「瓢箪から駒」の意味とは?使い方や類語の「棚からぼた餅」もあわせて解説

瓢箪から駒
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「瓢箪から駒」の意味とは?

「瓢箪から駒」の意味とは?

ことわざの意味を正しく理解し、会話の中で用いることは意外と難しいものです。一度は「瓢箪から駒」を耳にしたことがあるという方も、その意味を正確に理解できているとは限らないでしょう。日常的によく用いられる「瓢箪から駒」について、その意味と読み方について詳しく紹介します

「瓢箪から駒」の意味

「瓢箪から駒」とは、「意外なところから思いもよらないものが飛び出すことのたとえ」を指します。正式には「瓢箪から駒が出る」という言葉から来ていますが、現在は「瓢箪から駒」と省略して用いられることが多いです。冗談で言ったことなどが、意図せずに実現してしまったときなどに用いられます。「現実離れしている」「予想を大きく上回る」というニュアンスを含んでいる言葉です。

「瓢簞から駒」の読み方

「瓢箪から駒」は「ひょうたんからこま」と読みます。「瓢箪」と「駒」、どちらの漢字も普段書く機会が少ない漢字ではありますが、読めるようにしておく価値はあります。いずれの漢字も「瓢箪から駒」以外で使われる頻度は少ない言葉になります。

「瓢箪から駒」の由来・語源

「瓢箪から駒」の由来・語源

ことわざにはすべて「由来」が存在します。では、「瓢箪から駒」はどのような由来のことわざなのか。そもそも「瓢箪」と「駒」の意味から「瓢箪から駒」の由来を深掘りします

「瓢箪」と「駒」の意味

「瓢箪」とは、球を2つつなげたような形をしている実です。中身は空洞になっており上部に小さな穴が開いているため、昔は水筒などに用いられていました。また、「駒」とは「馬」を指します。「駒」自体にはいろいろな意味があり、将棋に用いられる「こま」も「駒」を用います。

同じ「こま」でも大きく意味が異なりますが、将棋に用いられる「こま」は戦での布陣を象徴したものであるため、戦のときに移動するために用いられていた「馬」と関係はあります。「瓢箪」と「駒」は一見なんの関係もなさそうな言葉ですが、中国の故事でこの2つが登場する話があります。

「瓢箪」と「駒」の成り立ち・語源

「瓢箪から駒」と由来となった中国の故事成語はこのようなものです。昔、中国の仙人が各地を馬に乗りぶらぶらとしていました。ふと旅の疲れを感じ、疲れを癒やすために休憩をとることに。しかし、移動に使っていた大きな馬の存在を煩わしく思うようになります。そして、その仙人は馬を小さな瓢箪の中に入れてしまいました。そして、また旅を始める折りにその小さな瓢箪から大きな馬を出し、馬にまたがり旅を続けました。

これが、「瓢箪から駒」の由来になった話です。この話から、「とんでもないことが起こる」の意味で用いられるようになりました。小さな瓢箪に大きな馬を出し入れするのは、たしかにとんでもないことですね。ことわざの成り立ちを知ると、言葉の意味がより理解しやすくなります。

「瓢箪から駒」と似た意味のことわざ「棚からぼた餅」について解説!

「瓢箪から駒」と似た意味のことわざ「棚からぼた餅」について解説!

「瓢箪から駒」に似た意味のことわざとして、「棚からぼた餅」などがあげられます。近い意味のことわざを同時に理解することで言葉に対する理解が深まり、日常のコミュニケーションにおいて深みが増します。ここでは「棚からぼた餅」の意味や例文について解説します。

「棚からぼた餅」の意味・読み方

「棚からぼた餅」は「たなからぼたもち」と読みます。意味は「思いがけずに幸運を手に入れたさま」を指します。「瓢箪から駒」の「思いがけないこと」が中立的な意味合いであったのに対し、「棚からぼた餅」は同じ意味合いでもポジティブな意味合いが強い言葉になります。このことわざは「ぼた餅」が幸運の象徴として表現されており、棚からぼた餅が落ちてきて下で眠っている人の口の中に入る様子から生まれたことわざです。

現代の感覚では睡眠中にいきなり口の中にぼた餅が放り込まれたら、嬉しいというより苦しい印象があります。対して昔の人の感覚では、ぼた餅を作るのに用いる砂糖が貴重品だったことから、「なんの努力もしていないのにぼた餅が食べられるなんて思いもよらない幸運!」ととらえ方をします。時代背景を読み取れる点もことわざの面白いところです。

「棚からぼた餅」の例文・英語表現

「棚からぼた餅」の例文を挙げます。「友人からもらった宝くじが当選して棚からぼた餅だったよ。」「思いがけない人脈から、新しいプロジェクトに誘ってもらえて棚からぼた餅だった。」このように、特に努力はしていないのに思いがけない幸運に巡り会う時に用いられます。

また、英語表現は「recceiving a windfall」と言います。「receive」は「受け取る」。「windfall」は「風によって落ちた果物」を指します。「ぼた餅」が「果物」に変わっているだけで、大きなイメージの違いはありませんね

ほかにもある!「瓢箪から駒」に似た意味のことわざについて解説!

