「やむを得ず」の意味とは?ビジネスでの使い方や類語・英語表現を例文解説

やむを得ず
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「やむを得ず」の意味とは?

「やむを得ず」の意味とは?

「やむを得ず」とは「仕方なく」「しょうがなく」という意味。本当はそうしたくないけれど、なんらかの理由があってそうしなくてはならないときに使います。

「やむを得ず」の漢字の書き方

「やむを得ず」の漢字の書き方

「やむを得ず」を漢字で書けますか?実は漢字での書き方が2種類あり、多くの人は片方しか知りません。ここでは「やむを得ず」の2種類の漢字の書き方について紹介します。社会に出て「やむを得ず」を漢字で書く際や、文書やメールなどで読めないことがあったら笑い話ではすみません。ここでしっかりと覚えておきましょう。

「やむを得ず」の漢字1「止むを得ず」

「やむを得ず」は「止むを得ず」と書きます。「止む」とは「物事が止まる」という意味で、「得ず」は「そのような可能性がない」という意味です。以上の意味から転じて「やむを得ず」が「そうするしかない」「仕方がない」という意味であることがわかります。

「やむを得ず」の漢字2「已むを得ず」

「やむを得ず」は「已むを得ず」とも書くことが可能。「已む」も「止む」と同じ意味です。一般的には「已むを得ず」ではなく「止むを得ず」が使われますので、特別な理由がなければ「止むを得ず」と記載するのがいいでしょう。

「やむを得ず」の由来・語源

「やむを得ず」の由来・語源

「やむを得ず」の由来・語源を知っていますか?それぞれの漢字の書き方によって「やむを得ず」の由来・語源は違います。ここではそれぞれの書き方における「やむを得ず」の由来・語源を紹介。語源を知っておくことによって知識に厚みができ、非常に学のある会話ができるようになります。確実に頭に入れておきましょう。

「やむを得ず」の由来1「止事を得ず」の略

「やむを得ず」の由来1つ目は「止事を得ず」からきていること。「止事を得ず」を略すことで「止むを得ず」になったという考えです。「止事を得ず」も「止むを得ず」と同じように、「仕方ない」「しょうがない」という意味を持ちます。

「やむを得ず」の由来2「不得已」の訳

「やむを得ず」の由来2つ目は「不得已」からきていること。「不得已」という漢文を口語にすると「已むを得ず」となることから、由来となったとされています。ほかにも日本語には多数の漢文を語源とした表現や「覆水盆に返らず」などの中国の古典を語源とする言葉が多くあります。

「やむを得ず」の類義語・言い換え

「やむを得ず」の類義語・言い換え

ここでは「やむを得ず」の類義語・言い換えについて解説します。「やむを得ず」の類義語・言い換えを知っていると、「やむを得ず」の意味がわからなくなることを防げるだけでなく、メールや文書などにおいて大人な印象を与えられます。相手にいい印象を持ってもらうことはビジネスマンとして必須のスキル。「やむを得ず」の類義語・言い換えは確実に押さえておきましょう。

「やむを得ず」の類義語1「心ならず」

「やむを得ず」の類義語1つ目は「心ならず」です。「心ならず」は「自分の本心ではないが」「不本意ながら」という意味。

例文:心ならず私がグループのリーダーをやることになった。

「やむを得ず」の類義語2「仕方無く」

「やむを得ず」の類義語2つ目は「仕方無く」です。「仕方」とは「物事にたいする方法」を意味しているため、「仕方無く」は「物事にたいする方法がない」という意味になります。転じて「そうするほかない」という意味を表すのです。「やむを得ず」よりも非常にラフは言い回しですので、「やむを得ず」を使うにしては堅苦しいといった状況で「仕方無く」を使いましょう。

例文:私は仕方無く彼の不手際を許した。

「やむを得ず」の類義語3「嫌々」

「やむを得ず」の類義語3つ目は「嫌々」です。「嫌々」は「いやいや」と読み、「嫌嫌」と表記されることもあります。「仕方なく物事を行う様子」を表した言葉です。

例文:彼女は嫌嫌高校に行き、すぐに早退して帰ってきた。

「やむを得ず」の類義語4「渋々」

「やむを得ず」の類義語4つ目は「渋々」です。「渋々」は「しぶしぶ」と読み、「渋渋」と表記されることもあります。「気がすすまないまま賛成や実施をする様子」を表した言葉です。

