「功を奏す」の意味や使い方とは?例文や類語・英語・対義語も解説

    URLをコピーする
    URLをコピーしました!

    作戦が成功した時などに使われる「功を奏する」という言葉は、「成功」や「奏効」などと似た意味合いの言葉です。それぞれ漢字が違うので意味も違ってくるのですが、細かい違いはご存知でしょうか。今回はそれぞれの意味の違いや言い換え表現を説明します。

    目次

    「功を奏す」の読み方と意味

    「功を奏する」の読み方と意味

    「功を奏す」とは、どのような読み方と意味があるのでしょうか。ここでは読み方と基本的な意味を紹介します。

    「功を奏す」の読み方

    「功を奏す」の読み方は「こうをそうす」です。

    「功」と「奏」はどちらも音読みです。

    「功を奏す」の意味

    「功を奏す」の意味は「成功すること」や「効果を表すこと」です。

    この「功を奏す」には「事前の計画や努力をした結果、成功した」という意味合いが含まれます。

    「功を奏する」の由来・語源

    「功を奏する」の由来・語源

    「功を奏する」の語源は「奏する」の意味にあります。「奏」には「音楽を演奏する」という意味の他に「天皇に申し上げる」という「言う」の謙譲語としても用いられる言葉です。

    また、「功」には「成果」という意味がありますので、それらの言葉を組み合わせることで「成果や功績を天皇に申し上げる」という意味合いになります。

    これが転じて現代では「成功する」や「効果を表す」という意味で使われるようになりました。

    「効を奏する(奏効)」との違い

    「効を奏する(奏効)」との違い

    「功を奏する」に似た表現で「効」という漢字を使用した「効を奏する(奏効)」という表現があります。では、「功を奏する」との意味の違いはどこにあるのでしょうか。詳しく説明していきます。

    「効を奏する(奏効)」の意味は「効き目が出ること」

    「効」という漢字を用いた「効を奏する」は主に医療・医学の分野で用いられる言葉です。意味は「効き目が出ること」となり、「功を奏する」と大きな違いはありませんが、普段の会話で用いる場合は「功」を利用した「功を奏する」が使われることが多いです。

    また、熟語表現で「奏効」という言葉があります。こちらも意味は「効を奏する」と同じく「効き目が出ること」です。

    「功を奏する」と同じ意味で使われる場合もある

    この「効を奏する」は基本的な利用シーンは医療などの薬効に対して用いられますが、辞書によっては「功を奏する」と同じ意味であると解釈されている場合もあります。

    日常会話では主に「功を奏する」を利用することが無難ですが、「効を奏する」と表現したとしても必ずしも間違いではないことを念頭に置いておきましょう。

    「功を奏する」の使い方と例文

    「功を奏する」の使い方と例文

    ビジネスシーンや日常会話では「君の判断が功を奏してうまくいった」などの使い方がされます。では具体的にはどのようなシーンで利用されるかを見ていきましょう。

    また、「功を奏する」と「功を成す」の使い方の違いについてもここでは説明します。

    作戦が成功したときなどに使用できる

    「功を奏する」は主に事前に練っていた作戦や計画の通り物事が進み、成功した場合に利用される表現です。

    活用として「功を奏して」なども表現されますが、いずれの場合も「功を奏する」の前に対象となる計画や作戦を明確にします。以下の例文を見てみましょう。

    ・チーム一丸となって取り組んだことが功を奏して、このプロジェクトは成功しました。
    ・今は辛い時期だが、諦めない姿勢が功を奏する場合もある。

    「奏功」という熟語表現も可能

    「功を奏する」には「奏功」と表現される場合もあります。「奏功」は「功を奏する」の熟語表現もあり、意味や使い方に違いはありません。こちらも例文を紹介します。

    ・政府の施策が奏功して、失業率が軽減した。
    ・いくつかの企画案のうち、どの案が奏功するか判断する必要がある。

    「功を奏する」と「功を成す」の違い

    「功を奏する」と似た言葉に、「功を成す」という表現があります。「功を成す」も意味としては「成功したこと」を表す言葉ですが、「功を奏する」との違いは対象となる主語にあります。

    「功を奏する」は前述の通り「作戦」や「手段」に対して用いられる言葉であるのに対し、「功を成す」は主に主語が「人」の場合に用いられる表現です。

    ・功を成す者は、陰で地道な努力をしているものだ。
    ・鈴木さんは功を成すことに必死すぎて、同僚との関係があまりよくないようだ。

    「功を奏する」の類義語や言い換え表現

    「功を奏する」の類義語や言い換え表現

    「功を奏する」は「作戦の通りにうまくいった、成功した」という意味ですが、他の言葉に言い換える場合はどのような表現が使えるのでしょうか。ここでは「功を奏する」の類義語や言い換え表現を解説します。

