「審美眼」の意味と使い方とは?読み方・語源・類語・英語も例文解説

審美眼
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「審美眼」の読み方

「審美眼」の読み方

「審美眼」は、「しんびがん」と読みます。それぞれ音読みで「審」は「シン」、「美」は「ビ」、「眼」は「ガン」が正しい読み方です。言葉自体あまり使う機会がないため、聞きなれない発音ではありますが、読み方は難しくないのでしっかり覚えておきたい言葉です。

「審美眼」の意味とは?

「審美眼」の意味とは?

「審美眼」とは、アンティークや美術品など芸術関連の対象に用いられることの多い言葉ですが、有形無形にかかわらずすべての事物に使えます。専門知識や経験とともに、あらゆる商売や職業で必要とされる能力です。

美しさや価値の本質を見極める力・能力のこと

「審美眼」とは、美しさや価値の本質を見極める力、能力のことを指します。「審」の言葉からもわかるように、不正をはっきり見わける、正誤を明確に判断するといった意味があります。表面だけの美しさだけでなく、内側の美しさや価値をのよしあしをつまびらかにする眼と理解できるでしょう。

「審美眼」の語源・由来

「審美眼」の語源・由来

「審美眼」の語源といわれているのが、森鴎外の「aesthetics」に対する「審美学」といった意訳です。「審美学」とは、現在では美学と呼称される哲学で、自然や美術などの美の本質を見極め、その対象の構造や現象を研究する学問のことをいいます。森鴎外が明治20年代から多用したことで広まり、そこから「審美眼」が生まれたと考えられています。

審美眼がある人の特徴は?

審美眼がある人の特徴は?

「審美眼」がある人とは、本物を見る目がある人、違いがわかる人、鋭い洞察力を持った人などと言い換えられます。審美眼がある人がその能力を活かせる職業とされるのが、デザイナーや鑑定士、学芸などです。長年の経験や専門知識、培った勘を活かして、作品や品物の価値を正しく見極める能力が必要であり、「審美眼」なくしては務まらない職業といえます。情報が溢れる現代では、目先の美しさに惑わされず、内側にある本当の美しさや価値に気づける眼識を持つ人とも解釈できます。

「審美眼」の使い方と例文集

「審美眼」の使い方と例文集

「審美眼」はビジネスシーンでも必要な能力ですが、芸術に関わる職業や趣味を持つ人以外は、それ程耳にすることがない言葉かもしれません。「審美眼」の正しい使い方を例文をまじえて紹介します。

審美眼がある・審美眼を持つ・審美眼が鋭い

「審美眼」は、「審美眼がある」「審美眼を持つ」「審美眼が鋭い」などといった使い方があります。「審美眼がある」や「審美眼を持つ」は、美しさや価値を見抜く力を持っていることを指し、ほかの人よりはよしあしを見定められる眼識を保持している意味合いになります。「審美眼が鋭い」は、美しいもの見極める能力が高く、美しさや価値を正確に評価できる力に秀でていることをいいます。
・芸術を志すものとして、審美眼がある人が羨ましい。
・彼は現代アートに造詣が深く、優れた審美眼を持っています。
・ファッションデザイナーをしている友人は、審美眼が鋭いことで知られている。

審美眼を磨く・審美眼を養う

「審美眼」は、「審美眼を磨く」「審美眼を養う」のような使い方もします。美しいものや価値あるものに数多く触れていきながら、美への認識能力を高めていうことを意味します。暗記するような勉強で身につくものではないうえに、高価なものや芸術品に触れたからといって、必ずしも能力が磨かれるわけではありません。日頃から感動する作品や美しいものを鑑賞することで、本物の真偽を判断する目を肥やしていくといったニュアンスのある言葉です。
・普段から美術館に通い、さまざまな作品を見ることで審美眼を磨いています。
・審美眼を養うためには、日頃から本物に触れることが大切です。

審美眼にかなう

「審美眼にかなう」とは、お眼鏡にかなう、認められるといった意味で用いられます。本当の価値や美しさに匹敵するもの、美しいとされる基準・条件に当てはまることを指します。見込まれる、評価される、満足のいくといった意味にもなります。

