「ワイプ」の意味とは?使い方・例文や関連用語・英語表現を解説

ワイプ

TV番組の右端などに表示される小さい別画面のことを「ワイプ」と呼びますよね。実は「ワイプ」という言葉は他にもさまざまな意味を持っていること、知っていましたか?「ワイプ」の意味と関連用語、英語表現までご説明します。

目次

「ワイプ」の意味とは

「ワイプ」の意味とは

「TV画面のワイプ」という言葉を耳にしたことがありますか?このTV番組の「ワイプ」は実は和製英語なんです。アメリカのTV番組ではあまりワイプのようなものが使われることがなく、「ワイプ」と言っても通じないんだそうです。
まず「ワイプ」の由来になった英単語と「ワイプ」のさまざまな意味についてから見ていきましょう。

英語の「wipe」から来た言葉

そもそも「ワイプ」という表現は英語の「wipe」から来ています。「wipe」はぬぐう、ふき取る、消すという意味で、雑巾などで汚れをふき取るイメージです。「wipe」の詳しい説明は「ワイプの英語表現」項目で続きますので、そちらもチェックしてくださいね。

TV番組などで画面の隅に別の画面を入れること

日本でもっとも多く使われる「ワイプ」の意味は、TV番組などで画面の隅に別の画面を入れることです。主に日本のバラエティー番組で主画面のほかに右上や左上に小さい画面を入れることが多く、スタジオの出演者や観覧客などの顔を映し、彼らの主画面に対するリアクションをお茶の間の視聴者にも共有しています。

映像編集技術の1つ

映像編集技術の1つとして、もとの画面に新しい画面を徐々にかぶせる技術を「ワイプ」と言います。TV番組の「ワイプ」はこの表現から転じたものです。

ジェルネイルの仕上げ作業

美容業界でも「ワイプ」という言葉が使われています。ジェルネイル施術時にUVライトを利用してジェルを固めますが、表面に固まらずに残っているジェルの層をふき取る作業、またはそのふき取る液を「ワイプ」と言います。これも英語の「wipe」から来た言葉です。ジェルネイルを「ワイプ」することでネイルにつやが出て、美しく仕上がります。

「ワイプ」に関連する言葉

「ワイプ」に関連する言葉

「ワイプ」に関連する言葉にはどのようなものがあるでしょうか。日本で主に使われるTV番組の「ワイプ」との関連は薄いですが、主にITや映像編集の業界で「ワイプ」に関連する表現が多く使われています。「ワイプ」に関連する他の表現をいくつか紹介します。

リモートワイプ

「リモートワイプ」とは、パソコンやスマートフォンなどのデータを遠隔操作を利用して削除することです。英語の「wipe」の削除するという意味を使っていますね。

「リモートワイプ」は大事なデジタルデバイスの紛失、盗難に遭った場合、中に入っているデータを盗まれないように別の端末で操作し、データをすべて初期化するのに使われる技術です。最近のスマートフォンは初期設定の際、リモートワイプのための登録やパスワード設定をするように案内する場合が多いです。

ローカルワイプ

「ローカルワイプ」は「リモートワイプ」と同じく、紛失・盗難対策の技術ですが、端末の操作によりデータが初期化されるという部分が異なります。

スマートフォンやノートパソコンなどは他の人が使えないようにパスワードを設定していることが多いですよね。「ローカルワイプ」の設定をしておくと、このパスワードや指紋認証、顔認証などを数回間違うと持ち主以外の人が操作していると判断し、自動的にデータが削除されます。

ワイプアウト

「ワイプアウト」はサーフィン用語で、乗っているボードから落ちてしまうことを表す表現です。英語の「wipe out」はふき取るから転じ、転倒する・落ちるなどの意味を持っているので、サーファーが波に流され、ボードから落ちることも「ワイプアウト」と言います。

小さい波から落ちる場合は衝撃が大きくないですが、大きい波ですと、その分落ちたときの衝撃も大きくなります。ときには波にのまれて海の深いところまで沈んでしまったり、他のボードや岩などと衝突したりする可能性がありますので、「ワイプアウト」の際には体を丸めるなど、自分を守る体制をとることが大事です。

