「了見」の意味とは?「了見が狭い」の使い方と例文、語源・類語・英語表現を解説

了見

「あの人は了見が狭い」など使う、「了見」の意味を知っていますか?本記事では「了見」の読み方から複数ある意味、よく使う言い回しと例文などを解説します。読めば「了見」がボキャブラリーに加わり、日常会話で使えるようになりますよ。

目次

「了見」の読み方と漢字表記

「了見」の読み方と漢字表記

「了見」の読み方、「了見」以外の漢字表記について解説します。

読み方

「了見」は「りょうけん」と読みます。漢字「了」は音読みで「リョウ」、訓読みは「お(わる)」と「しま(う)」、または「さと(る)」です。「終わる」や「明らか」、「承知する」などの意味を表します。漢字「見」は音読みで「ケン」または「ゲン」、訓読みで「み(る)」や「まみ(える)」、または「あらわ(れる)」です。「目で見る」や「ものの見方」、「人に合うこと」あるいは「あらわす」などの意味を表します。

「了見」以外の漢字表記

「了見」は「料簡」、または「了簡」とも表記します。いずれも読み方は「りょうけん」で、意味は同じです。「料簡」の「料」は音読みで「リョウ」、訓読みで「はか(る)」。「推しはかる」や「もとになるもの」、または「代金」などの意味を表します。漢字「簡」は音読みで「カン」や「ケン」、訓読みで「ふだ」または「えら(ぶ)」。意味は「書物や手紙」、「手軽な」や「つつましい」、あるいは「選ぶ」などです。

「了見」の語源・由来

「了見」の語源・由来

「了見」の由来は、仏教用語の「料簡法意(りゃんけんほうい)」だといわれています。意味は「仏さまの教えをもとに、よく考えてみること」です。

「了見」の意味は主に4つ

「了見」の意味は主に4つ

「了見」の意味は、大きく4つに分けられます。それぞれの意味を説明します。

「考え」

「了見」のもっとも一般的な意味合いは「考え」や「分別」、「思慮」です。「考え方」や「思案」も含まれます。

「考えをめぐらせる」

「考えをめぐらせる」や「考えをめぐらせて判断する」、さらに「考察して検討すること」も「了見」の意味です。

「こらえること」

「了見」には「怒りや不満をこらえる」とか「我慢する」、あるいは「大目にみる」や「堪忍する」といった意味もあります。

「とりはからい」

「了見」は、「とりはからい」と「処置」の意味でも使われます。「とりはからい」とは、「ものごとが上手くいくように配慮し、適切な対処をする」意味です。

「了見」の使い方

「了見」の使い方

よく使われる「了見」の言い回しを中心に、「了見」がふさわしい場面を解説します。「了見」がどの意味を表しているのかに着目するのがポイントです。

「了見が狭い」

もっとも多い言い回しが「了見が狭い」です。「考え方、見識が狭量」や「ものの見方が偏っている」場合に使います。「了見が狭い人」は、「考え方、ものの見方が偏っている人」。対義は「了見が広い」で、「視野が広い」または「考え方がフラットで偏っていない」などの意味です。

相手の考えを質す場合

「どういうご了見ですか?」と、相手の考え方を問う場面で「了見」を使います。この場合の「了見」は、「考え方」や「分別」の意味です。「あなたの了見をお聞かせください」などの言い回しもあります。

「了見違い」

「了見違い(りょうけんちがい)」は、「考え方の相違」を表す言い回しです。「考え方」や「見識」の意味で「了見」が使われています。「どうやら了見違いのようですね」や「了見違いにもほどがあります」などといいます。

「了見する」ともいう

「了見」に動詞「する」をつけて、「了見する」ともいいます。意味は「考える」や「こらえる」、「処置する」など。大きく4つある「了見」の意味それぞれに使える言い回しです。

「了見」を使った例文

「了見」を使った例文

「了見」を使った例文を挙げます。「了見」の意味を考えながらチェックしてください。

1.こんな時間まで連絡をしないなんて、一体どういう了見なんですか。
2.今回のトラブルは、お互いの了見違いが原因かもしれません。もっと話し合うべきでしたね。
3.じっくり了見して、最適な解決法をみつけたい。
4.相手方とは了見尽く(りょうけんずく)でことを進めているので、意思の疎通がスムーズです。
5.これは、ちょっと了見物ですね。もう1回、検討しなおしてもよろしいですか?

