「篤志家」の意味とは?「ボランティア」との違いや読み方・類語・英語表現も紹介

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    「篤志家」を正しく読めますか?「あつしけ・あつしか」と読まれることがありますが、間違いです!「篤志家」の意味は知っていますか?この記事では意味・読み方・類語・英語だけでなく「ボランティア」との違いも解説しています。

    目次

    「篤志家」は「あつしけ」ではない!?「篤志家」の正しい読み方

    「篤志家」は「あつしけ」ではない!?「篤志家」の正しい読み方

    「篤志家」の意味を深く理解するために、まずは使われているそれぞれの漢字の読み方を深掘りしていきます。

    ・「篤」は音読みで「トク」訓読みで「あつ(い)」と読みます。
    ・「志」は音読みで「シ」訓読みで「こころざし・こころざ(す)/しる(す)」と読みます。
    ・「家」は音読みで「カ/ケ」訓読みで「いえ・うち」と読みます。

    それぞれ3つの漢字の音読みを組み合わせ、「篤志家」は「とくしか」と読みます。「あつしけ」「あつしか」とは読む間違いが多いので、気をつけましょう。

    「篤志家」の意味とは?

    「篤志家」の意味とは?

    「篤志家」の意味を深く理解するために、使われているそれぞれの漢字の意味を深掘りしていきます。

    ・「篤」は「あつい・手厚い・人情が厚い/あつくする・手厚くする/物事に熱心である」を意味します。
    ・「志」は「こころざす・ある目的や目標に心を向ける/こころざし・心に決めた目的や目標/しるす・おぼえる・記憶する/記録・書物」の意味があります。
    ・「家」は「いえ・うち・や・住居/家族・家庭/一族・同じ血筋の人たち/専門の学問や技芸の流派、その流派に属する人/住む・居住する」意味があります。

    それぞれ3つの漢字が持つ意味を組み合わせると、「篤志家」は「人情が厚い・ある目的や目標に心を向ける・専門の学問や技芸の流派に属する人」となり、読み解くと「社会活動や慈善奉仕活動を熱心に実行する人」を意味します。

    「篤志家」の由来・語源

    「篤志家」の由来・語源

    「篤志家」の由来・語源は、先の項「篤志家の意味」で解説した漢字の組み合わせから成る意味によるものです。漢字構成の観点でみると、「志が篤い家(人)」と読めることから中国語や漢文が由来・語源ではないかと連想しますが、そうではありません。

    「篤志家」の類義語・言い換え

    「篤志家」の類義語・言い換え

    次に、「篤志家」の類義語・言い換えを解説します。
    ・慈善家
    ・愛他主義者
    ・博愛主義者
    これら3つの類義語・言い換えをひとつずつ見ていきましょう。

    「篤志家」の類義語・言い換えその1「慈善家」

    「篤志家」の類義語・言い換えの1つ目は「慈善家」。「慈善家」は「じぜんか」と読み、「篤志家」と基本的な意味は同じです。「慈善」とは、人をいつくしみ大切にし、深い愛情を持って接すること。そして「慈善家」とは人類への愛に基づき、人々の幸福・健康・QOL(Quality Of Life /クオリティ・オブ・ライフ、英語で「生活の質」を意味する言葉の頭文字を語源)を改善・向上させることを目的とした社会活動・奉仕活動をする人のことを指します。または、慈善的な支援・援助のために、自身の労力や時間、金銭などをささげる行為も含まれます。「寄付すること」や「チャリティー」も「慈善家」である行動・活動のひとつといえます。

    「篤志家」の類義語・言い換えその2「愛他主義者」

    「篤志家」の類義語・言い換えの2つ目は「愛他主義者」。「愛他主義者」は「あいたしゅぎしゃ」と読み、自分のことよりもまずは他人の幸福や利益を優先し第一の目的にして行動をとる人のことを指します。「愛他主義者」は「利他主義者(りたしゅぎしゃ)」ともいい、意味は「愛他主義者」と同じです。

    「篤志家」の類義語・言い換えその3「博愛主義者」

    「篤志家」の類義語・言い換えの3つ目は「博愛主義者」。「博愛主義者」は「はくあいしゅぎしゃ」と読みます。「博愛」とは、誰に対しても平等に接して、お互いに愛を持って助け合うべきである考えを持った人のこと。また「博愛」の理念に基づいて行動をする人のことを「博愛主義者」といいます。「篤志家」には「誰に対しても」「お互いに」の観点がないのが、「博愛主義者」との違いです。

    「篤志家」と「ボランティア」の違い

    「篤志家」と「ボランティア」の違い

    「篤志家」と「ボランティア」の意味は異なるのでしょうか。まずは「ボランティア」の意味を理解した上で「篤志家」と「ボランティア」の違いを見ていきましょう。

    「ボランティア」の意味

    「ボランティア」の語源は、英語「volunteer」をカタカナ語にしたもの。日常生活でよく聞きますし、ビジネスにおいても使うことが多い言葉です。「volunteer」は英語の名詞では「志願者・篤志奉仕家」、動詞では「(社会奉仕活動や事前活動を)自発的にかって出る、自発的に参加する」意味があります。