「審美眼」の類義語・言い換え

「審美眼」の類義語・言い換え

「審美眼」と近い意味になる類義語・言い換え表現はたくさんありますが、その中でも利用頻度が多い言葉を見ていきましょう。

洞察力・観察眼・慧眼

「審美眼」の類義語には、「洞察力」「観察眼」「慧眼」などがあります。「洞察力」は、物事の本質を表面的な部分だけでなく、目に見えない部分まで見抜く力のこと。「観察眼」は見逃しがちな物事まで、注意深く見られる力のことをいい、洞察力よりは表面的なといった意味合いになります。「慧眼」は、「洞察力」に近い言葉で、物事の本質や裏側を鋭く見通す力を指します。

見る目がある・目が高い

「審美眼」は、「見る目がある」「目が高い」とも言い表せます。「見る目がある」は、物事の真偽や優劣を正しく評価する能力があることを指し、価値がわかるといった意味合いで使われます。「目が高い」はよいもの、価値あるものを見分ける能力を持っていることをいいます。

「審美眼」を英語でいうと?

「審美眼」を英語でいうと?

「審美眼」を英語で表すと、さまざまな言い回しで表現できます。「審美眼」は英語でどのように表現されているのか確認しておきましょう。

aesthetic sense

「審美眼」を英訳すると、美意識や美的感覚を意味する「aesthetic sense」と表現できます。「aesthetic 」とは、美学や芸術的な分野において用いられる単語で、発音はカタカナ読みすると、「エスセティック」となります。ほかにも、「eyes for beauty」や「a sense of beauty」といい表すことも可能です。
・What is it that satisfies your aesthetic sense?(あなたの審美眼にかなうものは何ですか?)
・He has no sense of beauty.(彼には審美眼といったものがない。)

have an eye for

目が利く、見る目があるを意味する「have an eye for」も、「審美眼」のような美的感覚を表現するときに用いられる言葉です。「have an eye for the beautiful(審美眼がある)」と美しいものを抽象的に表現する言葉もありますが、「have an eye for design(デザインを見る目がある)」や「 have an eye for talent(才能を見抜く力がある)」など、具体的な対象を当てはめて表現するのが自然です。

「審美眼」を磨く・養う方法とは?

「審美眼」を磨く・養う方法とは?

「審美眼」を磨く、養う方法はありますが、一朝一夕で身につくようなものではありません。教科書やマニュアルで基礎を勉強することも大切ですが、センスや勘は長年の経験から得られるものです。「審美眼」は芸術の分野に限られた力ではなく、一般のビジネスにも応用できる能力でもあります。

本物、一流のものを見る・ふれる

「審美眼」を養うには、本物、一流のものに数多く触れることが大切です。極上の音楽や美術、美味しい料理など、よいもの、価値あるものをたくさん自分の目で見て、聞いて、体験することで、一流の基準・条件を身を持って知れるわけです。はっきりしたものさしや基礎は存在しませんが、少しずつ人の心を動かすものに共通する感覚や、反対に本物にはない違和感に気づけるようになります。

知識だけでなく何度も経験を積む

「審美眼」を磨くには、知識の習得だけでなく、日々経験を積んで勘を身に着けることも重要です。何度も経験を重ねていくうちに、本質を見極める感性が研ぎ澄まされていき、言葉では表現できない感覚が自然とわかるようになっていきます。もちろん生まれ持ってのセンスも「審美眼」を左右する能力となりますが、より能力を高めるためには、努力と経験が必要です。

まとめ

「審美眼」とは、美しいものや価値あるものを見抜く能力、力のことをいいます。芸術だけでなく、あらゆるジャンルの職業や商売において、経験や専門知識、勘、センスとならび、必要とされる能力といえます。「審美眼」はかんたんに身につくものではありませんが、実際に本物に触れる機会を増やして、知識の習得と経験を積んでいくことで、少しずつ感性や能力が磨かれていきます。本質を見抜く力を養って、何事にも問題意識を持って取り組む姿勢を持つようにしましょう。

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