「下手の横好き」の意味とは?英語・反対語から正しい使い方まで紹介

下手の横好き
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「下手の横好き」の意味とは?

「下手の横好き」の意味とは?

「下手の横好き」とは、「下手だけど、好きで続けている」という意味です。褒められたときなどに自分自身に使うことで、謙遜する表現になります。相手に使うと「向いていないのに懲りないですね」といった失礼な意味になるので、身内以外の人に使うのは避けるべきです。

「下手の横好き」の読み方

「下手の横好き」の読み方

「下手の横好き」は、「へたのよこずき」と読みます。日常会話の中では、なかなか使うことがないので、耳慣れないことわざなのではないでしょうか。「横好き」を単体で使うことはなく、「下手の横好き」と使うのでフレーズで覚えておきましょう。

「下手の横好き」の由来・語源

「下手の横好き」の由来・語源

「下手の横好き」は、なぜ「横」という漢字が使われているのだろうと不思議に思いませんか?ここでは、「下手の横好き」の由来について解説します。

「横好き」の「横」の漢字の意味

「横」という漢字を使った言葉には、2つの意味があります。1つ目は、縦、横の方向を表す「横」。2つ目は、「横暴」や「横流し」といった言葉からも伺えるように、「邪(よこしま)、不正」といった意味の「横」です。転じて、「物事の本質がそれる」という意味でも使われるようにもなりました。「下手の横好き」の「横」は、もちろん2つ目の意味で使われています。

「下手の横好き」の由来

「下手の横好き」は、「横」という漢字が由来しています。「横」という漢字は、「物事の本質がそれる」という意味でしたね。本質ではないことが好き、つまり「本業(本筋)以外のことが好きである」ことを表すのが「横好き」です。あくまで本業(本筋)以外のことに言及するさい使うのであって、本業(本筋)には使わないので注意してください。そこから、「上達しないけど、好きで続けている」という意味でも使われるようになりました。

「下手の横好き」の類義語・言い換え

「下手の横好き」の類義語・言い換え

「下手の横好き」の類義語・言い換え表現を4つ紹介します。順番に見ていきましょう。

1. 道楽者

「道楽者」は、「どうらくもの」と読みます。お酒や賭け事にふけり、仕事をしない人というイメージが強いですが、「お金にならないこと(趣味)に熱心に取り組んで、本業をおろそかにする者」という意味もあります。「下手の横好き」と同じく、お金を生まないことに夢中になっていることを表しますが、「道楽者」の場合は、程度が上手か下手かはわかりません

2. 数寄者

「数寄者」は、「すきもの」と読み、物好きな人、風流を好む人を表す言葉です。とくに、茶道を趣味とする人に使います。物好きといえば、多くの人は見向きもしないことを、おもしろがってやっている人という意味で使いますよね。そういう意味で、成果が出なければ、ほとんどの人が嫌で辞めてしまうところを続けている「下手の横好き」の類義語といえます。ただ、「数寄者」も、「道楽者」と同じく下手とは限らないので、そこが「下手の横好き」とは異なる点です。

3. 下手の物好き

「下手の物好き(ものずき)」も下手の横好きと同じニュアンスを持つ言葉です。他の人が好まない物を好きな人や、変わった物が好きな人のことを「物好き」と言いますよね。あの「物好き」が使われています。

4. 下手の馬鹿好き

「下手の馬鹿好き(ばかずき)」も、上手くないのに熱心だという意味で使われます。「馬鹿好き」という言葉はなく、「馬鹿好き」単体では使えませんので注意してください

「下手の横好き」の対義語

「下手の横好き」の対義語

ここでは、「下手の横好き」の対義語を2つ紹介します

1. 蕩尽

蕩尽は「とうじん」と読みます。有り余る財産を無駄に使ってしまうという意味です。「財産を蕩尽する」などと使います。また、財産だけでなく、持って生まれた才能を発揮せずに無駄にしてしまうという意味もあります。よって、「下手でも続けている」意味の「下手の横好き」の対義語に当たると言えます。ただ、近代で使われることはほとんどありません。

2. 好きこそものの上手なれ

「好きこそものの上手なれ」は、人は好きなことであれば、熱心に取り組めるので上達が早い傾向にあることを表します。よって、「下手だけど、好き」という意味の「下手の横好き」の対義語にあたると言えます。ただ、「下手の横好き」は、次第に上達する可能性を秘めているので、「好きこそものの上手なれ」と繋がっている言葉ともとれます。

「下手の横好き」を英語でいうと?

「下手の横好き」を英語でいうと?

「下手の横好き」の英語表現はこれといって決まっておらず、さまざまな表現の仕方があります。

例えば、「~が下手である」の「be bad at~.」と、「~に夢中である」の「be crazy about it ~.」を使えば、かんたんに表現できます。「彼はテニスがとても下手だが、好きである。」は、「He is bad at tennis but he is crazy about tennis.」となります。

「下手の横好き」の使い方と例文集

「下手の横好き」の使い方と例文集

「下手の横好き」は、使い方を間違うと失礼になるので気をつけましょう。実際、どんな場面で使うのか見ていきましょう。

「下手の横好き」を相手に使うとき

「下手の横好き」は、相手に対して使うべきではありません。身内のことを謙遜して相手に話す際などはかまいませんが、それ以外の相手に対して使うのはとても失礼です。間違っても、相手が趣味の話をしてきた時に、「下手の横好きですね」などと相づちをしてしまわないように気をつけてください。

「下手の横好き」を自分に使うとき

趣味などを褒められた時などに、上手い返しが見つからず困った経験はありませんか。認めると傲慢な感じになるし、否定すると、相手のことを否定したようにもなってしまう。「下手の横好き」は、そのちょうど間をとったような返しと言えます。会話をスムーズに運ぶ潤滑油のような働きをしてくれるので便利です。ビジネスシーンでも、上手に使うことで、相手に良い印象を与えたいものですね。

「下手の横好き」を使用するときの注意点

「下手の横好き」は自分に対して使う言葉で、相手に対して使うと失礼や嫌味になります。使えるのは、自分と身内を謙遜するときだけと覚えておきましょう

「下手の横好き」の例文

「下手の横好き」を使った例文を集めました。参考にしてください。
・所詮、私は「下手の横好き」です。プロには到底かないません。
・母は多趣味ですが、すべてが「下手の横好き」です。
・私のゴルフの腕前は、まだまだ「下手の横好き」ですが、懲りずにまた誘ってください。
・「下手の横好き」だなんてご謙遜を。部長のゴルフの腕前は社内でも有名ですよ。
・彼の英語は、周りから「下手の横好き」だといわれていたが、今や彼は外資系企業で活躍している。
・一番真面目に練習しているのに、彼はゴルフが下手だ。まさに「下手の横好き」というやつだな。
・先輩のゴルフは本当に「下手の横好き」だね。毎度付き合わされるこちらの身にもなってほしいよ。
・「下手の横好き」といわれようと、私は好きでやっているのだから気にしない。
このように「下手の横好き」は、自分や身内に使えば、謙遜した表現に。相手に使えば、悪口や嫌味になる不思議なことわざですね。ビジネスシーンでは、上手に使え会話をスムーズに運べるのでぜひ覚えておいてください。

まとめ

「下手の横好き」は、下手なのに一生懸命、下手なのに好きで続けているという意味のことわざです。自分の趣味などを褒められた時に使うことで、謙遜した表現になります。ビジネスシーンでも、会話をスムーズに進めるための返しとしてよく使われます。自分や身内に使う言葉であり、相手に使うと失礼にあたるので気をつけましょう。

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