「骨抜き」の意味と使い方|類語・対義語・英語表現を例文解説

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    「骨抜きにされる」などと使われる「骨抜き」の意味や使い方を解説します。何の骨を抜くのか、骨を抜かれたらどんな状態になるのか、「骨抜き」を正しく使うための知識がわかりますよ。会話で「骨抜き」を使えるようになり、表現の幅を広げてください。

    目次

    「骨抜き」の意味

    「骨抜き」の意味

    「骨抜き」の意味を解説します。「骨抜き」には本来の意味と、それが転じて使われるようになった意味があります。それぞれの意味を紹介します。

    本来の「骨抜き」の意味は?

    もともと「骨抜き」は、「調理のさいに魚や鶏の骨を抜き取る」意味です。また、骨を抜くときに使うピンセットやペンチのような道具自体も「骨抜き」といいいます。

    「肝心な部分を取り去る」

    「骨抜き」には、「計画や意見などから、肝心な部分や要素を抜き去ってしまう」意味もあります。その計画や意見のもっとも言いたかったポイント、拠り所となる重要部分を取ってしまった状況です。ビジネスシーンではこの意味で「骨抜き」を使うことが多いでしょう。

    「節操をなくさせる」

    「主義主張、自ら信じた考えを守る心を失わせる」も「骨抜き」の意味です。「骨抜き」は、「節操をなくす」または「気骨が折れる」状態にさせられています。

    恋愛などでは「夢中になる」の意味も

    「節操をなくさせる」の意味にも含まれますが、「骨抜き」にはとくに「恋愛や魅力的なものに対して夢中になる、魅了される」意味もあります。

    「骨抜き」の語源・由来

    「骨抜き」の語源・由来

    「骨抜き」は、もともとの意味である「調理で魚の骨を抜く」が語源です。骨を抜いた魚の身は支えを失ってダラリとした状態になります。「肝心な部分を取り去る」や「節操をなくさせる」の意味を、そのような状態の魚の身にたとえた表現が「骨抜き」です。

    「骨抜き」の使い方

    「骨抜き」の使い方

    文中や会話の中で「骨抜き」がどのように使われるか説明します。

    「骨抜き」と動詞「する」

    「骨抜きにする」や「骨抜きにした」など「骨抜き」に動詞の「する」をつけて使います。また受け身の「骨抜きにされる」もよく使われます。たとえば「彼がその議案を骨抜きにした」なら、主語の「彼」が骨抜きにするという行為をおこなっています。

    「骨抜き」と動詞「なる」

    「骨抜きになる」や「骨抜きになった」など、「骨抜き」に動詞の「なる」をつけて使います。たとえば「その議案は彼によって骨抜きになった」なら、主語の「議案」が骨抜きになるという作用を受けています。

    その他の使い方

    動詞をつけず、「骨抜き」だけで使う場合もあります。たとえば「その議案は骨抜きだ」などです。「骨抜きの状態」を表す使い方です。

    意味ごとにチェック!「骨抜き」の例文

    意味ごとにチェック!「骨抜き」の例文

    意味によって「骨抜き」の使い方が異なります。「骨抜き」の3つの意味と、それぞれの例文を挙げます。

    「肝心な部分を取り去る」意味の例文

    「計画や意見などから、肝心な部分や要素を抜き去ってしまう」意味で「骨抜き」を使った例文です。

    ・皆で連日連夜の議論を重ねて斬新なプランを作成したが、前例を重んじる上司の意向で骨抜きにされてしまった。
    ・この政策の肝ともいうべき育児支援事業が取りやめになるなら、もはや骨抜きといわれてもしかたがない。
    ・骨抜きになってしまった計画に、チームのだれもがモチベーションを保てなかった。

    「節操をなくさせる」意味の例文

    「主義主張、自ら信じた考えを守る心を失わせる」意味で「骨抜き」を使った例文です。

    ・お酒の席は骨抜きにされやすいから、十分に用心しなくてはいけない。
    ・怪しい占い師の話を信じ込み、彼女はすっかり骨抜きだ。
    ・彼の高潔な理想も、世間の荒波にもまれ続けて骨抜きになってしまった。

    恋愛などで「夢中になる」意味の例文

    「恋愛や魅力的なものに対して夢中になる、魅了される」意味で「骨抜き」を使った例文です。

    ・すっかり彼女に骨抜きにされた彼は、次から次へと彼女にプレゼントを贈り続けた。
    ・庭先に迷い込んだ可愛らしい子犬に家族全員が骨抜きにされ、全員一致で家で飼うことに決まった。
    ・その絵画は妖しくも美しく、見る者すべてを骨抜きにする。

