「黙祷」の意味とは?「黙想」との違いや正しいやり方、英語表現を紹介

黙祷
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「黙祷」の意味とは?

「黙祷」の意味とは?

「黙祷」は「もくとう」と読み、黙って祷る(祈る)という漢字の組み合わせ通り、無言で神などへ祈りを捧げることを指します。黙祷は主に人が亡くなった際や、死者の冥福を祈る際など下記のような場面で行われることが多いとされています。

・戦争や災害によって亡くなった人の冥福を祈るために行われる黙祷
広島、長崎の平和祈念式典、終戦記念日の式典、震災、事故後に行われる追悼式典など
・その世界の功労者など亡くなった際に行われる黙祷
スポーツの試合前に行われる黙祷など
・逝去により会えなくなってしまった方へ向けての黙祷
葬儀、同窓会など

「黙祷」の正しいやり方は?

「黙祷」の正しいやり方は?

黙祷はどのように行うのでしょうか?正しい作法やルール、決まりなどはあるのでしょうか?ここからは、黙祷のやり方や黙祷を捧げる時間について解説します。

「黙祷」のやり方に厳密な決まりはない

黙祷には厳格なやり方や決まりなどはありません。一般的には、起立し、目を瞑り、無言で祈りを捧げるのが黙祷のやり方です。日本ではさらに手を合わせ合掌したり、頭を下げたりする方も多くいます。式典などの場合、まれに司会者から「目を瞑って黙祷」などアナウンスが入る場合があります。指示があった場合は、アナウンスに従い、黙祷をささげましょう。

「黙祷」はどのくらいの時間行う?

黙祷を捧げる時間にも厳密な決まりはありません。一般的には1分程度が多く、平和祈念式典や阪神大震災、東日本大震災などの追悼式典、終戦記念日に行われる式典などでも採用されています。時間を厳密に測って行われる場合もありますが、司会者の判断に任せられることも多いので、アナウンスに従いましょう。また、終戦記念日の式典など、黙祷時間中にサイレンを鳴らす場合もあります。サイレンがなっている間は静かに黙祷を行いましょう。

「黙祷」と「黙想」と「瞑想」の違い

「黙祷」と「黙想」と「瞑想」の違い

黙祷と間違えやすい言葉に「黙想」や「瞑想」があります。3つの言葉は似ていますが、意味や使用シーンが異なります。それぞれの用語の意味や黙祷、黙想、瞑想が行われるシーンについて解説します。

「黙想」の意味

黙想は目を閉じて静かに思いにふけることを指します。故人の冥福を祈り行われる黙祷に対し、黙想は、自分の内面に深く思いを巡らせることで、心を整理し、精神統一を図ったり、新たな気づきを得たりする目的で行われます。

「瞑想」の意味

瞑想は目を閉じて心を静め、無心になることを指します。GoogleやFacebookなど名だたる企業が瞑想を取り入れたことでも話題となったので、耳にしたことのある方、実践されている方も多いかもしれません。瞑想は主に精神を集中させ、雑念を振り払うことで、集中力を高めたり、リラックスしたり、不安を解消したりという目的で行われています。

「黙祷」「黙想」「瞑想」はいつ行う?

では、具体的にどのようなシーンで黙祷、黙想、瞑想は行われるのでしょうか。具体的なシーンについて解説していきましょう。

「黙祷」が行われるシーン

前述の通り、黙祷は主に故人や災害や事故などの犠牲者の冥福を祈るために行われます。

なお、黙祷は日本固有の文化ではなく、さまざまな国で行われている風習です。海外の多くの場所で、日本と同様、災害やテロ、事故などの犠牲者などに黙祷が捧げられています。

「黙想」が行われるシーン

黙想はもともとはキリスト教の言葉で、自分の内面に心を寄せることで神と触れ合う宗教的儀式として行われていました。

また、精神統一や心の鎮静のため、剣道や柔道、空手など武道の稽古前後にも黙想が取り入れられています。

「瞑想」が行われるシーン

瞑想は特に行われる場所やシーンが決まっているものではありません。朝起きたら、オフィスで、歩きながら、お風呂に入りながらなど、場所や時間を問わず行えるのが瞑想の利点といえます。

