正味の意味・読み方とは？使い方や言い換えと類語・対義語・英語を例文解説

「正味」の意味を知っていますか？耳にしたことがあるひとも少なくないでしょうが、意外と意味が知られていません。この記事では「正味」の正しい意味や使い方について解説します。社会人としてレベルアップルするためにも覚えておきましょう。

「正味」の読み方

「正味」は一般的には「しょうみ」と呼ばれています。しかしながら、ある意味における「正味」は「せいみ」と読みます。どちらで読んでも間違いではないことに注意しておきましょう。

「正味」の意味とは？

「正味」の意味を知っていますか？「正味」は読み方によってそれぞれ意味が違うのです。ここでは「正味」のそれぞれの読み方における意味について解説します。社会人ともなるとさまざまな場面で「正味」を聞くでしょう。そのようなときに意味がしっかりと理解できるようにしておきましょう。

「正味（しょうみ）」の意味

「正味（しょうみ）」は「余分な部分を取り除いた、本当の中身」「隠された本当のところ」という意味を持ちます。本来は前者の「余分な部分を取り除いた、本当の中身」として飲み使われていたのですが、関西弁を由来とする後者の「隠された本当のところ」という意味が追加されました。

参照：Weblio辞書「正味」

「正味（せいみ）」の意味

「正味（せいみ）」の意味は「まことの味」です。あまり使うことはありませんが、覚えておきたい表現であります。

「正味」の類義語・言い換え

ここでは「正味」の類義語・言い換えを紹介します。「正味」は使い方や場面によっては言い換えたほうが相手にものごとを伝えやすいです。また、「本当のところ」という意味における「正味」は意味を理解していないひともいます。類義語・言い換えを覚えることで、しっかりとコミュニケーションを取れるようになりましょう。

「正味」の類義語1「実数」

「正味」の類義語1つ目は「実数」です。「実数」は「有理数と無理数の総称」でもありますが、「実際の数」という意味もあります。よって、「正味」の類義語なのです。

「正味」の類義語2「実質」

「正味」の類義語2つ目は「実質」です。「実質」は「実際に備わっている内容や性質」のことを指しています。「形式」の対義語としても知られている表現で、「実質的に」といった副詞的な使い方もされます。

「正味」の類義語3「率直」

「正味」の類義語3つ目は「率直」です。「率直」は「そっちょく」と読み、「卒直」と表記することもあります。「ありのままで隠すことがない様子」を意味している言葉です。「率直な〇〇」といった使い方をするのが一般的。「正味な話」のように使われる「正味」の類義語です。

「正味」の類義語4「正直なところ」

「正味」の類義語4つ目は「正直なところ」です。「正直なところ」は「ごまかしや建前ではない」という意味。文頭にもってくることによって、「これから述べることに建前などはない」と表現しています。これも「正味」の類義語です。

「正味」の類義語5「本当のところ」

「正味」の類義語5つ目は「本当のところ」です。「本当」とは「偽りや見せかけ」ではないことを指しています。「嘘」の対義語として日常生活からビジネスシーンまで幅広く使われている言葉。「本当のところ」も「正味」の類義語なのです。

「正味」の対義語

ここでは「正味」の対義語を紹介します。「中身の部分」「本当のところ」を意味している「正味」には、それぞれの意味において別の対義語があります。「正味」の対義語を覚えておかないと、会話のテンポを損なってしまうことも。「正味」の対義語は社会人としてぜひ覚えておきたいものです。

「正味」の対義語1「風袋」

「正味」の対義語1つ目は「風袋」です。「風袋」は「ふうたい」と読み、「重さを測るときの容器」「外観」などを指しています。「本来の中身の部分」を指している「正味」の対義語としてはもっともよく使われます。

「正味」の対義語2「皆掛」

「正味」の対義語2つ目は「皆掛」です。「皆掛」は「かいがけ」と読み、「ものを容器ごと測ること」を意味しています。「本来の部分だけ」を意味している「正味」とは対義語の関係です。

「正味」の対義語3「婉曲」

「正味」の対義語3つ目は「婉曲」です。「婉曲」は「えんきょく」と読み、「言い回しが穏やかで遠回しな様子」を表現しています。よって、「本当のところ」という意味における「正味」の対義語なのです。

「正味」の使い方と例文集

「正味」の意味や類義語・対義語を覚えたとしても、実際に使えなければ意味がありません。ここでは「正味」の使い方と例文を紹介します。実際にどんなシチュエーションにおいて「正味」が使われているのかを確認して、実生活でも「正味」を使えるようにしましょう。

「正味」の使い方

「正味」は食材に対してやシビアな話に対して使われることが多いです。「正味」は「外側を抜きにした中身」のこと。たとえば「カニを正味150g用意してください」と書かれていれば、「殻の重さを抜きにして、中身だけで150g用意してください」という意味なのです。「正味」は「本来の部分」と覚えておけば、どちらの使い方にも対応できますよ。

「正味」の例文

「正味」を使った例文は以下のとおりです。

「正味」が含まれている言葉の意味

「正味」が含まれている言葉を目にしたことはありませんか？ビジネスシーンなどで目にしたことがあるひともいるはずです。ここでは「正味」を含む言葉の意味について紹介します。ビジネスシーンでは言葉の意味がわからないと話についていけません。今のうちに確実に覚えておきましょう。

「正味量」の意味

「正味量」とは「パッケージなどの外容を取り除いた、本当に役に立つ部分だけの量」のことを指しています。単純に「正味」と「量」が一緒に使われている言葉ですので、「正味」の意味を覚えていればかんたんに理解できます。

「正味現在価値」の意味

「正味現在価値」は事業やプロジェクトなどの経済的価値を測定する指標です。「Net Present Value」の略として「NPV」と表記されることもあります。

「正味財産」の意味

「正味財産」は公益法人の関連用語として知られているものです。「正味財産」は、「基金」「指定正味財産」「一般正味財産」の3つに区分されます。

「正味財産増減計算書」の意味

「正味財産増減計算書」は法人の主要な財務諸表のひとつです。「正味財産増減計算書」の目的は「事業活動の効率性」と「使途制約資金の増減状況」の表示であり、貸借対照表と並ぶほど重要なものです。

「正味売却価額」の意味

「正味売却価額」は「資産の売却によって得られる金額から、その他費用を引いたもの」を意味しています。企業会計において資産の評価額を測る方法のひとつです。

「正味」英語でいうと？

「正味」を英語で表現すると「net」や「clear」となります。前述した「正味現在価値」が「Net Present Value」と表現されていることを考えると、「clear」よりも「net」
のほうが「正味」を表す英語として一般的に使われていることがわかります。

まとめ

「正味」は「本来の部分」を表現する言葉です。「本当のところ」という意味で「正味な話」などの使い方をするときの「正味」は意味を知らないひともいます。「正味」を使うときには相手と状況を考えておきましょう。