「弊社」の意味や使い方とは?「当社・御社・貴社」との違いや類語・英語を解説

弊社
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「弊社」の意味とは?

「弊社」の意味とは?

「弊社」とは自分が勤務している会社のことで、社外の人に対して使います。社内の上司や先輩に使うのは適しませんから、不快にさせてしまう可能性があります。「私の会社」や「うちの会社」と同じ意味ですが、ビジネスシーンでは「弊社」を使いましょう。

「弊社」の由来・語源

「弊社」の由来・語源

「弊」には「ボロボロの」や「くたびれた」の意味があります。「弊社」とは自分の会社を「ボロボロでくたびれた会社」として、相手に対してへりくだっている表現です。

「弊社」の類義語・言い換え

「弊社」の類義語・言い換え

「弊社」の類義語や言い換え表現を3つ紹介します。「我が社」は「弊社」のようにへりくだらず、対等な相手に使える表現。「弊方」と「小社」は「弊社」同様にへりくだった表現ですが、指すものに多少の違いがあります。

1.我が社

「我が社」とは自分が勤務している会社のことで、「弊社」同様に社外の人に対して使うことが多い言葉です。対等な関係の相手に使う言葉なので、「弊社」のようにへりくだった表現ではありません。社内でも報告や演説の場では、社員の団結力を深めるために「我が社」を用いることがあります。
・この商品が完成すれば、大いに我が社の強みになることが期待される。
・我が社の商品が、〇〇で最優秀賞を受賞した。

2.弊方

「弊方(へいほう)」とは、自分の会社を指す謙譲語です。自分のことを指す「当方」をへりくだった表現で、「私ども」と同じ意味を持ちます。「弊社」は会社全体をいいますが、「弊方」は会社に属している社員それぞれを指しているのが異なります。「弊社」と比べると、使われる機会は少ないでしょう。

3.小社

「小社(しょうしゃ)」とは、「弊社」同様に自分が勤務している会社をへりくだっている表現です。規模が小さい会社では、「弊社」ではなく「小社」を使うことが多いようです。一方大企業に属している人が「小社」を使うと、嫌味に取られる可能性があります。「小社」と「商社」とは発音とイントネーションが同じなので、話すときは誤解されないよう、使うタイミングに気をつけましょう。

「弊社」と間違いやすい言葉

「弊社」と間違いやすい言葉

「当社」と「自社」も、「弊社」同様に自分が勤務している会社を表現できる言葉です。ですが「当社」は「弊社」のようにへりくだった表現ではなく、「自社」は「当社」よりもさらに軽い表現です。

1.当社

「当社」とは自分が勤めている会社のことで、「我が社」と同じように対等な相手に使える言葉です。ビジネスシーンでは「うちの会社は」や「私の会社は」ではなく、「当社は」を使うのが適切です。社内で自分の会社のことを表現するときや、同じ会社の社員同士で話をするとき、自社の方針や見解を述べるときに使われます。社外の人に対しては抗議や交渉の場など、強気の姿勢を見せるときには「当社」が使えますが、「弊社」のような謙譲語ではないので、失礼にならないよう気をつけましょう。
・当社のホームページには、「お客様を大切に」の経営コンセプトを載せている。
・もし当社の方針に従っていただけない場合は、契約解除もありえるとご承知おきください。

2.自社

「自社」も「弊社」同様に、自分が勤めている会社を意味する言葉です。「当社」よりもさらに軽い表現で、社内でのみ使うのが適当です。「自社」は自分の上司や先輩に対して、「自分と相手が属しているこの会社」のことを表現するときに使います。

相手の会社を指す場合の表現

相手の会社を指す場合の表現

相手の会社を指す尊敬語が、「御社」と「貴社」です。ビジネスシーンでは「弊社」とともに登場する機会が多いので、一緒に覚えておきましょう。

1.御社

「御社(おんしゃ)」とは、「あなたの会社」を意味する尊敬語です。尊敬を表す「御」が付いているので、「あなたの」を敬意とともに表現できます。口語で用いるのがふさわしいので、電話や面接時などに使います。「御社様」は二重敬語なので、「(会社名)様」としましょう。

