インポートの意味とは?エクスポートとの違いや類語・対義語、分野別の使い方も解説

「インポート」の意味とは?「エクスポート」との違いや類語・対義語、分野別の使い方も解説
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「インポート」という言葉に苦手意識を持つ方もいるでしょう。ここでは「インポート」の意味はもちろん、インポートするときの注意点も解説します。使い慣れないカタカナ語は難しく感じますが、この記事で意味や使い方を見ていきましょう。

目次

「インポート」の意味とは

「インポート」の意味とは

職場で「インポート」という言葉を耳にすることがある方も多いでしょう。聞きなれないカタカナ、複数の似たような言葉に混乱している方もいらっしゃるかもしれません。ここでは、「インポート」の意味や使い方と類義語、対義語について解説します。パソコンやスマホで当たり前のように使われる言葉ですので、この機会に理解し使えるようにしましょう。

「インポート」とはソフトなどにデータを入れること

「インポート」は日本語で「輸入」や「取り込み」を意味します。業界により意味が異なりますが、通常のビジネスシーンではパソコンやスマホなどにおいて、アプリやソフト、サービスなどに外部からデータを取り込み、その中で使えるようにすることを「インポート」とよびます。

参照:Weblio辞書「インポート」

「インポート」の英語は「import」

「インポート」は英語で「import」と書き「im」+「port」の作りになっています。「im」は「in」の異形で、否定形で用いられることの多い接頭辞ですが、「import」の場合は「中に」という意味を持つ接頭辞です。「port」にも「パソコンなどと接続装置をつなぐもの、港、運ぶ」など複数の意味があります。この2つがあわさり、データなどを外部からアプリなどの中に運ぶ「取り込み」、あるいはこの後解説する商品を外国から国内に運ぶ「輸入」を意味します。

アパレルにおける「インポート」の意味と使い方

アパレルにおける「インポート」の意味と使い方

アパレル業界で使われる「インポート」はデータの取り込みとは関係ありません。輸入品のことを意味します。ここでは輸入品としての「インポート」について詳しく解説します。

輸入品のことを「インポート品」と呼ぶ

海外にて日本向けに作られた製品のことを「インポート品、インポートブランド」と呼びます。インポート品には正規のルート以外から購入された並行輸入品や逆輸入品も含まれるため、一部には怪しい印象を持っている人もいるようです。そのため、海外のハイブランドなどは「インポートブランド」とはいわず「海外ブランド」といわれます。ここで「海外ブランドはすべてインポート品ではないか」と思う方もいるかもしれません。海外ブランドとインポートブランドは重なる部分はありますが、イコールではありません。次に詳しく解説します。

インポートブランドと海外ブランドの違い

「インポートブランド」とは、あくまで「海外で作られたものを日本に輸入した商品」を指し、「海外ブランド」すべてが「インポート品」であるとは限りません。なぜなら、海外ブランドの中には「ライセンス契約」といって、海外の本社と日本国内の企業が契約を交わし、国内生産の商品に海外ブランドの名前を付けて販売するものがあるからです。これは「インポートブランド」とはいいません。海外ブランドの中に「インポートブランド」と「ライセンスブランド」がある、という図になります

「インポート」の類義語・言い換え表現

「インポート」の類義語・言い換え表現

ここでは「インポート」の類義語を紹介します。ビジネスシーンでは同じ意味でも人によっては類義語を使う場合もあります。インポートの類義語は少ないのでこれを機に覚えて、殿言葉でも対応できるようにしましょう。

パソコン、スマホの「インポート」は「取り込み」

パソコンやスマホ等で「インポート」をほかの言葉で表すと「取り込み」になります。日本語訳そのままですが、例えば「このデータ、〇〇に取り込んで」などと言われた場合、それは「インポートして」と同じ意味となります。

商品の「インポート」は「輸入品」

商品を「インポート」する場合の類義語は「輸入」です。インポートされたものを「輸入品」といいます。

「インポート」の対義語

「インポート」の対義語

インポートの対義語について解説します。あわせて対義語ではありませんが、似た言葉でよく使われる「ダウンロード」も説明します。誤った言葉を使うと相手が混乱したり間違った操作をしてしまいます。正しく区別して使えるようにしておきましょう。

「インポート」の対義語は「エクスポート」

「インポート」の対義語は「エクスポート」です。これはパソコンなどの機器関連もアパレルなどの商品も同じです。機器類の場合は「データをアプリやソフトなどから取り出し保存すること」、商品は「輸出」を意味します。

「エクスポート」は英語で記載すると「export」でインポート同様「ex」と「port」に分けられます。「in」が「中に」を表す接頭辞だったのに対し「ex」は「外へ」を表す接頭辞です。どちらも「port」がつくことからただの「in、out」ではなく、「何かを介して中に入る、外に出る」ことを表します。ここでいう「何か」とは機器やソフト、商品の場合は港となります。

