reの意味や使い方とは?ビジネスメールでの件名の付け方も解説

「re」の意味や使い方とは?ビジネスメールでの件名の付け方も解説
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メール返信の際、件名に自動付与されている「Re:」。付けたままでいいのか悩んだことはありませんか。今回は、単に「返信」を意味すると思われがちな「Re:」の意外な語源や意味、ビジネスメールでの使い方や、件名の付け方について解説します。

目次

メール返信の「Re:」とは?

メール返信の「Re:」とは?

「reply」や「response」の略と思われがちな「Re:」ですが、実はラテン語が語です。どんな意味のラテン語なのか、「Re:」の読み方や別の表記についても見ていきましょう。

「Re:」の語源はラテン語の「res」

「Re:」の語源は、ラテン語の「res」から来ています。「res」は物事や主題という意味で、メール返信に自動付与される「Re:」は、「○○について」「○○に関して」という意味で使われます。

英語に言い換えれば「in the matter of~」となります。

「Re:」の読み方

基本的にメールタイトルでしか使われることのない「Re:」には、決まった読み方はありません。便宜上、「リ」「リー」や、「レ」「レー」などと読めるでしょう。また、楽曲の曲名では「アールイー」の読みで使われることがあります。

「Re:」の別の表記・類義語

英語圏の国の多くは日本と同じく「Re:」が使われていますが、国によっては表記が異なる場合があります。ドイツの「AW:」、スウェーデンやデンマークの「SV:」、フィンランドの「VS:」がその一例です。いずれも、「RE:」「Re:」「re:」のように、大文字・小文字それぞれを使用した表記があり、まれに、「:」が省かれることもあります。

また、類語表現としては、フランス語の「Respondez s’ il vous plait」の略語、「R.S.V.P.」が、英語圏でのビジネス略語として定着しています。「R.S.V.P.」は、「ご返信ください」「ご対応ください」といった意味で使われ、期日に添えて送られることがよくあります。
例:R.S.V.P. by 1 May.(5月1日までにご返信ください。)

接頭辞「re」の2つの意味

接頭辞「re」の2つの意味

単語の初めについている文字のことを、接頭辞といい、「re」は英語の接頭辞の一つです。「re」には二つの意味がありますので押さえておきましょう。

「再び」

接頭辞「re」の一つ目の意味は「再び」・「繰り返し」です。例えば、「開発」という名詞「development」につけると、「redevelopment」となり、「再開発」を表します。

  • reassess 見直す
  • react 反応する
  • refund 返金、払い戻し
  • recover 取り戻す
  • regeneration 再生

「否定」・「反対」

接頭辞「re」の二つ目の意味は「否定」・「反対」です。こちらの用法は、ラテン語由来の英単語に使われます。とはいえ、ラテン語由来の英単語は全体の約4割程度を占めています。日本では高校以降で習うような英単語の多くがラテン語由来のものですので、珍しいものではありません。

  • resist 反対する
  • resign 辞職する

ビジネスメールでの「Re:」の使い方

ビジネスメールでの「Re:」の使い方

相手からのメールの件名に「Re:」が使われていることもあれば、自分が返信するときに「Re:」が自動付与されることもあります。「Re:」が付いていることで、件名からどのような内容のメールか推測できるため、ビジネスメールでは上手く利用することで、相手とのコミュニケーションを円滑に行えます。以下で「Re:」の適切な使い方を見ていきましょう。

同じ案件なら「Re:」でOK

「Re:」が付いたまま、相手の送ってきた件名で返信をすることに抵抗のある方もいるかもしれません。ですが、「Re:」が付いていることで、相手はどの案件についての返信かを一目で確認できるため、基本的には「Re:」は付けたままにしておく方がいいでしょう。

「Re:○○のご相談((株)○○/山田)」のように相手の名前や社名の入った件名であっても、自分の名前や社名に変更せず、そのまま返信して構いません。

必要に応じて、以下のように、返信内容の概要をカッコ書きすると、件名からメール内容が読み取れます。

  • 「Re:ライブコマースのご相談」
  • 「Re:ライブコマースのご相談(企画案)」
  • 「Re:ライブコマースのご相談(添付資料)」

案件や内容が別のものに変わるタイミングで「Re:」を削除し、新たな案件・内容にあった件名を付けると、どこまでが一つの案件かという区切りの目安になります。

「Re:」が増えたら数字に置き換えると◎

「Re:」は自動付与されるため、気付くと「Re:Re:Re:Re:Re:……」と重なり、かえって件名がわかりづらくなってしまいます。この場合は、「Re:○○のご相談(5)」というように、数字に置き換えるようにすると好印象です。件名を見ただけでメールの流れがわかりますし、数字順に追えばよいので見逃しリスクも軽減されます。