    「成功」

    「成功」は「物事がうまくいく」や「成し遂げる」という意味の言葉です。

    「成功」は「全体的にうまくいくこと」を表しているのに対し、「功を奏する」の場合は「意図されていた作戦がうまくいく」というニュアンスが含まれますので、微妙な意味の違いがあることは覚えておきましょう。

    「功を奏する」という意味の代わりで用いたい場合は、成功要因を前置きした上でさらに「〜のおかげで」や「〜によって」などの接続詞を用いることで近い意味として利用ができます。

    ・君の努力のおかげで成功した。
    ・長年の調査によってこの取り組みは成功した。

    「成就」

    「成就」は「望みが叶う」や「成し遂げる」という意味の言葉です。

    「功を奏する」は「成果が出る」という場合に用いるのに対し、「成就」は「望んでいたことが叶えられる」という場合にも利用される言葉です。よって、「功を奏する」の言い換えとして利用される場合は「成し遂げる」という意味合いで用いられることになります。

    以下に「功を奏する」の言い換え表現として用いた場合の例文を紹介します。

    ・悲願だった上場が成就した。
    ・子供のころから目指していた医者になる夢が成就した。

    「甲斐あって」

    「甲斐あって」は「努力や労力に見合うだけの結果を得る」という意味の言葉です。

    「努力の成果が出る」という意味では「功を奏する」と非常によく似た表現ですが、「甲斐あって」は努力や労力と成果を推し量り、費やした労力と同じだけの結果が得られたことを表現するニュアンスがあります。そのため、頑張ったことを暗に強調する表現として用いられることが多いことを覚えておきましょう。

    ・努力の甲斐あって大学受験に合格した。
    ・練習の甲斐あって当日のプレゼンはうまくいった。

    「功を奏する」の対義語

    「功を奏する」の対義語

    「功を奏する」は「成功する」や「成果が出る」という意味ですが、その対義語は「失敗」ではありません。

    ここでは「功を奏する」と反対の意味を持つ言葉を紹介します。

    「裏目に出る」

    「裏目に出る(うらめにでる)」は「良い結果を願って行動したのに、反対に悪い結果になること」を意味する慣用句です。

    作戦や計画のおかげで成功する「功を奏する」とは反対に、作戦や計画のせいで悪い結果をもたらしてしまう場合に用いられる言葉です。「功を奏する」と同様に主語は「物」や「手段」の場合に使う言葉です。

    以下の例文を見てみましょう。

    ・私の気遣いはいつも裏目に出る。
    ・会議の空気を変えようと発言したことが裏目に出た。

    「奏功しない」

    「功を奏する」の熟語表現である「奏功」に否定形の「〜ない」をつけて「奏功しない」という表現も対義語として用いられます。

    この場合、「作戦通りにうまくいく」という意味の「功を奏する」を否定する意味になりますので、「作戦がうまくいかない」や「目論見(もくろみ)どおりにいかない」という意味の言葉になります。

    「功を奏する」の英語表現

    「功を奏する」の英語表現

    「功を奏する」に該当する英語の単語は存在しないため、「success」を用いたうえでいくつかの単語を組み合わせる必要があります。

    「功を奏する」は成功要因がわかるものですので、「〜によって成功した」という意味が英語では同じ意味になります。「〜によって」は「due to〜」で表現できますので、これと成功という意味の「success」を組み合わせて使いましょう。

    よって「功を奏する」を英語で表現する場合は「due to the success of〜」が適切でしょう。

    まとめ

    「功を奏する」はビジネスシーンでも、施策や企画が計画通りに進み成功した際によく用いられる言葉です。

    正しい意味や使い方を覚えることで、会話の中でも自然と利用できるようになり語彙が広がります。語彙が多いことは、ビジネスシーンでも相手へ適切に意図を伝えられるスキルの一つになりますので、ぜひ「功を奏する」を覚えて会話や文章で活用しましょう。

    ビジネス動画チャンネル「先輩と後輩のまよちゃん」

    やたらと会社の先輩に「~してください」と命令してくる後輩

    やたらと先輩に「左様でございます」を使ってくる後輩

    やたらと先輩に「頑張ってください」を使ってくる後輩

    笑いながらビジネス用語やマナーを覚えられる!先輩と後輩のまよちゃんのYouTubeチャンネルはこちら

    この記事が気に入ったら
    フォローしてね!

    よかったらシェアしてね!
    URLをコピーする
    URLをコピーしました!
    目次
    閉じる