「類は友を呼ぶ」の意味とは?語源や使い方、類語・対義語を例文解説

類は友を呼ぶ
目次

「類は友を呼ぶ」の読み方と間違いやすい言い方

「類は友を呼ぶ」の読み方と間違いやすい言い方

「類は友を呼ぶ」の読み方を説明します。もともとの言い方や間違いやすい言い方もあわせて確認してください。

「類は友を呼ぶ」の読み方

「類は友を呼ぶ」は、「るいはともをよぶ」と読みます。「類」は音読みで「るい」、訓読みで「たぐい」。「仲間」や「似ているもの」または「区別する」などの意味がある漢字です。

「類は類を呼び友は友を呼ぶ」

「類は友を呼ぶ」は、「類は類を呼び友は友を呼ぶ」ともいいます。一般的な言い方は「類は友を呼ぶ」ですが、「類は類を呼び友は友を呼ぶ」も意味は同じで正しい言い方です。

注意!「類は類を呼ぶ」は間違った言い方

「類は類を呼び友は友を呼ぶ」や「類は友を呼ぶ」とほぼ同じ言い方のように思えますが、「類は類を呼ぶ」は間違った言い方です。「類は類を呼ぶ」という言葉はありません。誤用に注意してください。

「類は友を呼ぶ」の由来・語源

「類は友を呼ぶ」の由来・語源

いまでは日本のことわざとして定着している、「類は友を呼ぶ」の由来を解説します。どこの国に由来があり、出典は何かを紹介します。

紀元前に書かれた中国の書物に由来

「類は友を呼ぶ」の出典は中国の書物『易経(えききょう)』です。『易経』は紀元前の中国・周王朝時代、占いについて記された書物。そのなかの「善い(よい)ものは善いもの同士で、悪いものは悪いもの同士で集まるものだ」という記述が、「類は友を呼ぶ」の由来になっているといわれています。

日本では江戸時代から広まった言葉

中国から日本に「類は友を呼ぶ」が伝わったのは、江戸時代だといわれています。当時は「類を以て友を引く」や「類を以て友とす」などと使われていました。現在の「類は友を呼ぶ」が広まったのは、明治時代以降です。

「類は友を呼ぶ」の意味

「類は友を呼ぶ」の意味

「類は友を呼ぶ」は「似たもの同士、気の合うもの同士は自然と引き合って仲間を作るものだ」という意味です。これは、いい意味にも悪い意味にも当てはまります。それぞれの意味、ニュアンスを説明します。

いい意味の「類は友を呼ぶ」

いい意味の「類は友を呼ぶ」には、志や目標、趣味などが同じ仲間が集まって楽しんだり、より高めあったりというニュアンスが含まれています。「よい人の周りには、よい人が集まるものだ」という意味合いです。

悪い意味の「類は友を呼ぶ」

悪い意味の「類は友を呼ぶ」には、ネガティブな行動や思考、悪事のたくらみをもつ人は自然と集まってくるといったニュアンスが含まれています。「悪い人は悪い人同士で集まっていくものだ」という意味合いです。

「類は友を呼ぶ」の使い方・例文

「類は友を呼ぶ」の使い方・例文

「類は友を呼ぶ」を使った例文を紹介します。単純に「共通点」や「似ている」の意味で使う「類は友を呼ぶの例文」は、以下のとおりです。

・気づけば社内の関西出身者たちで飲みに行くようになった。何となく類は友を呼ぶものなんだろうか。
・類は友を呼ぶとはよく言ったもので、独立してからは自営業者の友人が次々にできた。

さらに詳しく「類は友を呼ぶ」をいい意味、悪い意味で使う場合に分けて例文を紹介します。

いい意味で使う「類は友を呼ぶ」の例文

よい目的、楽しい共通点などで「類は友を呼ぶ」場合の例文を挙げます。

・ジャズ好きのマスターが営むバーは、類は友を呼ぶのかジャズ愛好家の常連たちでにぎわっている。
・このボランティアサークルは、社会問題に関心がある学生有志が自然発生的に立ち上げた。まさに類は友を呼ぶだ。
・あのカップルはどちらも真面目で仕事熱心だ。やはり類は友を呼ぶんだなぁ。

悪い意味で使う「類は友を呼ぶ」の例文

ネガティブな行動や思考など、悪い点が共通している場合の「類は友を呼ぶ」の例文を挙げます。

・類は友を呼ぶのか、他人のうわさ話ばかりしている彼はゴシップ好きで口の軽い友人たちに囲まれている。
・あの部署に残っているのは、納期にルーズなメンバーばかり。類は友を呼ぶんじゃないかな。
・ギャンブルで借金ばかりしているあの人といっしょにいると、類は友を呼ぶだと思われて私もお金にルーズな人だとみなされるかもしれない。

「類は友を呼ぶ」の類義語・言い換え

「類は友を呼ぶ」の類義語・言い換え

ことわざ「類は友を呼ぶ」の類義語を挙げます。類義語は「類は友を呼ぶ」をどういう意味で使うかによって異なります。

「似たもの同士」の意味をもつことわざ

「類は友を呼ぶ」の類語のうち、「似たもの同士」の意味で使うことわざを紹介します。単に「似たもの同士」で使うほか、いい意味に使う場合が多いことわざです。悪い意味でも使えますが、ネガティブなニュアンスが込められていることわざではありません。

