「懸念」の意味と使い方とは?類語・英語表現も分かりやすく例文紹介

    URLをコピーする
    URLをコピーしました!

    「懸念」という言葉は、ニュースや新聞でよく耳にしますが、ビジネスシーンでも頻繫に使われます。しかし、言い換えが多く、それぞれ少しずつ意味が異なります。今回は正しい意味や使い方を例文付きで紹介します。この機会に、しっかり押さえておきましょう。

    目次

    「懸念」の読み方

    「懸念」の読み方

    「懸念」という言葉には読み方がいくつかあります。こちらでは一般的な読み方と漢字の意味にも着目して、紹介します。

    一般的には「けねん」

    「懸念」の読み方は「けんねん」や「けんにょ」などがあります。時代ともに読み方が変わったため、複数の読み方はありますが、どれも意味は同じです。現在では、一般的に「けねん」と読みます。

    漢字の詳しい読み方や意味

    漢字の詳しい読み方や意味を見ていきましょう。「懸」は音読みでは「けん」や「け」と読み、訓読みでは、「かける」と読みます。意味としては、「物に引っかかる」や、「気にかける」といった意味があります。「念」は音読みでは「ねん」、訓読みでは「おもう」と読みます。こちらは、「注意すること」や、「常に心のなかで考えていること」といった意味を表しています。これらの意味から、「懸念」という言葉は「心に残ることに気をかける」という意味になり、現代で使われる「心配する」や「不安に思う」といった使い方に繋がります。

    「懸念」の意味とは?

    「懸念」の意味とは?

    「懸念」という言葉は「将来に関して不安に思うこと」といったネガティブな意味を持ちます。こちらでは、細かいニュアンスを紹介します。

    先のことを心配すること、不安に思うこと

    「懸念」とは気になって心配・不安になることを表す言葉です。一般的にはまだ解決されていない将来の問題に対して、気にかかるという意味で使われ、ネガティブなニュアンスを含んでいます。また、注意が必要なのは、未来に起こりうる出来事に対して使う言葉なので、現在起こっている出来事には使えません。注意しましょう。

    心がとらわれること、執着すること

    また、もともと仏教用語だったこの「懸念」は心の集中を意味し、執着すること、心が何かに囚われてしまうという意味もあります。こちらの意味は現在ではあまり使われませんが、念のためおさえておきましょう。

    「懸念」の語源・由来

    「懸念」の語源・由来

    「懸念」の由来は仏教用語から来ているといわれています。仏教では、修行の際などに「集中させる、執念」といった意味合いで「懸念」という言葉が使われていました。こちらでは「懸念」の語源やもともとの意味などを紹介します。

    もともとは仏教用語

    「懸念」の語源は仏教からでした。仏教においては「心が離れないこと」、「一点に心を集中させること」を表す言葉でした。仏教用語で使われる「念」には「注意深くあること」という意味があります。そのため、「懸念」のもともとの意味は「集中すること」「修行以外のことがらに囚われないこと」といった「集中」や「執念」に近いニュアンスで使われていました。このように古くは、ネガティブな意味で使われていなかったものと考えられています。

    心がひっかかること

    仏教では心を集中させる・執念といった意味合いがありましたが、現代では反対の意味で使われることが多いです。これは、執着も度が過ぎれば心配につながるということと、身近な人やモノほど執着してしまい、離れがたいという意味に変わり、「心配する」「不安に思う」という心に引っかかることの意味が強調され、ネガティブ意味へと時代と共に変化してきました。

    「懸念」の使い方と例文

    「懸念」の使い方と例文

    「懸念」は基本的に目上の人に用いるのが適切です。主にフォーマルな場で、不安に思うことを表現できる丁寧な言葉遣いとして用いられます。こちらで、正しい使い方を例文とともに紹介します。

    未来に起こりうる出来事を心配する場合に用いる

    「懸念」は今の起きていることを心配することではなく、未来に起こりうる出来事について、不安になったり、注意したりというニュアンスがあります。
    ・計画の詰めの甘さは大きな懸念材料だ。
    ・事態の悪化を懸念する。
    ・災害の影響が各地で懸念される。