ビジネスメールではとくに、相手の時間を奪わないような配慮が喜ばれますので、メールの件名が簡潔にまとめられるというのも、細かいようで大事な気遣いでしょう。

「Re:」を消したときのメールタイトルの付け方

メールタイトルを新たに付ける場合には、3つのWを(when・what・why)が書かれているか確認してみてください。when(いつ)とは、期日や回数などを意味します。what(なに)とは、メール内容の要約のことです。why(なぜ)とは、メール送信の理由です。

上記の3つのWを踏まえた件名の例です。

  • 企画資料ご確認のお願い(6/20本社)
    こちらでは、「企画資料ご確認」がwhat、「お願い」がwhy、「(6/20本社)」がwhenを表します。
  • 第2回○○プロジェクトMTGのお知らせ(9/17 13:00~)
    こちらでは、「第2回」がwhen、「○○プロジェクトMTG」がwhat、「お知らせ」がwhyを表します。

このように、いつのことか、何のことか、なぜ送ったかが簡潔に書かれたメール件名を心がけるようにしてみましょう。

「Fw:」「Fwd:」は転送時に使用

「Fw:」「Fwd:」は転送時に使用

「Re:」とは別に、「Fw:」「Fwd:」が自動付与されることもあります。「Fw:」や「Fwd:」はメールの転送時に付く文字ですが、ビジネスメールでは、転送時にも気をつけてほしいマナーがあります。

「forward」の動詞形「転送する」

「Fw:」「Fwd:」とは、「転送する」という動詞の英単語「forward」の略語です。転送とは、Aさんから送られてきたメールをBさんにそのまま送りたいときに使う機能です。

「Fw:」を使ったときのメールマナー

「Fw:」を使う、つまりメールの転送をするときには、3つのマナーがあります。

  1. 転送してよいかわからないときは、送り主にその旨を伺う
    「Bさんに先ほどのメールを転送したいのですが差し支えございませんか?」
    このような丁寧な心がけがビジネスでの信頼に繋がることもあります。ひと手間を惜しむのではなく、進んで行いましょう。
  2. メール内容を都合のいいように加工しない
    自分の伝えたいことと異なる場合でも、転送メールの加工や編集はしてはいけません。送り主の方に迷惑がかかってしまうおそれや、改ざんを疑われる可能性もあります。転送部分の加工は行わず、その前後に自分の意見をまとめて書かれるといいでしょう。
  3. 転送意図を相手に伝える
    突然、転送メールのみが送られてきても、相手は困惑してしまいます。事前に転送する旨を別のメールで伝えておくか、転送メールのはじめに断りを入れておくようにしましょう。
    「Aさんよりお送りいただいたメールですが、参考になるかと存じますので以下に転送させていただきます。」
    このような一言が混乱を防ぎます。

楽曲などでも使われる「Re:」や「re:」

楽曲などでも使われる「Re:」や「re:」

メールの件名でしか見ることのなかった「Re:」や「re:」の表記ですが、最近では楽曲など文化的な方面でも使われることがあります。

ASIAN KUNG-FU GENERATIONの「Re:Re:」

アニメ「僕だけがいない街」のOPとして起用されたASIAN KUNG-FU GENERATIONの楽曲が「Re:Re:」です。「返信への返信」という意味で、タイトルは「アールイーアールイー」と読みます。接頭辞「re」ではなく、メール返信時に自動付与される「Re:」を当てた現代的な楽曲タイトルになっています。

[re:]プロジェクトの「もう一度」

2020年、ONE OK ROCK・Takaと清水翔太を中心に、三浦大知、Nissy、KENTA(WANIMA)、阿部真央、Aimer、絢香の8人のアーティストによって発足したプロジェクトです。同じ時代に生まれ、活躍するアーティストが手を取り合い、明るい未来に祈りをこめて作られた「もう一度」という楽曲には、接頭辞「re」の「再び」「繰り返し」という意味が使われているのでしょう。

まとめ

メール返信時に自動付与される「Re:」は、ラテン語「res」を語源とした、「○○について」「○○に関して」という意味の文字列です。基本的にはそのままにしておいて構いませんが、「Re:」が何度も重なる場合や、メールで扱う案件が変わった際には削除しましょう。「Re:」について理解することで、メールでのビジネスマナーを身につける一助になれば幸いです。

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