「従事」の意味と使い方とは?読み方、類語、対義語、英語表現を例文解説

従事
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「従事」の読み方と意味

「従事」の読み方と意味

「従事」の読み方は「じゅうじ」です。音読みの「従(じゅう)」に、音読みの「事(じ)」を合わせて「従事」と読みます。「従」は「したがう」「たずさわる」という意味を持ち、「事」は「できごと」「ことがら」「しごと」などの意味を持ちます。つまり、「従事」は「もっぱらその仕事に携わること」という意味があるのです。また、「従事」は、その仕事だけに集中して取り組むことも意味します。懸命にその業務に取り組む姿勢に対して、「従事」という言葉で表現されます。

「従事」の使い方

「従事」の使い方

「従事」はおもに以下のように使用されます。
・「〇〇に従事する」
・「〇〇従事者」
この「〇〇」には仕事の業務内容が入ります。「〇〇従事者」とは、「医療従事者」のように表現されることが多いです。ここからは、どのような場面で使用されるか、使用する際の注意点を紹介します。

面接や履歴書での自己紹介の場面

「〇〇に従事する」という表現は、面接や自己紹介の際によく用いられます。自分が今までどんな仕事に真剣に取り組んでいたか、どんな仕事に携わってきたかを、相手に伝える際に使用される言葉です。「〇〇の仕事に従事」「〇〇の業務に従事」などと表現します。担当業務や実務経験を説明するための、ビジネス表現の一つとして押さえておくといいでしょう。

公的証明書でも使用

「従事」は、都道府県に届け出が必要な特定の販売事業や、営業許可などの公的な証明書の名称としても使用されています。具体的な使用例は以下のとおりです。
・「実務従事証明書」(薬剤師として2年以上働いたことを証明する書類)
・「販売従事登録」(一般医薬品販売を2年以上行ったことを証明する書類)

「従事」を使用する際の注意点

「従事」という言葉を使用する際の注意点を2点お伝えします。それは「趣味やレジャーに対しては使えない」「会社名や役職に対しては使えない」という点です。

「趣味やレジャーに対しては使えない」という点に関して説明します。「従事」する対象は仕事だけではありません。しかし、成果が見えにくいレジャーや趣味に対して使うのは、違和感を持たれることが多いので、使用は控えたほうがいいでしょう。「ハイキングに従事する。」「趣味のお菓子作りに従事する。」などの表現は誤りですので、注意してください。

次に「会社名や役職に対しては使えない」という点です。「従事」は特定の業務、仕事の「内容」に対して使用される言葉なので、会社名や役職に対しては使わないように気をつけましょう。「株式会社△△に従事しています。」「支店長に従事しています。」などの表現は誤りですので、注意が必要です。

「従事」の敬語表現

「従事」の敬語表現

「従事する」という表現は、敬語を用いて使う場合が多いです。「従事する」の謙譲表現と尊敬表現について、言い回しを紹介します。

「〇〇に従事する」の謙譲表現

「〇〇に従事する」を、自分がへりくだって表現する場合は以下のとおりです。
・「~に従事しております。」
・「~に従事しておりました。」
・「~に従事させていただきます。」
・「~に従事いたしております。」
このように、自分が携わっている業務について伝える場合には、謙譲表現を使いましょう。

「〇〇に従事する」の尊敬表現

目上の人が従事していることを、敬意を払って表現する際には、以下のような言い回しをしましょう。
・「~に従事されています。」
・「~に従事なさっています。」
・「~に従事していらっしゃいます。」
このような尊敬表現を使用して、相手に対して失礼な表現にならないようにしてください。

「従事」を使用した例文

「従事」を使用した例文

ここでは実際に「従事」を使用した例文を紹介します。先述した「従事」の意味や使い方を参考にしながら、確認してみてください。
・「以前は、機械部品の製造業に従事しておりました。」
・「私は現在、美容関係の仕事に従事しています。」
・「最新のIT技術の開発に従事しており、近日中に完成形が披露されます。」
・「医薬品の研究に従事してから、すでに3年が経ちます。」
・「医療従事者の方々には、感謝しております。」
「~の仕事をしていました」という表現よりも、「従事していました」という表現の方が、インパクトも強く、印象的になります。ぜひ活用してみましょう。

