「仏の顔も三度まで」の意味とは?由来や使い方・例文と類語・対義語・英語表現も解説

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    「仏の顔も三度まで」の意味として「三度目までは怒られない」と解釈している方も多いですが、実は間違った解釈です。ことわざの由来を知ることで正しい意味を理解しましょう。また、類義語や反対語に加え、英語を含め各国で使われている表現も紹介します。

    目次

    「仏の顔も三度まで」の意味と例文

    「仏の顔も三度まで」の意味と例文

    「仏の顔も三度まで」は日常会話などでもたまに耳にする言葉です。「優しい対応をするのも三度目まで」という解釈をされることがしばしばありますが、この解釈は実は間違いです。ここでは正しい意味を説明します。

    「仏の顔も三度まで」の意味

    「仏の顔も三度まで」は「どれだけ温厚な人でも、無礼な振る舞いを繰り返せば怒る」という意味のことわざです。「仏」が「温厚な人」を総称して表現されており、「三度まで」が「無礼な振る舞いを繰り返す」ことを表しています。

    三度までは許されるという解釈は間違い

    「三度まで」には「三度までなら許される」というニュアンスで解釈されることがありますが、「三度目には怒る」が正しい解釈です。

    「仏の顔も三度まで」のもとになった言葉は「仏の顔も三度撫ずれば腹立つ」で、この意味は「仏の顔を三回撫でれば怒り出す」です。仏は三度目には怒っているため、「三度までなら許される」が間違った解釈であることがわかります。

    「仏の顔も三度まで」を用いた例文

    「仏の顔も三度まで」は日常会話でもよく使われる表現で、次繰り返したら怒ることを予告する場合や我慢の限界に達したことを伝える場合に用いられます。実際に会話で用いる際の例文をいくつか紹介します。

    ・娘がいたずらばかりしていたら、孫に甘いはずの姑が怒った。仏の顔も三度までとはこのことだ。
    ・仏の顔も三度までだ、次に妹をいじめたら許さないよ。
    ・今回ばかりは君のミスをフォローする気はない、仏の顔も三度までだ。

    「仏の顔も三度まで」の由来

    「仏の顔も三度まで」の由来

    「仏の顔も三度まで」の元の言葉は「仏の顔も三度撫ずれば腹立つ」と紹介しましたが、この言葉のそもそもの由来はどこにあるのでしょうか?ここではことわざとして用いられた時代や、言葉の由来になった故事についても見ていきましょう。

    江戸時代から使われ始めたことわざ

    「仏の顔も三度まで」は江戸時代からことわざとして使われ始めました。当時は元の言葉である「仏の顔も三度撫ずれば腹立つ」を省略せず用いていたといわれていますが、大衆で用いられるにつれ言葉が省略され、明治時代には「仏の顔も三度まで」ということわざが完成しました。

    いずれの時代も「いくら温厚な人でも、無礼を繰り返せば怒る」意味で使われており、現代と同様に「次は許さない」という警告の意味で用いられることが多い言葉です。

    由来はブッダ・シッダールタの故事

    この言葉は「仏様」として知られるブッダ・シッダールタの故事が由来となっています。

    「仏の顔も三度まで」はブッダがいた釈迦国が隣の大国であるコーサラ国に滅ぼされる際のエピソードが関係しています。昔、コーサラ国の王が自分の王妃として身分の高い女性を提供するよう、釈迦国に要求します。釈迦国は大国であるコーサラ国の高圧的な態度に不満を抱き、身分の低い女性を高貴な女性と偽りコーサラ国へ王妃として嫁がせます。その後、実際は身分の低い女性とコーサラ国の間にできた王子がその事実を知ったことで釈迦国はコーサラ国に攻め込まれます。ブッダは釈迦国からの要望で三度まではコーサラ国を説得し軍を撤退させますが、四度目の攻撃は「元々悪いことをしたのは自国の釈迦国だ」と言ってコーサラ国を説得せず、釈迦国は滅びてしまいます。

    このエピソードでは3回までは説得しているものの、その後ブッダが「仏の顔も三度撫ずれば腹立つ」と言ったことから、三度目には怒るという意味の「仏の顔も三度まで」ということわざが生まれたといわれています。

