「百聞は一見にしかず」の意味とは?使い方と類義語・由来・英語表現を解説

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    なんとなく意味はわかるけれど、詳しい意味や由来は説明できない。そんな「百聞は一見にしかず」という故事成語について解説します。意味や類義語・由来と共に「百聞は一見にしかず」の続きについてもお伝えしますので、最後まで読んでくださいね。

    目次

    「百聞は一見にしかず」の意味とは?

    「百聞は一見にしかず」の意味とは?

    「百聞は一見にしかず」は「人から何度も聞くより、実際に自分の目で見たほうがよく理解できる」という意味を表す言葉です。「どんなことも、自分の目で確かめてみるべきだ」という教えからきた故事成語です。

    ちなみに故事成語とは、歴史上の出来事(主には中国の古典)から生まれた、ことわざや慣用句のことをいいます。

    「しかず」は漢字で「如かず」

    「百聞は一見にしかず」は「百聞は一見に如かず」と漢字で書くこともありますので、覚えておきましょう。「如く(しく)」は「及ぶ、匹敵する、到達する」の意味を持つ言葉です。

    「百聞」「一見」「しかず」の意味

    「百聞は一見にしかず」の用語の意味を、1つずつ説明します。

    「百聞」は漢字の意味のとおり、「数多く聞く、何度も聞く」です。

    「一見」は「一度見ること、ちょっと見ること」を意味します。「一見」にはこれ以外にも「初めてであること、初めて会った人」の意味があります。この意味を表す場合は「いちげん」と読むため、注意が必要です。「一見(いちげん)さんお断り」のように使われます。

    「しかず」は、「及ぶ、匹敵する、到達する」の意味を持つ「しく」を否定形にした「しかず」で、「及ばない、匹敵しない」という意味を表します。

    「百聞」や「一見」、「しかず」の意味が組み合わさり「百聞は一見にしかず」で「数多く聞くことは、一度見ることに匹敵しない」、つまり「人に聞くよりも自分で一度確かめてみるべきだ」の意味を表しているのです。

    「百聞は一見にしかず」の読み方

    「百聞は一見にしかず」の読み方

    「百聞は一見にしかず」は「ひゃくぶんはいっけんにしかず」と読みます。「一見」も、「しかず」を漢字で書いた「如かず」も、別の読み方がありますので、間違えないように覚えておきましょう。

    「百聞は一見にしかず」の由来・語源

    「百聞は一見にしかず」の由来・語源

    故事成語「百聞は一見にしかず」の由来について説明します。また、「百聞は一見にしかず」には続きがあることをご存じですか?どんな続きなのか、続きの文章とその意味もあわせて見ていきましょう。

    由来は「漢書」の「趙充国伝」

    「百聞は一見にしかず」の由来は、中国の歴史書である「漢書(かんじょ)」の「趙充国伝(ちょうじゅうこくでん)」です。趙充国は、前漢時代の将軍で、「百聞は一見にしかず」は趙充国が言った言葉だと書かれています。

    「百聞は一見にしかず」が登場する「趙充国伝」の原文と現代語訳を見てみましょう。「百聞は一見にしかず」は、漢の宣帝が必要な兵力や戦略を尋ねたことに対する、趙充国の返答の中に出てきます。

    漢文
    「充国曰、百聞不如一見、兵難隃度、臣願馳至金城、図上方略。」

    現代語訳(意訳を含みます)
    「趙充国はこう言った。百聞は一見に及びません。前線は遠く戦略を立てるのは難しいため、願わくは私が金城に向かい、戦略を立てましょう。」

    この文章を由来として、「何度も聞くよりも、一度見た方がよくわかる」という意味を表す故事成語となっています。

    「百聞は一見にしかず」には続きがある?

