痴がましい(おこがましい)の意味と使い方|類語・英語表現・例文を解説

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    「おこがましい」は生意気な様子を表す言葉です。敬語ではありませんが古くから使われていることもあり、かしこまったシーンでも使えます。自らをへりくだって表現するシーンでも使われるので、ビジネスマンは特に意味や使い方を押さえておきたい言葉です。

    目次

    「おこがましい」の意味とは

    「おこがましい」の意味とは

    「おこがましい」は古くから使われている言葉で、古語としての意味と現代語としての意味があります。現代では片方の意味でしか使われなくなっているので、注意して意味を覚えましょう。

    「さしでがましい」

    「おこがましい」は、現代においては「さしでがましい」意味で使われます。出しゃばっている様子や、生意気な様子を指し、自分自身の行いや他人の態度に対しても使われます。

    「おこがましい」状態は、目上の人に対する態度や様子を表すため、常に目上の人を意識した言葉として使われます。そのため、敬語ではないものの、ビジネスシーンではよく使われる言葉です。

    「ばかげている」

    古語としての「おこがましい」は、現代語とは全く異なる意味で「ばかげている」ことを指します。現代では使われない意味ですが、一般的な辞書にも「ばかげている」の意味で一部掲載されています。もちろん古語としての意味なので、誤って使わないようにしましょう。

    参照:weblio辞書「おこがましい」

    「おこがましい」の由来・語源

    「おこがましい」の由来・語源

    「おこがましい」は古くから使われている言葉であることからも、由来や語源を知ればより深く理解できます。ビジネスシーンやかしこまったシーンで使う機会が多い言葉なので、正確に理解し使いこなしましょう。

    「おこがましい」の成り立ち

    「おこがましい」は、愚かでばかげている様子を意味する「おこ」に、接尾語「がましい」が付いた言葉です。「がましい」は「押しつけがましい」などと使うように、「~らしい」「~のきらいがある」といった意味で使われます。文法的に分解すると、「ばかばかしい」本来の意味が見えてきます。

    しかし、「おこ」自体には「さしでがましい」意味はありません。「おこ」の意味とは関係なく「おこがましい」の意味は時代とともに変化し、現代で使われている意味合いに転じたのです。

    「おこがましい」の漢字

    「おこがましい」の「おこ」には3種類の漢字表記があります。いずれも常用漢字ではないため、あまり漢字表記されることはありませんが、いずれも当て字であることから読みにくい漢字です。どの表記であっても読めるようにしましょう。

    「痴がましい」

    「痴」の訓読みは「おろか」で、意味もそのような人を表しています。「おこ」の意味を指す漢字で、本来の「ばかばかしい」意味に直結しています。古語としては「痴がましい」の表記はよく使われていますが、現代ではほとんど使われません。

    「烏滸がましい」

    現代で漢字表記される場合は「烏滸がましい」が最も使われている漢字で、読めるようになっておきたい表記です。「烏滸」とは、古代中国で大河に集まる騒がしい人々の総称として使われていた言葉です。古くは日本書紀でも「をこ」が見られ、平安時代以降に「烏滸」が当てられましたが、経緯はわかっていません。

    「尾籠がましい」

    現代で「尾籠」は「びろう」と読み、不潔な様子やわいせつであること、礼儀をわきまえないことを指します。「おこがましい」の「尾籠」は「びろう」とは関係なく、もともと「おこ」として使われていた言葉に「尾籠」が当てられたものです。「尾籠」が当て字として使われた経緯はわかっていません。

    「びろう」とは、もともと「おこ」の当て字として使われていた「尾籠」を音読みすることで、独自の意味を持つようになった言葉です。「びろう」の意味を知っている人は、間違えないように注意しましょう。

    「おこがましい」の類義語・言い換え

    「おこがましい」の類義語・言い換え

    現代語としての「おこがましい」は、いくつか言い換えが可能です。しかし、いずれも「おこがましい」とはニュアンスが微妙に異なります。「おこがましい」を正確に理解するためにも、言い換え表現の意味を確認しておきましょう。

    「生意気」

    「生意気」は、年齢や能力に見合わない言動をすることを意味します。自分自身の言動に対して「生意気」を使うこともあります。「生意気」は、子どもに対してもよく使われる言葉ですが、「おこがましい」は子どもには使いません。

