「ご栄転」の意味や使い方とは?敬語・英語や類語「昇進」「異動」との違いも解説

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    「ご栄転」という言葉の正しい意味を理解していますか?「ご栄転」には混同されやすい「昇進」「異動」などの言葉があり、誤って相手に伝えると失礼にあたる可能性があります。これらの間違いやすい言葉との違いや、英語表現、使うときの注意点も解説します。

    目次

    「ご栄転」の意味とは

    「ご栄転」の意味とは

    「ご栄転」は短い単語ですが、非常に多くの意味を含んでいます。ビジネスの場面ではよく聞く言葉なので、正しく意味を理解しておきましょう。

    「栄転」は今までより高い地位になること

    「栄転」という言葉は、「栄えて」「転じる」と書くように、転勤を伴いながら高い地位になることを意味します。また、役職はつかなくても花形部署に移る場合など、社内的に今の部署よりも格上の部署に異動したときにも、栄転を使うことがあります。ただし、会社によって花形部署が異なる場合も多く、一概に「この部署に移ったから栄転」といえない部分もありますので、わからない場合は社内の先輩などに確認することが大事です。

    転職する場合は「ご栄転」は使わない

    「ご栄転」は、基本的に同じ会社内で部署や支店などが変わり、かつ役職が上がることを意味します。ですので、会社を離れて転職する人に「ご栄転」を使うのはふさわしくありません。転職して役職が上がる場合は、「キャリアアップ・ステップアップ」などを使うとよいでしょう。

    「ご栄転」の類義語と違い

    「ご栄転」の類義語と違い

    「ご栄転」とよく似ていて、混同されやすい言葉がいくつかあります。違いをきちんと理解しておかないと、社会人として常識を知らないと思われて、恥ずかしい思いをしてしまいます。そうならないためにも、似た言葉の意味も整理していきましょう。

    「ご昇進」との違い

    「昇進」とは、職務上の地位が上がることを意味します。同じ職場や部署で役職が上に変わったときに使います。勤務地が変わるなど、転勤を伴いながら地位が上に変わる「栄転」とは意味が異なるので注意が必要です。

    以下に例文を紹介します。
    ・彼は昨年度の営業実績を評価されて、営業課長に昇進した。
    ・4月の昇進は2名で、営業部のAさんが主任に、製造部のB課長は部長補佐になられました。

    「ご出世」との違い

    「出世」とは、社会的に高い地位を得ることを意味します。「栄転」や「昇進」もすべてひっくるめての表現ですが、「栄転」のように転勤をするニュアンスは含まないため、厳密には類語とはいえません。

    以下に例文を紹介します。
    ・彼は自分で会社を起業して、学生時代の仲間の中で一番出世した。
    ・将来出世して、苦労をかけた両親に楽な暮らしをさせてあげたい。

    「ご異動」との違い

    「異動」とは、職場での地位や勤務内容が変わることを意味します。他部署や支店に移ること、転任や昇格などの人事の動きすべてをまとめた表現なので、「昇進」と「栄転」も含めた広い意味を持つ言葉です。

    以下に例文を紹介します。
    ・彼女はこの春に品質管理部から異動してきたばかりだ。
    ・今度異動してきたA主任は、前の部署でもかなりやり手だったらしい。

    「ご栄転」の敬語表現

    「ご栄転」の敬語表現

    「ご栄転」は、「栄転をする相手」に敬意を表すために、頭に「ご」をつけた尊敬語です。敬語表現はそれほどバリエーションが多くないので、しっかり覚えて活用してくださいね。

    「ご栄転」は相手を高めていう言葉

    「ご栄転」は、目下の人から目上の人に使う言葉なので、尊敬語に当てはまります。主に「栄転される」「ご栄転なさる」の2通りの言い方をします。この2つを混同して「ご栄転される」と言う人がいますが、これは間違った使い方です。なぜなら、「ご(尊敬語)+栄転+される(尊敬語)」と、尊敬語が重ねて使われている二重敬語だからです。社会人として正しい言葉遣いをするためにも、間違った敬語には気をつけたいものです。

    自分の異動や昇進を「栄転」と言うのは間違い

    「栄転」とは、一般的に周りの人が判断するものです。もし自分の辞令が社内的にみて「栄転」だと思っても、自分からそれを言い出すのは間違った使い方です。周囲に対する配慮に欠ける行為なので注意しましょう。自分の異動や昇進を周りが「ご栄転」と言ってくれた場合には、その言葉を謙虚にありがたく受け取る程度にした方が良さそうです。

    「ご栄転」を英語で言うと?

