「蓋然性」の意味と使い方|「可能性」との違いや類語・対義語・例文も紹介

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    「蓋然性」という言葉をご存じでしょうか。よく似た意味の「可能性」との違いを把握することが、「蓋然性」を理解するためのポイントになります。今回は、「蓋然性」の意味や由来、「可能性」との違いや類語などを紹介します。

    目次

    「蓋然性」の意味とは?

    「蓋然性」の意味とは?

    ビジネスシーンでよく用いられる「蓋然性」という言葉の意味について紹介します。 抽象度が高い言葉であるため、その意味をしっかり理解していきましょう。

    「蓋然性」の意味は「ある物事が実現するか否かの度合い」

    「蓋然性」は「おそらくこうなるであろう」という推測の度合いを表します。起こる確率が高いと予想される事柄に対して「蓋然性が高い」といった表現で用いられます。「蓋然性」という言葉が日本に入ってきたのは明治時代のころで、哲学用語辞典の中に収められていました。 この言葉が用いられる分野は非常に広く、数学や統計学哲学などの学問に用いられるほかには、特許や会計法律用語や投資などでも使用されます。

    「蓋然性」の読み方

    「蓋然性」の読み方

    「蓋然性」は「がいぜんせい」と読みます。「蓋然性」の「蓋」は訓読みで「ふた」と読まれます。日常生活やビジネスシーンでよく登場する漢字ではないので、これを機に覚えておきましょう。

    「蓋然性」の由来・語源

    「蓋然性」の由来・語源

    「蓋然性」という言葉の由来は中国語からきています。普段見慣れない「蓋」という漢字に、この言葉の重要なポイントが隠されています。「蓋」という漢字を軸に深掘りしていきましょう。

    由来は中国語の「けだし」にある。

    「蓋然性」という言葉は中国由来です。中国語での「蓋」は日本語にすると「蓋し」(けだし)と読みます。この言葉の意味は、「おそらく」「おおむね」といった意味で、「実現する可能性が比較的高い」と予測しているときに用いられる言葉です。また、「然」は「当然」という言葉に用いられているように、「もっともである」という意味があります。つまり、蓋然性という言葉は「おそらく当然に起こりうる」というニュアンスを持ちます。中国語から来た「けだし」の意味をしっかり受け継いでいる言葉であるといえます。

    「蓋然性」と「可能性」の違い

    「蓋然性」と「可能性」の違い

    「蓋然性」と「可能性」の違いについて紹介します。「可能性」は「蓋然性」の類義語です。似たような意味を持つ両者ですが、そのニュアンスの違いから使い方が多少異なります。こういった微妙な違いの使い分けは難しいですが、詳しく解説しますのでさっそく見ていきましょう。

    「蓋然性」は「実現性がほぼ確実な様子」

    「蓋然性」という言葉のニュアンスは「ほぼ起こり得ることが確実である」 ときに用いられます。つまり、「一定以上の度合いで起こりうること」を前提とした使われ方をします。言い換えれば、ある出来事が起こる確率がゼロに近い場合や、大抵の場合起こり得ないだろうと予想されている時は「蓋然性」 という言葉を用いません。「蓋然性」も「可能性」と同じく不確実な状況の中で議論する場面で用いられますが、使うべきタイミングは「可能性」と若干異なります。

    「可能性」は「起こりうる程度」

    「可能性」という言葉の意味は、「物事が実現できる見込み」や「事実がそうである見込み」といったようにあくまで見込みの上での議論で用いられます。「蓋然性」との大きな違いは、ある物事が起こる確率が高い場合も低い場合も「可能性」という言葉は使われます。つまり、「可能性」の場合は「可能性は0%に近い」という使い方ができますが、「蓋然性」の場合は「蓋然性は0%に近い」という使い方はできません。このことからもわかるように、「可能性」の方が使われる範囲が広いといえます。突き詰めて考えると、 「蓋然性」は「可能性」に言い換えられますが、「可能性」は「蓋然性」に言い換えることはできません。このように「言葉の守備範囲」を理解して日本語を使い分けていくようにしましょう。

    「蓋然性」の対義語

    「蓋然性」の対義語

    「蓋然性」の対義語に「必然性」という言葉があります。どちらかというと「必然性」という言葉の方が馴染み深いかもしれません。ここでは「蓋然性」の対義語となっている「必然性」に関して、意味と「蓋然性」との相違点について解説します

    「必然性」の意味

    「必然性」の意味は漢字の意味からも推察できる通り「必ず然るべき」といったニュアンスが含まれます。 つまり「必ずそうなると決まっていて、それ以外にありえないという要素・性質」のことを表します。「可能性」や「蓋然性」はあくまで不確実性の中での議論であったのに対し、必然性は「決まり切っている」という確実性を表す言葉です

