「体系的」の意味とは?「系統的」との違いや類語・対義語・例文も紹介

体系的
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「体系的」の意味とは?

「体系的」の意味とは?

実際の会話などでは「体系的」と使われることが多いですが、もともとは名詞の「体系」に接尾辞「的」がついて形容動詞になった言葉です。「体系的」の意味を理解するためには、まず元になった名詞の「体系」の意味を知る必要があります。

体系の意味とは?

「体系」とは個々に独立した要素が一定の秩序に基づいて、あるいはお互いに連携して、全体としてまとまった機能を果たすものを意味します。

ここで注意が必要なのは、ただいくつかの要素が集まっただけでは「体系」とは呼べないということです。バラバラな特徴の要素が、何の制約もなく集まっただけなら、それはただの集合です。「体系」と呼ぶには要素が集められたまとまりのなかで、各要素がそれぞれの特徴を発揮する必要があります。つまり一定のルールのもとに、必要な要素のみが集まっているまとまりを「体系」と呼ぶわけです。

「体系」は大きくは2つの意味に分けられます。ひとつずつ紐解いて見てみましょう。

意味1 個別の要素が秩序立っていること

「体系」の意味のひとつは「個別の要素が秩序立っていること」です。主に知識を指して使われ、個々別々の情報が論理的にまとまった知識の全体を意味します。

理論体系や思想体系などの言葉を聞いたことがあるでしょうか。わかりやすく例を挙げると、学校で学ぶ「物理学」も知識の体系のひとつです。さまざまな要素を含んではいるものの、個々の要素が「物理学」を形成するために必要ですよね。

このようにそれぞれの情報を秩序立ててまとめた知識のかたまりのことを「体系」といいます。

意味2 まとまった組織のこと

「体系」のもうひとつの意味は「まとまった組織」です。いろいろな要素が互いに連携しながら、共通の目的を持って組織立っているまとまりを意味しています。

「学校」や「会社」をイメージするとわかりやすいですが、複数の人や部門が集まり、お互いに作用しながら全体としてのまとまりを作り上げていますよね。「太陽系」や「銀河系」も、複数の惑星が集まって組み立てた組織的なまとまりです。

このように個々の要素が相互作用しながらまとまっている組織のことも「体系」といいます。

「体系的」は状態を表す

これまで「体系」の意味をみてきましたが、「体系的」の意味について改めて整理してみましょう。

「体系的」の「的」は名詞を形容動詞に変える働きをする接尾語ですので、「体系的」とは「体系の性質があるさま」を指します。すなわち、「個々の要素が一定のルールをもとにまとまっているような(さま)」というように理解できます。

「体系」がまとまっているその全体を指すのに対して、「体系的」とはまとまっているその状態を指しているのがポイントです。

「体系的」の使い方

「体系的」の使い方

「体系的」の意味を理解したところで、実際の使い方をするのかを見ていきましょう。ビジネスや学校などさまざまなシーンで用いられる言葉ではありますが、代表的な使い方に以下の3つがあります。

  • 体系的に学ぶ
  • 体系的にまとめる
  • 体系的な知識

この3つの表現について、例を交えながら解説していきます。

体系的にまとめるとは?

「体系的にまとめる」とは「バラバラの情報を分類し、関連づけて整理する」いう意味です。同じ種類のものはひとつにまとめたり、関連するグループ同士を順序よく並べたりして、わかりやすく組み立てるということです。

例えばビジネスでは「資料がわかりにくいので、体系的にまとめてください」というように使われます。噛み砕いていうと、「資料の中の事柄が散らばっていてわかりにくいので、もっと秩序立てて整理してください」ということですね。資料をまとめるときはカテゴリーごとに情報を集め、それぞれを関連づけて説明してくことでよりわかりやすくなります。

体系的に学ぶとは?

「体系的に学ぶ」とは「学ぶべき内容を分類し、関連した他の分野の内容も踏まえながら、順序立てて学習を進めていく」という意味です。

一つの分野にこだわらず、他の視点も交えながら総合的に学習することで、目の前の問題が他のどのような問題と関連しているのかがわかってきます。例えば学校では「数学を理解するには体系的に学ぶことが必要です」というように使います。

体系的な知識とは?