    これは、「おこがましい」には自分自身の態度が生意気に思えて、恥ずかしく思うニュアンスが含まれるためです。「生意気」にはそのような意味はありません。

    「ちょこざい」

    「ちょこざい」は、小さく目立たないことを指す「ちょこ」に、才能を表す「さい」が合わさった言葉で、こざかしく生意気な様子を意味します。読んで字のごとく、ちょっとした「さい」しか持っていない人を軽蔑して使う言葉で、「おこがましい」や「生意気」のように、一般的には自分自身に対して使いません。

    「僭越」

    「僭越」は、自分自身の身分や権限を越えて、差し出がましいことをするさまを指します。謙遜の気持ちで使われることが多く、その点では「おこがましい」と同じニュアンスが含まれます。

    しかし、「おこがましい」や「生意気」のように、他人に対して使うことはありません。自分自身をへりくだって使える言葉なので、「おこがましい」同様にビジネスシーンでよく使われる言葉です。

    「おこがましい」の英語表現

    「おこがましい」の英語表現

    「おこがましい」は、英語の場合はどのように表現するのが適切でしょうか。古くから使われている「おこがましい」の微妙なニュアンスを、完全に表現するのは難しいですが、近い意味で使える英単語が2つあります。それぞれ意味を確認しましょう。

    「cheeky」

    「cheeky」は生意気なさまや、ずうずうしい様子を表す英単語です。子どもの行いに対して使うことが多く、その点では「生意気」に近い言葉といえます。

    「cheeky」は話し言葉でよく使われ軽蔑する意味合いもないので、「おこがましい」に近い言葉として使いやすい英語です。

    「impudent」

    「impudent」は厚かましい様子や、恥知らずの意味で使われます。上司などの目上の人に対する態度に関して使われ、「cheeky」よりもかしこまった印象があります。その点では「おこがましい」を使うシーンと近いといえます。

    「おこがましい」の使い方と例文集

    「おこがましい」の使い方と例文集

    「おこがましい」は自分自身をへりくだって使う場合が多く、ビジネスシーンではよく使われる言葉です。古くから使われていることから、やや硬い印象があり、日常会話でも使われる「生意気」や「ちょこざい」よりもビジネスシーンには適しています。

    ビジネスにおいて「おこがましい」が使われるのは、目上の人に対して自分自身の考えを発言する場合や、自らの行いを恥じるシーンが多いといえます。そのため、正しく使いこなすことが大切です。

    「おこがましい」を使用するときの注意点

    「おこがましい」は敬語ではありませんが、上司が自分自身の言動を指して「おこがましい」と、部下に向けて使うことはありません。類似語として紹介した「生意気」や「ちょこざい」も同様で、一般的には目上の人に対しする言動を指します。

    「おこがましい」の例文

    「おこがましい」はビジネスシーンでどのように使われるでしょうか。他人の態度に対して使われる場合と、自分自身の言動に対して使われる場合、それぞれで例文を確認してみましょう。

    「お客様に対しておこがましい態度をとってはいけない」

    「お客様に対しておこがましい態度をとってはいけない」は、目上の人が部下などの目下の人に諭すシーンで使われます。例文が「生意気」だった場合、お客様に「生意気」な態度を取ることを悪いと思っていないようなニュアンスになります。

    「おこがましい」には自分自身の言動を恥じる意味合いが含まれるため、例文の場合は「生意気」を使うよりも柔らかく諭すニュアンスで使えます。

    「おこがましいお話ではございますが」

    「おこがましいお話ではございますが」は、自分自身の差し出がましい言動に恐縮している様子を表せます。たとえば、目上の人に対して自分の意見を伝えたい場合に、発言の前置きとして使えます。また、自分の過去の恥ずべき言動を振り返る際にも使える表現です。

    「生意気」や「ちょこざい」と言い換えると、自分自身の言動を恥じている意味合いが薄れ、目上の人に対しては使いにくい表現になります。

    まとめ

    「おこがましい」は自分自身の言動を恥じる意味合いがあることから、ビジネスシーンでよく使われる言葉です。また、その意味合いからも、何気ない会話ではなく重要度の高い会話の中で使われるため、意味や使い方をしっかり理解して使いましょう。

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