「所感」の意味と使い方|類語「感想」との違い、書き方や英語表現を例文解説

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    「所感」とは、ものごとに触れて感じたことです。ビジネスシーンでは「所感を述べる」や「年頭所感」などの言葉を耳にする機会が多く、出張報告書や日報などの提出書類には「所感」を求められます。類義語とともに意味を知って、正しく使いましょう。

    目次

    「所感」の意味とは?

    「所感」の意味とは?

    「所感」とは、ものごとに触れて感じたことや、思い浮かんだことをいいます。

    「感想」と似ていますが、ふと湧いた気持ちから一歩踏み込んで考えてみる、対策を述べることも「所感」です。ビジネスシーンでは自分が思ったことや感じたことを業務に活かすことが求められるため、「所感」を書いて提出する機会が多くあります。

    「所感」の由来・語源

    「所感」の由来・語源

    「所感」とは元々は仏教用語で、「行為によってもたらされるもの、果報」のことを意味しています。「果報」とは前世の行いの結果である報いのことで、仏教用語では良いことだけでなく悪いことも含みます。

    「所感」の類義語・言い換え表現

    「所感」の類義語・言い換え

    「所感」の類義語と言い換え表現を4つ紹介します。どの言葉も思ったことや感じたこと、考えなどを意味していますが、細かいニュアンスは異なっています。

    1.所存

    「所存」とは思っていることや考え、思惑をいいます。「所存です」は「存ずるところです」を略した表現で、「知る」や「思う」の謙譲語にあたります。「所存でございます」とすると、「所存です」よりも丁寧な表現になります。

    例文
    • 専門的なスキルは未熟ではございますが、一日も早く御社の戦力となれるよう努力する所存です。
    • 弊社では、今年から新たな事業を開始していく所存でございます。

    2.所見

    「所見」とは何かについての意見のことをいいます。目上の人から「所見」をもらうときは、「所見をいただく」と表現しましょう。「所見」には「見たときの結果」や「自分の経験や記憶していること」の意味もあり、これらは「所感」とは離れた意味になります。

    例文
    • いつも鋭い所見をいただき、感謝しております。
    • 的確で、部下の意欲が高まるような所見を考えるのは難しい。

    3.考察

    「考察」とはものごとを客観的に考えるために調べる過程や、考えた結果のことをいいます。かんがえる、しらべるを意味する「考」とよくみるを意味する「察」とがあわさった言葉で、「所感」に比べ、じっくりと考えるニュアンスが強い言葉です。

    例文
    • リモートワークを導入して半年が経過したので、効果について考察する必要があるだろう。
    • 背景となっている事柄を調べ、今回起こったことの原因を考察することとなった。

    4.感想

    「感想」とは、あることについて思ったことや、感じたことをいいます。「所感」とほぼ同じ意味なので言い換えにも使えますし、「感想」の方がやわらかい表現ですから、日常生活では適した場面が多いでしょう。ですがビジネスシーンでは「感想」は「単に思ったこと」、「所感」は「思ったことをどう活かすかを述べる」ニュアンスを持っている点に注意しましょう。

    例文
    • レポートの感想は先に結論を書き、理由と具体例を出してから再度結論で終わるとわかりやすい。
    • 研修報告書を提出したら、感想だけでなく所感も加えるように指摘された。

    「所感」の英語表現

    「所感」の英語表現

    「所感」の英訳は「impression」や「opinion」、「sentiment」などです。多くの場合「impressions」などと複数形にして使います。「所感を述べる」は「give one’s impressions」や「to state one’s impressions」、「give one’s opinion」などの表現があります。

    例文
    • Could you tell us about your impressions?
      所感をお伺いできますでしょうか?
    • I’d like to say a few words about this project.
      このプロジェクトについて、私の所感を述べさせていただきます。

    「所感」の使い方と例文集

    「所感」の使い方と例文集

    「所感」を含んだ言葉と使い方、例文を紹介します。かしこまったビジネスシーンでは登場する機会が多いので、戸惑わずに使えるようにしておきましょう。

    「所感」の使い方

    「年頭(の)所感」とは、新年を迎えて自分が感じたことで、「新年の抱負」の類義語です。「一業所感」とは仏教用語であり、「人は同一の業(ごう)により同じ報いを受ける」ことから、「良い行いをすれば良い結果が、悪い行いでは悪い結果になる」こともいいます。「所感」を言う、伝えることは「所感を述べる」と表現します。