例文4の「了見尽く」は、「お互いに納得している」や「十分に考えつくした」を表す言い回しです。例文5の「了見物」は、「よく考えるべき事柄」を表します。

「了見」の類義語・言い換え

「了見」の類義語・言い換え

「了見」の類語、言い換えられる表現を意味ごとに分けて紹介します。

「考え」の意味の類義語

「了見」の意味「考え」の類語は「意見(いけん)」や「見解(けんかい)」、または「見識(けんしき)」です。「意見」は「主張や考え、思うところ」または「他人の考えをいさめるため、自分の考えを言うこと」を表します。ほとんど「了見」と同じですが、主張するニュアンスで「意見」を使う場合は、その点で「了見」と異なります。「見解」は「けんげ」とも読み、「ものごとの価値判断、考え方」や「洞察力」の意味です。「あるものごとに対しての考えや判断」と、必ず対象をともなう点は「了見」と異なります。「見識」は「本質をとらえた鋭い判断力」あるいは「見栄や気位」などの意味です。「識見(しきけん)」ともいいます。ざっくりとした「考え」よりも、「確固たる意見」のニュアンスが強い言葉です。

「考えをめぐらせる」意味の類義語

「考えをめぐらせる」意味での「了見」の類語は「思慮(しりょ)」、「分別(ふんべつ)」や「思案(しあん)」です。「思慮」は「心を注意深くはたらかせた考え」または「慮ること(おもんぱかること)」を表します。単に「考える」ではなく、「よく検討する」のニュアンスを含む言葉です。「思慮深い人」などと使います。「分別」は、「ものごとの道理をわきまえ、善悪や損得を考えること」の意味。「いい大人なのに分別がない」などといいます。「思案」は「あれこれ考えをめぐらせる」や「物思いにふける」意味です。「思案する」や「思案顔」などの言い回しで使います。

「こらえること」の意味の類義語

「こらえること」意味での「了見」の類語は「堪忍(かんにん)」や「勘弁(かんべん)」、「容赦(ようしゃ)」です。「堪忍」の意味は、「怒りをこらえて人の失敗を許す」や「痛みや苦労を我慢する」。「勘弁」も「人の失敗や要求を許す」あるいは「ものごとをよく考えてやりくりする」意味です。「容赦」は「大目に見る、許す」、あるいは「手加減する」意味で使います。いずれも「我慢する」や「忍耐する」意味の言葉で、「了見」の類語です。「堪忍」と「勘弁」は自分にも他人にも使いますが、「容赦」は主に他人や他人の行為に対して使います。

「とりはからい」の意味の類義語

「了見」を「とりはからい」の意味で使う場合、「処置(しょち)」や「処理(しょり)」、または「対応(たいおう)」などで言い換えられます。「処置」は「適切にものごとを扱い、対策を立ててことに当たる」意味です。「処理」もほぼ同じですが、ことに当たるだけではなく「結果を出す」までを含みます。その点では「処置」のほうが、より「了見」にニュアンスが近いといえます。複数ある「対応」の意味のうち、「周りの状況に合わせてものごとに当たる」意味が「了見」と類似しています。「対応」では「周りの状況」がポイントになる点が、「了見」との相違です。

「了見」の英語表現

「了見」の英語表現

「idea」は、「了見」の「考え」や「見識」の意味に対する英語表現です。「どういうご了見ですか?」は、「What’s the idea?」あるいは「What’s the big idea?」といいます。「mind」を使うと、「narrow-minded」で「了見が狭い」を表します。「了見が狭い人」で「A narrow-minded person」です。「考えをめぐらせる」意味の「了見」なら、「think」あるいは「think around」。「こらえる」を表す「了見」は、「patience」といいます。また、「とりはからい」の意味なら「deal with」や「arrange」、または「settle」を使います。「dispose of(処置する)」も「了見」の英語表現です。

まとめ

「了見」は主に「考え」と「考えをめぐらせる」、「堪忍する」、「とりはからい」の4つの意味があります。もっとも多く使われるのが「考え」や「見識」の意味です。「了見が狭い」や「了見の相違」など、さまざまな言い回しで使います。ビジネスシーンでも「了見」を問われる機会はめずらしくありません。「了見」の意味の違いと言い回しを押さえておくことが肝心です。

了見

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