「体系的な知識」とは「いろいろな事柄や認識同士を関連づけ合って総合的にまとまっている知識」という意味です。

例えば数学の難しい問題は、ただ公式を覚えているだけではなかなか解けるものではありません。四則演算からきっちりと知識を重ね、その成り立ちや公式同士の相互関係までも理解してはじめて、問題を解く道が見えてきます。「体系的な知識」は「体系的に学んで」身に付く知識といえますね。

「体系的」を使用するときの注意点

「体系的」を実際に使用するときに注意すべきなのは漢字です。「たいけい」と読む漢字は「体型」や「体形」など多数存在し、いざ書こうとすると迷ってしまうことも少なくありません。

「体系的」は「系統立ててまとめた全体」を縮めて書くと覚えておきましょう。他の漢字では意味が全く異なってしまうので、気をつけてください。

「体系的」の例文

「体系的」の例文

ここまで「体系的」の意味や使い方を見てきました。ここで「体系的」を使った例文をいくつか紹介します。

  • 学問を体系的に理解していくとより効率的に覚えられる
  • 本校ではリベラル・アーツ教育を目指し、カリキュラムを体系的に編成した
  • 英文法を体系的に把握するには全体像をつかむことが必要だ
  • 複雑な状況を体系的に整理する力は社会人になっても役立つ

例文を見てもわかるように、「体系的」は社会生活に深く結びついた言葉です。特に社会人にとっては必要不可欠なので、使いこなせるようになっておきましょう。

「体系的」の類義語|「系統的」との違い

「体系的」の類義語|「系統的」との違い

「体系的」の類義語としては次のような言葉が挙げられます。

  • 系統的
  • 組織的
  • 計画的
  • 規則正しい
  • 筋の通った

どれも「体系的」を説明するうえでもよく使われる言葉で、完全に同じではありませんが似た意味を含んでいます。

よく似た言葉「系統的」の意味と使い方

「体系的」の類義語は小難しい言葉ばかりですが、どれもなんとなく違いがわかるのではないでしょうか。最も違いがわかりにくいのは「系統的」です。

「体系的」と「系統的」はよく似ていますが、意味や使い方に違いがあります。以下、「系統的」の意味と使い方、「体系的」との使い分けについて整理していきましょう。

系統的の意味と使い方

「系統的」とは「個々の要素が一貫したルールに沿って順序立てて並べられたさま」を意味しています。系統という言葉を使うときは「順序立てる」という意味が特に強調されます。

系統的は「系統的な学習」、「物理学に関して系統的に研究する」のように使います。体系的の使い方とかなり似ていることがわかりますね。

「体系的」と「系統的」の違いと使い分け

かんたんにいうと、「体系的」よりも順番が明確に決まっているのが「系統的」です。

  • 体系的…要素同士が関連してまとまっていること
  • 系統的…順序立てて組み立てられていること

系統的は「縦」のつながりに焦点を当てているのに対し、体系的は縦横問わず全体のまとまりを指しています。そのため、系統的は体系的なまとまりの中の一つの要素ともなりえます。

「体系的」の対義語

「体系的」の対義語

「秩序のあるまとまり」を意味する「体系的」の対義語としては「個別的」や「分散的」が挙げられます。

個別的は「個々の要素が関連づけられることなく別々に存在しているさま」を指し、分散的は「バラバラでまとまりのないさま」を指します。

「体系的」の英語表現

「体系的」の英語表現

体系的」の英語表現としては主に「systematically」が用いられます。形容詞「systematic」(システマチック)の副詞的な使い方です。

ところが「systematic」は「体系的」や「系統的」のように使い分けされず、一定のまとまりがある状態は全て「systematic」で表現されます。例えば組織的や計画的などでも同じ「systematic」を使います。

まとめ

「体系的」とは「個々の要素が秩序立ててまとめられた様子」や「互いに関連づけられて組み立てられた様子」を意味します。バラバラなものを整理して把握する力は学業や仕事でも役立ちます。
社会生活では必須の言葉なので、ぜひ正しく覚えて活用してみてください。

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