月並みの意味や使い方とは?語源・類語・英語表現を例文を交えて紹介

「月並み」の意味や使い方とは?語源・類語・英語表現を例文を交えて紹介
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月並みという言葉はよく聞く表現ですが、実際の意味をご存知でしょうか。今回の記事では「月並み」の意味を解説し、実際の使い方について。例文を交えながら解説します。私生活やビジネスの場でも使える言葉なので、知っておいて損はありませんよ。

目次

「月並み」の意味とは?

「月並み」の意味とは?

まず、「月並み」の持つ意味と相手に与える印象について解説します。「月並み」は普段なんとなく使っている言葉ですが、言葉の与える印象を理解せずに使ってしまうと、誤解を与える可能性もあります。なので、正しく使うためにも、どのような場面で使うかも含めて理解するようにしてください。

意味は平凡、ありふれたこと

「月並み」には、平凡・ありふれたことという意味があり、ありきたりでつまらない様子をあらわす表現です。ちなみに、「月並み」は月に一度必ず行う変化のない様子をあらわしているので、ここでの「月」は夜空に浮かぶものではなく、1月、2月の「月」を指しています。つまり、例外はありますが、基本的に月例業務などは「月並み」な業務に近いと言えるのです。

相手に否定的な印象を与える言葉

「月並み」は平凡でありきたりな様子をあらわしているので、相手につまらない、退屈な印象を与えることが多く、否定的な表現だと言えるでしょう。つまり、「月並み程度にできました」は「平凡レベルならできました」と捉えられるので、使い手はポジティブなつもりでも、受け手はネガティブに受け取るので、使う際には注意が必要です。

参照:Weblio辞書「月並み」

「月並み」の語源・由来

「月並み」の語源・由来

「月並み」が平凡でつまらない様子をあらわす言葉として使われるようになったのは、正岡子規が単調な俳句に対して「月並調」「並俳句」だと発したことが由来だといわれています。ちなみに、当時は俳句を詠む「月並みの会」と呼ばれた月に一度の会合があり、「月並み」の語源となった会だといわれています。

「月並み」の類義語・言い換え表現

「月並み」の類義語・言い換え表現

ここでは「月並み」の類義語について紹介します。類義語を知ることで、「月並み」を知らない人にも、類義語を用いてわかりやすく教えられるので、セットで覚えておくことをおすすめします。

ありきたり

「ありきたり」はもとからあって珍しくないという意味があるので、ありふれたや平凡なという意味を持つ「月並み」と類語の表現と言えます。基本的な意味合いは同じですが、一般的には「ありきたり」の方が否定的な意味が強い印象を受けるので、使う際には十分注意しましょう。

月例

「月例」は月に一回の決まりごととして使われるので、決まりごとのように変化のない様子をあらわす「月並み」と類義語の関係と言えます。ちなみに、前述の通り「月並み」は月に一度行われていた俳句の会を基に生まれた言葉なので、語源も含めてセットで覚えるようにしましょう。

陳腐

「陳腐」はありふれていてつまらないことという意味を持つ言葉なので、平凡でつまらない様子をあらわした「月並み」の類義語となります。ただ、「陳腐」には古臭いという意味もあるので使う場面によっては「陳腐」の方が適している場合もあるでしょう。

「月並み」の対義語・反対語

「月並み」の対義語・反対語

「月並み」は平凡でありふれた様子をあらわすので、対義表現としては一風変わって類を見ない様子が挙げられます。しかし、意味は似ていても言葉の持つニュアンスによっては相手に与える印象が変わります。ここでは、「月並み」の反対表現をそれぞれ紹介しますので、どんな場面で使い分けるのかを想像しながら見ていただけると幸いです。

非凡

「非凡」には一般の人よりも優れているという意味があります。まさに平凡な様子をあらわす言葉である「月並み」は「非凡」とは反対語の関係だと言えるでしょう。ちなみに、普通ではなく優秀な様子をあらわす「超凡」という単語もあります。「非凡」と似ている言葉なので、セットで覚えてボキャブラリーをアップさせましょう。

