「温故知新」の意味・由来とは?使い方と類語・対義語・英語・例文も解説

温故知新
目次

「温故知新」の意味・読み方とは?

「温故知新」の意味・読み方とは?

「温故知新」をより深く理解するために、まずは「温故知新」の意味と読み方を深堀していきましょう。

「温故知新」の読み方とは?

「温故知新」の読み方について、漢字をひとつずつ紐といていきましょう。

「温」の音読みは「オン/ウン」訓読みは「あたた(か)・あたた(かい)・あたた(まる)・あたた(める)/たず(ねる)/つつ(む)/ぬく(い)/ぬく(まる)/ぬく(める)」と読みます。

「故」は音読みで「コ」訓読みで「ゆえ/ことさら(に)/ふる(い)/もと」と読みます。

「知」は音読みで「チ」訓読みで「し(る)・し(らせる)」と読みます。

「新」は音読みで「シン」訓読みで「あたら(しい)・あら(た)/にい/さら」と読みます。

それぞれ4つの漢字「温故知新」の音読みを組み合わせ、「温故知新」は「おんこちしん」と読みます。後述しますが、「温故知新」を「故きを温ねて新しきを知る(ふるきをたずねてあたらしきをしる)」とも読みます。

「温故知新」の意味とは?

次に「温故知新」の意味について、漢字をひとつずつ紐といていきましょう。

「温」は「あたたかい・あたたまる・あたためる・ぬくもり/おだやか・なごやか・やさしい/たずねる・ならう・復習する/つつむ・包み込む」の意味があります。

「故」は「ふるい・むかしの・以前の・以前からの/もとより/理由・原因/わざわざ/亡くなる」を意味します。

「知」は「しる・みとめる・かんじる・わかる/しらせる・しらせ/しりあい/しっていることがら/おさめる・つかさどる/ちえ・考える能力・ものごとの本質を見抜く能力」を意味します。

「新」は「あたらしい・あたらしいものごと・あらたにする・あたらしいものにする・あらたまる」を意味します。

それぞれ4つの漢字「温故知新」の意味を組み合わせると、「温故知新」は「復習する・むかしの・しる・あたらしい」ことから、「昔のことや歴史上のことなどを省みて今一度よく考察し、その振り返りから新たな思考や知識を獲得する」意味です。よって「温故知新」は「故きを温ねて新しきを知る(ふるきをたずねてあたらしきをしる)」とも読みます。

「温故知新」の由来・語源

「温故知新」の由来・語源

「温故知新」の由来と語源について見ていきましょう。「温故知新」の由来は、「論語(ろんご)」から来ています。「論語」とは、今から約2500年前の中国で、儒教をつくりあげた孔子とその弟子たちの言葉が書き記された書物です。「論語」の中に「温故知新」についての記述があるのです。

「温故知新」の語源は「温故知新の意味」の項で解説したように、それぞれ4つの漢字「温故知新」の意味を組み合わせるとわかります。「温故知新」は「復習する・むかしの・しる・あたらしい」ことから、「昔のことや歴史上のことなどを省みて今一度よく考察し、その振り返りから新たな思考や知識を獲得する」が語源です。

「温故知新」の類義語・言い換え

「温故知新」の類義語・言い換え

「温故知新」の類義語・言い換えには、次の6つがあります。
どのようなものがあるのか、ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

「温故知新」の類義語・言い換えその1 「覧古考新」

「温故知新」の類義語・言い換えの1つ目は「覧古考新」。「覧古考新」は「らんここうしん」と読み、「温故知新」の同義語です。中国の正史である「漢書」に由来します。漢書(かんじょ)とは、漢の初代皇帝・高祖から平帝までの231年間の史実が記された書物です。

「温故知新」の類義語・言い換えその2 「彰往察来」

「温故知新」の類義語・言い換えの2つ目は「彰往察来」。「彰往察来」は「しょうおうさつらい」と読み、「昔のことを明確にして、今後についてのことを予測・考察する」意味です。中国・周の時代の占いの書物である「易経」に由来します。易経(えききょう)とは、儒教の経典のひとつでもあります。

「温故知新」の類義語・言い換えその3「観往知来」

「温故知新」の類義語・言い換えの3つ目は「観往知来」。「観往知来」は「かんおうちらい」または「往くを観て来たるを知る(ゆくをみてきたるをしる)」と読み、「過去のことを深く省みて、将来のことを推察する」意味です。中国の春秋時代における思想家・列子(れっし)による書物「列子・説符篇」に記された言葉です。