「牛は牛連れ 馬は馬連れ」

ことわざ「牛は牛連れ 馬は馬連れ」は「うしはうしづれうまはうまづれ」と読み、「同じもの、似た者同士が自然と集まる」や「同じ気質、性質をもつもの同士はうまくいく」の意味で使います。牛と馬とでは歩幅も速さも違うため、牛は牛と、馬は馬と連れ立っていくのがいいというたとえです。「類は友を呼ぶ」は人に対して使いますが、「牛は牛連れ馬は馬連れ」は人にも物にも使う点が異なります。

「同気相求む」

「同気相求む」は「どうきあいもとむ」と読み、意味は「同じ気質をもつもの同士はおのずと求めあい、集まっていくものだ」です。「類は友を呼ぶ」と同じく、出典は中国の書物『易経』。四字熟語で「同気相求(どうきそうきゅう)」ともいいます。「同気相求む」は主に人に対して使う点が「類は友を呼ぶ」と共通しています。

「目の寄る所へは玉も寄る」

「目の寄る所へは玉も寄る」は「めのよるところへはたまもよる」と読み、「似たもの同士が集まる」の意味です。「ある事件が起こると、続けて同じような事件が起こるものだ」の意味もあります。目(眼球)を動かすと、その方向に自然と瞳(黒目)も動く様子がもとになっています。「目の寄る所へは玉も寄る」が「類は友を呼ぶ」と違うのは、人だけでなく物に対しても使う点です。

ネガティブな意味をもつことわざ「同じ穴の狢」

「類は友を呼ぶ」の類語のうち、ネガティブな意味で使われることわざは「同じ穴の狢」です。「同じ穴の狢」は「おなじあなのむじな」と読み、「別々のように見えるものでも、実は仲間や同類である」意味で使います。「狢(むじな)」はアナグマという動物の名前であり、アナグマやキツネ、タヌキなど穴に住む動物の総称です。これらの動物(狢)は1つの穴に住むこともあります。キツネやタヌキは、昔から人をだましたり悪事をはたらいたりする動物だといわれてきました。悪事を働く動物たちが1つの穴に住んでいる様子から「同じ穴の狢」といいます。したがって「同じ穴の狢」の「仲間、同類」は悪事をはたらく点が共通している、ネガティブなニュアンスで使うことわざです。「同じ穴の狢」は「同じ穴の狸(たぬき)」や「同じ穴の狐(きつね)」、または「一つ穴の狢」ともいいます。

「類は友を呼ぶ」の対義語

「類は友を呼ぶ」の対義語

「類は友を呼ぶ」の対義語を紹介します。仲の良し悪し、同類か否かなど、どの点が対義なのかに着目して解説します。

「同族嫌悪」

四字熟語「同族嫌悪」は「どうぞくけんお」と読み、「同じような人、似たものに嫌悪感をもつ」の意味です。「同族」は出身や性格、趣味、仕事などあらゆるカテゴリーに使えます。「類は友を呼ぶ」は同類が集まってうまくいくのに対し、「同族嫌悪」では同類だからこそ嫌ってうまくいきません。

「氷炭相容れず」

ことわざ「氷炭相容れず」は「ひょうたんあいいれず」と読み、「性質がまったく違うものを集めてもはうまくいかない」の意味です。冷たい「氷」と赤く燃える「炭」は、まったく別のもの。同じように扱うことはできません。このたとえが「氷炭相容れず」です。「性質が違うもの同士はうまくいかない」意味の「氷炭相容れず」は、「似たもの同士でうまくいく」意味の「類は友を呼ぶ」と対義語だといえます。

「呉越同舟」

四字熟語「呉越同舟」は「ごえつどうしゅう」と読みます。意味は「仲の悪いもの同士が一緒にいること」または「仲が悪くても利害が一致すれば助け合える」です。「呉越同舟」の出典は中国の『孫子』で、「呉」と「越」は長年にわたって争い続けた中国春秋時代の国名。「たとえ仲の悪い呉と越でも同じ船に乗り、嵐にあえば、難局を乗り切るために助け合うだろう」とたとえた故事が、「呉越同舟」の由来です。「性質の違うもの同士が集まっても協力できる、うまくいくだろう」という点で、「似た者同士はうまくいく」意味の「類は友を呼ぶ」と異なります。

「類は友を呼ぶ」の英語表現

「類は友を呼ぶ」の英語表現

英語で「類は友を呼ぶ」に当てはまる表現は「Birds of a feather flock together.」です。「同じ羽根の鳥が集まる。」意味の定型文で、ほぼ「類は友を呼ぶ」と同じように使います。もう少し軽く「似た者同士」というなら、「Like attracts like.」が適切です。「似た人に惹かれ合う。」の意味があります。

まとめ

「類は友を呼ぶ」は、「似た者同士や気の合う同士は自然と集まるものだ」の意味で使います。職場や友人関係など幅広いシーンに当てはまる表現です。「類は類を呼ぶ」の誤用に注意して、ふだんの会話で「類は友を呼ぶ」を使ってみてください。

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