風変わり

「風変わり」は、状態や様子などが一般と違って奇妙な様をあらわしています。優れているというよりは、ちょっと変わっていると表現が当てはまるので、「非凡」とは違った意味を持つ「月並み」の反対語だと言えます。

前代未聞

「前代未聞」は、過去に聞いたことのない、前例のないことがらをあらわした言葉になります。変化のなくありふれたという意味を持つ「月並み」と反対語の関係にあると言えます。ちなみに「前代未聞」は否定的な表現で使われるイメージがありますが、前例がなく革新的な様子をあらわす言葉として使うことも多いです。なので、必ずしも否定的な意味だけではないのであわせて覚えておきましょう。

「月並み」の英語表現を例文とともに解説

「月並み」の英語表現を例文とともに解説

ここでは「月並み」の英語表現について解説します。「月並み」を英語で表現する場合は、類義語表現を利用します。「月並み」は否定的な要素を持つ言葉なので、紹介する英文も近い表現の文章を紹介します。今回紹介する英文をうまく活用するようにしてください。

彼は平凡な人間だ

『He is an ordinary human being』この英文では「月並み」を平凡の意味合いで使用しています。「ordinary」には普通な、平凡な意味があるので、「月並み」を英語で表現する言葉として適しています。

ありふれた意見が飛び交う会議

『The meeting where a common opinion flies』「月並み」の持つ、ありふれたという意味を用いた英文です。この英文で「月並み」を表現しているポイントは、一般的、ありふれたという意味を持つ「common」を用いている部分となります。

「月並み」を自分が主体で使う場合の使い方・例文

「月並み」を自分が主体で使う場合の使い方・例文

「月並み」は主語が誰になるかで、使い方や意味合いが変わります。ここでは、「月並み」を使う場合の主語を自分にした場合を、例文を用いて解説します。

月並みな表現で恐縮ですが

「月並みな表現で恐縮ですが」は、ものごとを何かに例えて説明する際に使用する表現です。「月並みな表現で恐縮ですが」と一言添えると、相手にこれから例えて説明しますよ、という合図にもなります。そのため、自分の話に耳を傾けさせる言葉としても使えるので、覚えておくと会話のバリエーションが増えて便利ですよ。

自分のアイデアは月並みなものしか浮かばない

自分のアイデアや考え方に自信がないような時に使う言葉です。否定的でネガティブな人間という印象が強くなるため、極力使用しないことをおすすめします。もし使用する場合は、目上の相手に対して謙遜の意味合いで使うくらいにとどめた方がよいでしょう。

「月並み」を他人に対して使う場合の使い方・例文

「月並み」を他人に対して使う場合の使い方・例文

次に「月並み」の主語を相手に変えた場合の使い方を例文を用いて解説します。結論を先にお伝えすると、相手に対して「月並み」を使う場合、使い方によっては誤解を招くことがあります。否定的な意味合いであることを前提に、自分がその言葉を受け取った場合どう思うのか?という視点も踏まえて、例文を見るようしてください。

彼の作品は月並みで他の作品と変わらない

芸術品や美術品などを見た後、批判の意味を持つ例文です。冒頭でお伝えした通り、否定の意味合いが強くなるので、本人のいないところで使われることが多いでしょう。ただし、否定のレベルが強いので、本人が聞いてなくても、周囲の印象が悪くなる可能性が高いので、使う際に組み合わせる言葉なども慎重に選ぶようにしてくださいね。

月並みだと思ってもまずは発言してみましょう

「月並み」を否定的に使用していますが、聞き手の心理的なハードルを下げるために使用している例文です。ここで言う「月並みな発言」は、つまらない発言、ありふれた発言と捉えられます。しかし、例文のように、まずは意見を発することを重視するようなシチュエーションであれば、聞き手の気持ちが楽になる部分もあるので、相手に対して「月並み」を使っても問題なく、上手な使い方だといえるでしょう。

まとめ

「月並み」という言葉は、基本的には否定的な意味として使われることが多い言葉です。ゆえに、使い方を誤ってしまうと人間関係において厄介なトラブルを引き起こしかねません。しかし、使う場面や相手を見極めれば、相手の心の負担を軽減させられる言葉でもあるので、今回の記事を参考にうまく使いこなせるようになりましょう。

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