「温故知新」の類義語・言い換えその4「因往推来」

「温故知新」の類義語・言い換えの4つ目は「因往推来」。「因往推来」は「いんおうすいらい」と読み、「過去に起こった事案から、これから先に起こるであろうことを推測すること」。中国前漢の思想家・揚雄(ようゆう)が著した「楊子法言(ようしほうげん)」に記された言葉です。

「温故知新」の類義語・言い換えその5「継往開来」

「温故知新」の類義語・言い換えの5つ目は「継往開来」。「継往開来」は「けいおうかいらい」と読み、「先人からの知恵などを受け継ぎ、発展させながら将来を切り開くこと」。由来や出典元は明らかになっていません。

「温故知新」の類義語・言い換えその6「承前啓後」

「温故知新」の類義語・言い換えの6つ目は「承前啓後」。「承前啓後」は「しょうぜんけいご」と読み、「学問や事業など昔からのものを受け継いで、未来へと切り開くこと」。「前を承け後を啓く(まえをうけあとをひらく)」とも読みます。中国宋の徽宋帝が、唐の画家・呉道子について評した故事に由来しています。

「温故知新」の対義語

「温故知新」の対義語

実は「温故知新」に合致する対義語はありません。「温故知新」とは、「故きを温ねて新しきを知る(ふるきをたずねてあたらしきをしる)」。「昔のことがらを復習し、その振り返りから新しいことを学ぶ」この意味の反対となると、「昔のことを復習せず、新しいことを学ばない」と、理解不能な意味になってしまうためです。

「温故知新」を英語でいうと?

「温故知新」を英語でいうと?

次に、「温故知新」の英語表現・フレーズを見ていきましょう。「温故知新」の英語表現には次のようなフレーズがあります。
・Developing new ideas based on study of the past.(過去の勉強は将来の発展のベースになる)
・Carrying knowledge into new fields.(知識を新しい分野に取り入れる)
・Keeps cherishing one’s old knowledge so as continually to be acquiring new.(古い知識を大切することにより、新たな知識が手に入る)

英語には「温故知新」と同じ意味の慣用句表現が存在せず、「温故知新」を表現する場合には、英文を作成するしかありません。

「温故知新」の使い方と例文集

「温故知新」の使い方と例文集

「温故知新」は座右の銘で人気だったり、スピーチやあいさつなどの場面でよくつかわれたりする四字熟語です。「温故知新」の使い方とシーン別の例文を見ていきましょう。

「温故知新」の使い方

「温故知新」は座右の銘にしている人が多い人気がある四字熟語で、所信表明や社訓などのビジネスシーンにおいてもよく使われる言葉です。ビジネスシーンだけでなく、日常生活でも多用される、便利で使いやすい四字熟語です。使い方は、例文を見ていきましょう。

「温故知新」を使った例文

「温故知新」を使った例文です。
・スピーチや社訓などビジネスシーンで役立つ「温故知新」の例文
・日常会話における「温故知新」の例文
それぞれに分けて見ていきましょう。

スピーチや社訓などビジネスシーンで役立つ四字熟語「温故知新」の例文

スピーチや社訓などビジネスシーンで役立つ四字熟語「温故知新」の例文

・わが社の社訓は「温故知新」です。イノベーションをおこすには、わが社のこれまでに培ってきた成果や歴史を深く調べて研究することが肝心です。
・卒業おめでとう!君たちは晴れて高等学校を卒業します。皆別々の道に進みますが、学問であれ就業であれ、基本は「温故知新」です。どうかこの言葉を胸に、わが校から羽ばたいてください。

日常会話における四字熟語「温故知新」の例文

日常会話における四字熟語「温故知新」の例文

・現状の困難から逃れ将来に光をもたらすには、過去を紐といて勉強しよう。まさにこれが温故知新である。
・古いものをバカにしないほうがいいよ、温故知新っていうからね。
・新しい知識を勉強するには、以前勉強したことも復習するといいですよ。勉強とは積み重ねだし「温故知新」を心に留めておきましょう。

まとめ

「温故知新」は「故きを温ねて新しきを知る(ふるきをたずねてあたらしきをしる)」意味で、類語には中国の書籍に由来した四字熟語が多く存在します。英語では慣用句が存在せず、文章で表現します。「温故知新」は座右の銘にしている人が多い人気がある四字熟語で、所信表明や社訓などのビジネスシーンにおいてもよく使われる言葉です。

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