「拘り」の読み方と意味・由来は?使い方・例文や類義語・英語表現も解説

拘り
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「拘り」の読み方

「拘り」の読み方

「拘り」は「こだわり」「かかわり」、そして「拘う」と書いて「かかずらう」と3つの読み方があります。それぞれの読み方について見ていきましょう。

読み方1.こだわり

一番よく見る読み方として、「こだわり」があります。間違いやすい読み方として「くくり」や「かたより」がありますので注意が必要です。漢字で「拘り」と書くとやや堅苦しい印象を与えてしまうため、平仮名で書く場合も多く、メールや文書で使用する場合は送り先などを考慮して漢字と平仮名の使い分けをしていきましょう。

読み方2.かかわり

もう一つ、「拘り」と書いて「かかわり」と読みます。読み方が違うことで意味が変わってくると思われがちですが、「こだわり」と読んだ場合も「かかわり」と読んだ場合も意味に大きな差はなく、特定のものにこだわるという意味を持っています。詳しくはそれぞれの「拘り」の意味で紹介していますので、ぜひ見てみてくださいね。

「拘う」と書いて「かかずらう」とも読む

さらに、「拘う」と書いて「かかずらう」と読みます。「こだわり」と「かかわり」は意味に大きな差はないと書きましたが、「かかずらう」は面倒ごとにかかわるという意味で使われます。

それぞれの「拘り」の意味

それぞれの「拘り」の意味

「拘り」にはどんな意味があるのでしょうか。「こだわり」「かかわり」についてそれぞれの意味を見ていきましょう。

「拘り(こだわり)」の意味

「拘り」と書いて「こだわり」と読む場合、自分や誰かが何かについて追求するという意味があります。信念やその人にとっての譲れないものに意義を感じ、考え方が1つのことに縛られてしまっていることを意味します。この場合の意義はその人自身が意義を感じているものなので、周りや世間に共通している必要はありません。

「拘り(かかわり)」の意味

「拘り」を「かかわり」と読む場合、「こだわり」とは違う意味で使われると思われがちですが、「こだわり」も「かかわり」も大きな意味の差はありません。「こだわり」と同じく、1つのことに考え方が縛られているという意味で使われます。

「拘り」の由来・語源

「拘り」の由来・語源

「拘り」は自分の意志で1つのことだけを選択したり、1つのことについてだけ考える「拘泥(こうでい)」が語源です。「拘泥」はあまり良い意味で使われていませんでしたが、時を経て徐々に悪い印象がなくなり肯定的なイメージで使用されるようになりました。

また、「拘」は手を表す手へんを使うことから、手を鉤(かぎ)のように使い、ものを引っかけて留めておくことを意味する漢字です。この「拘」も物事が滞ることを指すあまり良い意味ではない言葉でしたが、徐々に良いイメージで使われるようになりました。今でこそ自分の思ったことを追求するという良い意味で使われていますが、最初は語源となった言葉も使われている漢字もあまり良い意味で使われていなかったのです。

「拘り」の使い方と例文

「拘り」の使い方と例文

「拘り」の使い方には人の特性を表す使い方、希望することがあるかどうかを伝える使い方、そして謝罪での使い方があります。それぞれ例文とともに見ていきましょう。

人の特性を表わす使い方

「拘り」の意味である「1つのことに対し追求する」という表現は、自分や誰かの性格や特性を表す言い方で、以下の例文のように使われます。
・僕は服に対し強い拘りを持っていて、気に入ったものしか着ない。
・上司の仕事での拘りは、人に対して気遣いができるかどうかである。

強く希望することがあるかどうかを伝える使い方

「拘り」を使った表現方法で、「拘りたい」や「拘りません」という使い方があります。これはどちらも、その人や物事に対し、強く希望することがあるかどうかを伝える使い方となります。「拘りたい」という表現はその人が相手や物事に対し強い意義を持っていたいことを伝える方法で、「拘りません」は逆に、その人が相手や物事に対し主張や要望がないことを伝える方法です。
・私は積極的に取引先に会いに行くことでコミュニケーションを取ることに拘りたい。
・彼は慣れた仕事に拘らず、常に自分を挑戦する場におきたいと思っている。

