「一環として」の意味とは?「一貫」との違いや定型句も紹介

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    「授業の一環として、小テストを取り入れる」などと使う「一環として」という言葉。同音異義語の「一貫」や「一巻」と正しく使い分けができていますか?今回は、間違いやすい漢字から、英語表現、定型句まで例文付きで解説します。

    目次

    「一環」の意味とは?

    「一環」の意味とは?

    「一環」には、2つの意味があります。順番に見ていきましょう。

    1. 鎖などの1つの輪

    「環」という漢字の「円くめぐって終わりのない形」という意味から、「一環」には、「鎖などの輪っかの一つ」という意味があります

    2. 全体の一部分

    「鎖などの輪っかの一つ」という意味から転じて、「互いに密接な繋がりを持つものの一部分、全体を構成する一部分」という意味でも使われるようになりました。現代では、こちらの意味で、「〇〇の一環」や「〇〇の一環として」などと使うことがほとんどです。

    「一環」の読み方

    「一環」は「いっかん」と読みます。「いっかん」と読む漢字は、他にも「一貫」や「一巻」があります。間違って使ってしまわないよう使い分けに注意が必要です。

    「一環」の類義語

    「一環」の類義語

    ここでは、「一環」の類義語を2つ紹介します。順番に見ていきましょう。

    1. ~のひとつとして

    「一環」の類義語として、「~のひとつとして」が挙げられます。全体の中の一部分という意味で、言い換えが可能です。例えば、「英会話のレッスンの一環として、発音に力を入れています。」を「英会話のレッスンの1つとして、発音に力を入れています。」と言い換えられます。

    2. 部分として

    「一環」の類義語として「部分として」が挙げられます。全体の中のある箇所という意味で、言い換えが可能です。例えば、「節約の一環として、自炊を心がけている。」を「節約の一部分として、自炊を心がけている。」と言い換えられます。

    「一環」の同音異義語

    「一環」の同音異義語

    「一環」の同音異義語として「一貫」と「一巻」が挙げられます。正しく使い分けられると相手にスマートな印象を与えられるので、是非覚えておきたいですね。間違えずに使用するポイントは、漢字の意味を正しく理解しておくことです。日頃から感覚で漢字を選んでしまっている人は、この機会に正しい使い方を覚えておきましょう。ここでは、それぞれの漢字の意味を詳しく説明します。順番に見ていきましょう。

    1.「一貫」

    「一環」と同じく「いっかん」と読む漢字に「一貫」があります。「貫」という字は「つらぬく」とも読めることからわかるように、「一貫」とは、「ある考えや方法などを、始めから終わりまで貫き通す」ことを表しています。「ブレずにやり通す」というポジティブな意味で使われることがほとんどで、「一貫した態度をとる」や「一貫した方針」などと使います。また、「終始一貫」や「首尾一貫」など四字熟語の中にも使われています。

    2.「一巻」

    「一環」と同じく「いっかん」と読む漢字に「一巻」があります。物語の「第一巻」の意味で、「いっかんの終わり」の「いっかん」はこの漢字を使うので覚えておきましょう。「一巻の終わり」は、文字通り、一巻からなる物語が終わるという意味から、「物事の結末がついてしまうこと。多くは、死ぬことや、すでに手遅れであること」を表します。例えば、「あの事故に巻き込まれていたら、一巻の終わりになるところだった」などと使います。

    3. 間違いやすい言いまわし

    「一環」「一貫」「一巻」は、どれも「いっかん」と読むので、間違いやすいです。ただ、漢字の意味を考えれば正しく使い分けができます。特に「一巻の終わり」は、話し言葉でよく使うわりに、書くとなると、「一貫の終わり」や「一環の終わり」としてしまいがちなので気をつけましょう

    「一環として」を英語でいうと?

    「一環として」を英語でいうと?

    「一環として」は英語でもよく使われます。「一環として」を表す英語はたくさんあるのですが、ここではかんたんな表現を2つ紹介します。順番に見ていきましょう。

    1. one of~

    「一環として」を英語2語でいうと、「one of~」になります。かんたんな表現でよく使われます。「one of~」は、複数あるものの中から1つを指して「~のうちの1つ」という意味を表します。例えば、「This is one of my hobbies.」で「これは私の趣味の一つ(一環)です。」と表せます。「複数の中の~」という意味なので、「one of ~」に続く名詞は必ず複数形(s,es)になることに注意しましょう。

    2. as part of~

    「一環として」を英語3語でいうと、「as part of~」になります。こちらもよく使われる表現で、「one of~」が「~の中の1つ」という意味なのに対し「as part of~」は、「~の一部」という意味を持っています。例えば、「as part of the class.」で「授業の一環として」や、「as a part of the program.」で「プログラムの一環として」などと表せます。

    「一環」の使い方と例文集

    「一環」の使い方と例文集

    ここでは「一環」を使った定型句2つと、「一環」を使用するときに気をつけたいポイントを例文付きで解説します。順番に見ていきましょう。

    「一環」を使った定型句

    「一環」を使った定型句には2つあります。順番に見ていきましょう。

    1.「〇〇の一環」

    1つめは「〇〇の一環」という定型句です。「〇〇のうちの1つ」という意味を表しており、以下のように使います。
    ・書類整理も業務の一環だ。
    ・リストラも業績回復の一環だ。
    ・筋トレも体力作りの一環だ。

    2.「〇〇の一環として」

    2つめは「〇〇の一環として」という定型句です。「〇〇のうちの一部として」という意味を表しており、以下のように使います。
    ・働き方改革の一環として、リモートワークを取り入れるべきだ。
    ・授業の一環として、小テストを取り入れます。
    ・この病院はリハビリの一環としてヨガを取り入れています。

    「一環」を使用するときの注意点

    「一環」は、「一貫」や「一巻」の同音異義語と間違って使われやすいです。どの漢字を使うのか迷ったときは、漢字の意味を思い出しましょう。「一環」の「環」は「鎖などの輪っかの1つ」という意味。そこから転じて、「互いに密接な繋がりを持つものの一部分」という意味になりました。そこから考えれば、「一貫」や「一巻」と間違えることはないでしょう。丸暗記せずとも正しく使い分けるコツは漢字の意味を知っておくことです。

    また、「一環として」以外にも、「一環として考える」「一環に過ぎない」「一環をなす」などと語尾がいろいろな形に変わって使われます。「一環に過ぎない」は「全体の中の一部分というだけで、それほど重要ではない」とネガティブな意味合いで使われるので注意が必要です

    「一環」の例文

    「一環」を使った例文は以下の通りです。「一環」の後に続く言葉に注目して見ていきましょう
    ・コピー取りやお茶出しも業務の一環だ。
    ・就職活動の一環としてOB訪問をするつもりだ。
    ・投資も資産形成の大事な一環として考えるべきだ。
    ・小テストは、生徒の成績をつける一環に過ぎない。

    まとめ

    「一環」の「環」という漢字は、「鎖などの輪っかの1つ」という意味。転じて、「互いに密接な繋がりを持つものの一部分、全体を構成する一部分」という意味で使われています。同音異義語に「一貫」や「一巻」があり間違いやすいので注意が必要です。特に「一巻の終わり」を「一環」としてしまうことが多いです。漢字の意味から考えれば丸暗記しなくても間違えないでしょう。また、「一環」は語尾に続く言葉もさまざまで、「〇〇の一環」や「〇〇の一環として」などと使うことが多いです。「〇〇の一環に過ぎない」は、ネガティブな意味で使われるので注意が必要です。

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