英雄色を好むの意味と使い方とは?由来・類語・対義語・英語表現を例文解説

「英雄色を好む」の意味と使い方とは?由来・類語・対義語・英語表現を例文解説
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「英雄色を好む」という言葉をご存じでしょうか。耳慣れない言葉だと感じた方も多いかもしれません。ここではこの言葉の使い方や類語・対義語・英語表現に加え、この言葉と関係の深い物質である「テストステロン」についても徹底解説します!

目次

「英雄色を好む」の意味とは?

「英雄色を好む」の意味とは?

「英雄色を好む」という言葉を使った事はあるでしょうか。日常生活ではあまり聞きなれない言葉かもしれませんね。このような普段聞き慣れない言葉の意味を把握することで、本や映画などでたまに出てくる表現を理解できるようになります。知らない言葉が出てきて詰まった経験がある方は必見です。ここでは「英雄色を好む」の意味について深掘りします

「英雄は全てに精力的で、色事を好む傾向がある」という意味

「英雄色を好む」の意味は「英雄は精力が溢れているため、女色を好む傾向が強い傾向があること」です。主人公が派手に女遊びをする物語などで、「英雄色を好む」に当てはまるキャラクターが思い浮かぶ方もいるのではないでしょうか。 普段英雄と称えられている人間が恋愛方面においても精力的に活動している様を見た時に、「英雄色を好むだね。」のような使われ方をします。典型的な英雄といえる人間が周囲にいることは少ないですが、日常生活や仕事や勉強、スポーツにおいて何らかの成果を上げている人に対して使うことは可能です。

「英傑色を好む」という表現もある

「英雄色を好む」と同じ表現として「英傑色を好む」という言葉もあります。「英傑」の意味は「知力、勇気などの優れている人」の事を指すため、「英雄」と同じ意味であるととらえて問題ありません。織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の3人を合わせて「三英傑」と呼ぶ例などがありますが、日常生活に浸透しているのは「英傑」よりも「英雄」の方かもしれません。「英雄色を好む」と同時に「英傑色を好む」も押さえておきましょう。

参照:Weblio辞書「英雄色を好む」

「英雄色を好む」の読み方

「英雄色を好む」の読み方

「英雄色を好む」は「えいゆういろをこのむ」と読みます。ここで言う「色」は「色欲」や「色事」といった熟語と同じ意味で使われています。「色」にはさまざまな意味がありますが、ここでいう「色」は「男女間の情欲」という意味を表します。この漢字は小学校1年生ですでに習う漢字ですが、言葉の意味に関してはより深いものがあります。例えかんたんな漢字でもその漢字が持つ意味を改めて確認すると意外なものが隠れていたりして面白いですね。

「英雄色を好む」の由来・語源

「英雄色を好む」の由来・語源

英雄色を好むの由来には明確なものはありません。しかし、世界中いろいろなところで使われていることわざでもあります。このことわざのモデルとして挙げられるのが日本の武将の豊臣秀吉や織田信長です。英雄が女好きであるという定説は、世継ぎが関連しているといわれています。英雄は世継ぎとなる子息をたくさんつくるために一夫多妻になる傾向があります。この状態が世間の目から「英雄は女好き」という印象を与えるには十分すぎる根拠となったでしょう

「英雄色を好む」の類義語・言い換え

「英雄色を好む」の類義語・言い換え

ここでは「英雄色を好む」の類義語を2つほど紹介します。これから紹介する言葉は、俗にいう「気が多い男性」を肯定するものばかりです。現代社会の流れにおいては、コンプライアンスや社会のルールが重視される傾向にあります。そのためこういった言葉は、社会の流れに逆行しているともいえるでしょう。 「英雄色を好む」の類語や言い換え表現に触れることで、 昔の人々と現代人の価値観のギャップをうかがい知れます

「女遊びは芸の肥やし」

「女遊びは芸の肥やし」は「芸を身につける上で、女遊びをすることは有益である」という意味を持ちます。ここでいう「芸」とは主に「演芸」のことを指し、当時の舞台役者に対して使われた言葉です。現代においても、芸人さんや俳優さんに対して用いられることもあります。しかし時代の流れとして、所帯を持った男性が他の女性になびくことは倫理的に許されないという価値観が強まっています。そのためこういった言葉が会話の中で出てくることが少なくなっているという背景があります。「女遊びは芸の肥やし」という考え方が正しいかどうか置いておいて、そのような価値観が許されている時代もあったことを知っておいても損はないでしょう。

「浮気は男の甲斐性」

「英雄色を好む」のもう1つの言い換え表現として、「浮気は男の甲斐性」という言葉もあります。「甲斐性」とは「物事をやり遂げようとする気力が根性」または、「働きがあって頼もしい気性」のことを表します。「浮気」というネガティブな言葉と、「甲斐性」というポジティブな言葉がイコールで繋がっていることに違和感を覚えると思いますね。「浮気は男の甲斐性」という言葉に違和感を覚えることこそが現代的な価値観を持っていることの証明になりますが、昔は浮気に対して寛容な見解があったことを、この言葉が証明しています

「テストステロン」とは?