2.貴社

「貴社(きしゃ)」も「御社」と同様に、「あなたの会社」を意味する尊敬語です。「位が高い」や「大切である」を表す接頭語の「貴」が付いているので、敬意を示せます。「貴社」が「御社」と違うのは、口語ではなく書き言葉であることです。文書やメールで「御社」を使っても間違いにはなりませんが、受け取る人によってはマナー違反と思われることも。かしこまった手紙の定型句には、最初の挨拶の「貴社のますますのご活躍をお祈り申しあげます」や締めの挨拶の「末筆ながら貴社のますますのご繁栄をお祈り申し上げます」があります。

「弊社」を英語でいうと?

「弊社」を英語でいうと?

「弊社」の英訳は「our company(私たちの会社)」や「my company(私の会社)」です。英語には、日本の謙譲語のような上下関係を表す表現はありません。または「we」や「us」だけで「弊社」を表現することもあります。「Why are you interested in working with us?」は、「なぜ弊社に応募されたのですか?」です。

「弊社」の使い方と例文集

「弊社」の使い方と例文集

ビジネスシーンにおいて、話し言葉や書き言葉で「弊社」をどのように使うべきかを知っておきましょう。例文も紹介しますので、使うべきシチュエーションを間違えないように気をつけましょう。

話し言葉の「弊社」の使い方

話し言葉では、企業同士のお付き合いの場なら「弊社」を使いますが、エンドユーザーに対してのような、企業と個人との付き合いの場では「私ども」が使われます。「私ども」は「弊社」よりも「私たちの対応」の意味合いが強く、お客様の気持ちに寄り添うのに適当だからです。

書き言葉の「弊社」の使い方

社外あての文書やメールでは「弊社」を使いましょう。書き言葉は話し言葉とは違い、相手の会社との上下関係に関係なく「弊社」を用います。相手の会社よりも自分の会社の方が小さいときは、代わりに「小社」としてもよいでしょう。ですが督促文や抗議文では「弊社」は使わず、「我が社」や「当社」を使って自分の会社と相手の会社とが対等であると示す必要があります。

「弊社」と「当社」の違いと使い分け

企業同士の付き合いでは、相手と話すときに自分の会社のことを「弊社」または「当社」と表現します。「弊社」を使うのは相手に敬意を示す必要があるときや、お願いする立場にあるときで、「当社」は仕事上の付き合いのない相手や、こちらがお願いされる立場にあるときです。また、会社のホームページでは商品説明や会社の理念を説明するときは「当社」を、顧客対応の挨拶文やQ&Aではへりくだった「弊社」を使います。自社内の会話では謙譲語である「弊社」は使わず、「当社」を使います。打ち解けた間柄なら、「うちの社」としてもよいでしょう。

「弊社」と「御社」「貴社」の違いと使い分け

社外の人に対しては、話し言葉と書き言葉ともに「弊社」を多く使いますが、相手の会社のことは話し言葉のときは「御社」、書き言葉のときは「貴社」とはっきり使い分ける必要があります。たとえば相手の会社との電話のやりとりや打ち合わせでは「御社」を使い、文書やメールでやりとりするときは「貴社」を使いましょう。就職面接では「御社」と話しますが履歴書には「貴社」と書くので、使い間違えないように注意します。

「弊社」の例文

「弊社」を使った例文を紹介します。
・次回の商談では、弊社の新入社員を紹介させていただきたく存じます。
・先日はお忙しい中、弊社にお越しいただきまして誠にありがとうございました。
・本来はこちらから伺うべきでしたが、弊社にご足労いただき恐縮しています。
・販売した商品のクレームに関しては、弊社のAから話を聞いております。
・弊社の社員一同尽力して参りますので、今後とも貴社にお引き立ていただきますようお願いいたします。

まとめ

「弊社」とは、自分が勤めている会社を指す謙譲語です。「我が社」や「当社」などの類似語とは、正しく使い分けられるようにしておきましょう。相手の会社のことを指す「御社」と「貴社」の使い方も一緒に知っておくと、ビジネスシーンで戸惑わずに済むでしょう。

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