    「百聞は一見にしかず」には下記のような続きがあります。

    百聞は一見にしかず(何度も聞くより、自分の目で見てみるべきだ)
    百見は一考にしかず(何度も見ても、考えなければ意味がない)
    百考は一行にしかず(何度も考るよりも、一回行動に移すべきだ)
    百行は一果(効)にしかず(何度行動するよりも、一度成果を上げることが重要だ)
    百果(効)は一幸にしかず(何度成果を上げても、幸せにつながらなければいけない)
    百幸は一皇にしかず(自分の幸せだけではなく みんなが幸せになることが大切だ)

    「百聞は一見にしかず」の続きは、「漢書」の「趙充国伝」に記載された言葉ではなく、後に創作で加えられたものだといわれています。

    「百聞は一見にしかず」の類義語・言い換え表現

    「百聞は一見にしかず」の類義語・言い換え表現

    「百聞は一見にしかず」の類義語を、使用例を交えながら紹介します。「百聞は一見にしかず」と同じ意味を持つ四字熟語もありますので、一緒に覚えておきましょう。
    ・論より証拠
    ・百聞一見
    ・見ると聞くとは大違い

    類義語1.論より証拠

    「論より証拠」は「あれこれと論じるよりも、証拠を出したほうが物事が明確になること」を表すことわざです。「論」は「意見、議論すること、考えること」という意味です。「信じられないのはわかるが、このデータを見れば論より証拠、理解できるだろう。」のように使います。

    類義語2.百聞一見

    「百聞一見」は、「百聞は一見にしかず」が四字熟語になったものです。「百聞は一見にしかず」と同じように「何度も人から聞くより、自分の目で確かめたほうがよい」という意味を表します。「ここで議論しているより、百聞一見。実際に見に行ってみよう。」のように使います。

    「見ると聞くとは大違い」は、「聞いて想像することと、実際に見みるのとでは大きな差がある」という意味のことわざです。また、「噂や世間の評判と事実が異なること」の意味もあります。「見ると聞くとは大違い。きれいな店だと聞いていたのに、掃除もしない不衛生な店だった。」のように使用します。

    「百聞は一見にしかず」の英語表現

    「百聞は一見にしかず」の英語表現

    「百聞は一見にしかず」は英語で下記のように表現できます。
    ・「A picture is worth a thousand words」
    ・「Seeing is believing」
    ひとつずつ見ていきましょう。

    「A picture is worth a thousand words」

    「A picture is worth a thousand words」は、直訳すると「一枚の絵は千の言葉に匹敵する」という意味で「百聞は一見にしかず」と同じ意味を表す英語のことわざです。「worth」は「~の価値がある、~に値する、~の財産がある」という意味の単語で、「worth a thousand words」で「千の言葉に値する」を表しています。

    「Seeing is believing」

    「Seeing is believing」は直訳で「見ることは信じることだ」という意味を表します。「A picture is worth a thousand words」と同じく、「百聞は一見にしかず」の意味を表す英語のことわざです。

    「百聞は一見にしかず」の使い方と例文集

    「百聞は一見にしかず」の使い方と例文集

    「百聞は一見にしかず」の使い方と例文を見ていきましょう。「百聞は一見にしかず」は、日常会話やビジネスシーンでも使いやすい言葉ですので、実際に使用するときの参考にしてくださいね。

    「百聞は一見にしかず」の使い方

    「百聞は一見にしかず」は、会話のなかで「実際に見ると違う」ことや、「聞いたり話したりするより、見て(やって)みよう」と言いたいときに使う言葉です。前後の文脈や相手との会話で「見ると違うよ、やってみよう」と伝えるときに使用するといいでしょう。

    「百聞は一見にしかず」の例文

    「百聞は一見にしかず」を使った例文を紹介します。
    ・公園の花畑がきれいだとは聞いていたが、百聞は一見にしかず、本当に素晴らしい景観だ。
    ・あの店が繁盛しているなんて信じられない。百聞は一見にしかずというし、見に行ってみよう。
    ・百聞は一見にしかずというでしょう!文句を言う前に自分で確認してみたらどう?。

    まとめ

    「百聞は一見にしかず」は「人から何度も聞くよりも、自分で一度見た方がよく理解できる」という意味を表す故事成語です。座右の銘としても有名な言葉ですので、「漢書」の「趙充国伝」が由来の言葉であることや、類義語もあわせて覚えておくとよいでしょう。ビジネスシーンではもちろん、日常会話でも使える表現ですので、ぜひ会話に取り入れてみてくださいね。

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