「ウィットに富む」とは「気の利いた文章や会話を作り出す才能」のことを意味します。「ウィット」が繰り出す文章や会話はただ気が利いていたり、面白かったりするだけでなく、皮肉・批判・鋭さが含まれています。この記事では「ウィットに富む」の意味や類義語・言い換え、読み方、由来・語源、英語表現、「ウィット」を含む表現、使い方と例文を交えて解説します。
「ウィットに富む」の読み方
「ウィットに富む」は「うぃっとにとむ」と読みます。「富」は名詞として「とみ」の読みますが、動詞として使うときには「と」としか読まないことに注意しましょう。
「ウィットに富む」の意味とは?
「ウィットに富む」の意味を知っていますか?たまに会話などに出てくる言葉ですが、意味を理解していないひとがほとんど。ここでは「ウィットに富む」の意味について解説します。会話に「ウィットに富む」が出てきてから検索して意味を調べるのでは遅いので、いまのうちに意味を頭に入れておきましょう。
「ウィット」の意味
「ウィット」とは「とんち」「気の利いた文章や会話を作り出す才能」のことを意味します。「ウィット」が繰り出す文章や会話はただ気が利いていたり、面白かったりするだけでなく、皮肉・批判・鋭さが含まれていることを覚えておきましょう。
「富む」の意味
「富む」とは「あるものが豊富にあること」「多く備えていること」を意味します。
「ウィットに富む」の意味
「ウィットに富む」とは「気の利いた文章や会話を作り出す才能が豊富である」という意味です。基本的には褒め言葉として使われますが、たまに皮肉まじりに使うこともありますので注意しましょう。
「ウィットに富む」の由来・語源
「ウィットに富む」の「ウィット」は英語の「wit」を由来・語源としています。「wit」の語源は「よく知っている」という意味の古期英語。「賢い」という意味の英単語「wise」と語源を同じくしています。
「ウィットに富む」の類義語・言い換え
ここでは「ウィットに富む」の類義語・言い換えを紹介します。「ウィットに富む」はよく誰かを褒めるときに使う言葉。しかし、褒め方がワンパターンだと幼稚でわざとらしく聞こえてしまいます。「ウィットに富む」の類義語・言い換えを覚えることで、バラエティーに富んだ褒め方ができるようになりましょう。
「ウィットに富む」の類義語1「機知に富んだ」
「ウィットに富む」の類義語1つ目は「機知に富んだ」です。「機知」は「機智」とも書き、「その場に合わせた応対や発言をとっさにできる才能」のことを意味しています。
私は機知に富んだ彼の答えに感嘆してしまった。
「ウィットに富む」の類義語2「発想力豊かな」
「ウィットに富む」の類義語2つ目は「発想力豊かな」です。「発想力」は「新しい考えで思いつきを得る力」「表現のもとになる考えを得る力」を指しており、「豊かな」は「富む」と同じように「十分にあり、満たされている」という意味をもちます。
彼の発想力豊かな表現は、私たちの心を癒した。
「ウィットに富む」の類義語3「エスプリの効いた」
「ウィットに富む」の類義語3つ目は「エスプリの効いた」です。「エスプリ」とはフランス語を語源とした「その場に合わせた発言などができる才能」または「精神」を意味する言葉。「効いた」とは「その効果が現れている」という意味です。
エスプリの効いた彼の行動は称賛に値する。
「ウィットに富む」の類義語4「ユーモアな」
「ウィットに富む」の類義語4つ目は「ユーモアな」です。「ユーモア」とは「人の心をなごやかにさせるようなおかしさ」「上品なシャレ」のことをいいます。「ウィット」よりも表現に温かみがあるのが特徴です。
ユーモアな彼の発言は私たちの心をなごやかにした。
「ウィットに富む」の使い方と例文集
「ウィットに富む」の意味や類義語を知っていても、実際にどうやって使うのかを知らなくては意味がありません。ここでは「ウィットに富む」の使い方、注意点、例文を紹介。間違ったタイミングで「ウィットに富む」を使ってしまうと相手との関係性を壊してしまうことも。しっかりと「ウィットに富む」の使い方をマスターしておきましょう。
「ウィットに富む」の使い方
「ウィットに富む」は「機転のきくひと」や「斬新なアイデア」に対して使われることが非常に多いです。ビジネスシーンにおいては、これまでの常識をひっくり返したり、独創性があって面白かったりするアイデアが求められます。そのような場面で「ウィットに富むアイデアは何かないか?」と探すのです。
「ウィットに富む」を使用するときの注意点
「ウィットに富む」を使うときには「皮肉としても捉えられる」ことに注意しましょう。なぜなら「ウィット」が表現しているのは「鋭さ・皮肉・批判」だから。たとえば「ウィットに富むひとだ」と表現したときには皮肉まじりに聞こえてまうこともあります。単に笑える温かみのあるひとのことを指す場合には「ユーモア」「ユーモラス」を使うようにしましょう。
「ウィットに富む」の例文
「ウィットに富む」と使った例文は以下のとおり。
- ウィットに富む彼の行動が私たちをはっとさせた。
- ウィットに富む冗談で場の空気を一新する。
- ウィットに富む会話ができるひとは仕事ができる。
- 彼はウィットに富むスピーチをすることで有名だ。
- 彼女のウィットに富む切り返しは会場を笑いの渦に巻き込んだ。
「ウィットに富む」を英語でいうと?