「ダウンロード」は別の意味

「エクスポート」と混同しやすい言葉に「ダウンロード」があります。「エクスポート」はアプリなどの中にあるデータを取り出すことですが、「ダウンロード」はインターネット上にあるデータをパソコンやスマホなどに保存することです。例えば、顧客管理ツールの中にあるデータを取り出してパソコンに保存する行為は「エクスポート」、インターネット上にある顧客管理ツールそのものをパソコンの中に入れるために取り込むことをダウンロードといいます。

なお、ツールをパソコンに入れるのは「インストール」ではないか?と思われる方もいるかもしれませんが、インターネット上にあるツールなどは、基本的にツールをダウンロードした後にインストールします。これはツール側でダウンロードからインストールまで自動で行われることが多いため、意識されないことも多いかもしれません。また、インターネット上にある画像や動画をパソコンやスマートフォンに保存することも「エクスポート」ではなく「ダウンロード」といいます。

「インポート」の使い方・例文

「インポート」の使い方・例文

ここでは「インポート」の使い方や例文、インポートする際に注意することを解説します

スマホで「インポート」する場合

スマホでインポートするデータといえば、メール、連絡先、画像などが多いでしょう。まずは例文を紹介します。

使い方・例文
  • 機種変更の際は連絡先を新しいスマホにインポートしてください。
  • 古いスマホから必要なメールを新しいスマホにインポートする。
  • 撮影した写真をスマホにインポートする。

実際の操作方法は、iPhoneかAndroidかや機種によってやり方が異なりますので、各機種のマニュアルを見ていただくのが確実です。一般的にはmicroSDの挿入口がある機種は、古い機種から必要なデータをmicroSDに保存し、新しい機種にmicroSDを介してインポートします。iPhoneの場合はicloudを介してデータのやり取りが可能です。なお、インターネット上にはスマホのデータをインポートするためのフリーソフトも公開されていますが、大事なデータはソフトの信頼性を確認したうえで利用するようにしましょう。

パソコンで「インポート」する場合

ビジネスをするうえでパソコンで「インポートする」機会は多く、その種類もさまざまです。例文は以下のとおりです。

使い方・例文
  • この顧客データをインポートしてください。
  • インポートしようとしたらエラーが出てできません。

パソコンでの「インポート」はデータをアプリなどの中で使えるように変換して取り込みます。例えば、エクセルで作られた顧客データはそのままでは顧客管理ツールで使えないため、ツール内で使える形式に変換して取り込みます。ほとんどの場合、アプリの中にインポートするためのボタンやリンクがあるので、それをクリックして、インポートするデータを選ぶことで、自動的にデータの変換と取り込みが行われます。

CDを「インポート」する場合

CDを「インポート」する場合の例文は以下の通りです

使い方・例文

このCDをパソコンにインポートする。

パソコンにインポートする場合、WindowsはWindows Media Player、AppleはiTunesを使うことでパソコンに取り込めます。ただし、パソコンにCDを読み込む装置がついていない場合は、別途、ドライバが用意が必要となりますので注意してください。

スマホへ楽曲をインポートしたい場合、iPhoneであればiTunesを使うのがかんたんです。Androidは大きく分けて2つの方法があります。1つはUSBケーブルでパソコンとスマホをつなぎ、パソコンに取り込んだ楽曲をスマホに転送する方法。USBケーブルを使わずにクラウドサービスを使っても同様です。2つ目は、パソコン不要の専用ドライブを使う方法です。専用ドライブを持っていない場合、購入する必要がありますが、パソコンを持っていない人でもスマホとこのドライブだけでCDの楽曲をスマホにインポートすることが可能です。

「インポート」の際に注意すること

「インポート」は大量のデータを一度に取り込める便利なものですが、操作方法を間違えると、誤ったデータを取り込んでしまうことにもなりかねません。特に注意する点は2点です。

  • データの形式を間違えないこと
  • インポートするデータとアプリの紐づけを間違えないこと

1つ目のデータの形式とはエクセルやCSV、テキスト、などの種類のことです。アプリによっては取り込めるデータの形式が決まっていることがあります。インポートするデータが、使える形式になっているか確認しましょう。

2つ目は、インポートするデータに複数の項目がある場合、紐づけを間違えないようにすることです。例えばエクセルで作った顧客データを顧客管理ツールにインポートする場合、姓、名、住所などの項目があったら、間違ってエクセルの「姓」をツールの「名」に紐づけてしまわないようにしましょう。ほとんどの場合、インポートする際に「項目の紐づけ」をするようになっていますので、1つ1つ確認をしてインポートするようにしてください。

まとめ

「インポート」とはパソコンやスマホでデータをアプリなどに取り込むこと、あるいは商品を輸入することを意味します。パソコンやスマホのインポートにはさまざまな使い方があり慣れるまでは難しく感じるかもしれませんが、使えるようになると非常に便利な機能です。データを取り出す「エクスポート」とあわせてセットで使えるようにすると仕事の効率があがるでしょう。

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