    「仏の顔も三度まで」の同義語・類義語

    「仏の顔も三度まで」の同義語・類義語

    「仏の顔も三度まで」には同じ意味として使える同義語と、似た意味を持つ類義語がそれぞれ存在します。代表的な同義語と類義語を紹介します。

    同義語は「地蔵の顔も三度」

    「仏の顔も三度まで」と同じ意味で使える言葉は「地蔵の顔も三度」です。「温厚な人」を表す「仏」を「地蔵」に言い換えて用いる言葉です。

    「仏の顔も三度まで」と違い文末に「まで」はつきませんので、間違わないよう注意しましょう。

    類義語は「兎も七日なぶれば噛み付く」

    「仏の顔も三度まで」と似た意味で使える言葉は「兎も七日なぶれば噛み付く」です。読み方は「うさぎもなのかなぶればかみつく」です。

    「なぶる」は「困らせたり、いじめたりすること」ですので、このことわざの意味は「おとなしい性格の人でもたびたびいじめられると怒る」となります。「兎」が「おとなしい性格の人」を表しており、「噛み付く」が怒ることを表現していることわざです。

    「仏の顔も三度まで」の対義語

    「仏の顔も三度まで」の対義語

    「仏の顔も三度まで」の対義語には「温厚な人が怒る」という意味が逆になる言葉と、「何度も行うとよくない」の部分が逆の意味となる言葉の2つがあります。今回はその両方の対義語を紹介します。「仏の顔も三度まで」とあわせて覚えておくと便利でしょう。

    「鬼の目にも涙」

    1つ目の類義語は「鬼の目にも涙」です。意味は「冷徹な人でも、時には同情して涙を流すことがある」です。

    「鬼」が「冷徹な人」を表しており、その鬼の目に見える「涙」で同情心を表現しています。このことわざは温厚な人が怒る意味の「仏の顔も三度まで」と逆に冷徹な人が優しさを見せる意味のため、対義語として用いられます。

    「三度目の正直」

    2つ目の対義語は「三度目の正直」です。意味は「物事は1回目と2回目は当てにならないが、3回目は確実であること。」または「二度目の失敗の後に成功すること」です。

    「仏の顔も三度まで」は繰り返し行うことで良くないことが起きることわざですが、「三度目の正直」は繰り返し行うことが良い結果を生むことを表すことわざです。いずれも「三度」を用いたことわざですが、「仏の顔も三度まで」は悪い行いを表しており、「三度目の正直」は努力などの良い行いや挑戦を表している点も異なる部分です。

    英語・中国語・韓国語それぞれの表現は?

    英語・中国語・韓国語それぞれの表現は?

    「仏の顔も三度まで」は日本で用いられていることわざですが、英語で表現する場合はことわざの意味を意訳する形をとります。また、「仏の顔も三度まで」は中国語と韓国語でもことわざとして日常会話で使われている表現です。英語表現とともに、中国語・韓国語での表現方法についても詳しく見ていきましょう。

    英語で表現する場合

    「仏の顔も三度まで」を英語で表現する場合は、以下の英文が一般的です。

    Even the patience of a saint eventually runs out.

    上記英文を直訳すると「聖人の忍耐もいずれ尽きる」という意味です。「聖人」とは徳の高い人を指し、その聖人も我慢の限界があることを表すことで「仏の顔も三度まで」ということわざと同じ意味として用いられます。

    中国語で表現する場合

    中国語で「仏の顔も三度まで」は常用成語に分類されています。表記と発音は以下です。

    事不过三(shì bù guò sān/シ ギ グオ サン)

    意味は日本語と同様「仏の顔も三度まで」です。成語とは日本語でいうところの熟語に相当する言葉です。常用成語はその中でも一般的に用いられる言葉ですので、中国でも「仏の顔も三度まで」が日常的に用いられていることがわかります。

    韓国語で表現する場合

    韓国語で「仏の顔も三度まで」は慣用句として日常的に用いられています。表記と発音は以下です。

    참는 데도 한계가 있다(ch’amnŭn tedo han’gyega itta/チャムヌン テド ハンゲガ イッタ)

    意味は日本語と中国語と同様で「仏の顔も三度まで」ですが、直訳すると「堪えるにも限界がある」となります。単語それぞれのを見ていくと、「참는」が「堪える」、「데도」が「ところも」、「한계가」が「限界が」、「있다」が「ある」です。

    まとめ

    「仏の顔も三度まで」は「温厚な人でも三度目には怒る」という意味のことわざです。三度目までは許されるという解釈は間違いですので注意してくださいね。また、英語をはじめとして中国語や韓国語でも日常的に広く根付いている言葉ですので、ぜひ各国の表現についても覚えておくとよいでしょう。

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