「黙祷」の挨拶を頼まれたら

「黙祷」の挨拶を頼まれたら

式典や会議を主催する場合や、葬儀、同窓会の司会を任せられた場合など、黙祷の挨拶を自身で行うこともあるでしょう。ここからは、黙祷の挨拶を依頼された場合の流れや挨拶の例文について詳しく解説していきます。

「黙祷」の挨拶の流れ

黙祷の挨拶には大まかな流れがあります。具体的にみていきましょう。

1.黙祷を行う旨をアナウンスする
例)故人〇〇様(または〇〇により犠牲になった方々)のご冥福をお祈りし、黙祷を捧げたいと存じます。
2.参加者へ起立を促す
例)皆様ご起立をお願いいたします。
3.皆が起立したら、黙祷を始める
「黙祷」と一言伝える
4.時間が経過したら黙祷終了を伝える
お直りください、ご着席くださいなどとアナウンスする

挨拶を行う際は、必要最小限のことを的確に参加者へ伝えるよう心がけましょう。

「黙祷」の挨拶の例文

式典、会議、葬儀、同窓会など黙祷はさまざまなシーンで行われます。それぞれのケースで黙祷を行う場合の挨拶例文を紹介します。

式典や会議の場合

式典や会議の際に黙祷を行う場合の挨拶例文を紹介します。

式典に先立ちまして、このたびの○○(災害や事故など)により犠牲になられた方々のご冥福をお祈りし、黙祷を捧げたいと存ます。
皆様ご起立をお願いいたします。
黙祷。
(黙祷時間経過後)
黙祷を終わります。ご着席ください。

会議の開会に先立ちまして申し上げます。去る○月○日、○○様がご逝去されました。誠に痛惜、哀悼の極みでございます。
ここに故人のご冥福をお祈りし、1分間の黙祷を捧げたいと存じます。皆様ご起立をお願いいたします。
黙祷。
(黙祷時間経過後)
黙祷を終わります。ご着席ください。

葬儀の場合

葬儀で黙祷を行う場合の挨拶例文を紹介します。

それではここで、俗名故○○(故人名)様の安らかなるご冥福を祈り、 黙祷をささげたいと存じます。
皆様ご起立願います。
黙祷。
(黙祷時間経過後)
ご着席ください。

同窓会などの場合

同窓会などで黙祷を行う場合の挨拶例文を紹介します。

残念ながらご出席いただけなかった方の中には、すでにお亡くなりになられた方もいらっしゃいます。
(お名前を読み上げさせていただきます。○○様、○○様…)
同じ時間を共にした同窓生として哀悼の意を込め、黙祷を捧げたいと存じます。皆様、ご起立をお願いいたします。
黙祷。
(黙祷時間経過後)
ご着席ください。

故人名を読み上げる場合は、クラスと名前を読み上げるとよいでしょう。また、時間の都合上、全員の名前を読み上げられない場合は、事前に亡くなられた方の名前を記載した紙などを配布するケースもあります。

「黙祷」のを英語でいうと?

「黙祷」のを英語でいうと?

黙祷の直訳は「silent prayer」となりますが、海外では「a moment of silence」が使用されるケースが多いようです。その他にも下記のような表現が使用されています。

・1分間の黙祷
a minute’s silence
a minute of silence
one minute’s silence
a one-minute silence

・(1分間)黙祷する、黙祷を捧げる
observe a minute of silence
have a minute of silence
hold a minute of silence

・起立して黙祷
stand in silence (for a minute)

海外でも日本と同様に、災害や事件、テロなどの犠牲者の追悼の意をこめて黙祷が行われています。日本より長く、黙祷時間を2分程度としている国もあるようです。海外で式典に参加する際や、外国の方が参加される式典で司会をする際など、上記の表現を覚えておくとよいでしょう。

まとめ

黙祷は、故人や災害、事故などの犠牲者の冥福を祈るため世界中で行われる行為です。目を瞑ったり、合掌したりする方も多いですが、厳密なルールや決まりはありません。基本的には無言で動かず気持ちを込めて祈るとよいでしょう。

ご自身で黙祷の挨拶をされる場合は、参加者が混乱しないよう必要な指示を的確なタイミングで出すよう心がけましょう。

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