    「骨抜き」の類義語・言い換え表現

    「骨抜き」の類義語・言い換え表現

    「骨抜き」の類語、言い換えられる表現を意味ごとに挙げます。

    「肝心な部分を取り去る」意味の類語

    「肝心な部分を取り去ってしまう」意味で使う「骨抜き」の類語を紹介します。

    「形骸化」

    「形骸化」は「けいがいか」と読みます。「形だけが残り、実質的な意味は失われている状態」を指す言葉です。「形骸」だけだと「生命や精神を別にしたからだや骸(むくろ)」や「建物の骨組み」、または「実質的な部分は失われ、外形だけをとどめているもの」の意味です。

    「空洞化」

    「空洞化」は「くうどうか」と読み、「空洞化現象」や「空洞化する」などの使い方をします。意味は「中心部だけ欠落したり空虚になったりして、周辺部だけ残ること」または、「外形だけが残り、実質は失われたもの」です。「空洞」は「木などのほら、ほら穴」、または「内容がなく、形式だけのもの」を意味します。

    「有名無実」

    四字熟語「有名無実」は「ゆうめいむじつ」と読み、「実態がともなわない、名前だけ立派なもの」意味です。「意味がない」または「本質がない」のニュアンスが「骨抜き」と共通しています。

    「節操をなくさせる」や「夢中になる」意味の類語

    「節操をなくさせる」や恋愛などに「夢中になる」意味で使う、「骨抜き」の類語を挙げます。

    「牙を抜く」

    「牙を抜く」は「きばをぬく」と読み、「あるものの力や勢いを奪う、失わせる」意味で使います。「力を失わせる」意味は「骨抜き」と共通です。しかし、「あるもの」が「自分に対して脅威になるもの」に限定される点が「骨抜き」と異なります。

    「虜」

    「虜」は「とりこ」と読み、「俘」と表記する場合もあります。「捕虜(ほりょ)」または「魅力的なものに心奪われた状態や奪われた人」の意味です。「虜」の「魅力的なものに心奪われる」状態が「骨抜き」と共通しています。

    「首ったけ」

    「首ったけ」は「くびったけ」と読みます。意味は「心がある思いに深くとらわれること」です。とくに「異性に心をとらわれる」場合に使います。「首のたけ(丈)」、つまり「首の高さまで深くはまり込む」ことにちなんだ表現です。

    「陶酔」

    「陶酔」は「とうすい」と読み、「気分よく酔いしれること」または「心奪われてうっとりする」意味です。「骨抜き」とは「心を奪われてうっとりした状態」の意味が共通しています。

    「骨抜き」の対義語

    「骨抜き」の対義語

    「骨抜き」の対義語を紹介します。いずれも「意志が強く、節操が堅い」意味の四字熟語です。

    「夷険一節」

    「夷険一節」は「いけんいっせつ」と読みます。出典は中国北宋の文学者・欧陽修(おうようしゅう)の「相州昼錦堂記(しょうしゅうちゅうきんどうき)」です。「いつ、どんな場合でも信念を固く守り続ける」意味で使います。「夷険」は「平らな場所と険しい場所」の意味が転じて「順境と逆境」、つまり「どんな場面でも」の表現です。

    「不撓不屈」

    「不撓不屈」は「ふとうふくつ」と読み、「困難にも負けないさま、強い意志」の意味です。「不撓不屈の精神で」などと使います。中国前漢時代の歴史を記した『漢書』が出典です。

    「冬夏青青」

    「冬夏青青」は「とうかせいせい」と読みます。意味は「常に変わらず、節操を固く守る」です。松や側柏(このでがしわ)といった常緑樹にたとえた四字熟語で、「常緑樹が冬も夏も色を変えることなく、青々と茂る様子」が語源。出典は中国の『荘子(そうじ)』の一文「命を地に受くるもの、唯ただ松柏のみ独冬夏に在りて青青たり」です。

    「骨抜き」の英語表現

    「骨抜き」の英語表現

    本来の「魚の骨を取り除く」の意味では「boning」または「deboning」です。「人を骨抜きにする」は「take the backbone out of」。「肝心な部分を取り去ってしまう」の意味では「watered-down」と訳します。「watered-down」は「水で薄まる」の意味で、肝心な部分が薄まってしまうのたとえです。また、「夢中になる」の意味では「fascinated」を使います。

    まとめ

    「骨抜き」には単に「魚の骨を抜く」だけでなく「肝心な部分を取り去ってしまう」や「節操をなくさせる」、「夢中になる」の比喩でも使います。ビジネスシーンでもふだんの会話にも使えるため、ぜひ意味と用法を押さえておきたい言葉です。

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