例文:彼は渋々了承し、そのプロジェクトはすぐに実行に移された。

「やむを得ず」の類義語5「やむなく」

「やむを得ず」の類義語5つ目は「やむなく」です。「やむを得ず」と同じように「止む無く」や「已む無く」という漢字表記があります。「やむなく」は副詞的に使われることが多く、続く動詞を修飾して「仕方なく〇〇する」という意味を表します。

例文:私はやむなく起き、急いで準備をして駅へ向かった。

「やむを得ず」の使い方と例文集

「やむを得ず」の使い方と例文集

「やむを得ず」の意味や由来を知っていても、実際に使えなければ意味がありません。そのうえ「やむを得ず」は使い方に気をつけないと相手に不快な思いをさせてしまう言葉ですので、使うときには注意が必要です。ここでは「やむを得ず」の具体的な使い方、注意点、例文を紹介します。しっかりと理解することによって、「やむを得ず」の正しい使い方を知り、誤用を防ぎましょう。

「やむを得ず」の使用例「やむを得ず中止」

「やむを得ず」は「やむを得ず中止」のように使われます。ポイントは「やむを得ず」のうしろには「残念な物事」がくること。「やむを得ず」は「仕方なく」を意味する言葉ですので、なんらかの理由があって「そうする以外に方法がない」という場面で使われます。

「やむを得ず」を使用するときの注意点

「やむを得ず」を使うときには「相手に不快な思いをさせない」ことに気をつけましょう。なぜ不快な思いをさせてしまうのかというと、「やむを得ず」は「仕方なく」という嫌な気持ちを表現している言葉だからです。たとえば、クライアントからの依頼や上司からのお願いにたいして「やむを得ず」を使ってしまうと、非常に失礼にあたります。場合によっては関係が悪化してしまうことも。そのようなシーンにおいては「やむを得ず」ではなく「こころよく」引き受けるようにしましょう。

「やむを得ず」の例文

「やむを得ず」を使った例文は以下のとおりです。

・小さいサイズがほしかったが売り場にはなく、やむを得ずひとまわり大きいサイズを買った。
・ここは私が引き受け、彼にはやむを得ずひとりで先に行ってもらうことにした。
・やむを得ず犯行におよんだとはいえ、銀行強盗は許されるものではない。
・この悪天候のためやむを得ず息子の運動会は中止になったのだ。
・感染症のため、やむを得ずオンラインで会議に参加することになった。

「やむおえず」とは?

「やむおえず」とは?

「やむおえず」とは「やむを得ず」が間違って表記されたもの。「を」と「お」では音が一緒なので、間違って覚えているひとが表記すると「やむおえず」となってしまいます。また、「やむ終えず」という表記がネットでは散見されますが、これは「やむおえず」という誤表記を変換してしまったものに過ぎないため、こちらも誤りです。

「やむを得ず」の英語表現

「やむを得ず」の英語表現

「やむを得ず」を英語で表現すると「have no choice」「unavoidably」「from necessity」となります。「have no choice」は「選択肢がほかにない」という意味。「unavoidably」は「回避不可能」「こうするほかにない」という意味。「from necessity」は「必要性に駆られて」という意味です。

例文1:I had no choice but to serve as both leader and secretary.(私はやむを得ずリーダーと書記を兼任することになった。)
例文2:I unavoidably sold my house.(私はやむを得ず家を売ってしまった。)
例文3:I had to agree to the project from necessity.(私はやむを得ずそのプロジェクトに賛同しました。)

まとめ

「やむを得ず」とは「仕方がない」「しょうがない」という意味です。ビジネスシーンにおいても使う言葉であり、「〇〇でしたので、やむを得ず〇〇することになりました」などの形で使います。社会人になるとどうしても飲み込まなくてはいけない状況に直面することもあるでしょう。そんなときのためにも「やむを得ず」は覚えておきましょう。

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