ほかにもある!「瓢箪から駒」に似た意味のことわざについて解説!

「瓢箪から駒」と似た意味のことわざは「棚からぼた餅」だけではありません。ことわざのバリエーションは豊富で例をあげるときりがありませんが、その中でも「嘘から出た実」と「ケガの巧妙」について紹介します。

「嘘から出た実」の意味・読み方

「嘘から出た実」は「うそからでたまこと」と読みます。「実」は「誠」や「真」と同じ意味で全て「まこと」と読み、どの漢字を用いても問題ありません。このことわざの意味は「でたらめで言ったことが、図らずも実現されるさま」を指します。「嘘」という漢字が使われているように、「到底あり得ない」とわかりきって発言したことが現実になってしまう様子を指します。

「瓢箪から駒」と「棚からぼた餅」も同様に「思いもよらない」という意味は共通しておりますが、ニュアンスにそれぞれバリエーションがあります。適切なタイミングを見極め、使い分けられるようになりましょう。

「嘘から出た実」の例文・英語表現

「嘘から出た実」の例文を挙げます。「嘘から出た実というのか、来月に大地震が来ると適当に風潮していたら、本当に大きな地震が来た。」このように、確証もなく適当に話していたことが現実になること表しています。ここで言う「嘘」とは「真実と異なること」といった意味ではなく、「確証のないこと」の意味であることに注意しましょう。

また、英語表現は「Many a true word is spoken in just」となります。「jest」は「冗談」のことを指し、直訳すると「多くの真実は冗談で語られる。」となり、たしかに「嘘から出た実」と同じ意味になります。英語圏でも似たことわざがあるのは面白いですね。

「ケガの功名」の意味・読み方

「ケガの功名」は「けがのこうみょう」と読みます。ここでいう「ケガ」とは「怪我」のことを指し、「ふとした過ちやミス」といった意味があります。大失態というニュアンスではないため、現代の言葉で表現すると「ヒヤリハット」程度のミスをイメージしてください。

また、「功名」とは「手柄」を意味し、このことわざの意味は「うっかりミスやちょっとしたミスが、偶然よい結果をもたらすこと。」を指します。「棚からぼた餅」と似たプラスの意味をもつことわざですが、「ケガの功名」はミスや過失が結果としてよい結果を招くというニュアンスであるため、マイナスからプラスへの心理的な動きがあるときに用いることわざです

「ケガの功名」の例文・英語表現

「ケガの功名」の例文を挙げます。「志望校に落ちたが、ケガの功名で第二希望の大学から目標としていた職業に就けた。」「電車に乗り過ごしたが、ケガの功名で駅で旧友に10年ぶりに再会した。」このように、最初ミスだと判断していたことが幸いしてよい結果をもたらすさまを表現します。

また、英語表現は「comes out smelling like a rose」です。直訳すると「バラのような匂いがする」になりますが、英語圏での意味は「困難を切り抜けてよい状態になる」ことを指します。「smell like a rose」で「立派だと見なされる」と言った意味があり、「ケガの功名」と同じくマイナスからプラスへの気持ちの動きがニュアンスに含まれた言葉になります

「瓢箪から駒」を英語でいうと?

「瓢箪から駒」を英語でいうと?

「瓢箪から駒」の英語表現について紹介します。英語に直すと「something bordering on the miraculous」という表現になります。「miraculous」は「奇跡的な」を指し、「瓢箪から駒」が出てくる奇跡的な状態を直接的に表現しています

「瓢箪から駒」の使い方と例文集

「瓢箪から駒」の使い方と例文集

「瓢箪から駒」の日常的な使い方と具体的な例文を紹介します。似た意味のことわざと比較すると、そのニュアンスの違いをより正確に理解できます

「瓢箪から駒」の使い方

よく使われる形式としては、語尾に「瓢箪から駒だ。」をつける形です。使われるタイミングは思いがけない出来事が起こったときです。「棚からぼた餅」や「ケガの功名」ほど実際に起きた事柄に対してプラスのイメージをもつことはありません。起きた事柄に対してニュートラルな立場をとっているときに使われます

「瓢箪から駒」の例文

「瓢箪から駒」の使い方の一例を挙げます。「彼と同じ部署で働くことになるなんて、瓢箪から駒だったよ。」「彼女が退職するなんて、瓢箪から駒だね。」このように、驚きを表現するときに用います

まとめ

「瓢箪から駒」をはじめとすることわざの意味を理解することで、日常で用いる語彙の幅が広がります。「瓢箪から駒」から「棚からぼた餅」や「ケガの功名」へと似た意味のことわざを深掘りすることで、日本語の理解が深まります。わからない言葉が出てきたら、まず検索することをオススメします!

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