「草々」を「早々」と書かれていることがありますが、「早々」は本来間違いです。しかし読み方や字体が似ているため「早々」を「草々」として使う人がいます。「早々」を使う人が徐々に増えていけば通用するようになるかもしれませんが、今はまだ「草々」が正しいとされています。

    「草々」の由来・語源

    「草々」の由来・語源

    「草々」の漢字に使用されている「草」は野生で生息している植物を指しますが、実は他にも「粗末な、粗い」という意味もあります。草は木や鼻に比べると価値が低く見られていることから「粗末な」のような意味になり、「簡略な文章で申し訳ない」ことを表す「草々」になったとされています。他にも、慌ただしさを意味する「怱々」を同じ音の文字で書き換えたともいわれています。

    「草々」を書く位置

    「草々」を書く位置

    「前略」と「草々」はセットで使いますが、どの位置に書けばいいか迷いますよね。「草々」の書く位置を縦書きと横書きの場合に分けて、「前略」の書く場所とあわせて説明します。

    「草々」は最後

    「草々」は結語なので結びの挨拶のあと、日付・署名・宛名よりも前に書きます。結語(けつご)とは文章や話などの結びの言葉を指します。

    縦書きの場合

    縦書きの場合、「前略」を書く位置は最初の1行を空けて「手紙の2行目の一番上」に書きます。字下げをする必要はありません。「前略」と書いたら1文字分スペースを空けて、同じ行から文章を書いていきます。「草々」は、本文が終わった次の行の一番下に書きます。

    横書きの場合

    横書きの場合の「前略」も、最初の1行は空けて2行目から書きます。「手紙の2行目の一番左」に書きましょう。「前略」のあとは1文字分のスペースを空けて、同じ行から文章を書きます。「草々」も縦書き同様、改行して書くのが一般的ですが、改行せずに最後の行に右揃えで書いても問題ありません

    「草々」の使い方と例文集

    「草々」の使い方と例文集

    「草々」を使った例文をいくつか紹介します

    「草々」の使い方

    「前略」「草々」は初対面の人にいきなり使うことはありません。「以前話した内容について、後日確認をしたい場合」に使われることが多いです。

    「草々」の例文1

    取引先の担当者に電話した内容についての書類を送る際、書類だけを送るのではなく何か一言添えることがマナーです。このようなときに「草々」を使いましょう。

    前略 お電話いたしました件につきまして、資料を送付いたします。
    ご確認いただきますようお願いいたします。 草々

    このように、「取り急ぎ申し訳ありません」という意思を伝える際に「草々」は使えます。

    「草々」の例文2

    次の例文は「お忙しいところすみません」という気持ちを使える際の「草々」です。

    前略 朝夕が冷える季節となりましたがいかがお過ごしでしょうか。
    この度は、ご面談のお時間をいただきありがとうございました。
    また改めてお伺いいたします。 草々

    「前略」「草々」を使うことで物事を省略でき、「お忙しいところ申し訳ありません。お時間を撮らせてしまうので、取り急ぎ御礼の手紙とさせていただきます」という意思を伝えられます。

    「草々」はメール文では使わない

    メールでも手紙同様「前略」「草々」は使用可能です。しかし、一般的にビジネスメールにおいて「前略」はほとんど使われません。

    メールでは「前略」の代わりに「お世話になっております」「日頃よりお引き立ていただきありがとうございます」などが使われ、「草々」の代わりに「今後ともよろしくお願いいたします」などが使用されます。

    頭語には「冠省」「急啓」も使用できる

    「冠省(かんしょう)」は「手紙で、時候の挨拶などを省略すること」という意味の頭語で、「前略」の代わりに使われます。また、急用の場合は「急啓(きゅうけい)」が使用できます。「急啓」は「とり急ぎ申し上げる」という意味で、お詫びの文や急な異動、退職などの挨拶に使われます。

    「草々」の類義語・言い換え

    「草々」の類義語・言い換え

    「草々」の類義語・言い換えについて説明していきましょう

    「不一」は書き尽くせていないという意味

    「草々」と同じように結語として使われる言葉に「不一(ふいつ)」があります。「不一」は手紙の末尾に書き、気持ちを十分に書き尽くせていないことを表す言葉です。「草々不一」とも書けますが、一般的には「草々」もしくは「不一」のどちらかを使います。

    「かしこ」は女性のみが使える

    「前略」に対して使える結語が「かしこ」です。平仮名なので優しい印象を与えますが、「かしこ」は女性が差出人の際に使う結語ですので注意しましょう。男性が書く文には「前略」「草々」を使います。また、ビジネス文書では女性らしさを出す必要がないので「かしこ」は使われません。

    「草々」と間違いやすい言葉

    「草々」と間違いやすい言葉

    「草々」のような結語と呼ばれる言葉は、他にもたくさんあります。よく間違えられるのが「拝啓」と「敬具」です。

    「敬具」と「拝啓」はセットで使う

    「草々」が「前略」との組み合わせで使われるように、「敬具」と「拝啓」はセットで使用されます。どちらも手紙の書き出しに使用される頭語と結語ですが、意味が異なるので注意しましょう。

    「拝啓」はフォーマルな文章の頭語で「謹んで申し上げます」という意味です。「敬具」は相手に再度敬意を示すために手紙の最後に書き、「謹んで申し上げました」という意思を示します。

    「敬具」と「草々」は一緒に使えない

    「拝啓」「草々」や「前略」「敬具」の組み合わせで使われることはありません。丁寧な言葉である「拝啓」で始めた文を簡略を表す「草々」で結んだり、冒頭を省く挨拶である「前略」に対して再度敬意を示す「敬具」を置いたりすることはありません。

    間違えた組み合わせにしてしまうと失礼にあたるので、注意しましょう。

    「草々」を英語でいうと?

    「草々」を英語でいうと?

    「草々」の英訳はありませんが、「草々」「敬具」「かしこ」のような結語はあります。フォーマルな場面とビジネス・カジュアルな場面で使用する言葉が変わってきます。
    フォーマルな文章では主に以下の4つが使用されます。
    ・Sincerely yours,
    ・Yours sincerely,
    ・Faithfully yours,
    ・Yours faithfully,

    ビジネスでのE-mailのやりとりやカジュアルな場面では、以下の4つが使用されることが多いです。
    ・Best regards,
    ・With Regards,
    ・Kindest regards,
    ・With best regards,

    それぞれの結語の後には、差出人の名前をフルネームで添えましょう。

    Sincerely yours,
    Sakura Uchida

    まとめ

    「草々」や「前略」はビジネス文書においてよく目にする言葉です。これらの他にも多くの頭語や結語があります。それぞれが違う意味を持っているため、文章の内容に合わせて使い分けましょう。使う場面を間違えると恥ずかしいので、手紙を出したりメールを送ったりする前に正しく使えているかを確認してみてください。

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