    「蓋然性」と「必然性」の違い

    「蓋然性」と「必然性」の相違点は、議論をする対象が不確実なものか確実なものかというポイントに絞られます。「蓋然性」と「可能性」は実現可能性の違いで使い分けられていました。一方「必然性」は「100%起こる」ことを前提としています。こういった視点から眺めることで、「必然性」が「蓋然性」の対義語になっていることが理解できます。

    「蓋然性」の類義語・言い換え

    「蓋然性」の類義語・言い換え

    ここでは「蓋然性」と意味が近しい言葉を3つ紹介します。近い意味の言葉も同時に理解しておくことで、ボキャブラリー増強に役立ちます。1つずつ見ていきましょう。

    「信頼性」

    「信頼性」は「信頼」に接尾辞の「性」がついた言葉です。「信頼」という言葉の意味は「信じて頼りにすること。頼りになると信じること。」を指します。「蓋然性」や「可能性」はあくまで、 ある物事が起こるかどうかを客観的に評価する言葉でしたが、「信頼性」という言葉は「相手のことを信じるかどうか」といった主観的な言葉になります。

    「安定性」

    「安定性」とは「安定」に接尾辞の「性」がついた言葉で、「安定」の意味は「物事が落ち着いていて激しい変動のないこと」を表します。この言葉は物理的な状態を表現することもあれば、精神的な状態を表現することもあり、使う範囲がとても広い言葉です。

    「妥当性」

    「妥当性」とは「うまく適合する度合い」を表した言葉です。 「妥当」とは「実情によくはまっているさま」を表し、客観的に見て違和感がないことを表現する言葉です。 このように名詞の後に接尾辞の「性」を用いる言葉は多数存在することがわかります。その一つ一つの意味を理解していきましょう。

    「蓋然性合理主義」とは?

    「蓋然性合理主義」とは?

    「蓋然性合理主義」とはどういった考え方を表すのでしょうか。それは投資やビジネスの分野で活用されている考え方で、未来の不確実性の中でどのように行動を選択していったらよいのかを示してくれる指標になります。

    「蓋然性合理主義」とは、「確率に基づいて合理的に行動することを好む考え方」です。主に投資の世界でよく活用される考え方で、確実なことは誰にもわからない状況においては蓋然性が高い方に行動を選択していくことで、長期的に見て利益を生むことにつながります。投資の世界において明日株価がどうなるかは誰にもわかりません。

    しかし、わからない中にも今までの経験やファンダメンタルやテクニカル分析によって傾向を読み取ることはできます。それらの判断基準による選択が毎回成功するとは限りませんが、期待値が高い方に行動を起こす回数が増えれば増えるほどトータルの勝率は上がります。このように、蓋然性合理主義は投資やビジネスにおいて親和性が高い考え方といえます。

    「蓋然性」を英語で言うと?

    「蓋然性」を英語で言うと?

    「蓋然性」の英語表現を紹介します。漢字で書くと難しいですが英語表現になると基本的な英単語で表現できます。「蓋然性」を英語で表現すると「probability」になります。よく英語で用いられる表現は「probably」であるため、この表現の方が見覚えある方が多いかもしれません。「probably」は 「probability」の副詞表現であり意味は「たぶん、おそらく、十中八九」となります。「probability」は名詞であり、「蓋然性が高い」といった表現をする際は熟語表現の「be highly probable」を用います。

    「蓋然性」の使い方と例文集

    「蓋然性」の使い方と例文集

    「蓋然性」という言葉の使い方と例文を紹介します。 抽象性が高い言葉であるため使いこなすのは難しいですが、使うべきタイミングなどを正しく理解しましょう。

    「蓋然性」の使い方

    「蓋然性」という言葉は主に「高い」や「低い」といった形容詞とともに使われます。また「可能性」や「必然性」といった言葉との使い分けには注意が必要です。「蓋然性」は、「確実ではないが実現可能性が高い」といったポジションに位置します。そういった状況に見合ったタイミングで使いましょう。

    「蓋然性」の例文

    「蓋然性」を用いた例文をいくつか紹介します

    ・「彼の学習態度から察するに、志望校合格に合格する蓋然性は非常に高い。」
    ・「今回の投資行動は、蓋然性合理主義に基づいている。」
    ・「以上の実験結果から、この研究が成功する蓋然性は低い。」

    まとめ

    「蓋然性」は「おそらくこうなるであろう」という推測の度合いを表現しています。特に実現可能性が高いというニュアンスを含んでいるため、「可能性」や「必然性」との使い分けに十分注意が必要です。抽象度が高い言葉であるため微妙なニュアンスの違いを把握することは難しいですが、使われるタイミングを見極め、自身のボキャブラリーとして使えるようにしていきましょう。

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