「ウィットに富む」を英語でいうと「to have a razor sharp wit」「to be witty」となります。「razor sharp」とは「非常に鋭い」という意味です。
- He has a razor sharp wit.(彼はウィットに富むひとだ。)
- To be witty is a necessary skill for working people.(ウィットに富むことは社会人として必要なスキルだ。)
「ウィット」を含む表現
実は「ウィットに富む」以外にも「ウィット」を含む表現はたくさんあります。ここでは「ウィットに富む」以外の「ウィット」を含む表現を紹介。「ウィットに富む」しか知らないと恥ずかしい思いをしてしまうかもしれません。たくさんの「ウィット」を含む表現を頭に入れておきましょう。
「ウィット」を含む表現1「ウィットに富んだ」
「ウィット」を含む表現1つ目は「ウィットに富んだ」です。「ウィットに富んだ〇〇」という形で使います。
ウィットに富んだ会話をしてみたいものだ。
「ウィット」を含む表現2「ウィットを交えた」
「ウィット」を含む表現2つ目は「ウィットを交えた」です。「交えた」とは「付け加える」「組み込む」「やり取りする」という意味を表します。
ウィットを交えた会議になった。
「ウィット」を含む表現3「ウィット感のある」
「ウィット」を含む表現3つ目は「ウィット感のある」です。この場合における「感」とは「ものごとの様子」を表しています。
ウィット感のあるアイデアを求めています。
「ウィット」を含む表現4「ウィットがある」
「ウィット」を含む表現4つ目は「ウィットがある」です。「ある」は単に「そこにそれが存在している」ことを表します。
来年度はウィットがあるひとを募集しよう。
「ウィット」を含む表現5「ウィットが効いた」
「ウィット」を含む表現5つ目は「ウィットが効いた」です。「効いた」とは「そのものごとが効果を発揮している」ことを表しています。
ウィットが効いた発言が会議を終わりに導いた。
「ウィットに富んだ一言」の例文
「ウィットに富んだ一言」の例文は以下のとおりです。
- もし私が彼と結婚していたら、彼がアメリカの大統領になっていたわ。(ヒラリークリントン)
- MADE IN JAPANじゃないからこうなる。(麻生太郎)
- 髪の毛が後退しているのではない。私が前進しているのである。(孫正義)
- あなたはどれだけお金を持っているの?(シュテフィグラフ)
- 「こうかい」の真最中です。(三遊亭円楽)
「ウィットに富んだ一言」は文脈を理解すると、より面白く感じられますよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は、「ウィットに富む」の意味や類義語・言い換え、読み方、由来・語源、英語表現、「ウィット」を含む表現、使い方と例文を交えて解説しました。
最後に「ウィットに富む」のまとめです。
- 「ウィットに富む」は「うぃっとにとむ」と読みます。「富」は名詞として「とみ」の読みますが、動詞として使うときには「と」としか読まないことに注意しましょう。
- 「ウィット」とは「とんち」「気の利いた文章や会話を作り出す才能」のことを意味します。「ウィット」が繰り出す文章や会話はただ気が利いていたり、面白かったりするだけでなく、皮肉・批判・鋭さが含まれていることを覚えておきましょう。
- 「ウィットに富む」の「ウィット」は英語の「wit」を由来・語源としています。
- 「ウィットに富む」の類義語4つあり「機知に富んだ」「発想力豊かな」「エスプリの効いた」「ユーモアな」です。
- 「ウィットに富む」は「機転のきくひと」や「斬新なアイデア」に対して使われることが非常に多いです。
- 「ウィットに富む」を使うときには「皮肉としても捉えられる」ことに注意しましょう。
- 「ウィットに富む」を英語でいうと「to have a razor sharp wit」「to be witty」となります。
- 「ウィット」を含む表現は「ウィットに富んだ」です。「ウィットに富んだ〇〇」という形で使います。