    ところが英語「volunteer」から日本語「ボランティア」になると本来の意味から外れ、「無料で使える労力」と誤認されたまま使われることが多くあります。本来「ボランティア」とは、英語「volunteer」と同じく「志願者・篤志奉仕家、(社会奉仕活動や事前活動を)自発的にかって出ること、自発的に参加すること」を意味します。

    「篤志家」と「ボランティア」の違い

    次に、「ボランティア」と「篤志家」の違いを説明しましょう。

    「ボランティア」は、自発的な社会奉仕や他者を支援する「活動」そのものと、自発的な社会奉仕や他者を支援する活動をしている「人」のどちらも指します。ところが「篤志家」は、社会活動や慈善奉仕活動を熱心に実行する「人」のみを指す点で、意味が異なります。

    「篤志家」を英語でいうと?

    「篤志家」を英語でいうと?

    「篤志家」を英語でいうと、次の3つのパターンがあげられます。
    ・philanthropist(フィランソロピスト)
    ・benefactor(ベネファクター)
    ・almsgiver(アルムスギバー)
    ひとつずつ見ていきましょう。

    「篤志家」を英語で言うと?その1「philanthropist」

    「篤志家」の英語1つ目は「philanthropist」。篤志・博愛の意味を持つ英語「philanthropy(フィランソロフィー・フィランソロピー」に人を表す「st」を組み合わせた単語で、日本語でもカタカナ語で「フィランソロピスト」と表現されることもあります。例文を見ていきましょう。
    I must give the money to sustain my character of philanthropist.(自分の篤志家としての風格を持続させるには、このお金が必須である。)

    「篤志家」を英語で言うと?その2「benefactor」

    「篤志家」の英語2つ目は「benefactor」。「benefactor」とは「恩恵、恩恵を施す人・恩人、学校や病院などの関連施設・機関に寄付をする人、後援者、保護者」の意味があります。日本語でもカタカナ語で「ベネファクター」と表現されることもあります。例文を見ていきましょう。
    ・He is my benefactor.(彼は私の恩人です。)
    ・I always remember you as one of my greatest benefactor.(あなたが私の一番の後援者なのは決して忘れません。)

    「篤志家」を英語で言うと?その3「almsgiver」

    「篤志家」の英語3つ目は「almsgiver」。「施し物・義援金」の意味を持つ英語「alms」に「与える人」の意味である「giver」を組み合わせた単語で、「almsgiver」とは「施しを行う人、慈善活動家」の意味があります。「alms」を使った単語はほかにも多くあります。ちなみに「アルムス・アルムスギバー」はカタカナ語として使われていません。
    ・almsfolk(施し・義援金を受けて生活している人)
    ・almshouse(救貧院)
    ・almsman(施しを受ける人)
    ・alms receiver(施しを受ける人)
    ・alms offering(施しもの、慈善)
    ・alms chest(施し箱、慈善箱)

    「篤志家」の使い方と例文集

    「篤志家」の使い方と例文集

    次に、「篤志家」の使い方と使う時の注意点、例文を紹介します。

    「篤志家」の使い方

    「篤志家」は、「見返りを期待しない・求めていない人」に対して使う言葉です。たとえば被災地などに寄付を行う場合こっそりと行えば「篤志家」といえますが、寄付を行ったことを自ら大体的に宣伝する人は「篤志家」とはいえず、売名行為といわれてしまいます。

    「篤志家」は自称していいの?「篤志家」を使う時の注意点

    「篤志家」の使い方でも説明したように、第三者から売名行為を疑われる行動をとる人は「篤志家」とはいえません。そのことからも、同様に「篤志家」を自称する人も真の「篤志家」とはいえません。「篤志家」とは、自分以外の誰かからの評価であり、自称するものではないのです。

    「篤志家」の例文

    「篤志家」を使った例文を見ていきましょう。
    ・マザーテレサは、世界を代表する真の「篤志家」である。
    ・アメリカの有名な大富豪は学生を支援するために、学費ローンを全額肩代わりした。彼は大変な「篤志家」だ。
    ・学校に指定された進学のための社会貢献は、「篤志家」とはいえない。
    ・私の父は資産家でもないのに、貯金をくずしながら被災地にこっそり寄付している「篤志家」だ。

    まとめ

    「篤志家」は「とくしか」と読み、「あつしか・あつしけ」と読むのは間違いです。「篤志家」は「社会活動や慈善奉仕活動を熱心に実行する人」を指しますが、「見返りを求めない行為」であることが肝心であり、見返りを求める人や自称する人は「篤志家」とはいえません。ビジネスシーンにおいては、「ボランティア」との使い分けができるようにするとよいでしょう。

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