謝罪での使い方

謝罪での使い方は、「拘り」ではなく「拘りませず(かかわりませず)」を使用し、ご多忙にもかかわらずなどの言い回しを「ご多忙にも拘りませず」と表現します。あまり一般的ではありませんがとても丁寧な印象を残す反面、丁寧すぎて逆に失礼だという印象を抱く人もいます。使う状況や相手で「拘りませず」を使うかどうか判断し、印象のいい使い方をしていきましょう。
・ご多忙にも拘りませず、本日はお時間いただきありがとうございます。
・こちらからのお願いにも拘りませず、残念な結果となってしまい申し訳ございません。

「拘り」の類義語

「拘り」の類義語

1つのことを追求するという意味を持つ「拘り」の類義語として、「固執」と「執着」が挙げられます。それぞれの意味と使い方として例文を見ていきましょう。

「拘り」の類義語1.固執

固執(こしつ)はその物事や人に対し強い意義を感じ、頑なに譲らないという意味を持っています。「拘り」が持っている自分や他人にとっての意義がさらに強くなったイメージで、周囲の言葉を受け入れず拘る様子を示しています。
・彼は勝ちにだけ固執し、負けた後の反省をしようとしない。
・上司の固執した考え方によって私たちの職場環境は一向に改善されない。

「拘り」の類義語2.執着

執着(しゅうちゃく)も自分や他人が何かに対し強い拘りを持っている様子を表しますが、固執と同じく「拘り」よりも強い意義を感じている状態です。心が惹きつけられて離れられず、その物事に積極的にかかわっていく様子を表します。
・彼女は美に執着している。
・彼は自分が成功したやり方に執着しすぎて周りが見えていない。

「拘り」の対義語

「拘り」の対義語

「拘り」の対義語は「譲歩」と「妥協」があります。それぞれの意味と例文を見ていきましょう。

「拘り」の対義語1.譲歩

譲歩(じょうほ)とは、自分の意見や主張を下げて相手の意見に従ったり妥協するという意味の言葉です。相手に道を譲るという漢字から、自分が折れて相手に道を譲るというニュアンスで使われます。
・どうしても行きたい店があると言うので譲歩した。
・長い話し合いの末、お互い譲歩するという結論に至った。

「拘り」の対義語2.妥協

妥協(だきょう)とは、お互いの主張が対立している場面でそれぞれの主張を少しずつ譲り合い、1つの結論を導き出すことです。不本意ながらも自分の意見を相手の意見に近づけて解決するというニュアンスで使われます。
・お互い一歩も譲らなかったため、後日妥協策を練ることになった。
・プロなら妥協を許さず自分のやり方を通してほしい。

「拘り」の英語表現

「拘り」の英語表現

「拘り」の英語表現は「特別な」という意味の「particular」が当てはまります。使い方と、specialとの違いを見ていきましょう。

特別という意味の「particular」を使う

「拘り」を英語表現する場合、「特別な」を意味する「particular」を使います。「拘り」の持つ強い意義を感じているというニュアンスを持つ言葉のため、「格別に」「特にこれが~」という強い気持ちを表せます。
・I’m very particular about clothes.(僕は服装に強い拘りを持っている。)

「special」は使えないのか

「拘り」を「特別な」と訳し英語表現として「particular」を使いますが、他にも「特別な」を表す「special」は使えないのでしょうか。「particular」と「special」の違いは、複数の選択肢の中から1つに対して特別な何かを選択する「particular」に対し、「special」は何か1つのことに対し使うことが挙げられます。「拘り」が持つ意義の強さや他人は関係ない自分だけの意義といった表現に近い英語は「particular」が適切だといえるでしょう。

まとめ

「拘り」は「こだわり」「かかわり」と読み、自分にとって特別な何かに意義を感じ追求するという意味の言葉です。人の特性を表したり、強く希望することがあるかどうかを伝えられたりでき、「拘う(かかずらう)」として謝罪に使うこともできます。また、類義語として「固執」「執着」、対義語として「譲歩」「妥協」があります。「拘り」は類義語や対義語も含めて普段の会話やビジネスシーンで使うことの多い言葉ですので、使い方や意味をしっかり理解し、適切な場面で使いましょう。

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