「際して」の意味と使い方とは?「関して」との違いや英語・類語・敬語も紹介

際して

「際して」の意味を知っていますか?日常生活ではあまり使われませんが、ビジネスシーンではよく使われる言葉です。この記事では「際して」の意味や「関して」との違いについて解説します。ビジネスパーソンとしてはぜひ覚えておきたい言葉です。

目次

「際して」の読み方

「際して」の読み方

「際して」は「さいして」と読みます。「際」は「きわ」とも読むのですが、この場合においては「さい」として使いましょう。「際に」「際しまして」と使うときにも同じく「さい」と読みます。

「際して」の意味とは?

「際して」の意味とは?

「際して」は「その行為や事態をする直前に」「そのときに」という意味です。「際」自体に「2つのものごとが接するところ」「出会う」という意味があるので、その意味をとって使われています。「際」「際に」「際しまして」などと使われるときにも、微妙なニュアンスこそ違いますが、基本的には同じ意味を表しています。

「際して」の敬語表現

「際して」の敬語表現

「際して」の敬語表現は「際しまして」です。「際して」はビジネスシーンでもよく使われる表現ですが、敬語ではないことに気をつけましょう。「際して」を使う相手が目上のひとだったり、外部のひとだったりする場合にはより丁寧に表現するのがベター。「際して」ではなく丁寧を表す「ます」を使って、「際しまして」と表現するようにしましょう。

「際して」の類義語・言い換え

「際して」の類義語・言い換え

ここでは「際して」の類義語・言い換えを紹介します。「際して」は相手に少々堅いイメージを与えてしまう言葉。よって、日常会話においては「際して」を少しラフな形に言い換えて使ったほうがいいのです。「際して」の類義語や言い換えを覚えることによって、どんなシーンでもコミュニケーションが取れるようになりましょう。

「際して」の類義語1「おいて」

「際して」の類義語1つ目は「おいて」です。「おいて」は漢字で「於いて」と表記して、「時間・場所・場合」などを幅広く表現できる言葉。「際して」は「時間」を表す言葉ですので、「おいて」は「際して」の類義語なのです。

例文:修学旅行において注意すべきことがたくさんある。

「際して」の類義語2「ついて」

「際して」の類義語2つ目は「ついて」です。「ついて」は「について」の形で使われることによって、ある事柄に関してその範囲と限定を表します。「際して」はものごとが起こるタイミングを限定している言葉ですので、「ついて」は「際して」の類義語なのです。

例文:Webサイトの利用について気をつけておきたいことがある。

「際して」の類義語3「折に」

「際して」の類義語3つ目は「折に」です。「折」とは「過ぎていく時間のなかで区切られたある時点」「機会」のことを指します。「際して」は「のときに」という意味ももっているため、「折に」が類義語としてあるのです。

例文:上京の折に新しい靴でも買おうかな。

「際して」の類義語4「直面して」

「際して」の類義語4つ目は「直面して」です。「直面」は「ものごとに直接対すること」「面と向かい合うこと」という意味。「際して」は「2つのものごとが接するとき」を表している言葉なので、「直面して」も類義語です。また「直面(ちょくめん)」を「直面(ひためん)」と読むことがありますが、その場合においては違う意味になりますので、「際して」の類義語ではありません。

例文:私は死に直面して、今までの人生のことを振り返った。

「際して」の類義語5「対峙して」

「際して」の類義語5つ目は「対峙して」です。「対峙」は「たいじ」と読み、「向かい合っていること」を指している表現です。「ものごと2つが接している(向かい合っている)状態」を表している「際して」とは類義語の関係です。

例文:私は緊急事態に対峙して、とっさの判断をとった。

「際して」と間違いやすい言葉

「際して」と間違いやすい言葉

ここでは「際して」と間違いやすい言葉について解説します。「際して」とよく意味を混同されている言葉として「関して」「あたって」「際に」があります。どれも似たような意味をもってはいるのですが、微妙にニュアンスが違うもの。しっかりと「際して」と間違いやすい言葉との区別をつけることによって、正確な伝達ができるようになりましょう。

