「往々にして」の意味と使い方とは?語源や類語・対義語も例文解説

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    「往々にして」は日常生活やビジネスシーンでも使われる表現ですが、その意味をしっかりと理解した上で使用しているでしょうか。ことばの意味を再確認し使い方やその注意点に加え類義語や対義語、更に英語表現も解説していきましょう。

    目次

    「往々にして」の意味

    「往々にして」の意味

    「往々にして」の意味を解説していきましょう。

    「往々にして」とは

    「往々にして」は「そうなることがよくある」「そうなることが度々ある」といった意味を持つ言葉で主にビジネス上で使われる表現です。「往々にして」における発生頻度は「ときどき」から「しばしば」の範囲で使われます。「万全を尽くしていても往々にして失敗することがある」のように、主によくないことを言う場合に使われる表現のため、使う場所やタイミングを注意する必要があります。

    「往々にして」の語源

    「往々にして」の語源

    「往々にして」に使われている「往」は「往復」「往来」に使われるように物理的な移動を表す「~へ行く」の意味と「往時」に使われるように時間的な移動を表す「~を振り返る」の意味があります。この「往」を重ねて「往々」とすることにより「~へ行く先々で」「~を振り返るときどきに」との意味から「そうなることがよくある」「そうなることが度々ある」との意味で使われるようになりました。

    「往々にして」の使い方

     「往々にして」の使い方

    「往々にして」はよくないことやネガティブなこと、その状況に対して使用します。使用例を挙げて解説していきましょう。

    ・使用例1. 常に慎重を期してチェックしていてもチェック漏れが往々にして起こることは回避しがたい。
    「慎重を期していても、どうしても「ときどき」チェック漏れが発生してしまう。」という意味で「往々にして」が使われています。

    ・使用例2. 彼のように常に入念な準備をして臨んでいても往々にしてプレゼンでしくじることもある。
    「常に入念な準備をしているような彼の場合にも「ときどき」しくじることもある。」という意味です。

    ・使用例3. 定刻には上がりたいと仕事を進めていても往々にして残業せざるを得なくなることがある。
    この文章の「往々にして」は「ときどき」「しばしば」の双方が考えられます。このような場合は、相手が言ったこの発言に至るまでの話の流れや相手の置かれている状況などからいずれであるか判断できます。例えば、毎月月末に忙しくなるような仕事に従事しているのであれば「しばしば」ということだろうと判断できます。

    ・使用例4. 会食の約束をしていても直前になって断らざるを得ないことが往々にしてある。
    発言者本人は「会食を断らざるを得なくなることが「しばしば」ある」と感じているための発言と考えられますが、第3者からみると「ときどき」なのかもしれません。

    ・使用例5. 毎朝始業時間に余裕を持って出勤したいと考えていても往々にしてギリギリの出勤となることがある。
    使用例4.と同様に「しばしば」ギリギリの出勤となるための発言と考えられますが、第3者からみた実態としては「ときどき」なのかもしれません。

    「往々にして」を使用する上での注意点

    「往々にして」を使用する上での注意点

    「往々にして」を使う場合の主な注意点を紹介しましょう。

    頻度を表すことばを重複して使わない

    「往々にして」は物事の繰り返しの頻度を表す副詞です。「人の名前は往々にして読み間違えることがよくあるので事前に確認しておくことが肝要だ。」のように同様の表現を1つの文章の中でダブって使うのは誤りです。文中の「よく」を削除して「人の名前は往々にして読み間違えることがあるので事前に確認しておくことが肝要だ。」とするか、もしくは「往々にして」を削除して「人の名前は読み間違えることがよくあるので事前に確認しておくことが肝要だ。」とすべきです。

    物事がよくない場面で使う

    「往々にして」は物事がよくない展開をするときに使う言葉ですので「彼は常に努力を怠らないため往々にしてよい成績を収められるわけだ。」の文章のような場面で使用することは誤りです。この場合は「往々にして」を別のことば「頻繁に」へ置き換え、「彼は常に努力を欠かさないため頻繁によい成績を収められるわけだ。」とすべきです。

    「往々にして」の類義語・言い換え

    「往々にして」の類義語・言い換え

    「往々にして」と同じような意味のことばをいくつか紹介していきましょう。「往々にして」はものごとがよくない展開をするときに使うことばですが、ここで紹介する「しばしば」「頻繁に」「再三に」に加え、「しょっちゅう」「よくある」「ちょくちょく」は全てものごとがよい展開の場合にも使われることばです。