「テストステロン」とは?

「テストステロン」という物質をご存知でしょうか。実は「英雄色を好む」と関係が深い物質になります。この物質は人の行動を左右する程の影響力を持つもので、まさに「英雄色を好む」の源と言っても過言ではありません。ここでは「テストステロンとはどういう物質なのか」についてと、「テストステロンが担っている役割」について紹介します

男性ホルモンの一種

「テストステロン」を端的に説明すると「男性ホルモン」の一種です。男性ホルモンは女性にも存在しますが、男性の方が分泌量が多いです。また、男性らしい体つきを作るのに不可欠なホルモンとなっており、生物の性を決定する上で非常に重要な物質になります。テストステロンの原料はコレステロールで、その分泌量は脳によってコントロールされています。テストステロンの正体が分かったところで、次にその役割についてみていきましょう。

「テストステロン」が担う役割

テストステロンの役割は多数ありますが、ここでは2つを抜粋して紹介します。1つ目は「骨格や筋肉の成長促進作用」、2つ目は「性欲・性衝動の亢進作用」になります。それぞれ紹介します。1つ目は「骨格や筋肉の成長促進作用」についてです。思春期において急に身長が伸びたり筋肉量が増えるのは、 成長ホルモンと男性ホルモンの相互作用であると考えられています。しかし、あくまでバランスが大切で男性ホルモンの量が増えすぎてしまう事で、身長の発達を遮ってしまう可能性があります。2つ目は「性欲・性衝動の亢進作用」についてです。 異性を惹きつける効果があるフェロモンの生合成や性的興奮にスイッチを入れるドーパミンという神経伝達物質を増やす作用があります。このような作用が相まって「英雄色を好む」という特徴が表に現れてきます

「英雄色を好む」の対義語

「英雄色を好む」の対義語

「英雄色を好む」という言葉には、「社会的な権威や力と女好きであることが両立している」といったニュアンスがありました。ここで紹介する対義語は、 そういった考えとは対照的な言葉になります。 ここでは 「英雄色を好む」の対義語を2つ紹介します

「色気より食い気」

「色気より食い気」とは、「食欲の方が性欲よりも強い」という状況を表しています。異性に好かれることよりも、食べることの方に価値観を置いている人を表現する言葉です。比較対象は異なりますが「花より団子」も食欲が強い人を表現する言葉です。これらのことわざは「食欲」にフォーカスが当たっているといえます。

「色男金と力はなかりけり」

「色男金と力はなかりけり」は「女に好かれるような美男子は、財力も腕力もない」という意味です。女性にモテるイケメンでかつお金も持っている男性も存在するので、そういった男性に対しては「英雄色を好む」という表現が適切になります。いずれにせよ「色男金と力はなかりけり」は女性にモテる男性をからかって言うことわざであるため、このことわざに当てはまる男性がいたとしても、あえてこの表現で形容することは避けた方がよいかもしれません。

「英雄色を好む」を英語でいうと?

「英雄色を好む」を英語でいうと?

「英雄色を好む」の英語表現としてここでは2つ紹介します。 英語においても似た意味の表現方法があるのは面白いですね。

「womanizers」で「女道楽」

1つ目の表現法として「womanizers」があります。意味は「女道楽をする男」という意味になります。「All great men are also great womanizers.」と文で「英雄色を好む」という意味になります。直訳すると「全ての立派な男たちは、広くあまねく女道楽である。」 と訳されます。

「sensual pleasures」で「色事」

2つ目の表現法として「sensual pleasures」があります。意味は「色事、酒色」という意味となり、 「Great men have great fondness for the sensual pleasures.」という文で「英雄色を好む」という意味になります。直訳すると「立派な男たちは、色事がすきである。」 と訳されます。

「英雄色を好む」の使い方と例文集

「英雄色を好む」の使い方と例文集

ここでは「英雄色を好む」の使い方や例文を紹介していきます。 現代的な価値観にはそぐわないことわざであるため、使うタイミングには注意が必要です。

「英雄色を好む」の使い方

「英雄色を好む」は英雄とされる人物を肯定するときに使われます。現代においてはそれなりに実績も出ていて、かつ女性にモテる男性に対し使われることが多いです。また、一途な男性というよりも気が多い男性を表現しています。このように、 女好きであるという特徴が英雄の特徴の一部であるという理屈を用いて、女好きであることを肯定している言葉であるともいえます

「英雄色を好む」の例文

「英雄色を好む」の例文を2つ紹介します

例文
  • 長期遠征から帰ってきてすぐに女遊びだなんて、彼は英雄色を好むを地で行くね。
  • 英雄色を好むとはよくいったもんだ。彼は金と権力を持った瞬間に女付き合いが変わった。

まとめ

「英雄色を好む」は、「 英雄は全てにおいて積極的で、女遊びを好む傾向がある。」という意味の言葉です。気が多いことを肯定的にとらえる言葉であるため、現代的な価値観にはマッチしていないといえるでしょう。このように言葉の意味を深く把握することで、その言葉を使うタイミングや相手を判断できるようになります。少しでもわからない言葉があったら、すぐに検索してみるようにしましょう!

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