「際して」と「関して」の違い

「際して」と「関して」は「意味」と「伝わるイメージ」が違います。「際して」は「するときに」を指しているのに対して、「関して」は「関連して」を指しています。よって、似た意味ではありますが根本的に意味が少し違うのです。また「際して」のほうが「関連して」よりも堅いイメージが伝わりやすい表現となっています。

「際して」と「あたって」の違い

「際して」と「あたって」の違いは「行動するタイミング」です。「あたって」は「際して」と同じようにも使えるのですが、「際して」は「ものごとの直前」であるのに対して、「あたって」は「ものごとより前もって」です。よって、「あたって」のほうが「際して」よりも行為のタイミングが前にあるのです。状況に合わせて「際して」と「あたって」が使い分けられると、相手の細かなニュアンスを伝えられますよ。

「際して」と「際に」の違い

「際して」と「際に」は「相手に与えるイメージ」が違います。具体的には「際して」のほうが「際に」よりも堅いイメージを与えやすいです。よって「際に」は日常会話でよく使われるのに対して、「際して」はビジネスシーンなどでよく使われます。同じ漢字を使っている言葉ですが、しっかりとシーンによって使い分けられるようになりましょう。

「際して」の使い方と例文集

「際して」の使い方と例文集

「際して」の意味や間違いやすい言葉との違いを知っていたとしても、実際に使えなければ意味はありません。ここでは「際して」の使い方、使うときの注意点、例文を紹介します。実際にどのようにして使うのか、どんなふうに使われているのかを知ることによって、「際して」を実生活でも使えるようになりましょう。

「際して」は話し言葉でも書き言葉でも使う

「際して」は話し言葉としても書き言葉としても使う表現です。少し堅いイメージを伝えやすい表現ではあるため、日常生活というよりもビジネスシーンにおいて使われることが多いもの。たとえばクライアントや上司との会話、取引先とのメールにおいて使われます。「際して」をビジネスシーンで正しく使えると非常に役に立ちますので、ぜひ覚えておきましょう。

「際して」は「際する」や「際」として使うことが多い

「際して」は「際する」や「際」として形を変えることによって使われることも多い言葉。意味はほとんど一緒ですが、微妙にニュアンスが違うためシーンに合わせて使い分けられます。特に「際」と使ったときには「ものごとを行う直前に」というよりも「ものごとを行うときに」という意味として使われますので、注意して覚えておきましょう。

「際して」を使用するときの注意点

「際して」を使うときには「自分と相手との関係性」に注意するようにしましょう。なぜなら「際して」はどちらかというと外向きの言葉であり、堅いイメージを与えやすいからです。たとえば、仲のいいひとに対して「際して」を使ってしまうと、なんだか不自然で距離感があるように感じられることもあります。そのような日常的なシーンにおいては「のときに」などの言い回しに言い換えて使うといいでしょう。

「際して」の例文

「際して」を使った例文は以下のとおりです。

・ご利用に際して、いくつか注意点がございます。
・新しい製品の使用に際して、注意事項が3点ございます。
・ご結婚に際して、社員全員からお祝いの品がございます。
・緊急事態宣言に際して、国民の皆様には以下のことを気をつけていただきたい。
・修学旅行に際して、いくつか連絡事項があります。

「際して」の英語表現

「際して」の英語表現

「際して」を英語で表現すると「when」「at」「on the occasion of」です。具体的な使い方は以下のとおり。

例文1:There are some precautions to be taken when using the system.(システムのご利用に際していくつかの注意点があります。)
例文2:I made a lot of preparations at the time of my death.(死に際してたくさんの準備をしてきた。)
例文3:Please read the instructions on the occasion of ordering.(ご注文に際してこの留意点をお読みください。)

まとめ

「際して」は「そのものごとの直前に」「そのときに」という意味です。少々堅いイメージを与えてしまう可能性がある言葉ですので、使い相手やタイミングには気を付けなくてはなりません。ビジネスシーンでもよく使う表現ですので、確実に覚えておきましょう。

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