「従事」の類義語・言い換え表現

「従事」の類義語・言い換え表現

ここからは「従事」の類義語・言い換え表現を紹介します。類義語・言い換え表現はいくつかあるのですが、今回は「服務」「遂行」「携わる」という3つの言葉について、それぞれ例文も交えて解説します。「従事」とのニュアンスの違いも参考にしてみてください。

「服務」

「服務」は「ふくむ」と読みます。「服務」の意味は、「職務や任務に服すること」です。「従事」と同じく、仕事に取り組むことを表しますが、「服務」は公的な機関で役割を担う場合に使われます。業務内容を表現するというよりは、特定の役割に任命され、任務に服する場合に使用されるのが一般的です。
・「これが我が社の服務規程です。」
・「私は支店長として服務しております。」

「遂行」

「遂行」は「すいこう」と読みます。「遂行」の意味は、「任務や仕事をやりとげること」です。「遂行」の「遂」には、「最後までやりおえる、成しとげる」という意味があり、「行」には、「物事を行うこと」という意味があります。つまり、「遂行」には「仕事に取り組む」という意味だけではなく、「仕事を最後まで完了させる」というニュアンスが加わるのです。
・「新しいプロジェクトを遂行したため、次回の会議で報告します。」
・「任務遂行いたしました。」

「携わる」

「携わる」は「たずさわる」と読みます。「携わる」の意味は、「ある物事に関係する」です。「従事」は「もっぱらその仕事に取り組む」とう意味であるのに対して、「携わる」は仕事だけではなく、広い範囲の事柄に関して使われます。「少し関わった」だけでも「携わる」は使用できるため、ビジネスシーンだけではなく、日常生活でも用いられる場合が多いでしょう。
・「昨年から地元のボランティア活動に携わっています。」
・「長年の夢だった農業に携わり、人生が変わりました。」

「従事」の対義語・反対語

「従事」の対義語・反対語

ここからは「従事」の対義語・反対語について、「放棄」「怠慢」という2つの言葉を紹介します。例文を交えて解説しますので、確認してみてください。

「放棄」

「放棄」は「ほうき」と読みます。「放棄」は、「投げ捨ててかえりみないこと」「権利・資格などを捨てて行使しないこと」という意味があります。「従事」が仕事に真剣に取り組む様子を表しているのに対して、投げ捨てるという「放棄」が対義語として考えられるのです。
・「上司は責任を放棄して、任せられた仕事を部下に押しつけた。」
・「育児放棄する前に、家族や専門家に相談しましょう。」

「怠慢」

「怠慢」は「たいまん」と読みます。「怠慢」の意味は、「当然しなければならないことを、しないこと」「なまけて、疎かにすること」です。「仕事や業務をさぼる、なまけて疎かにする」といった意味合いですので、「従事」の対義語であると考えられます。日常生活では聞くことは少ない言葉かもしれませんが、ビジネス用語として覚えておくといいでしょう。
・「後輩の怠慢な態度は、厳重に注意する必要がある。」
・「無断遅刻や欠勤などの職務怠慢は、処分の対象になる場合がある。」

「従事」の英語表現

「従事」の英語表現

「従事」を英語で表すと、どのような表現になるのでしょうか。ここでは「engage in」という英語表現を解説していきます。

「engage in」

「従事」は「engage in」という英語で表現できます。「engage」という言葉だけで、「携わる」「従事する」という意味を持つので、参考にしてみてください。

英語表現での例文

・「I engage in that work.」(その仕事に従事する。)
・「I am engaged in development for 10 years.」(私は10年間、開発に従事してきた。)
「engage in」を使って、スマートに英語で表現しましょう。

まとめ

「従事」は就職活動や面接、自己紹介の場面で用いられる言葉です。正しい意味や使い方を確認し、ビジネスシーンで活用してみましょう。

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