    「しばしば」

    「しばしば」は「何度も繰り返すさま」を意味し、「往々にして」の最も発生頻度の高い場合から置き換えができることばです。

    ・使用例 定刻には上がりたいと仕事を進めていてもしばしば残業せざるを得なくなることがある。

    「頻繁に」

    「頻繁に」は「何度も何度も繰り返し行うさま」を意味しています。

    ・使用例 会食の約束をしていても直前になって断らざるを得ないことが頻繁にある。

    「再三に」

    「再三に」は「2度3度と何回も繰り返し」という意味です。「しばしば」「頻繁に」と比べると発生頻度は若干落ちるものの、高い発生頻度の場合に使われることばです。

    ・使用例 毎朝始業時間に余裕を持って出勤したいと考えていても再三にギリギリの出勤となることがある。

    その他にも「往々にして」と同様に頻度を表すことばとして「しょっちゅう」「よくある」「ちょくちょく」などが挙げられます。「しょっちゅう」は「いつも」「つねに」「絶えず」、「ちょくちょく」は「同じことが間隔をおいて繰り返されること」「ときどき」の意味です。使用例を挙げます。

    ・使用例 定刻には上がりたいと仕事を進めていてもしょっちゅう残業せざるを得なくなることがある。
    ・使用例 会食の約束をしていても直前になって断らざるを得ないことがよくある。
    ・使用例 毎朝始業時間に余裕を持って出勤したいと考えていてもちょくちょくギリギリの出勤となることがある。

    「往々にして」の対義語

    「往々にして」の対義語

    「往々にして」と反対の意味のことば「まれに」「たまに」「めずらしく」などを挙げて紹介していきましょう。

    「まれに」

    「まれに」は「物事がめったに起こらないことを示すさま」を表すことばです。

    ・使用例 常に慎重を期してチェックしていてもチェック漏れがまれに起こることは回避しがたい。

    「たまに」

    「たまに」は「物事が長い間隔で繰り返すさま」を表すことばです。

    ・使用例 彼のように常に入念な準備をして臨んでいてもたまにプレゼンでしくじることもある。

    「めずらしく」

    「めずらしく」は「物事がめったに起こらないためそれを価値あるものと考えるさま」を表すことばです。

    ・使用例 常に冷静な彼にしてはめずらしく、前回の会議では感情的な発言を繰り返していた。
    「めずらしく」が「彼は常日頃は冷静である」ということを際立たせることばとして使われています。

    その他にも「めったにない」などがあります。「ある事象がほとんど発生しないさま」を表すことばです。「彼が会社を休むことなどめったにない。」「彼女が約束時間に送れることなどめったにない」などの使い方をします。

    「往々にして」の英語表現

    「往々にして」の英語表現

    「往々にして」の頻度は「ときどき」から「しばしば」までの範囲があります。それぞれの場合の英語表現について使用例を挙げて解説していきましょう。

    「ときどき」の意味

    「ときどき」の意味で使われるのは「sometimes」「occasionally」です。

    ・使用例1. I sometimes fail the presentation even if I always prepare carefully like him.(彼のように常に入念な準備をして臨んでいてもときどきプレゼンでしくじることもある。)

    ・使用例2. He occasionally repeated the emotional say at the last time meeting.(彼は、前回の会議でときどき感情的な発言を繰り返していた。)

    「しばしば」の意味

    「しばしば」の意味で使われるのは「often」「frequently」です。

    ・使用例1. I often can’t help but working overtime even if I would like to finish the work on time.(定刻には上がりたいと仕事を進めていてもしばしば残業せざるを得なくなることがある。)
    ・使用例2.  I frequently can’t help but canceling at the last minutes even if I promised the dinner. (会食の約束をしていても直前になって断らざるを得ないことがしばしばある。)

    まとめ

    「往々にして」は「そうなることがよくある」といった意味を持つ言葉です。発生頻度は「ときどき」から「しばしば」の範囲で使われ、基本的によくない状況において使われます。さまざまな同義語や対義語を含め、会話の状況や話の流れによって使い分けて、多彩な表現力を目指していきましょう。

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