    「所感」の例文

    「所感」を使った例文を紹介します。

    例文
    • 日頃の業務について、日報で所感を述べてください。
    • 弊社の営業内容につきまして、ご所感をお聞かせいただけないでしょうか。
    • 先日の新人研修の所感をお送りしましたので、ご査収ください。
    • ホームページに、社長の年頭所感を掲載するよう指示された。

    ビジネスシーンでの「所感」の使い方・書き方

    ビジネスシーンでの「所感」の書き方

    ビジネスシーンでは、提出書類やスピーチなどで「所感」を求められることが多くあります。それぞれに「所感」の内容が異なるので、書き方や話し方を知っておきましょう。

    1.出張報告書

    出張報告書とは、出張先での業務内容と成果を記した報告書のことをいいます。報告書に「所感」を書く必要があるのは、何のために出張したのかを周知するためです。出張報告所には、出張の目的と実際に経験した事象や内容に加え、それにより自分が影響を受けたこと、感じたことを「所感」として書きましょう。

    出張報告書の例文

    A社主催のイベントでは、ブースを設営してお客様対応にあたりました。一番の目的は販促品配布でしたが、多くの方にご来場いただき、昼過ぎには販促物が不足してしまいました。次の機会には、販促物を途中追加する作業を想定した、ブースの構築が必須と考えます。

    2.日報

    日報とはその一日の業務や作業内容を記した報告書をいいます。日報で「所感」を書くときは、業務や作業の内容とその結果について検証をし、成功要因が何であったかを解析したり、問題の解決案を具体的に出したりしてみます。「所感」は感想だけに終始せず、それらのことを簡潔にまとめましょう。

    日報の例文

    本日は外回りで5件に出向き、1件の契約が取れました。プレゼン資料を複数準備し、お客様に多様な対応が取れたことが結果につながったと考えます。今後の営業でも、事前の準備を欠かさず臨む所存です。

    3.研修レポート

    研修レポートとは、研修を終えて得たことを記した報告書をいいます。会社が自分に求めているものと研修の目的、研修で得たことを「所感」としてまとめましょう。

    研修レポートの例文

    マナー研修に参加し、自らの言葉遣いとお客様への接し方のスキルの低さに気づかされました。意識せずに行っていたことを再認識し、今後の業務に活かしたいと考えます。

    4.スピーチ

    ビジネスシーンでは、朝礼やプレゼンなどでスピーチをする機会があります。朝礼では業務中に起きたことを例にし、要因分析と今後どうするかを「所感」で表現しましょう。

    朝礼の例文

    多くの製造メーカーでは、普段から道具部品の整理整頓を心がけ、トラブル発生時にすぐに異常箇所を発見できるようにしているといいます。所感を申し上げますと、当社でも整理整頓はできているようですが、異常箇所をすぐ発見できるかというと足りない部分があるように思えました。本日より、その点を重視して業務にあたりたいと考えます。

    「所感」の書き方のコツ

    「所感」は自分が感じたことをベースにするので、その日の出来事をネタにすると書きやすくなります。日報は一日の業務、研修やセミナーは教わった内容を1、2文でまとめ、「所感」で締めくくるのがおすすめです。

    1.PREP法を用いて短く書く

    「PREP法」とは、Point(結論)とReason(理由)、Example(例)とPoint(結論)の順番に文章を書くフレームワーク(ひな形)をいいます。結論が最初にくるPREP法で「所感」を書くとわかりやすく、内容が聞き手に伝わりやすくなります。

    2.感想だけで終わらないように

    「所感」は感想だけで終わらせないことが大切です。たとえば「スケジュールの進捗が不安です」では感想だけにとどまってしまうので、「他部署への連絡方法と頻度を見直し、スケジュールの再調整を行います」などと問題点と対処法も付け加えるとよいでしょう。

    まとめ

    ビジネスシーンでの「所感」は単に自分が思ったことだけではなく、問題点の分析と今後どうするかの解決策も求められます。実際に業務で行ったことと結びつけ、「所感」に具体性を持たせましょう。

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