    問題点や不安な点を指摘する際に用いる

    「懸念」はフランクな場や同僚・後輩に使うことには適していない言葉です。基本的には目上の人に使う、丁寧な言葉なので、ビジネスや公的なやりとりといったフォーマルな場において、自分が抱いている不安な点を丁寧に指摘したい際によく用いられます。
    ・計画の懸念点は払拭しなければなりません。
    ・このままでは、製品の品質が落ちてしまうことが懸念されます。
    ・この問題について懸念を抱く声が多い。

    「懸念」の類義語と対義語

    「懸念」の類義語と対義語

    ここまで「懸念」の意味と使い方を見てきましたが、この言葉には多くの類義語対義語があります。この機会に細かい違いや使い方を押さえておきましょう。

    類義語「危惧」・「憂慮」の意味

    まずは、類義語から見ていきましょう。

    「懸念」の類義語の一つである「危惧」は「悪い結果にならないか心配し、恐れること」です。「懸念」は将来に対して不安に思うことでしたが、「危惧」の場合、具体的なある対象がはっきり決まっています

    「憂慮」は「心配して思案すること」です。「憂慮」と「懸念」の違いとしては、「懸念」は未来を心配することに対して、「憂慮」は今起こっていることに関して不安に思う、状況が悪化しないか心配するというニュアンスを含んでいます。

    「危惧」
    ・計画の失敗を危惧する。
    ・スケジュールの遅れを危惧する。
    ・危惧していたことが的中した。
    「憂慮」
    ・憂慮すべき事態に直面する。
    ・少子高齢化など、日本の未来を憂慮する。
    ・事態の経過には憂慮して、進めていくべきだ。

    対義語の「安堵」・「放念」

    それでは、続いて対義語を見ていきましょう。「懸念」は不安に思う気持ちなので、その対義語として「安堵」や「放念」があります。

    「安堵」は「気がかりなことがなくなり、安心すること」で、「放念」は「心にとめないこと」「忘れること」を意味します。また、「放念」は年賀状や暑中見舞いなどの挨拶でも使われます。

    「安堵」
    ・問題が解消されて、安堵した。
    ・プロジェクトが無事に終わり、チームに安堵感が広がった。
    ・家族の無事が分かって、安堵の表情を浮かべた。

    「放念」
    ・もし無理であれば、この話はご放念ください。
    ・さきほど送ったメールについて、誤りがあったためご放念くださいませ。
    ・(年賀状などのあいさつで)ご無沙汰しております。私は元気に過ごしております。どうぞご放念ください。

    「懸念」の英語表現

    「懸念」の英語表現

    「懸念」の英語表現を紹介します。英語でメールをやりとりする際にも使うことのある言葉なので、押さえておきましょう。

    concerrn

    「懸念」の英語訳は「concern」です。この「concern」は動詞としても名詞としても使えます。名詞の場合、a matter of concernで「心配ごと」、a concern for~で「~の懸念」という意味になります。また、動詞ではI’m concerned about~で「(私は)~を懸念しています。」という意味になります。

    concerrnを使った例文

    それでは、「concern」の使い方をもう少し詳しく例文で紹介します

    ・Global warming have recently become a public concern.(地球温暖化は近年では公共の懸念事項となっている。)
    ・I am cocerned about money.(私はお金について心配している。)
    ・He seems have some concerns.(彼は心配事を抱えているようだ。)

    まとめ

    「懸念」は主に「不安に思うこと、心配すること」という意味で使われます。ビジネスシーンでは、フォーマルな言葉で自分の心にひっかかることを指摘できます。また、類義語も豊富でさまざまな言い換えができるので、覚えておきましょう。
    今後もこの記事を参考にして、間違った使い方をしないように、気をつけましょう。

    ビジネス動画チャンネル「先輩と後輩のまよちゃん」

    やたらと会社の先輩に「~してください」と命令してくる後輩

    やたらと先輩に「左様でございます」を使ってくる後輩

    やたらと先輩に「頑張ってください」を使ってくる後輩

    笑いながらビジネス用語やマナーを覚えられる!先輩と後輩のまよちゃんのYouTubeチャンネルはこちら

    この記事が気に入ったら
    フォローしてね!

    よかったらシェアしてね!
    URLをコピーする
    URLをコピーしました!
    目次
    閉じる