ワイプナ

「ワイプナ」はハワイアンミュージックのバンドで、2009年にデビューし現在も活発に活動しています。「ワイプナ」はハワイの言葉で「泉」という意味で、水が人々の生活になくてはならない存在であるように、自分たちの音楽もそうありたいという気持ちを込めて付けた名前だそうです。

時々来日し、日本各地でライブ活動も行っているこのバンドは、ハワイアンミュージック好きの間では実力派トリオとしてよく知られています。

「ワイプ」という言葉の使い方

「ワイプ」という言葉の使い方

「ワイプ」の使い方とかんたんな例文をTVなどの映像分野、その他の分野に分けて紹介します。

TVなど、映像分野での使い方

TV番組や映像編集での「ワイプ」は次の例文のように使われます。

・あの芸人のワイプ芸はいつも面白いよね。今日も爆笑してしまったよ。
・最近の番組はワイプが大きすぎて、どっちを見ればいいか分からなくなってしまうよ。
・この2つのシーンをワイプでつなげてください。

その他の分野での使い方

その他の分野で使われる「ワイプ」は次の例文のように使われます。

・デザインはこちらでよろしいですか。変更などがなければ、最後にトップコートを塗って、ワイプしていきますね。
・新しいスマートフォンにリモートワイプ設定はしておいた?最近はどこかにスマートフォンを落としても戻ってこないケースも増えているみたいだし、万が一のために設定しておいた方がいいよ。

TV番組の「ワイプ」実はもう古い?

TV番組の「ワイプ」実はもう古い?

TV番組の「ワイプ」あなたはどう思いますか?他の人のリアクションを見ながらTV番組を観賞できるので、1人でTVを見ているときもさみしくないと思う方もいるでしょう。

TV番組の「ワイプ」はいつから登場したのか、そして「ワイプ」に関する視聴者の意見はどうなのかについて紹介します。

TV番組の「ワイプ」の技術は1960年代から

古い資料が残っていない場合もあり、「ワイプ」の始まりは所説がありますが、「ワイプ」の導入は1960年代とされています。ある番組で残っている資料を追跡したところ、確認できる一番古い番組は1962年にNHKで放送された「お父さんの手品」だったそうです。

「ワイプ」が広く使われるようになったのは1990年に放送開始した「世界まる見え!テレビ特捜部」という番組がきっかけだったという説もあります。

「本当に必要?」「むしろ集中できない」との意見も

もともと主画面を補助する意味で使われる「ワイプ」ですが、最近は「ワイプ」画面が大きすぎるとか、ときには2つ以上のワイプが使われることもあり、それに対して疑問を抱く視聴者も増えているようです。

インターネット掲示板などを見ると、「ワイプ」が大きすぎて主画面が目に入らない、「ワイプ」に移る人々のリアクションがわざとらしくて、自分にもそういうリアクションを強要しているように感じる、「ワイプ」がない方が番組を集中して楽しめるなど、「ワイプ」対する不満の意見も多くありました。何事もバランスが大事ですね。

「ワイプ」の英語表現

「ワイプ」の英語表現

では最後に「ワイプ」に関する英語表現を紹介します。

wipe off, wipe out

「wipe」は主に「wipe off/out」の形で使われます。「wipe off」も「wipe out」も何かをふき取ってきれいにする、削除するという意味です。

「wipe off」は汚れをふき取るから転じ、不名誉や恥を消し去るという意味も持ちます。

先ほど紹介したサーフィンの「ワイプアウト」は英語の「wipe out」から来ています。

Video bubbles

日本のTV番組における「ワイプ」は「video bubbles」と言います。アメリカなどの英語圏で「TV wipe」と言っても通じませんので、気を付けてくださいね。

ほかにも「Little video boxes」や「picture-in-picture」などの表現も使われます。アメリカのTV番組では別の小画面で出演者のリアクションを見せる方法をあまり使わないので、「出演者のリアクションを見せる画面」であることを一緒に説明しないと、これらの表現も一度に理解してもらえない可能性があります。

まとめ

「ワイプ」は英語の「wipe」から由来した表現で、日本では主にTV番組の主画面以外に出演者のリアクションを見せる小画面という意味で使われます。ほかにもITや美容など、さまざまな分野で使われている表現でもあります。

今回紹介した「ワイプ」の由来やさまざまな意味をぜひ覚えてくださいね。

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