「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の意味とは?由来や類語を例文解説!

虎穴にはいらんずば虎穴を得ず
目次

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の読み方・意味とは?

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の読み方・意味とは?

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の読み方・意味について説明します。

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の読み方

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」は、「こけつにいらずんばこじをえず」と読みます。「はいらずんば」とは読まないので、注意してください。「虎穴に入らずんば虎児を得ず」と書くこともあります。

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の意味

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の意味は、「危険をおかさなければ、大きな成功は得られない」です。虎のすみかである穴に、危険をおかして入らなければ、虎の子を得ることはできないということからきています。

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の由来・漢文

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の由来・漢文

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の由来・漢文について説明します。

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の由来

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の由来は、中国の古い歴史書「後漢書」班超伝にあります。わずかな軍勢を率いていた班超は、敵を前にして、このままでは殺されてしまうと判断します。そこで、兵士たちに「虎穴に入らずんば虎子を得ずだ」と呼びかけ、敵のまっただ中に奇襲攻撃をかけたのです。作戦は見事成功し、班超は敵を下します。このエピソードから、「危険をおかさなければ、大きな成功は得られない」と言う意味の「虎穴に入らずんば虎子を得ず」が生まれました。

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の漢文

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の漢文は、「不入虎穴 焉得虎子」です。意味は日本語と同じで、「危険をおかさなければ、大きな成功は得られない」です。

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の類義語・言い換え

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の類義語・言い換え

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の類義語・言い換えについて説明します。

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の類義語「危ない橋も一度は渡れ」

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の類義語の一つ目は、「危ない橋も一度は渡れ」です。意味は、「危険を避けてばかりでは成功できない。時には、危険をおかして挑戦すべき」です。「時には挑戦すべき」という点が、「虎穴に入らずんば虎子を得ず」とはやや意味が異なりますが、ほぼ同じ意味の言葉です。

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の類義語「熟柿は食えぬ」

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の類義語の二つ目は、「危ない所に登らねば熟柿は食えぬ」、あるいは「枝先に行かねば熟柿は食えぬ」です。意味は、「危険をおかさなければ良いものを得られない」です。熟れて美味しい柿は、木の高いところ、あるいは枝先にあるが、そこまで行こうとすると枝が折れてしまうかもしれないことからきています。「虎穴に入らずんば虎子を得ず」とほぼ同じ意味の言葉です。

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の言い換え

「虎穴に入らずんば虎子を得ずと言うだろう。今、挑戦しなくてどうするんだ」という文を、他の言葉で言い換えると、どうなるでしょうか。「危ない橋も一度は渡れと言うだろう。今、挑戦しなくてどうするんだ」や、「危ない所に登らねば熟柿は食えぬと言うだろう。今、挑戦しなくてどうするんだ」や、「枝先に行かねば熟柿は食えぬと言うだろう。今、挑戦しなくてどうするんだ」となります。

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の対義語

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の対義語

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の対義語には次のようなものがあります。

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の対義語「団子・牡丹餅」

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の意味は、「危険をおかさなければ、大きな成功は得られない」ですから、対義語は、「苦労や努力もなしに成功を得る」という意味の言葉です。対義語の一つ目は、成功を団子や牡丹餅に例える言葉です。「開いた口へ団子」は、「努力なしに幸運を得た」という意味です。棚の下で口を開けて寝ていたら、棚の上から団子が落ちてきて口に入ったという話からきています。同じ意味の言葉として、「開いた口へ牡丹餅」や「棚から牡丹餅」があります。

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の対義語「君子・聖人・賢人」

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の対義語の二つ目は「君子・聖人・賢人」を主語として、危ないことをしない方が良いと諭す言葉です。「君子危うきに近寄らず」の意味は、「教養のある立派な人物は、自分の行動を謹んで、わざわざ危ないところに近づかない」です。ほぼ同じ意味の言葉として、「聖人危うきに近寄らず」や「賢人は危うきを見ず」があります。

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の対義語「命」

危険をおかして挑戦を促すのが「虎穴に入らずんば虎子を得ず」ですから、危険を避けて命を大切にしようと諭す言葉も対義語です。「命あっての物種(ものだね)」の意味は、「何事も命があってこそできる」です。「命を知る者は巌牆(がんしょう)の下に立たず」の意味は、「危険な立場に身を置くことを注意深く避け、自分の使命を果たす」です。巌牆とは、崩れそうな崖や土塀のことであり、危険なことを指しています。

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の対義語その他

危険をおかしても挑戦することを勧める「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の対義語の四つ目は、「石橋を叩いて渡る」です。意味は、用心の上にも用心を重ねて物事を行うこと」です。

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」と間違いやすい言葉

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」と間違いやすい言葉

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」と間違いやすい言葉として、「虎穴」を「虎口」と表記するものがあります。言葉の由来から考えると、虎のすみかである穴に入って虎の子を得るのですから、虎の口に入るという書き方は間違いであることがわかります。間違えないように注意しましょう。

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」を英語でいうと?

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」を英語でいうと?

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」を英語でいうと、次のようになります。「Nothing ventured, nothing gained」「Nothing venture, nothing win」「Nothing venture, nothing gain」冒険をしなければ何も得られない、「The more danger, the more honor」危険が多ければ名誉も大きくなる、「One must take risks to achieve something」何事かを成し遂げるためにはリスクをとらなけければならない、「No pain, no gain」痛みがなければ得るものもない、「Fortune favors the brave」幸運は勇者を好む。虎とは関係のない単語が使われていますが、意味はよく似ていることがわかります。

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の使い方と例文集

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の使い方と例文集

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の使い方と例文を紹介します。

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の使い方と例文集

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」は、危険やリスクがあっても挑戦して大きな成功を目指せと、相手を励ますときに使います。何か困難があって、一歩踏み出すことをためらっている人に向かって「虎穴に入らずんば虎子を得ず」と言うと、挑戦するイメージがよく伝わり、元気づけられます。また、相手を励ますだけではなく、自分を鼓舞するためにも使えます。

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の例文

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の例文を紹介します。
「今ここで怖気づいていては大成しないよ。虎穴に入らずんば虎子を得ずの意気で頑張れ。」
「かなりのピンチだったが、自分に向かって、虎穴に入らずんば虎子を得ずだと励ました。」
「虎穴に入らずんば虎子を得ずということに気づけば、おのずと進むべき道は見えてくるはずだ。」

まとめ

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の意味は、「危険をおかさなければ、大きな成功は得られない」です。ほぼ同じ意味の類義語には、「危ない橋も一度は渡れ」や「危ない所に登らねば熟柿は食えぬ」や「枝先に行かねば熟柿は食えぬ」などがあります。英語表現では、虎は登場しませんが、ほぼ同じ意味の言葉がいくつかあります。危険やリスクがあっても挑戦して大きな成功を目指せと、自分や相手を励ます時に使います。

虎穴にはいらんずば虎穴を得ず

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