    「ご栄転」を英語で言うと?

    英語にも「ご栄転」を意味する表現がいくつか存在します。親しい人や上司に伝えるお祝いのメッセージにも使えますので、英語でどんな風に表現するのかを知っておくと便利ですよ。

    「promote」を使う表現

    「promote」は、「昇進・昇格する」という意味です。この単語一つだけでは、日本語で言う「ご栄転」、つまり「転勤を伴う昇進」のニュアンスは表現できません。しかし、文章の中で異動先についても言及すれば、日本語の「ご栄転」にかなり近い表現になります。

    以下に例文を紹介します。
    ・Congratulations on your promotion and transfer to the sales office in Osaka.
    (この度は、大阪営業所へのご栄転、お慶び申し上げます。)
    ・I am so happy about your promotion.(ご栄転おめでとうございます。)

    「appoint」を使う表現

    「appoint」は、「指名・任命する」という意味です。高い地位に就くときに使われる表現で、「ご栄転」と意訳されることの多い英単語です。日本語と違う点は、自分自身の異動や役職の任命にも使えるところです。取引先に人事異動を知らせたい場合などに、「appoint」を使って新しい配属先を紹介することも可能です。

    以下に例文を紹介します。
    ・I am glad to hear that you are appointed as the general manager of the Head Office in Tokyo.
    (東京本社の事業部長へご栄転されるとのこと、おめでとうございます。)
    I am pleased to inform you that I have been appointed a member of the Human Resources department.
    (この度、人事部に配属となりましたのでお知らせします。)

    「ご栄転」の使い方と例文集

    「ご栄転」の使い方と例文集

    「ご栄転」はかんたんにいえば、昇進・昇格を伴う異動のことです。身近な上司や先輩が栄転することになった場合、スマートにお祝いの気持ちを伝えられる社会人を目指したいですね。

    「ご栄転」の使い方

    「ご栄転」は、役職が上になるほかに、異動をする本人が長年希望してきた部署に移る場合にも使えます。一緒に仕事をしてきた人の栄転が決まったら、「ご栄転おめでとうございます」と伝えると同時に、これまでお世話になったお礼や、新しい部署でのさらなる活躍を祈る言葉を送るのがいいですね。とてもおめでたいことなので、きちんとお祝いをして気持ちよく送り出してあげましょう。

    「ご栄転」を使うときの注意点

    単純に役職が上がるといっても、今いる部署より格下の支店や営業所への転勤が伴ったり、本人がその人事異動を望んでいなかったりする場合は、「ご栄転」を使うのにふさわしくない場合があるので注意が必要です。何も考えずに「ご栄転」を使うと、嫌みだと捉えられたり、常識がない人だと思われてしまったりする可能性があるので、慎重に判断することが大事です。

    「ご栄転」の例文

    「ご栄転」を使った例文を紹介します。
    ・この度は東京本社へのご栄転、誠におめでとうございます。
    ・A課長は来年度から本社で始まるプロジェクトメンバーに抜擢されて、栄転されるそうです。
    ・B部長は名古屋支店の業績を伸ばした実績が買われて、近いうちに東海地区を統括する部署へご栄転なさるそうだ。

    まとめ

    「ご栄転」は一言で多くのニュアンスを含む言葉です。身近な人に栄転の話があったら、日頃の感謝の気持ちを伝えるとてもよい機会です。今回紹介した意味や使い方をしっかり理解して、ここぞという場面で使えるようにしましょう。

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